三遊亭王楽、六代目・円楽さんに涙ながらの感謝 『笑点』レギュラーへの野望も?
兄弟子の楽太郎師匠(当時)からは、この世界で最も怖い存在でした。いつも怒っていただきました。すべて直していただきました。前座の頃にみっちり怒られたことが、よその師匠と一緒になった時、すべて役に立ちました」と言葉に力を込めた。
さらに「前座の頃は落語よりやることがあるんだと。二ツ目になってからは、まもなく初めて落語の注意をしてもらって、そこからさかのぼって『あの時も…』と全部注意してくださった時、震えるほどうれしかったです。(前座の頃の落語も)聞いていてくれたんだ」としみじみ。
その上で「真打ちになって1年ぐらい経ってから『近ごろのお前は、なまじ落語がわかってきてダメだ』と小言を言われました。
真打ちになると、誰も怒ってくれない。六代目だけが、会う度に違うと。ここでは話せないような、そんなに言うことないだろうっていうことも言ってくれました。最晩年の時も『きょうは師匠がいらっしゃる』と背筋が伸びる存在でした。亡くなった後に『円楽は王楽に継がせないと』ってご遺族の方に明言してくださっていたことを知り…本当に感謝ですね。ありがとうございます」と言葉をつまらせていた。
王楽は1977年11月7日生まれ、東京都出身。