ジュエリーの企画販売を行う株式会社ピースプランニング(所在地:山梨県甲府市、代表:遠藤千昭)は、日本の伝統の技を取り入れ、文化を凝縮させたアクセサリーブランド「和の彩 wanoiro」から、江戸時代の浮世絵師・歌川国芳の人気作「五拾三次之内 岡崎の場」に描かれた“猫又”をモチーフにした小さなシルバーとK18の立体妖怪オブジェ2種を、Makuakeで2022年4月27日に販売開始いたしました。本プロジェクトは5月28日まで公開いたします。トップ画像浮世絵師・歌川国芳といえば江戸時代の人々を魅了し続けた人気の高い絵師ですが、無類の猫好きとしても有名です。そんな国芳が作品に描いた猫が小さなオブジェになりました。国芳ファンや猫好きさん、浮世絵ファンは必見の作品です。手に乗せた猫又【プロジェクト概要】プロジェクト名:浮世絵から飛び出したかのようなユーモラスに踊る妖怪『猫又』のアクセサリー開催期間:2022年4月27日(水)~5月28日(土)サイズ:はちまきを締めて踊る猫又:高さ約25.5mmはちまきを締めて踊る猫又4種類はちまきの猫又全周頬かむりをして踊る猫又:高さ約22mm頬かむりをして踊る猫又4種類頬かむりの猫又全周リターン例:Makuake限定価格となっております。●頬かむりをして踊る猫又(B)いぶし銀※SV925(いぶし銀)早割 限定10個 ¥6,960Makuake割 30個 ¥7,800●SILVER はちまきを締めて踊る猫又(A) 2色よりセレクト※SV925メッキ加工(金色・銀色)早割 限定10個 ¥8,600Makuake割 30個 ¥9,700●SILVER 踊る猫又 ABset超早割 限定10set ¥14,600早割 限定10set ¥15,300Makuake割 30set ¥17,000●K18 はちまきを締めて踊る猫又(A)超早割 限定2個 ¥210,000早割 限定3個 ¥224,000Makuake割 限定10個 ¥246,000※限定価格は先着順アクセスは下記のURLから: <商品紹介>擬人化したコミカルで愛らしい妖怪戯画より「猫又」モデルのアクセサリーとなります。SV925(いぶし銀)SV925メッキ加工(金色・銀色)K18イエローゴールド■会社概要商号 : 株式会社ピースプランニング代表者 : 代表取締役 遠藤千昭所在地 : 〒400-0851 山梨県甲府市住吉5-4-6URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月06日“世界初”となる歌川国芳(うたがわくによし)のミュージアム「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館」が岡山・倉敷に開館。浮世絵師・歌川国芳とは歌川国芳は、江戸時代末期を代表する浮世絵師の一人。江戸日本橋の染物屋の家に生まれ、15歳の頃に初代歌川豊国の弟子になり修行をスタートした。長い下積み時代を経て、30歳を過ぎた頃に中国の伝奇時代小説「水滸伝」をモチーフにした「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」シリーズを発表。同作品で一躍脚光を浴び、“武者絵の国芳”と呼ばれるほどの人気絵師となった。その後は、武者絵にとどまらず、役者絵や美人画、風景画、ユーモアあふれる戯画など幅広いジャンルを手掛け、江戸期の浮世絵だけにとどまらず近代以降の日本画にも影響を与えた。“世界初”歌川国芳のミュージアムで約100作品を公開そんな歌川国芳の“世界初”となるミュージアム「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館」では、デビュー作から代表作まで約100作品を公開。出世作「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」シリーズはもちろん、巨大な骸骨を描いた代表作『相馬の古内裏(そうまのふるだいり)』も紹介する。月岡芳年や歌川芳艶の作品もさらに、国芳の弟子たちの作品も展示。“血みどろ絵師”と呼ばれた月岡芳年をはじめ、歌川芳艶や歌川芳員、河鍋暁斎が手掛けたダイナミックな浮世絵も楽しめる。なお、「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館」は、倉敷美観地区から浮世絵の魅力を世界に向けて発信するプロジェクト「UKIYO-E KURASHIKI」第1弾として、倉敷美観地区を一望できる旅館を再生してオープンした。【詳細】ミュージアム「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館 」オープンオープン日:2021年3月31日(水)住所:岡山県倉敷市本町1-24開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:火曜日(祝日の場合は翌日に振替)観覧料:・一般 1,300円(1,000円)・大学生・高校生 1,000円(800円)・中学生・小学生 500円(300円)※()内は20人以上の団体料金TEL:090-8242-1443
2021年05月03日銀座 蔦屋書店は、店舗オリジナル雑貨“江戸シリーズ”の新作「モダン江戸職人づくし」を2020年12月9日(水)から発売する。「モダン江戸職人づくし」シリーズは、日本が世界に誇る浮世絵の巨匠、歌川国芳の「十二支見立職人づくし」を現代風にアレンジした銀座 蔦屋書店オリジナル文房具・雑貨のシリーズ。十二支の動物たちが“駄洒落”を込めた職業をする様子を描いた歌川国芳の「十二支見立職人づくし」では、犬が「おわん(ワン)を作る職人」になっていたり、朝が来たことを知らせてくれるニワトリは「時計を修理する職人」になっていたりと、ユーモアあふれる十二支の表現を楽しめる。2021年干支の丑は、江戸時代荷運びの役割をになっていたからか、車輪を作る様子が描かれている。「モダン江戸職人づくし」シリーズでは、遊び心に溢れた「十二支見立職人づくし」をデザインに落とし込んだ、マスキングテープやミニ蛇腹便箋など全22種類の文具・雑貨が展開される。カラフルなマスキングテープには、メモやメッセージを書くことができるようになっている。また、多彩なクッキー型を展開するブランド「SAC SAC」とタッグを組んだオリジナルクッキー型も登場。浮世絵の中に登場した干支を象った、愛らしいクッキーを焼いて楽しむことができる。【詳細】銀座 蔦屋書店オリジナル「モダン江戸職人づくし」シリーズ発売日:2020年12月9日(水)~展開店舗:銀座 蔦屋書店、オンラインショップ・マスキングテープ 全4種 各600円+税・ミニ蛇腹便箋 全3種 各700円+税・ランチョンマット 全1種 各900円+税・クッキー型 全12種 各1,200円+税・クリアファイル 全2種類 各700円+税■店舗情報銀座 蔦屋書店住所:東京都中央区銀座6-10-1 ギンザ シックス 6FTEL:03-3575-7755
2020年12月07日日本の漫画=MANGAの起源や変遷を展覧できる『GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ』が、11月25日(水)から2021年1月24日(日)まで、墨田区・すみだ北斎美術館で開催される。会期は前期・中期・後期に分けられ、総展示作品数は約270点にのぼる。展覧会は3つの章立てとなっている。第1章では、江戸時代の滑稽かつ風刺的な「戯画」が並ぶ。印刷出版技術が発展し、浮世絵版画がさかんとなった江戸時代に、人々を楽しませた「遊び絵」、くすっと笑いを誘う『北斎漫画』のような、戯画本や戯画浮世絵を見ることができる。第2章で展示される作品は、明治時代になって、海外の影響を受け、時事的なテーマを扱った諷刺画や雑誌だ。教科書でも目にしたであろうワーグマンの『THE JAPAN PUNCH』、全ページがフルカラーの明治時代の漫画雑誌といった、数々の貴重品に驚くに違いない。第3章では、昭和初期から終戦までの、主にストーリーがある漫画を取り上げる。例えば、日本初の日刊連載の新聞4コマ漫画『お伽 正チャンの冒険』。キャラクター性のある絵柄とストーリー展開で、当時多くの読者に親しまれた。いま私たちが見ても、面白く感じる。漫画の起源には諸説あるものの、今や日本を代表する文化のひとつだ。時代によって、絵柄や内容、浮世絵版画から新聞、雑誌へ、等の変遷をしてきた。そのルーツを体系的に知ることができる、貴重な展覧会である。【開催情報】『GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ』11月25日(水)~2021年1月24日(日)、すみだ北斎美術館にて開催河鍋暁斎「狂斎百図」やぶからぼふ/七賢人(中期)京都精華大学国際マンガ研究センター/京都国際マンガミュージアム蔵歌川芳藤「心夢吉凶鏡」(前期)京都精華大学国際マンガ研究センター/京都国際マンガミュージアム蔵歌川国芳「浮世よしづ久志」(前期)京都精華大学国際マンガ研究センター/京都国際マンガミュージアム蔵チャールズ・ワーグマン『THE JAPAN PUNCH』1883年5月号(通期)京都精華大学国際マンガ研究センター /京都国際マンガミュージアム蔵小星・東風人『お伽 正チャンの冒険』二の巻(通期)京都精華大学国際マンガ研究センター/京都国際マンガミュージアム蔵
