くらし情報『入念な調査が“物語”を生む。ピクサーの創作術』

2016年2月23日 10:20

入念な調査が“物語”を生む。ピクサーの創作術

プロデューサーのデニス・リームは「何の前触れもなくいつ何が起こるか分からない心細く不安な気持ちを味わいたかったのよ」と振り返る。

彼らが向かった先は、道路から5時間かかる場所で、携帯電話がつながる場所には10時間もかかってしまう“大自然のど真ん中”だ。そこで彼らは自然の様子を調査しながら同時に、“大自然の中でひとりぼっちになる気持ち”についてリサーチを行った。仲間や家族から離れて過酷な自然の中に放り込まれたとき、強い風や揺れ動く木々はどう見えるだろうか? 雨が降ったらどれほど心細いだろうか? そして夜になったら……。監督のピーター・ソーンは「とても恐ろしくて怖い体験だった。人里離れた渓谷では、いつ何が起こるかわからないことを学んだよ。でもこの体験をアーロの描写に反映させたんだ」と語る。

主人公の恐竜アーロはそんな孤独な状況で、人間の少年スポットに出会う。
スポットもまた、家族を失い、孤独を味わってきた少年だ。怖くて、心細い状況でやっと出会えた同じ境遇のふたり。恐竜と人間の垣根を超えて、アーロとスポットが絆を深めていくストーリーの裏側には、どんな小さなことでも手を抜かず、調査を通じて自分の眼で確かめ、最高のクオリティを追求しようとするピクサーの“こだわり”が息づいている。『アーロと少年』
3月12日(土)全国ロードショー

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