2012年2月15日 11:13
“時間”に真摯に向き合ってほしい。『TIME/タイム』監督が語る
ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド出演のアクション・サスペンス『TIME/タイム』が17日(金)から日本公開になる前に、本作の脚本と監督を務めたアンドリュー・ニコル氏がインタビューに応じた。
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遺伝子操作によって生まれながらに格差のある社会を舞台にした『ガタカ』や、人間の人生をまるごとテレビ中継する世界を描いた『トゥルーマン・ショー』など、SF的な設定を用いて現代社会の歪みを描いてきたニコル監督。本作は“時間”をモチーフにしたオリジナル・ストーリーだが、創作の発端は『ガタカ』にあったという。「本作は『ガタカ』に大きな影響を受けています。私は、遺伝子工学が“見果てぬ夢”すなわち、老化する遺伝子を克服したとき、大きな問題が生じると思っていました。“誰もが永遠に生きられる世界”では、制御不可能な人口増加が起こるはずです。そこで“個人が時間を取引する”という発想が生まれました」。
『TIME/タイム』の世界では、誰もが25歳まで生きた後は腕に仕込まれた“ボディクロック”に記された時間が余命となる。
同時にそれは“通貨”の代わりで、例えばコーヒーを1杯買うと人生の残り時間が4分失われ、残時間が“ゼロ”になると死んでしまう。