2012年6月28日 17:11
公平な結末は信じるな! 鬼才ギレルモ・デル・トロが語る“ホラー映画”
『パンズ・ラビリンス』『ヘルボーイ』のギレルモ・デル・トロが脚本とプロデュースを手がけたダーク・ファンタジー『ダーク・フェアリー』のブルーレイとDVDが7月3日(火)にリリースされる。いくつもの企画を抱えるデル・トロはなぜ、本作を世におくりだしたのだろうか? 彼のインタビューが届いた。
本作は、郊外に建つ古い屋敷を舞台に、その地下室に住んでいたちいさな魔物たちと、その家に引っ越してきた家族の攻防を描いた物語。独創的なクリーチャー、ダークテイストな舞台装置、主人公の少女の造形など、デル・トロらしい要素がたっぷりつまった作品だが、本作は1973年に製作されたTV映画『地下室の魔物』を基にした作品だ。「あんなに怖くて興奮した事は滅多にない。今までの人生で心底怖かった映画は恐らく20本程で、その多くはTV映画だった。怖かった一番の理由は、僕はその作品で初めて獰猛で小さなクリーチャーを観たからだ。子供は普通、ドラゴンやモンスターという巨大なものを怖がるだろ? でもこの作品を観て、小さなクリーチャーの方が大きなモンスターより遥かに恐ろしく邪悪だと思ったんだ」。
デル・トロ少年が幼少期に感じた恐怖と興奮は、最新のVFXと新たなアイデアを得て新生した。