くらし情報『名匠ラッセ・ハルストレム監督が語る映画『親愛なるきみへ』』

2011年9月22日 17:29

名匠ラッセ・ハルストレム監督が語る映画『親愛なるきみへ』

だから、大げさに演技したり、やり過ぎた芝居をする俳優と組むのは避けるようにしてる。いまだに強くインスパイアされるのは、ミロシュ・フォアマンの初期の作品だ。彼はリアルな人々の暮らしをしっかりと観察した上で表現をしていた。いまだに僕のアイドルだね」。

本作は、甘く切ないラブ・ストーリーを原作に持つ映画だが、ハルストレム監督は本作を「感傷的な作品にしたくなかった」という。「この映画をもっと商業的に、もっとセンチメンタルにつくることはできただろう。しかし、その要素はすでに原作にあるわけだから、僕はそれに対抗する気持ちで映画を作りたかった。僕が求めていたのはセンチメンタル(感傷的)ではなくセンチメント(心の動き)だ。
それを誠実に描くことができて、アメリカでは商業的に成功を収めることができたのは嬉しかったよ」。

故郷スウェーデンでキャリアをスタートさせ、ハリウッドに渡った後も一貫して“良作”にこだわり続けてきたハルストレム監督。その活動に信頼を寄せる日本の映画ファンも多いが、ハルストレム監督もどうやら日本のファンに期待を寄せているようだ。「マーケットに対するプレッシャーがない、と言ったらウソになる。

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