2020年10月27日葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳の浮世絵デザインのミントタブレット、ヒントミント「浮世絵クラシックコレクション Vol.1」が、2020年9月9日(水)より東京・銀座三越 地下2階和菓子・菓遊庵コーナー(特別ブース)にて販売スタート。浮世絵デザインのミントタブレット「ヒントミント」アメリカ・ロサンゼルス生まれのミントタブレット「ヒントミント」が、東京国立博物館とコラボレーションし、浮世絵デザインの限定タブレットを展開。ヒントミントは、上質な原材料とナチュラルな美味しさにこだわったタブレットを展開するミントブランドで、そのスタイリッシュなパッケージから、アカデミー賞、エミー賞などの国際的なレセプションで公式ギフトとしても採用されている。葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳の浮世絵パッケージ今回は、東京国立博物館の収蔵作品の中から、葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳のマスターピース6作品をセレクト。タブレットを取る仕草まで美しくみせる、こだわりのスクエアパッケージに、葛飾北斎・歌川広重・歌川国芳の作品を大胆にのせた。浮世絵を額に入れて見ているような気持ちになるよう、職人がゴールドのフレームやエンボスを1つ1つ手作業で施している。経年による和紙のシミやくすみ・退色の補正も行い、美しいデザインパッケージを完成させた。選べるデザイン&フレーバーまた、パッケージデザインだけでなく、全てタブレットのフレーバーが異なるのもポイント。葛飾北斎の“赤富士”と称される「冨嶽三十六景・凱風快晴」にはスパイシーな刺激がたまらない「シナモンミント」を、歌川広重の「名所江戸百景・亀戸梅屋舗」には、フルーティーで甘酸っぱい「ザクロ&アサイ」を、歌川国芳のネコをモチーフにした「鼠よけの猫」には、カカオのやさしい香りが楽しめる「チョコレートミント」をセレクトした。【詳細】ヒントミント限定プレミアムラベル「浮世絵クラシックコレクション Vol.1」全6種 各23g 各972円(税込)発売日:2020年9月9日(水)取り扱い店舗:銀座三越地下2階和菓子・菓遊庵コーナー住所:東京都中央区銀座4-6-16<フレーバー>【葛飾北斎】冨嶽三十六景・凱風快晴「シナモンミント」、冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏「ペパーミント」【歌川広重】名所江戸百景・亀戸梅屋舗「ザクロ&アサイ」、名所江戸百景・両国橋大川ばた「ペパーミント」【歌川国芳】鼠よけの猫「チョコレートミント」、江戸自慢程好仕入・よしのかんとう「シトラス&ジンジャー」【問い合わせ先】銀座三越TEL:03-3562-1111(大代表)
2020年09月05日現在、上野にある2つの美術館で、日本文化を楽しめる展覧会が開かれています。さまざまな時代のきものが集まる特別展『きものKIMONO』と、世界最高水準の浮世絵を楽しめる『The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション』。会場の様子と見どころをレポートします!アートな「きもの」がずらり!【女子的アートナビ】vol. 179まずは、東京国立博物館で開催中の特別展『きものKIMONO』からご紹介。この展覧会では、篤姫や信長など日本史でおなじみの人物が着用したきものや、現代デザイナーが手がけた最新きもの、さらには国宝の絵画作品などもあわせ、鎌倉時代から現代までの作品、約300件が展示されています。会場には、将軍家のお姫さまや遊郭の太夫など、時代や身分も異なるさまざまな人たちのきものが勢ぞろい。刺繍や絞り、あるいは友禅染などを施されたきものはアートそのもの。うっとりと見入ってしまいます。クールな衣装を着たヒーローは誰?女性だけでなく、信長、秀吉、家康など男性が着用したきものも見ごたえがあります。特に筆者の目を引いたのが、たくさんのドクロがデザインされたクールな衣装。背中側はこちら。能楽の「船弁慶」を題材にしたデザインが施されています。このような刺子の半纏を着ていたのは、江戸時代の火消たち。火事の多かった江戸の町では、とび職の人たちが火消として活躍。燃え盛る火に立ち向かい、人や家財を守ってくれる彼らは、町の人たちにとってあこがれのヒーローでした。ちなみに、これらの派手なデザインは裏地だけで、表側は地味な無地。火消たちは、無事に火を消すことができると半纏を裏返し、それぞれ凝った図柄を見せながら意気揚々と市中を歩いたそうです。火消半纏が壁一面に並んでいます!人気絵師、歌川国芳が描いた錦絵をもとにした図柄もあり、原案となった錦絵も一緒に展示されているので、見比べるのも楽しいです。YOSHIKIの「きもの」も…!展覧会の最後に登場するのは、YOSHIKIがデザインしたYOSHIKIMONO。老舗呉服店を営む家庭で生まれ育ったYOSHIKIは、日本の伝統文化であるきものを世界に紹介するため、自らデザイナーを務めるブランドYOSHIKIMONOを展開。現代の日本女性だけでなく外国人にも似合うきものを目指しているそうで、どれも超クールなデザインです!特別展『きものKIMONO』は8月23日まで。世界最高水準の浮世絵が集結!続いては、東京都美術館ではじまった『The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション』。タイトルにある「三大浮世絵コレクション」とは、太田記念美術館(東京・原宿)、日本浮世絵博物館(長野・松本)、平木浮世絵財団のコレクションのこと。この3館の作品が一緒に展示されるのは今回がはじめてということで、展示数も半端ではありません。前期・後期にわたり、各館から約150点、あわせて約450点の名品が集まっています。絵師の数は、なんと約60名。江戸時代初期に活躍した浮世絵の祖・菱川師宣から、幕末の人気絵師、歌川国芳まで網羅されています。彼らの代表作をまとめて見られるのも貴重な機会。しかも、どれも保存状態がよく、色もなかなかきれいです。神田伯山さんの怪談話も…!この展覧会は、会場デザインもおしゃれです。壁面のところどころに穴があけられているので、換気対策にもよさそう。また、三密回避のため、ひとつのフロアに細長い部屋がいくつもつくられています。日時指定入場制も導入されているため、距離を取りながら作品を鑑賞できそうです。展覧会の音声ガイドナビゲーターは、声優の杉田智和さんが担当。さらにスペシャルトラックには講談師の神田伯山さんが登場し、浮世絵に描かれている人物や物語などを紹介してくれます。例えば、葛飾北斎の作品《百物語シリーズ「こはだ小平二」》のスペシャルトラックでは、絵の主題である怪談話の一部が講談独特の口調とリズムで語られます。神田さんの怪談話を聞いてから再び北斎作品を見ると、描かれている幽霊に親近感がわきました。単に「絵」として見るだけでもいいのですが、ガイドや解説を通して作品の背景を知ると、さらに浮世絵鑑賞が楽しくなります。『The UKIYO-E 2020』は9月22日まで開催。Information特別展『きものKIMONO』会期 : 6月30日(火)~8月23日(日) 前期展示:6月30日(火)~7月26日(日)後期展示:7月28日(火)~8月23日(日)時間 : 9:30~18:00最終入場は17:00休館日 : 月曜日、8月11日(火)※ただし8月10日(月・祝)は開館会場:東京国立博物館平成館入館料: 一般¥1,700、大学生¥1,200、高校生¥900、中学生以下無料※オンラインによる事前予約制。詳細は展覧会公式サイトをご確認ください。※会期等は今後の諸事情により変更する場合があります。『The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション』会期 : ~9月22日(火・祝) 前期:7月23日(木・祝)~8月23日(日)後期:8月25日(火)~9月22日(火・祝)※前期・後期で作品は全て入れ替わります。時間 : 9:30~17:30休室日:8月17日(月)、8月24日(月)、9月7日(月)、9月14日(月)会場:東京都美術館入館料: 一般¥1,600、大学生・専門学校生¥1,300、高校生¥800、65歳以上¥1,000、中学生以下無料※日時指定入場制です。詳しくは展覧会公式サイトをご覧ください。問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)※本記事の写真は、プレス内覧会で主催者の許可を得て撮影しています。
