2012年8月30日 19:06
準備と確信から生まれた映像美。監督が語る映画『プロメテウス』
私はセットを建てたいしできるだけ再現したい。なぜなら、セットは本当にそこに実在するからだ。セットは役者が取り組めるリアルなものだ。皮肉なことに、セットのほうがずっと経済的なんだ」と力説する。
スコット監督は“独自の映像美をもつ映画作家”と紹介されることが多いが、他の大作映画の映画の監督と比較して、意外にも手早く撮影を終えてしまうという。「私がやったものはどれもより経済的だった。他の映画で空をずっと観察しているのを見たが、あれはバカげているし、どうしてそんなことが起きるのか分からないね。台本ができる前に撮影を始めて、その場ででっちあげ、あとからデジタル処理で何とかしようとするが、肝心な映像がないことに気づいて、また戻って撮り直しをする。
我々の場合は、欲しいものは正確に把握していた」。
スタッフによると、スコット監督は事前にイメージをしっかりと固め、プランも入念に検討しているため、いざ撮影が始まるとほとんどのカットで撮り直すことなく1テイクか2テイクで撮影を完了してしまうという。徹底的な映像へのこだわりと、迷いのなさ。スコット監督が“これしかない!”と思ったビジュアルイメージが新作『プロメテウス』にもギッシリとつまっている。
『プロメテウス』
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