ビントレーによる日英共同制作のバレエ「パゴダの王子」がついに開幕!
10月30日、東京・新国立劇場オペラパレスにて、新国立劇場2011-2012シーズンの開幕作品として『パゴダの王子』が世界初演の幕を開けた。この作品は世界屈指の振付家デヴィッド・ビントレーが、新国立劇場バレエ団のために作り上げた舞台。ビントレーが30年来企画していた作品とあって、関係者やファンの期待も高く、ロビーは華々しい熱気にみちていた。
『パゴダの王子』チケット情報
物語は息子の早すぎる死を嘆いた皇帝と、幼い妹さくら姫の悲しみからはじまる。時は流れ、さくら姫に4人の王が求婚する。続いて5番目に現れた求婚者。実は継母エピーヌの呪いでサラマンダー(とかげ)に姿を変えられてしまった兄であった。さくら姫は様々な試練を受けながらも、サラマンダーとともに彼の王国パゴダにたどり着き、ここで初めてサラマンダーが兄だと気づく。
その後、兄妹は力を合わせて王国を元の平和な地に戻そうと旅立つのである。
本作は、英国の作曲家ベンジャミン・ブリテンの音楽を元に、ビントレーが構想・振付した。また、トニー賞、オリビエ賞を受賞したレイ・スミスが舞台美術・衣裳を手掛け、照明は日本を代表する沢田祐二が担当するなど、まさに日本から世界に発信する新プロダクションに相応しい布陣がクリエイティブを担当した。