2020年08月10日6月2日(火)より再オープンとなる東京都江戸東京博物館では、特別展『奇才—江戸絵画の冒険者たち—』が、会期を変更して6月21日(日)まで開催される。“奇才”と言えば、近年人気が急上昇した伊藤若冲をはじめ、長澤蘆雪、曾我蕭白、歌川国芳ら、過激で強烈な個性を放つ江戸時代の絵師たち。しかし、江戸絵画史において“主流派”として語られてきた尾形光琳や円山応挙らもまた、斬新で個性的な絵画表現を追い求めて既成の枠を打ち破ってきた。同展は、北は松前から南は長崎まで、有名・無名にかかわらず、全国から“奇才”絵師たちの絵画を一堂に集めて紹介するもの。伊藤若冲による「鶏図押絵貼屛風」をはじめ、狩野山雪「寒山拾得図」(重要文化財)、葛飾北斎「上町祭屋台天井絵 女浪」といった有名絵師たちの名品から、洋風陰影法を駆使した蠣崎波響の「御味方蝦夷之図 イコトイ・ションコ」や、独特の造形が目を引く髙井鴻山「妖怪図」といった、今もその土地で愛されている絵師たちの作品まで、鮮烈なインパクトを残す作品を見ることができる。全国各地で気を吐いた奇才の画家たちの作品が一堂に見られる貴重な展覧会。開催期間が短いのでお見逃しのないように!<開催情報>『特別展「奇才—江戸絵画の冒険者たち—」』6月2日(火)〜6月21日(日)まで東京都江戸東京博物館にて開催関連リンク: 奇才—江戸絵画の冒険者たち—()重要文化財 狩野山雪「寒山拾得図」一幅 京都・真正極楽寺 真如堂蔵円山応挙「淀川両岸図巻(部分)」一巻 東京都・アルカンシエール美術財団蔵伊藤若冲「鶏図押絵貼屛風(左隻・部分)」個人蔵祇園井特「公卿と官女図屛風」二曲一隻千葉市美術館蔵展示期間6/2-6/7中村芳中「人物花鳥図巻(部分)」一巻 長野県・真田宝物館蔵葛飾北斎「上町祭屋台天井絵 女浪」一面 長野県・小布施町上町自治会蔵(北斎館寄託)歌川国芳「水を呑む大蛇」一幅 個人蔵蠣崎波響「御味方蝦夷之図 イコトイ・ションコ」一幅 函館市中央図書館蔵 ※東京展ではイトコイのみ展示髙井鴻山「妖怪図」一幅 個人蔵 撮影=大屋孝雄片山楊谷「竹虎図屛風」(画像は左隻)六曲一双 鳥取県・雲龍寺蔵 右隻 展示期間6/2-6/7、左隻 展示期間6/9-6/21絵金「伊達競阿国戯場 累」二曲一隻 高知県・赤岡町本町二区蔵
2020年06月02日喜多川歌麿や葛飾北斎といったビッグネームの浮世絵師5人にフォーカスした展覧会『大浮世絵展─歌麿、写楽、北斎、広重、国芳夢の競演』が、愛知県美術館で5月31日(日)まで開催されている。国内外の美術館や博物館、個人コレクションから集めたこの展覧会では、現在最も人気のある喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の5人による傑作を見ることができる。展示室は、5人の絵師ごとに区切られている。「第1章喜多川歌麿」では、歌麿が得意とした、人物の上半身をアップで描く大首絵の美人画が並ぶ。それぞれの女性像の個性や感情を感じ取ることができるだろう。続いて「第2章東洲斎写楽」では、写楽が描いた役者絵を紹介する。謎の多さで知られる写楽。その作品は、当時は奇抜な表現に見られたという。「第3章葛飾北斎」では、国内外で人気がある「冨嶽三十六景」や花鳥版画が展示される。リアルで写実的な独自の表現に引き付けられるだろう。さらに「第4章歌川広重」では、叙情的で親しみやすい風景画や花鳥版画を見ることができる。北斎と広重、このふたりの画風の違いも分かるはずだ。そして「第5章歌川国芳」では、人物の細部までこだわった武者絵や動物を擬人化したユーモラスなものまで、国芳が残した数々の戯画を鑑賞できる。幕末に現れた奇抜な画風が魅力的だ。国際浮世絵学会の監修のもと、集まった作品が持つ浮世絵本来の鮮やかさに、きっとあなたも驚く展覧会となっている。※新型コロナウイルス感染拡大防止のため会期変更の可能性あり。最新の情報は 愛知県美術館ウェブサイトで確認を。【関連リンク】 愛知県美術館( )東洲斎写楽「3代目大谷鬼次の江戸兵衛」江戸時代/寛政6年(1794)、大判錦絵 シカゴ美術館蔵展示期間:2020年4月3日~5月31日(日)葛飾北斎「冨嶽三十六景神奈川沖浪裏」江戸時代/天保2-4年(1831-33)頃、横大判錦絵 ミネアポリス美術館蔵展示期間:2020年4月3日~5月2日(土)歌川広重「東海道五拾三次之内蒲原夜之雪」江戸時代/天保5-7年(1834-36)、横大判錦絵 ミネアポリス美術館蔵展示期間:2020年4月3日~5月3日(日)歌川国芳「相馬の古内裏」江戸時代/弘化2-3年(1845-46)、大判錦絵3枚続展示期間:2020年5月4日~5月31日(日)
2020年04月07日展覧会「もうひとつの歌川派?! 国芳・芳年・年英・英朋・朋世」が、2020年1月7日(火)から3月29日(日)まで、弥生美術館にて開催される。“もうひとつの歌川派”に着目「もうひとつの歌川派?! 国芳・芳年・年英・英朋・朋世」では、歌川国芳や月岡芳年から、右田年英、鰭崎英朋、神保朋世へと受け継がれていった系譜を辿る。歌川豊春から始まる浮世絵界最大の派閥「歌川派」の中に埋もれた、“もうひとつの歌川派”に着目する展覧会だ。会場には、浮世絵、原画、関連資料など合計約300点が集結。最も多くの門人を抱えていたと言われている歌川国芳の浮世絵や、激動の時代を生き抜いた月岡芳年の作品をはじめ、明治・大正・昭和の時代にそれぞれ活躍した年英・英朋・朋世の貴重な作品を多数展示する。生誕140年を迎える英朋の幻の日本画「焼あと」も初公開される。浮世絵の衰退期から挿絵興隆期の狭間を、群を抜く画家としての力量とともに駆け抜けた年英、「鏑木清方と双璧」と称され、挿絵黄金期を牽引した英朋、歌川派の系譜を引いた「最後の浮世絵師」の名にふさわしい、シャープで美しい挿絵を数多く描いた朋世と、それぞれの時代背景に思いを馳せながら観賞するのも面白い。【詳細】もうひとつの歌川派?! 国芳・芳年・年英・英朋・朋世~浮世絵から挿絵へ……歌川派を継承した誇り高き絵師たち会期:2020年1月7日(火)~3月29日(日)※作品保護のため、会期中一部展示替えあり。会場:弥生美術館住所:東京都文京区弥生2-4-3TEL:03-3812-0012休館日:月曜日(ただし、1月13日・2月24日(月祝)開館、1月14日・2月25日(火)休館)開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)入館料:一般 900円/大・高生 800円/中・小生 400円※団体20名以上の場合、1人100円引き※併設の竹久夢二美術館も併せて観覧可能。※高畠華宵の常設ルームも観覧可能。
2019年12月23日2014年に開催され、全国で約38万人の動員を記録した『大浮世絵展』。その第2弾となる展覧会、『大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演』が、2020年1月19日(日)まで、東京都江戸東京博物館で開催されている。今回は特に人気の高い5人の作品にフォーカス。国内外から選りすぐりの名品が紹介される(会期中に展示作品の入れ替えあり)。【チケット情報はこちら】その冒頭を飾るのが、美人画の名手として知られる喜多川歌麿。中でも「婦人相学十躰」や「歌撰恋之部」など、上半身をアップで描く“大首絵”の手法を取り入れた作品群は秀逸だ。また「青楼十二時 続」では、吉原の遊女の1日が12図に描き分けられており、髪型や小物、着物の着くずし方など、遊里の風俗が的確に表現されている。第2章は、衝撃的なデビューからたった10か月で消えてしまった謎多き絵師、東洲斎写楽。それまでの役者絵とは異なり、役者があまり描いて欲しくない特徴を如実に(もしくは誇張して)描くことで、その人物の“真”を描き出そうとした。残存数は非常に少ないが、本展ではデビュー作の役者絵28枚のうち27枚を展示。また「市川蝦蔵の竹村定之進」などは、刷りの異なる同じ作品が同時期に並ぶ。第3章は近年大規模な展覧会が開かれるほか、その人物像にも注目が集まっている葛飾北斎(葛のつつみがまえの中は「人」)。強烈で、オリジナリティあふれる作品は、ゴッホなど後の作家に多大な影響を与えた。特筆すべきはやはり、各地から見える富士の姿を描いた「冨嶽三十六景」より、世界で最も有名な絵画とも言われる「神奈川沖浪裏」。作品の主役である波の表現は、北斎が長年こだわり続けてきたもので、本作はその集大成とも言える。第4章は北斎と同じく、風景画の名作を数多く遺した歌川広重。その代表作「東海道五拾三次」の中の傑作「蒲原夜之雪」は、前期(~12月15日(日))と後期(12月17日(火)~)で所蔵先の異なる作品が展示され、刷りによる背景の違いなどを楽しむことが出来る。また「名所江戸百景」には、「大はしあたけの夕立」や「水道橋駿河台」など、斬新な構図や色合いに改めて驚かされる。最後の第5章には、近年若い世代にもファンが多い歌川国芳。大胆かつ緻密な武者絵が魅力だが、これだけ国芳が支持されるのは、その遊び心にあるだろう。3枚続のワイドな画面を生み出したのも国芳で、画面いっぱいに描かれた鯨が観る者に迫る「宮本武蔵の鯨退治」はまさに圧巻。また猫好きの国芳らしい、ユニークでかわいらしい作品も並ぶ。取材・文:野上瑠美子
