くらし情報『霜降り明星せいや、当たり前になった“肩パン”「顔が引きつるが耐えた」 高校時代の壮絶な経験明かす』

霜降り明星せいや、当たり前になった“肩パン”「顔が引きつるが耐えた」 高校時代の壮絶な経験明かす

実際、1年8組の担任であった教師も、このときは黒川たちとイシカワはまだ仲がいいと思っていて、ノータッチだった。

自分たちがいじめをしていないように楽しく見えるすれすれの嫌がらせを思いつくので、黒川はいちばんやっかいな知能犯的ないじめ野郎だ。アホなヤンキーみたいに顔面をぶん殴ってくれれば、さすがに学校も動き出すのだが、こいつのやり方は実に巧妙で、教師たちの目をかいくぐって、あたかも「こいつと友達ですよ」というようないじめを思いつく。

そして物理的な攻撃でイシカワを苦しめるのが黒川の側近の中村。こいつが黒川のゴーレムみたいなヤツで、「頭脳が黒川、実行犯が中村と小林、そして野球部の篠原」というフォーメーションがだんだん見えてきた。そのほかは同調圧力で黒川軍団に参加している感じだ。

なるほど、これは思っていたより厄介な敵かもしれないとイシカワはさらなる危機感を抱いた。実はそうなのである。
この世の中で起こっているいじめは、いじめている側が問題にならないように上手く周りの大人や教師たちとの隙をついてくるので、根性だけではどうにもならないことが大半なのだ。

結果、いじめにあっている人は、入り組んだ人間関係との頭脳戦を強いられることになる。

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