2011年12月14日 16:29
現在大ヒット中! 若き女性監督に聞く映画『けいおん!』の魅力
身長差はうまく映像化できたと思います」
キャスト陣が勢ぞろいするアフレコのときは、山田監督がロンドンで買ってきたお土産の紅茶でリラックス。TVシリーズの収録と変わらない雰囲気で収録を行ったという。「映画では映像的に盛り上げたり、感傷的な演出もあるんですが、登場人物の唯たちにとってはそれは関係ないことで、あくまで映像の作り手側が勝手にやっていることなんです。キャストさんたちには“過剰に美化しないで、どんな素敵なシーンであっても普通にしゃべってください”とお願いして、アフレコを行いました」
キャラクターたちはTVシリーズと変わらず自然体でありながら、映像面では映画らしくスペシャルに。ひと手間をかけた作り込みがなされている。「より生っぽい映像を目指して、映像を手持ちカメラ風にしたり、広角レンズ風にしたり、TVシリーズのときからもうひと手間、もう一歩踏み込んだ映像作りをしているんです」
TVからスクリーンへ。『けいおん!』のブームは止まらない。はたして、なぜこの作品はヒットしたのか。
山田監督なりの分析を最後に伺った。
「時代の最先端では決してない、ちょっと懐かしい、昭和のような温かみがあるところが魅力なんだと思います。