2019年11月28日浮世絵の人気絵師5人にフォーカスした『大浮世絵展 — 歌麿、写楽、北斎、広重、国芳夢の競演』が、東京都江戸東京博物館で11月19日(火)に開幕。2020年1月19日(日)の会期終了後は、福岡市美術館(1/28〜3/22)、愛知県美術館(4/3〜5/31)に巡回する予定だ。国内外で最も人気のある浮世絵師といえば、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳。この5人こそ、浮世絵の歴史に燦然と輝くスター中のスターといえる。17世紀、戦国の乱世が終わった太平の世に生まれた “浮世絵”。錦絵と呼ばれるカラフルな多色刷り版画が花開いた18世紀後半に浮世絵は黄金期を迎える。その後、歌麿、写楽、北斎、広重、国芳といった浮世絵師が登場し、浮世絵に大きな変革をもたらした。同展では、そんな彼らの代表作を3会場合わせて366点紹介。歌麿は美人画、写楽は役者絵、北斎と広重は風景画と花鳥画、そして国芳は武者絵と戯画と、各絵師のエッセンスが凝縮された傑作の数々が一堂に集結する。第1章は喜多川歌麿の美人画からスタート。遊女や茶屋の看板娘から、市井で生きる女性まで、その表情やしぐさに現れる女性の微妙な心情まで描き分ける表現の巧みさに注目したい。『大浮世絵展 — 歌麿、写楽、北斎、広重、国芳夢の競演』( )
2019年11月20日展覧会「おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜」が、東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーにて、2020年7月15日(水)から9月13日(日)まで、事前予約制で開催される。なお、当初は2020年4月17日(金)から6月7日(日)までの会期を予定していたが変更となった。“浮世絵”と“日本の食”の関係性に焦点「おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜」は、日本独自の絵画としてより大きな注目を集めている“浮世絵”と、外国人旅行客の目当ての一つであり、諸国でブームとなっている“日本の食”の関係に焦点を当てた展覧会だ。日本独自の文化が花開いた江戸時代に、その文化を類まれな表現力と技術でいきいきと描きだした浮世絵。その題材は美人画、役者絵、芝居絵、名所絵、春画と多岐にわたるが、江戸の風俗史として欠かせない“食”も、多くの絵師によって描かれたモチーフの1つだ。本展では、すし・うなぎ・天ぷら・そばなど、季節に伴う江戸らしい料理として描かれた“日本の食”のシーンを追いながら、食を描いた浮世絵そのものの魅力と、現代の暮らしにも通じる江戸の食文化、そして四季折々で江戸っ子が楽しんだ食材と料理法を紹介する。北斎に広重、名だたる浮世絵師たちが描いた“江戸の食”浮世絵を語るうえで欠かせない存在である葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳も、江戸の食の風景を描いてきた。会場では、嬉々とした表情ですしを嗜む女性を描いた国芳「縞揃女辨慶 (松の鮨)」や、うなぎを手にする「春の虹蜺」など、名だたる絵師が描いた食の場面を目にすることができる。また、ヨーロッパの画家たちにも多大な影響を与えた北斎の「北斎漫画」から、そばを食する姿を描いた作品や、満開の桜を背景に宴を楽しむ男女の姿を活写した三代歌川豊国「見立源氏はなの宴」などを展示する。さらに広重の作品では、江戸の名店を主題とした「江戸高名會亭盡 両国柳橋 河内屋」や、東海道の宿場町を描いた連作「東海道五十三次」を展示。発展した江戸の食文化や、その土地の食材や名産を垣間見ることができるだろう。展覧会概要展覧会「おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜」開催期間:2020年7月15日(水)〜9月13日(日)〈事前予約制〉※会期中展示替えあり※当初は2020年4月17日(金)〜6月7日(日)の会期を予定していたが変更会場:森アーツセンターギャラリー住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階開館時間:10:00〜20:00(7月21日(火)・28日(火)・30日(木)、8月28日(金)は17:00まで)※入館は閉館30分前まで休館日:8月14日(金)料金:一般 1,800円、大学生・高校生 1,300円、中学生・小学生 800円※未就学児ならびに障がい者手帳の所持者とその介助者1名は半額※チケット購入の詳細は公式サイトを参照※来館に際しての注意事項は、公式サイトを確認のこと【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年11月17日(C)小山健/KADOKAWA「『生理ちゃん』読んだ? おもしろいよね」という会話をあちこちで聞くようになったのは、いつ頃からでしょうか。2017年1月にオモコロでスタートしたマンガ『生理ちゃん』(KADOKAWAから単行本は第2弾まで発売中)は、著者の小山健さんの「生理を擬人化する」という斬新なアイデアと、思わずほろっとくるやさしい物語がクセになる作品。2019年4月に第23回手塚治虫文化賞短編賞を受賞、11月には二階堂ふみさんが主演する映画の公開を控え、ますます注目を集めています。生理ちゃん1,320円購入する沖縄の海も生理中の彼女には地獄絵図(C)小山健/KADOKAWA筆者が『生理ちゃん』を知ったのは、2018年12月の糸井重里さんのツイートがきっかけでした。目が離せないといえば、小山健。【漫画】ツキイチ!生理ちゃん 10|オモコロ 糸井 重里 (@itoi_shigesato) December 12, 2018読み切り形式で、主婦、ライター、編集者、中学生、アイドルなど、さまざまな女性が描かれる『生理ちゃん』。糸井さんがピックアップした連載第10回(※)の主役は、付き合って1周年の初々しいカップル。コケティッシュなセナちゃんと、セナちゃんを記念の沖縄旅行に連れてきた彼のストーリーです。2人の旅費のために短期バイトを死ぬほどがんばった彼は張り切りますが、行きの飛行機で生理ちゃんが衝撃の登場。生理痛が重いセナちゃんと旅を満喫したい彼は、ことごとくすれ違ってしまいます。気遣うようで的外れな彼の行動に、彼女のイライラは募るばかり。彼がうっとりする美しい海辺も、彼女には歌川国芳ばりのドクロや鬼がドロドロとうごめく地獄にしか見えない……という描写に、吹き出しながらも切ない気持ちになってきます。※『月刊コミックビーム』で連載中のものを1ケ月遅れで公開。『生理ちゃん 2日目』に収録。生理ちゃんに「救われる」のはなぜ?(C)小山健/KADOKAWAついには彼の「性欲くん」まで無遠慮に登場し、大げんかする2人。落ち込む彼を、生理ちゃんは夜の浜辺でなぐさめます。しょうがないよ分けられて知らされずにずっときたんだから(『生理ちゃん 2日目』19ページより)『生理ちゃん』は女性の生理をテーマにしたマンガですが、決して女性のためだけの物語ではありません。「ライターと生理ちゃん」より『生理ちゃん』を読むと、男女ともに「救われた気持ちになる」という感想が多いとか。それは、お互いに傷ついた記憶や知らなかった男女の違いを、擬人化された「生理ちゃん」や「性欲くん」を通して見ることで、客観視しやすくなるからだと思います。自分をコントロールできないもどかしさも、不思議なキャラクターのせいなら「まぁ、しょうがないかな」という気がしてくる……。「宿題を忘れたのは妖怪のせい」と思わせてくれるアニメ『妖怪ウォッチ』が子どもに愛されたように、生理ちゃんは悩める大人の心を柔らかくしてくれるのです。「主婦と生理ちゃん」より月イチでアポなしでやってきて、きつい「生理パンチ」をかましてくる生理ちゃん。乱暴者ではあるけれど、バディとなる女性を誰よりも気遣う存在でもあります。人間の機微を捉える名手である著者だからこそ、こんなにも憎めない、私たちを癒やすキャラクターを生み出せたのでしょう。知らなかった生理の歴史も学べる「適齢期と生理ちゃん」より『生理ちゃん』には男女の違いだけでなく、生理痛の重さが違う女性同士の感覚の隔たりや、初潮や閉経を迎えた女性の心の動き、小学生に向けた性教育の問題も取り上げられています。また、「おばあちゃんと生理ちゃん」に登場する坂井泰子(『生理ちゃん』186ページより)のモデルは、紙製の使い捨てナプキン「アンネナプキン」の生みの親である実在の女性。江戸時代の遊女・ゆいと、葛飾北斎の娘である女浮世絵師・お栄の交流が切ない「町娘と生理ちゃん」(『生理ちゃん』88ページより)では、生理がタブー視されていた江戸時代の様子を知ることができます。マンガとしてのおもしろさはそのままで、知らなかった生理の歴史を学べるのも『生理ちゃん』の大きな魅力です。歴史社会学者の田中ひかるさんは「2019年の今、日本では第3次生理革命が起きている」と仰っていましたが、その流れをつくった力のひとつは間違いなく小山健さんと『生理ちゃん』。傍若無人なのに繊細な生理ちゃんの活躍が、これからも楽しみです。『生理ちゃん』(左)『生理ちゃん 2日目』(右)ともに好評発売中(各税込1,320円)。第23回手塚治虫文化賞[短編賞]受賞。女性読者からは共感、男性からは勉強になると評判の作品。性別に関わらず、それぞれの立場や視点で楽しく読める話題作をぜひ!生理のこと、どれだけ知ってる?生理予定日はコントロールできる?生理について7つの疑問医師に聞いた、「生理」と「ピル」にまつわる基礎知識[生理ちゃん]
