中村獅童、母の思いが詰まった『あらしのよるに』に息子2人が参加 “自分は自分らしく”のメッセージが「心の支えになれば」
『あらしのよるに』への思いを語った中村獅童 (C)ORICON NewS inc.
歌舞伎俳優の中村獅童(52)、尾上菊之助(47)が8日、都内で東京・歌舞伎座の「十二月大歌舞伎」第一部『あらしのよるに』(12月3日から26日まで)の取材会を開いた。
同名ロングセラー絵本を原作に、歌舞伎の古典演出や技法を取り入れ、オオカミのかぶとヤギのめいの種族を超えた友情を描く感動作。原作の発刊30周年を迎える今年、12月の歌舞伎座で再び『あらしのよるに』の上演が決定した。2015年の初演から、がぶ役を勤めてきた獅童、めい役を初役で勤める菊之助を中心に、絵本の世界を最大限に表現する。
『あらしのよるに』は獅童の最愛の母・小川陽子さん(享年73、2013年に死去)の思いも詰まっている。「2003年だったと思うんですけど、『テレビ絵本』というNHK Eテレの読み聞かせの番組で全動物の声をやらせていただいたのがこの作品との出会いだったんです」と振り返る。
陽子さんと『義経千本桜(四の切)』の話になり「『あらしのよるに』もすぐに歌舞伎にできるね」という会話をしたそう。「そこはするうちに母は亡くなってしまって。