くらし情報『『街並み照らすヤツら』”異例”スピード制作の裏に“名タッグ”の絆 偶然重なり実現【制作陣インタビュー(1)】』

2024年5月23日 05:00

『街並み照らすヤツら』”異例”スピード制作の裏に“名タッグ”の絆 偶然重なり実現【制作陣インタビュー(1)】

2人は、自主映画制作を支え合う仲だった。2011年に映画『婚前特急』でともに劇場公開映画の商業デビューを果たし、『わたしのハワイの歩きかた』『セーラー服と機関銃 -卒業-』『まともじゃないのは君も一緒』など、数々のタッグ作を発表している。

高田氏は「監督の好みがあまり見えてないと思い切ったことってやりにくいんです」と本音をこぼし、「なるべく早くOKをもらうために無難なところを狙う可能性もありますが、前田監督だったらおかしな人間を出せば出すほど喜んでくれるので、笑ってくれるだろうなと。思い切って書けました」とのびのびと執筆に集中できたと明かした。

そんな名タッグの実現も奇跡的だった。コメディーをやりたいと話をまとめた藤森氏と前田氏は、高田氏に脚本をお願いすることに。高田氏は「仕事が始まる予定だったので、ほかの仕事を入れられなかった。だけど、その仕事が延びたので、そんなにぎちぎちじゃなかった」と偶然スケジュールが空いていた。

さらに、高田氏の延びた仕事を一緒にする予定だった清水氏を、前田氏が偶然オファー。「2人ともちょうど良かった」と奇跡が重なり、メンバーが集い、制作が本格的にスタートした。

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