2019年10月30日「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」が、愛知県美術館にて、2020年5月31日(日)まで開催される。尚、愛知県美術館は2020年5月7日(木)まで臨時休館。最新の営業状況は、愛知県美術館公式ウェブサイトにて随時発表。人気絵師5人に焦点を当てた「大浮世絵展」「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」は、2014年に開催され約38万人を動員した「大浮世絵展」に続く浮世絵の展覧会。今回は、人気絵師である喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の5人に焦点を当て、国内のほか欧米の美術館や博物館、個人コレクションから有名な傑作が集結。歌麿は美人画、写楽は役者絵、北斎と広重は風景画、国芳は勇壮な武者絵と機知に富んだ戯画と、絵師の得意とするエッセンスを凝縮し、見応えのある豪華な展示内容となっている。また、いずれの作品も保存状態が優れたもので、浮世絵本来の鮮やかさを感じ取ることができる。喜多川歌麿の美人画美人画の名手・喜多川歌麿は、表情豊かでしなやかな表現や、優れた画面構成、色彩バランスなどが魅力。娘の無邪気な様子を描いた「婦女人相十品 ポペンを吹く娘」や、評判の美女三人のそれぞれの個性を描き分けた「当時三美人」など、生き生きとした描写の美人画が展示される。東洲斎写楽の役者絵東洲斎写楽は、演技する役者をありありと描き、舞台上の役者の“真の姿”を誇張した表現で描き出した。斬新な表現は賛否両論を呼んだが、評価は世界的に高いものとなっている。悪役の役者が相手をにらみつける場面を描いた「三代目大谷鬼次の 江戸兵衛」や、山のようにがっしりとした構図の中で風格を見せる「市川鰕蔵の竹村定之進」など、インパクトのある作品が勢揃いする。葛飾北斎の風景画「冨嶽三十六景」をはじめ、印象的な風景画の錦絵を残した葛飾北斎。躍動感のあるダイナミックな構図や、強く記憶に残る造形表現が特徴だ。世界で最も有名な作品ともいわれる「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」や、富士山を堂々と描いた「冨嶽三十六景 凱風快晴」、全国各地の滝を題材にした全8枚の連作「諸国瀧廻り」など、圧倒的な葛飾北斎の画風を堪能できる。歌川広重の風景画葛飾北斎の「冨嶽三十六景」に刺激されて風景画を描き始めた歌川広重は、出世作の保永堂版「東海道五拾三次」以後、風景版画を数多く手がけるようになった。保永堂版「東海道五拾三次」では、宿場の光景や付近の名所に、雨、雪、月、夜、霧といった要素を加え、情趣たっぷりに情景を描いている。笠で顔を隠すなど、表情を読み取れないように描かれている人々の存在が、鑑賞者の想像力をかき立てる。歌川国芳の武者絵や戯画幕末の浮世絵界を活性化させた歌川国芳は、勇壮な武者絵や動物を擬人化させた戯画を残している。大胆な構図で力強く描かれた「宮本武蔵の鯨退治」や、闇の中から不気味に姿を見せる骸骨が印象的な代表作「相馬の古内裏」からは、国芳の自由な発想が見て取れる。「其まヽ地口猫飼好五十三疋」は、猫好きであった国芳が、東海道五十三次の各宿駅をだじゃれで猫に見立てて描いたユーモアにあふれた作品だ。【詳細】大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演会期:2020年4月3日(金)~5月31日(日)※尚、愛知県美術館は5月7日(木)まで臨時休館。最新の営業情報は、愛知県美術館公式ウェブサイトにて随時告知。場所:愛知県美術館住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2※会場によっては展示されない作品あり。※会期中に展示作品の入れ替えあり。
2019年09月28日展覧会「百花繚乱 ニッポン×ビジュツ展」が、2019年8月25日(日)から9月29日(日)まで京都文化博物館にて開催される。「百花繚乱 ニッポン×ビジュツ展」は、東京都富士美術館が所蔵する日本美術の名品を展示する展覧会。2019年に開催されるICOM(国際博物館会議)京都大会を記念したものだ。会場には、人で人の顔を描いた歌川国芳の《みかけハこハゐがとんだいゝ人だ》といった“キモカワ”な作品をはじめ、“サムライ”“富士山”といった日本美術を特色づけるキーワードごとに作品を展示。絵画や浮世絵版画・刀剣・武具甲冑など、多彩な日本の芸術世界をわかりやすく楽しむことができる。さらに、実際に刀剣を手に持つようなスタイルで鑑賞できる刃文鑑賞特設ケースや、VR技術を元に江戸時代に室内で灯明を当て金屏風を鑑賞した様子のシュミレーション体験など、日本美術の新しい楽しみ方も体験することが出来る。【詳細】ICOM京都大会開催記念 東京富士美術館所蔵 百花繚乱 ニッポン×ビジュツ展会期:2019年8月25日(日)〜9月29日(日)休館日:月曜日(祝日は開館、翌日休館) ※ただし、9月2日は臨時開館開室時間:10:00〜18:00 ※金曜日は〜19:30(入場はそれぞれ30分前まで)会場:京都文化博物館4階特別展示室住所:京都府京都市中京区三条高倉入場料:一般 1,200円(1,000円)、大高生800円(600円)、中小生400円(300円)※( )は前売券及び20名以上の団体料金。※未就学児は無料。(要保護者同伴)※前売券は2019年6月24日(月)から8月24日(土)まで販売。(会期中は当日券のみ)※障害者手帳等持参者と付き添い1名は無料。※学生料金で入場の際には学生証を提示。※上記料金で、2階総合展示と3階フィルムシアターも観覧可能。(催事により有料の場合あり)
2019年08月03日“異世界”の住人たちや風景を描いた浮世絵を紹介する『異世界への誘い―妖怪・霊界・異国』が、浮世絵専門美術館の太田記念美術館にて本日8月2日よりスタート。8月28日(水)まで開かれる。浮世絵といえば、人気の歌舞伎役者や花魁、江戸や富士山などの名所など、この世に存在するものを題材とすることがもっぱらだが、時には現実世界とはまったく異なる“異世界”の様子が描かれることもあった。同展は、そんな浮世絵に描かれた“異世界”に注目。妖怪、霊界、異国という3つのキーワードから“異世界”を案内する。異形の姿に化けて人間を驚かせようとする古狸や、雷になって復讐に燃える妖怪武者、巨大な海坊主などの妖怪画が登場するほか、幽霊や怨霊、死後の世界を描いたもの、故人を追善供養する死絵(しにえ)、想像で描かれた外国の風景、蒸気船や鉄道、気球などの新しい文明を描いた浮世絵などが紹介される。歌川国芳や月岡芳年ら人気浮世絵師たちが描き出した、時におどろおどろしく、時にユーモラスな“異世界”。圧倒的な画力と斬新な構図、そして奇想天外なイマジネーションに魅了されるはずだ。歌川国芳「東海道五十三対 桑名 船のり徳蔵の伝」歌川芳房「清盛布引滝遊覧義平霊難波討図」歌川芳藤「髪切の奇談」月岡芳年「和漢百物語頓欲ノ婆々」歌川国芳「於岩ぼうこん」豊原国周「水滸伝地獄廻り」歌川国虎「羅得島湊紅毛船入津之図」歌川芳虎「亜墨利加国」
2019年08月02日浮世絵師・歌川広重の展覧会「広重展」が、2019年10月26日(土)から12月8日(日)まで、長崎の佐世保市博物館島瀬美術センターで開催される。歌川広重は、旅人の哀歓や自然風物を詩情豊かに作品の中に描き出し、風景画の名手と呼ばれた江戸文化を代表する浮世絵師。広重の風景画は、フランスの後期印象派画家にも影響を与え、中でも強く影響を受けたとされるフィンセント・ファン・ゴッホは、広重晩年の名作「名所江戸百景」シリーズの「亀戸梅屋敷」「大はしあたけの夕立」を模した作品を残している。展覧会では、東海道の宿場を描き出した広重の名作「東海道五拾三次」全作品をはじめ、上空から見下ろすようにして描かれた鳥瞰図「五十三次名所図会」の比較展示、「名所江戸百景」などを四季の雪月花になぞらえて紹介。約160点の浮世絵作品を展示する予定だ。【詳細】広重展会期:2019年10月26日(土)~12月8日(日)場所:佐世保市博物館島瀬美術センター住所:長崎県佐世保市島瀬町6-22入館料:一般 1,200円、大学・高校生 800円、中学生 400円※前売、団体(20名以上)は、それぞれ200円引き。※未就学児、小学生は無料。市内中学校に配布の「中学生無料券」を持っている中学生は無料。※精神身体障がい者手帳持参者と付き添い1名は無料。【問い合わせ先】佐世保市博物館島瀬美術センターTEL:0956-22-7213
