GLAY・TERU「継続すること」を模索し続けた30年、「声の劣化は、“人生の色合い”」
だからGLAYの目標は『長く続けること』と言って、周りから『え?』って顔をされることはしょっちゅうありました(笑)」
──TERUさんの“継続”という信念もまた、GLAYがメンバー1人欠けることなく突き進んでこられた理由なんでしょうね。
「どうなんでしょう。ただ、継続することでしか見られない景色は絶対にあると信じていますし、その景色をファンのみなさんと共有できるバンドに進化できたのかなと感じています。この間、HISASHIがライブで『ずっと一緒にやっていこうな』って言った時には、みんなホロリとして。普段そんなこと言わない人が言うと、こんなに感動するんだなと思いましたね。僕なんかいつも継続、継続って言っているからスルーされがちなんです(笑)」
――バンドのあり方として変化した部分はありますか?
「7年ほど前に北海道・函館にスタジオを構えて、歌入れは全部そこでやっているんです。それをきっかけにメンバーも改めて自分が生まれ育った場所を振り返る機会ができたと言ってくれます。スタジオにメンバー皆で集まって、夜は皆でご飯を食べて。
幼馴染や両親もそこに来て、レコーディングした曲を聴く。今までできなかったことを、楽しみながらやれていると思います。