障がい者へのサポート、「ほっといてくれ!」迷惑ケースも…当事者が言及「サポート不要なら工夫を考えましょう」
例えば、ご飯を食べに行った時に、お箸を割ってから渡してくださる方がいますが、お箸を手に取れれば「割る作業」が視覚障がいの支障になることはありません。タクシーに乗った時にシートベルトを巻いてくれる運転手さんもいますが、それも目が見えなくてもできることなので、不要なサポートです。
もちろんその優しさは本当に尊いものなのですが、視覚障がい者にも色々な人がいて、中には「自分でやりたかったのに!」「ほっといてくれ!」と憤慨してしまう方、「子ども扱いされて情けない」「自分はそんなに無力に見えるのか」と落ち込んでしまう方もおられます。誰にも悪意はないのにサポートしたほうも、されたほうも傷ついてしまう。本当に悲しいことですね。
私からすれば、気を遣ってサポートしていただけるのは本当に有り難い。そのおかげで自分がこの社会で生活できているのは間違いないと思っています。
ただ弱者かと言われると常時そうではなく、確かに弱い場面もありますが、ちゃんと障がいを克服している場面、バリアバリューによってむしろ人より強くいられる場面もたくさんあるのです。
助けが必要な時はちゃんとSOSするからそれまでは何もしなくて大丈夫、というのが今の私の素直な気持ちです。