2019年06月03日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。猫カフェ、猫がたくさんいる島、猫がグラビアを飾る雑誌……と、とどまるところを知らない空前の猫ブーム。今回は猫まみれの展覧会へ行ってきました!■「アートになった猫たち展~今も昔もねこが好き~」(6月23日まで千代田区立日比谷図書文化館1階特別展示室にて開催中。料金:一般300円ほか)新緑が美しい日比谷公園内の図書館で開催中の「アートになった猫たち展」。浮世絵と近代美人画のコレクションを中心に、約120点が展示されています。200年前の江戸時代に猫ブームを作った歌川国芳や、近代だと竹久夢二、昨年の夏に大回顧展があった藤田嗣治などの作品がありました。猫ラブな芸術家たちは、作品のアクセントとして猫を登場させたり、主題のように猫を描いたりと、取り上げ方はさまざまですが、細やかな表情などからどれも猫への愛情が感じられます。そんな中でも特に記者の目を引いたのは、作者不明の『嘉永七寅年八月六日猿白院成清日田信士行年三十二才(八代目市川團十郎涅槃の図)』。当時の人気役者・八代目市川團十郎が32歳という若さで亡くなったときの涅槃図で、團十郎の人気ぶりをうかがわせるためか、猫までが泣いている……というもの。目を凝らしてみると、たしかに白猫が中央でギャン泣きしているのです。その姿のなんとかわいいことよ!はるか昔から猫は私たちの身近にいて、愛くるしさをふりまき、人間から愛されていたんだなぁと実感した展示会でした。
2019年05月20日展覧会「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」が、2019年4月13日(土)から5月26日(日)まで広島県立美術館にて開催される。新しい画題と表現に挑み続けた歌川国芳柔軟な発想や豊かな表現力で、幕末浮世絵を活性化させた浮世絵師・歌川国芳。「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」では、そんな歌川国芳の武者絵をメインに、弟子の月岡芳年らの作品を含む150点もの作品と資料を5章に分けて展示。新しい画題と表現に挑み続けた彼らの姿を追う。最も得意とした出世作・武者絵第一章では、歌川国芳の出世作で、その後も得意とした武者絵を展示。逸話やヒーローたちをどのように表現し、弟子たちにいかに受け継いだかに迫る。歌川国芳が描く高い造形力を駆使したヒーローたちの姿からは、観る者をワクワクさせる躍動感が伝わってくる。人の動きを日頃から観察し培われた画力を、間近で感じてみて。「血みどろ絵」など、残虐な怪奇作品怪奇に挑む第二章は、怪奇を描いた作品や「血みどろ絵」と呼ばれる作品を紹介。怪奇を恐ろしく表すことで、得意とする武者絵をより勇ましく表現することができる。当時の人々の好奇心をくすぐる残虐な作風は、後に弟子たちにも受け継がれていった。女性の心に踏み込む美人画や世相を表した戯画など人物の作品を集めた第三章では、国芳、芳年による女性の心に踏み込んだ美人画や、役者の名演技や実力を伝えくれる迫真的な役者絵を紹介。第四章では、当時の世相をネタにした戯画や話題となった見世物作品を展示。また、戯画の芳藤、三枚続のパノラマ武者絵で秀作を残す芳艶といった国芳作品のDNAを受け継ぐ絵師たちの作品を、終章でまとめて展示する。【詳細】挑む浮世絵 国芳から芳年へ期間:2019年4月13日(土)~5月26日(日) ※会期中無休場所:広島県立美術館住所:広島市中区上幟町2-22料金:一般1,200(1,000円)、高・大学生1,000(800)円、小・中学生600(400)円※()内は前売り・20人以上の団体料金※学生券を購入希望・入場の際は学生証の提示が必要※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳及び戦傷病者手帳の所持者と介助者(1人まで)の当日料金は半額前売券販売所:広島県立美術館、セブンチケット(セブンコード:072-007)、ローソンチケット(Lコード:62870)、チケットぴあ(Pコード:769-514)、イープラス、広島市・呉市内の主なプレイガイド、画廊・画材店など【問い合わせ先】広島県立美術館TEL:082-221-6246
2019年04月08日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は、「奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド」のご紹介です!■「奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド」東京都美術館にて4月7日まで開催中美術史家・辻惟雄氏が’70年に記した書『奇想の系譜』をもとに、江戸時代を中心に活躍した画家たち(岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳)に白隠慧鶴、鈴木其一を加えた8人の代表作が会したのが本展。自由かつ斬新な発想に満ちた江戸絵画の知られざる魅力にふれることができます。なんでもこの「奇想の系譜」で取り上げられた6人は、葛飾北斎など江戸時代のそうそうたる画家と比べ“その他大勢”として語られていたのだとか。辻氏の本が出版されてからはそれぞれが注目され、徐々に評価が高まり、その結果のひとつとして’16年に開催された「若冲展」につながったというわけです。このときは待ち時間が最大4時間とその人気ぶりが話題になりました。さて、肝心の本展。平日に訪れたものの混雑していて「若冲ブーム」「江戸絵画ブーム」「日本美術ブーム」を実感することになりました。8人もの画家のそれぞれの筆使い、色使い、画風などが楽しめて、見どころ満載。写実的で緻密な描写の若冲作品、ポップで遊び心のある芦雪作品、極太の線でユーモラスな白隠作品……など、自分なりの解釈と楽しみ方ができます。奇想天外な発想で現代人をも驚かせてしまう江戸の職人たちの技をぜひご堪能ください!
2019年03月25日日比谷図書文化館の特別展「アートになった猫たち展〜今も昔もねこが好き~」が、2019年4月26日(金)から6月23日(日)までの期間で開催される。空前の猫ブームが続く昨今、アパレルから雑貨、コスメ、グルメに至るまで、生活のあらゆるところに愛らしい猫の姿が溢れている。しかしその流行は現代に始まったものではなく、200年も前、実は江戸の時代から存在している。当時の江戸の町では、愛猫家の絵師・国芳が人気を博し、多様な猫の姿が様々な絵師の浮世絵に描かれた。その愛らしく、時に神秘的な姿は、時に美人画や戯画にも登場し、女性と戯れる猫、踊る猫、芸をする猫、あるいは猫顔で人気役者になりきって愛嬌たっぷりの姿を披露する猫など、姿を変えては江戸の庶民に広く親しまれていた。本展は、浮世絵蒐集家・中右瑛が長年にわたり蒐集した浮世絵と近代美人画のコレクションを中心に、暮らしの中に描かれた猫や、猫を愛した芸術家たちの作品を紹介するもの。猫を愛し、好んで描いた歌川国芳、竹久夢二、藤田嗣治、そして現代の作家たちまで、後期展示入れ替えを含めて約100点が展示される。【開催概要】日比谷図書文化館 特別展「アートになった猫たち展〜今も昔もねこが好き~」開催期間:2019年4月26日(金)〜6月23日(日)※5月20日(月)、6月17日(月)は休館日。※5月21日(火)より一部作品が展示替えとなる。観覧時間:月曜~木曜 10:00~19:00金曜 10:00~20:00土曜 10:00~19:00日・祝 10:00~17:00※入室は閉室の30分前まで会場:千代田区立日比谷図書文化館 1階特別展示室観覧料:一般300円、大学・高校生200円※千代田区民・中学生以下、障害者手帳の所持者および付添の1名は無料。※住所が確認できるもの、学生証、障害者手帳など要提示。
2019年03月18日近年一大ブームを巻き起こした伊藤若冲や歌川国芳を始め、岩佐又兵衛、狩野山雪、曽我蕭白、長沢芦雪という6名の画家の独創的な作品群を紹介した、美術史家・辻惟雄による著作『奇想の系譜』。本著で取り上げられたこの6名に、白隠慧鶴、鈴木其一を加え、江戸絵画の魅力を再発見しようという展覧会、「奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド」が、4月7日(日)まで、東京都美術館で開催されている。【チケット情報はこちら】『奇想の系譜』というタイトル通り、8名の画家それぞれの斬新でオリジナリティあふれる作品の数々を、いいとこどりで楽しめる本展。その1番手に登場するのが、2016年の大回顧展が社会現象にもなった、伊藤若冲だ。若冲の代名詞とも言える“鶏”だが、今回はその最高傑作に挙げられる「紫陽花双鶏図」を展示。その細密な描写と大胆な構図には、観る者の目を一瞬にして釘づけにする圧倒的な美しさがある。また近年見出された新出作品「鶏図押絵貼屏風」は、踊るような筆使いとどこかユーモラスな鶏の表情が光る、最晩年の秀作と言えるだろう。精緻なタッチとグロテスクな描写が人気の曽我蕭白。「雪山童子図」などいかにも蕭白らしい作品の中、雄大な富士山に遊び心を加えた「富士・三保松原図屏風」(展示は3月10日(日)まで)など多彩な作品群が並ぶ。さらにエンターテイナーとして観る者を魅了する長沢芦雪は、やはり「白象黒牛図屏風」が圧巻。まず目を奪われるのは、右隻の白い象と左隻の黒い牛の堂々たる姿。だが牛の腹の横で舌を出し、ちょこんと座る仔犬が、実は本作の主役なのではないかと思われるほど、愛嬌たっぷりの存在感を発揮している。白隠慧鶴の作品は、禅僧として仏の教えを伝える手段として描かれているのが特徴。その作風は力強さと軽妙さを兼ね備えており、中でも「達磨図」に代表される達磨を描いた作品が目を引く。「宮本武蔵の鯨退治」などで見せる歌川国芳の錦絵は、まるで現代アートにも通じるようなポップさ。その飛び抜けた発想力は、江戸庶民から現代人までをも魅了する。ほかにも独自の極彩色が印象的な岩佐又兵衛。酒井抱一の弟子ながら、若冲の影響も滲ませる鈴木其一。大作「龍虎図屏風」でダイナミックかつユーモラスな水墨の龍と彩色の虎を描いた狩野山雪。虎図は若冲、蕭白、芦雪も描いており、それらを見比べるのも楽しい。なお会場では、前出した芦雪の仔犬をモチーフにしたものなど、オリジナルグッズの販売も充実している。また、お得な新・北斎×奇想の系譜セット券も発売中。取材・文:野上瑠美子
