2012年3月29日 10:58
SNS利用者と選挙候補者の共通点とは? 脚本家が語る映画『スーパー・チューズデー』
ジョージ・クルーニーが出演だけでなく、監督、共同脚本、製作を務めた『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』が31日(土)から日本公開されるのを前に、本作の原作と共同脚本を手がけたボー・ウィリモン氏が来日し、インタビューに応じた。
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『スーパー・チューズデー…』では、アメリカ大統領選挙の予備選が行われる“スーパー・チューズデー”に向けて、有力候補(クルーニー)、正義感あふれる広報官(ゴズリング)、秘密を抱えるインターンの選挙スタッフ、ライバル候補の参謀ら様々な人物の思惑が交錯し、正義の実現と挫折、裏切りのドラマが描かれる。
本作はウィリモン氏が2008年に執筆した戯曲『ファラガット・ノース』が原作。民主党予備選に出馬したハワード・ディーン候補の選挙スタッフを務めていたウィリモン氏がそこで見た光景や体験を基に描いた作品だ。しかし、クルーニー監督は本作を「政治映画とは思ってない」と公言。ウィリモン氏もその考えに首肯する。「この映画は背景がたまたま“政治の世界”というだけで、本質的には人間がもつ裏切りや野心、欲望、忠誠心を描いています。だから映画のために脚色する際もその軸からはブレないように注意しました」。