バートン監督は本作の製作にあたってまずヴァルツをキャスティングしたそうで「ウォルターについて読んでみると、彼は様々な側面を持った人で、チャーミングだったし、非常に目立つ人で、だけどダークだし、場合によっては、暴力的ですらあった。すごく複雑な人物だったんだ。クリストフはそれをしっかりと表現してくれる俳優だった」と語る。一方のヴァルツは「あらゆる事実から距離を置いた。僕は芝居をしているのであって、ドキュメンタリーを作っているのではなかった」という信念から脚本だけを頼りに、バートン監督に全幅の信頼をおいてウォルター像を築いていったという。
軽薄で、調子よく、強欲だが、何かを売り出すことにかけては圧倒的な才能をもつウォルターは本当に“悪人”なのか? ヴァルツのハイテンションだが繊細さを失わない演技によって映画のウォルターは魅力的な人物として描かれているそうで、ヴァルツは早くも本年度のゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネートされている。最低最悪だが魅力的なウォルターとは一体、どんな人物なのか? 公開が楽しみだ。『ビッグ・アイズ』
2015年1月23日(金) TOHOシネマズ 有楽座ほか全国順次ロードショー
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