マット・デイモンがリドリー・スコット監督の最新作『オデッセイ』で主演を務めている。本作で、彼は地球から遠く離れた火星でたったひとり取り残されながらも懸命に生き延びようとする男ワトニーを演じているが、この役はあの名優が自分で演じたいと声をあげるほど魅力的な役のようだ。
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本作の原作は、日本でも邦訳されたアンディ・ウィアーのベストセラー小説『火星の人』。主人公マーク・ワトニーと仲間たちは火星で探査を行っているが、強烈な嵐に巻き込まれて脱出。マークはその途中で死亡したとされていたが、後に生存していたことが発覚する。水も空気も通信手段もない火星でたったひとり取り残されたマークは、残された物資とわずかな食料をかき集めて、知恵と強い意思をもって生き延びようとする。
映画でデイモンは多くの場面でたったひとりでカメラの前に立ち、誰の声も聞えない、どれだけ助けを求めても届かない火星で生きる男を演じた。この役は魅力的な役どころのようで、俳優のトム・ハンクスはSNSに「アンディ・ウィアーの大傑作!マット・デイモンに嫉妬する!」と投稿。
彼は『キャスト・アウェイ』で無人島に取り残された男を演じ、『ターミナル』では故郷を失って空港で暮す男を演じたが、ハンクスは『オデッセイ』の物語に先ほどの2作にはない要素、自身が俳優として嫉妬をおぼえるほどの魅力を感じたようだ。