『おむすび』新納慎也、今もなお鮮明に残る“震災の記憶”「復旧復興して前向きに進んだ神戸が誇り」
当時の避難所は現在の避難所の様子とはかなり違っていて、もっともっとギュウギュウでした。阪神・淡路大震災以後、少しずつ改善されたんでしょうね。
ただ、「震災」は僕にとって傷であるだけでなく、誇りでもあるんです。震災当時は本当にどうなることかと思いましたし、約30年経つ今だから言えることですが、復旧復興して前向きに進んでいった神戸が「誇り」です。一方で、各地で大きな地震が起きるたびに大きく傷つく自分もいます。今年起きた能登半島地震の被災地のことがずっと気がかりですし、復旧復興が遅れている現状にとても心を痛めています。このタイミングで『おむすび』が放送されることで、能登をはじめとする各被災地の方々に「大丈夫だよ、必ずこうやって乗り越えられるから!この国の人たちにはそのパワーがあるよ!」と伝わったらいいなと思っています。
――視聴者へのメッセージと見どころ
作品に出てきたら何かしでかすと思われがちな僕ですが、今回は何もしません…多分(笑)。
神戸の復旧復興を願う、真面目な市役所職員役を楽しんでいただけたら幸いです。震災を描く作品なので、神戸や東北、能登など、各被災地の方々が悲しいことを思い出してしまうシーンもあるかもしれませんが、「いや、待てよ。