絵本作家・中川李枝子さんが死去 89歳 『ぐりとぐら』など保育園勤務中に創作活動
絵本作家の中川李枝子(なかがわ・りえこ)さん(C)浅田政志
絵本「ぐりとぐら」シリーズで知られる作家の中川李枝子(なかがわ・りえこ)さんが14日、老衰で亡くなった。89歳。葬儀は家族葬として執り行い、お別れの会は未定。同書を発行する福音館書店が発表した。
同社はインスタグラムで、中川さんの顔写真と代表作『いやいやえん』『そらいろのたね』『ぐりとぐら』書影を添えて報告。「保育園に勤務しながら、子どもの本の創作をはじめられ、1962年に『いやいやえん』でデビューされた後は、「ぐりとぐら」シリーズをはじめ、『そらいろのたね』『ももいろのきりん』など数多くの楽しい作品を子どもたちに届けてくださいました」とつづり、「『ぐりとぐら』は、中川さんが文章を書かれ、妹の山脇百合子さん(2022年逝去)が絵を描かれた人気シリーズの第1作で、昨年、刊行60周年を迎えました」と紹介。「謹んでお悔やみ申し上げます」と締めくくった。
中川さんは1935年9月29日、北海道札幌市出身。
保育園に勤務しながら創作をはじめ、62年に出版された童話『いやいやえん』(福音館書店)は、厚生大臣賞、サンケイ児童出版文化賞などを受賞。