くらし情報『なぜ中止になった? 大学准教授が語る映画『アポロ18』に潜む“謎”』

2012年4月16日 18:04

なぜ中止になった? 大学准教授が語る映画『アポロ18』に潜む“謎”

それだけに成功の喜びは大きかったのではないでしょうか」。

その反面、1969年は激化するベトナム戦争を背景に、若者たちが“国家は何かを隠蔽し、人々を裏切っている”と反旗を翻した時代だ。「当時の反戦運動の背景には米ソの冷戦がありました、アポロ計画の背景も同じです。ベトナム戦争はわかりやすい“悪”で、アポロはわかりやすい“勝利”です。私は“成功談だけ”という話を信用しませんが、アポロの場合は13号という失敗がある。結果的に3人は生還できましたが、この失敗が人々に真実味を与えたと思います」。

しかし、それは本当に単なる失敗なのか? と長沼氏は言う。「あの失敗は公表しやすい失敗だったんじゃないかという気もします。
“白い失敗”というのかな。そして“白い失敗”があるところには、“黒い成功”がある」。私たちは日ごろ、何かのミスや過失の隠蔽には過剰に反応するが、成功の隠蔽には鈍感であるか見過ごしてしまうことが多いのかもしれない。「アポロ計画はその初期からすべてが公開され、結果を知っています。でもそれらをつなげていくと『あれ?』と思うことがある。例えば、アポロ16号と17号では地球から微生物を一式持っていって、宇宙空間にさらしても死なない場合があることを実験で確認しています。

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