2019年02月19日モデルでミュージシャン、そしてデザイナーとして活躍するikumiによるブランド「イクミ(IKUMI)」が、初の路⾯店を2月24日原宿にオープンする。ポップなのに毒々しい、唯一無二のデザインを手掛けるイクミが、初の路面店に選んだ場所は、原宿の路地裏にひっそりと佇む隠れ家のようなスペース。⼟⽇祝⽇のみの限定でオープンする。また、オープンを記念して限定のパーカーを発売する他、税込1万円以上の購入でマルチストラップをプレゼントする。また、東京都美術館で開催される「奇想の系譜展 江⼾絵画ミラクルワールド」の開催に合わせて、歌川国芳の絵画を使⽤したコラボアイテムを発売する。【店舗情報】IKUMI住所:東京都渋⾕区神宮前 5-36-4 ⻘⼭プラザ 1B電話:03-6882-4008(2/23〜開通)営業時間:⼟⽇祝⽇ 12:00〜20:00URL:ikumitokyo.com Instragram:@____ikumi____ @____ikumi____shop
2019年02月13日イクミ(IKUMI)ブランド初の路面店が、2019年2月24日(日)東京・原宿にオープン。モデルのイクミが手掛ける「イクミ(IKUMI)」ブランド初の路面店は、隠れ家をイメージ。路地裏のひっそりとした隠れ家のようなスペースで、土日祝日のみ限定で営業する。オープン記念して、東京都美術館の展覧会「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」 とのコラボレーションアイテムを発売。歌川国芳の≪相馬の古内裏≫から骸骨をピックアップし、刺繍で表現。ブランドのアイコンカラー、ブラック&ホワイトのTシャツやスカジャンを販売する。また、オープン記念の限定パーカも登場予定だ。さらに、10,000円(税込)以上購入すると、先着でマルチストラップをプレゼントする企画も行われる。【詳細】イクミ(IKUMI)オープン日:2019年2月24日(日)営業時間:土日祝日 12:00-20:00住所:東京都渋谷区神宮前5-36-4 青山プラザ 1BTEL:03-6882-4008(2/23〜開通)<限定アイテム>SNAPBUTTON HOODIE 16,000円+税カラー:ブラック、ホワイト<プレゼント>IKUMI LOGO MULTI STRAPを10,000円(税込)以上購入でブラックまたはホワイトのどちらか1色をプレゼント。※無くなり次第終了。
2019年02月11日浮世絵と聞いて、何を思い浮かべますか。「美しい」遊女。「格好いい」歌舞伎役者。「風流な」景色。でも、今の私たちの常識や感性だと、「浮世絵」と聞いただけで、難しく思ってしまいがち。では「かわいい」生き物や「おかしな」人々なら?実は、浮世絵には今の私たちが見ても素直に「かわいい!」「おかしい!」と思える作品がたくさん。太田記念美術館の企画展「かわいい浮世絵 おかしな浮世絵」では、4つのテーマに分けて紹介しています。まず、「かわいい生き物・おかしな生き物」。猫や犬、うさぎ、鳥、ユーモラスな狸や狐、架空の生き物などに加え、蛸や蛙や植物の擬人化とバラエティ豊かな作品が並ぶ。次に「かわいい子供たち」。おもちゃで遊んだり、お祭りを楽しんだり、だだをこねる小さい子供たち。遊女の見習いとして幼いころから遊郭で暮らしていた、かわいらしい禿(かむろ)たちの姿を描いた作品も展示予定。また、「おかしな人々」の姿も。ドタバタの喜劇や古典のパロディなど、戯画と呼ばれる面白おかしい題材も、当時の江戸では大人気でした。今の私たちの目から見てもばかばかしく、脱力しそうな作品が目白押し。最後は「かわいい!奇抜?江戸のデザイン」。着物の模様には、動物などのかわいいモチーフがいっぱい。よく見ると、ちょっと驚くようなおかしなモノがモチーフになっていることもあるそう。個性的でかわいいデザインが味わえます。これらの絵を見て理屈抜きで楽しめたとき、私たちは江戸時代の人たちと同じ感覚を共有できるのかも。気楽な心持ちで江戸気分を楽しんで。歌川広重「東海道五十三対 二川」『東海道中膝栗毛』で弥次さん喜多さんが干した襦袢を幽霊と見間違えた有名な場面。でも実はこれ、二川ではなく浜松でのエピソード。そこも含めておかしい。歌川広重「名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣」鷲神社の酉の市に行き交う人々の様子を、猫が覗いている。遊女のかんざしが見えることから、吉原からの風景だとされている。歌川国芳「ほふづきづくし 八そふとび」擬人化されたほおずきが生き生きと躍動。国芳はこのモチーフで、多数の作品を残している。太田記念美術館東京都渋谷区神宮前1‐10‐10開催中~1月27日(日)10:30~17:30(入館は17:00まで)1月15・21日休一般700円ほかTEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)※『anan』2019年1月16日号より。(by anan編集部)
2019年01月12日東京・すみだ北斎美術館にて、企画展「大江戸グルメと北斎」が開催される。前期が2018年11月20日(火)から12月16日(日)まで、後期が12月18日(火)から2019年1月20日(日)まで。前期・後期で一部展示替えを実施する。和食文化が開花した江戸のグルメを紹介ユネスコ無形文化遺産登録5周年を迎える"和食"。和食文化が開花した江戸時代は、経済が発展し、社会が成熟し、人々が食を楽しむ余裕が生まれた時代でもあった。企画展「大江戸グルメと北斎」では、そんな時代の食を描いた北斎一門の浮世絵を中心に、当時のレシピや、料理のレプリカなども交えた展示を行うことで、江戸時代の食のあり方を紹介していく。1章 江戸グルメ繁栄の背景展覧会は、全4章で構成。「1章 江戸グルメ繁栄の背景」では、江戸グルメ繁栄の背景にある食の生産にまつわる江戸の人々の営みにフォーカス。稲の脱穀の様子を描いた『北斎漫画』三編などを展示し、農業や漁業といった、食を支える産業の発展を紹介する。2章 江戸の食材「2章 江戸の食材」では、北斎一門が残した、魚や野菜といった食材の精緻な浮世絵を展示。展覧会のメイン作品の1つである、リアルな描写の葛飾北斎「鮟鱇図」などを並べ、江戸の様々な食材を紹介する。3章 江戸の料理帖調理をする人が描かれた作品や、江戸の料理本とそれに基づく江戸料理の再現レプリカから、当時の調理の雰囲気を知ることができるのは「3章 江戸の料理帖」。人参と豆腐で卵を表現した「鶏卵様(たまごとうふ)」など、当時の料理がレプリカとして現代に蘇る。4章 江戸の人気料理寿司や蕎麦といった和食や、あこがれの高級料理店、せっかちな江戸っ子にぴったりのファストフードも誕生した江戸時代。「4章 江戸の人気料理」では、歌川国芳「縞揃女弁慶 安宅の松」などから、そんな当時の人気グルメをうかがい知ることができる。江戸の料理が味わえるコラボカフェまた、「大江戸グルメと北斎」で紹介した江戸の再現料理を味わうことができるコラボレーションカフェ企画を、すみだ北斎美術館近隣のカフェ6店舗にて実施する。「ORI TOKYO」では、江戸のレシピを基に専門家が監修したランチプレートを用意。「松崎珈琲」では小麦、くるみ、黒ゴマ、砂糖、しょうゆでできた江戸の焼き菓子にアレンジを加えたパウンドケーキ型けんぴんが提供される。【詳細】「大江戸グルメと北斎」会期:2018年11月20日(火)~2019年1月20日(日)※前期:11月20日(火)~12月16日(日)、後期:12月18日(火)~2019年1月20日(日)※前後期で一部展示替えを実施休館日:毎週月曜日、12月29日(土)~12月31日(月)、2019年1月1日(火)※12月25日(火)、2019年1月15日(火)休館、12月24日(月)、2019年1月14日(月)開館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2観覧料:一般 1,000円(800円)、高校生・大学生 700円(560円)、中学生 300円(240円)、 65歳以上 700円(560円)、障がい者 300円(240円) ※小学生以下は無料。※( )内は団体料金、団体は有料の20名以上。※中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証を提示。65歳以上は年齢を証明できるものを提示。身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などの持参者、その付添1名まで障がい者料金適応。入館の際は身体障がい者手帳などを提示。※本展チケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)も観覧可能。