2013年7月20日 20:12
大友克洋という“衝撃”を今の若者に… 「武器よさらば」初映像化に込めた決意
大友克洋監督の最新作となる短編アニメーション「火要鎮」をはじめ、日本を代表するトップクリエーターによる短編アニメ4本で構成されるオムニバス『SHORT PEACE』(本日公開)。その中でも特に注目を集めるのが、大友克洋が1981年に発表した伝説的戦闘アクション漫画「武器よさらば」の初の映像化だ。本作が初の監督作品となるカトキハジメ監督は「原作に出会ったのは、僕が16歳の時。当時の若者が受けた“衝撃”を今の若い人たちにも体感してもらいたい。そんな姿勢で作品に取り組みました」と自信を示した。
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編の最後を飾る「武器よさらば」は荒廃した近未来の東京を舞台に、プロテクションスーツで武装した5人の小隊が、一台の戦車型無人兵器と遭遇し、すさまじい戦闘を繰り広げる。「他の3作品がどちらかといえば芸術志向なので、こっちは小難しいこと考えず、純粋なエンタメとして世代を超えて楽しんでもらいたいです」(カトキ監督)。同時にエンディングに待つ無常観も大友作品らしさだといい「ああいうトボけた余韻というか、シニカルな終わり方も(原作が発表された)当時は革新的でした」と語る。
本作では脚本も手掛けたカトキ監督。