思いがけず、テヘラン暮らし。【イランとヒジャブとわたし vol.1】
日本から7,500km離れた中東の国に、
ひょんなことから引っ越すことになった。
東京 新宿で出会った男性は変わった人で、
「あと3ヶ月後に中東に引っ越すんだ。数年は住むと思う。」と、初対面の私にそう言った。
人生とは面白いもので、その後私は彼と結婚することになり、現在イランの首都 テヘランに住んでいる。
イランに住むんだと人に告げると、
まずは中東全体の漠然としたイメージからか、「テロは大丈夫?治安は?」と心配されたり、
イスラム教の漠然としたイメージからか「女性は大変なんじゃないの?」と同情も含めた心配をされたり。
天候面でも「暑いんでしょ?大丈夫?」と灼熱の国のイメージを持たれたり。
かくいう私も、彼と出会うまではイランという国がどこにあるかもわからず、
“ググっても何も出てこない、バックパッカーの人が世界一周の途中に訪れる国”というイメージしか持っていなかった。
日本では、平凡な学生生活を謳歌し、東京に出てがむしゃらに働いていた私。