ロンドンと音楽とインスピレーション。【OLEA DIARY from LONDON vol.13】
小さい頃、ピアノの先生によく「音楽以外のたくさんのことを学んで吸収しなさい」と言われました。
作曲家が作る曲には様々な意味が込められていることは言うまでもありません。歌曲は愛する人を思って書いた曲、失恋などにインスピレーションを受けたものが多くあります。ご存知の通り、かの有名なベートーベンは難聴に苦しみ、そうした苦悩が作曲に大きな影響を与えたり、またショパンは長年住んだフランスで、出身地ポーランドを想い曲を書いたり。作曲家によって様々です。
わたしが音楽の世界で頑張ろうと決めたのは小学校5年生。 自分ではまだ何もできない、恋愛もまともにした事がない当時のわたしにとって、「もっと絶望感をもって、もっと哀愁を込めて」と言われても正直全くわかりませんでしたし、曲の意味を理解するには時間がかかりました。
しかし今になって、先生が言っていた「音楽以外のたくさんのことを学んで吸収しなさい」の意味がよく理解できます。
ただ練習室でピアノを何時間も弾いているよりも(もちろん練習は大事ですが!)、外に出て、美術館を訪れて芸術に触れたり、友達とご飯を食べに行ったり、恋人とデートに行ったり。そういった時間も音楽をより彩り豊かにするのかなーなんて。