■コラボレーションカフェ企画期間:開催店舗/提供予定メニュー:・ORI TOKYO/再現料理のランチプレート・CRAZY CAFE「 」(BLANK)/現代風柿衣・マキネスティコーヒー/柿衣をイメージした焼き菓子・松崎珈琲/パウンドケーキ型けんぴん・CHILLOUT COFFEE&...RECORDS/けんぴんアイス・喫茶ランドリー/こおり豆腐※メニュー詳細はすみだ北斎美術館SNSなどで発表。※メニューは変更になる場合あり。【問い合わせ先】すみだ北斎美術館TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2018年11月04日ホテル雅叙園東京では、「猫都(ニャンと)の国宝展at百段階段~猫の都の国宝アート~」を館内・東京都指定有形文化財「百段階段」にて開催する。期間は、2018年3月29日(木)から5月13日(日)まで。「ネコノミクス」という言葉が誕生するなど、空前の猫ブームが訪れている昨今。ホテル雅叙園東京では、その潮流に乗り、2017年に「福ねこ展」と題した猫アーティストによる合同企画展を開催し、多くの人を魅了した。それに続く2018年は展示内容をパワーアップさせ、「猫都(ニャンと)の国宝展at百段階段~猫の都の国宝アート~」と題して、40名の作家による猫の国のお宝アートを集結させる。猫と人間の歴史は、実は奈良時代まで遡ると言われている。以後、画家、彫刻家、小説家などさまざまな芸術家の創造の源になり、日本の国宝の中でも猫をモチーフに制作した作品は少なくない。同展では、時代やジャンルを越えた、国宝級のアート作品を、部屋ごとにテーマを設けて幅広いラインナップで揃える。なかには、信州高森町「瑠璃寺」に奉納されているもりわじん作「薬師猫神様」、文京区「心光寺」の出町千鶴子作「猫がいる涅槃図」などの特別公開作品も含まれる。また、歌川国芳や葛飾北斎をオマージュした作品なども加わり、総計800点以上の作品が集うこととなる。また、「持ち帰れる福、あなたのための猫アート」をテーマにした、猫尽くしアートマーケットと、猫グッズマーケットも同時開催。人気アーティストの1点もの作品、猫をあしらったステーショナリーや小物などがラインナップする。【詳細】「猫都の国宝展at百段階段~猫の都の国宝アート~」開催期間:2018年3月29日(木)~5月13日(日)開催時間:10:00~18:00(最終入館17:30)入場料:当日 1,500円、前売 1,200円、学生 800円※要学生証呈示、小学生以下無料会場:ホテル雅叙園東京内東京都指定有形文化財「百段階段」問い合わせ先:03-5434-3140(イベント企画10:00~18:00)
2018年02月25日2018年1月12日(金)から2月23日(金)までの毎週金曜日と2月14日(水)バレンタインデーの8日間、東京スカイツリー(R)では「SUPER SKYTREE(R) DISCO(スーパースカイツリーディスコ)」が開催される。地上350mの天望デッキにはDJブース、お立ち台、ミラーボールを設置し、他では体験できないディスコ空間が登場し、映像、演出とともに1980年代、1990年代に流行った楽曲を中心としたダンスミュージックが流れる大人の空間を演出。天望デッキの窓ガラスを巨大スクリーンに仕立てたSKYTREE ROUND THEATER(R)では、ディスコ空間を盛り上げる映像を上映予定。今回は、東京スカイツリーが描かれていると話題になった浮世絵師・歌川国芳が描いた「東都三つ又の図」とコラボレーションし、ディスコナイトを盛り上げる。イベント初日の1月12日(金)午後6時半から、本イベントを記念したオープニングセレモニーを開催。セレモニーには、武田修宏、橋本マナミが登壇し、ディスコ全盛期のバブル時代の様子を振り返る。そのほかMCに宇治田みのる、当日DJイベントを行うDJ OSSHY、DJ KOO、KSUKEも登場し、同イベントへの意気込みを語る。なお、イベントの開催にあわせ、東京スカイツリー天望デッキ入場券、展望台内に併設されたレストラン“Sky Restaurant 634”のグランシェフ・牧村のプロデュースする料理をフリーフード・フリードリンク(立食形式)、クロークサービスがセットになった特別企画入場券「SUPER SKYTREE(R) DISCO SPECIAL 3 DAYS」が12月28日(木)午前10時より発売される。■特別企画入場券「SUPER SKYTREE(R) DISCO SPECIAL 3 DAYS」実施期間:2018年1月12日(金)、1月26日(金)、2月16日(金)販売期間:2017年12月28日(木)~2018年2月15日(木)料金:12,000円内容:・天望デッキ入場券【指定日のみ有効、指定入場口より優先案内】・Sky Restaurant 634立食(フリードリンク・フリーフード)、クロークサービス※天望デッキ入場は18:00~21:00まで。※障がい者料金は適用外となります。※入場日の前日まで購入可能。
2017年12月28日江戸時代から明治時代にかけての猫ブームを紹介する「いつだって猫展」が、宮城・仙台市博物館にて開催される。会期は2019年4月19日(金)から6月9日(日)まで。“猫”が題材の作品が集結!展覧会には、歌川国芳らの猫を題材とした浮世絵を中心に、招き猫やおもちゃ絵、絵入り本などが集結。江戸後期から明治にかけての「猫ブーム」の様子を、美術・芸能・文学などの視点から紹介する。美人と戯れる愛らしい姿や、恐ろしい化け猫など、古くから日本人の暮らしに寄り添ってきた猫たちの姿を楽しむことができる。展示は5つのテーマで構成され、江戸の人々が持つ猫のイメージを紹介する第1章「江戸の暮らしと猫」から始まる。続く第2章「化ける猫」では、歌舞伎などで復讐劇を描く際に欠かせない存在だった化け猫を取り上げる。猫ブームの火付け役・歌川国芳にフォーカスするのは、第3章「人か猫か、猫か人か」。その当時、「今世の中の流行」とされるほどの人気を博した団扇絵「猫の百面相」も目にすることができる。第4章「福を招く猫」では、招き猫の先祖とも言える丸〆猫(まるしめねこ)を描いた歌川広重の浮世絵や、全国各地の招き猫が登場。そして第5章「おもちゃ絵になった猫」では、幕末から明治にかけて大量に作られた子ども向け浮世絵・おもちゃ絵などを紹介する。招き猫に絵付けするワークショップもまた会場には、猫をモチーフにしたオリジナルグッズも登場。猫を題材に描いた浮世絵のポストカードやクリアファイル、アクリルマグネットなどがラインナップする。【開催概要】いつだって猫展会期:2019年4月19日(金)~6月9日(日)※月曜休館(ただし4月29日(月・祝)・5月6日(月・祝)は開館)、5月7日(火)開館時間:9:00~16:45 ※入場は閉館の30分前まで会場:仙台市博物館住所:仙台市青葉区川内26番地<仙台城三の丸跡>料金:一般・大学生 1,300(前売券 1,100)円/高校生 700円/小・中学生 500円<前売券情報>販売期間:~4月18日(木)販売場所:藤崎、仙台三越、チケットぴあ(Pコード:769-478)、ローソンチケット(Lコード:22231)、セブンチケット(セブン-イレブン店頭マルチコピー機)、イープラス、イオン仙台店、イオン仙台中山店、イオン仙台幸町店、イオン利府店、イオン富谷店、イオン名取店、イオン多賀城店、イオン石巻店、イオンスタイル仙台卸町、金港堂本店、金港堂泉パークタウン店、紀伊國屋書店仙台店、仙台市博物館ミュージアムショップ、ミヤギテレビ事業部(TEL:022-215-7700 平日10:00~18:00)【問い合わせ先】仙台市博物館TEL:022-225-3074
2017年12月23日話題のスポットを、今年入社のミーハー女子編集者・オッティー(オタク歴10年だが新ジャンルにハマる速度には定評あり。最近は推し将棋棋士を決めかねている)が覆面潜入調査し、“どっちが萌える?“かを決めるこの企画。今回は、「へんてこ!?絵画展」です! ■上野・国立西洋美術館「アルチンボルド展」 野菜や動物を組み合わせた「寄せ絵」の天才といわれるジュゼッペ・アルチンボルドの日本初の大回顧展が、東京・上野の「国立西洋美術館」で開催中。 寄せ絵といえば日本では歌川国芳が知られていますが、アルチンボルドの作品は細部まで丹念に写実的に描かれているのが特徴。ユーモアと遊び心に満ちた作品約100点が堪能できました。 もともとは宮廷画家だったので肖像画も数展ほど展示。寄せ絵以外のアルチンボルドの画力にも非凡な才能を感じることができました! ■渋谷・Bunkamura ザ ミュージアム「ベルギー奇想の系譜展」 500年前のベルギーと周辺国では、空想でしかありえない事象を視覚化した絵画が発展したそう。中世から現代までの「奇想」ともいえる系譜をたどったのが、渋谷・Bunkamura ザ ミュージアムの「ベルギー奇想の系譜展」。ポスやマグリットなど30人の作家による約120点が展示中です。 目玉は日本初公開の『トゥヌグダルスの幻視』。死後の世界の拷問を描いた作品で、多くの人がその世界観にくぎ付けに。耽美でブラックユーモアにあふれたベルギー美術にふれられました。 【JUDGE!】アルチンボルド展は上下逆さでも鑑賞できる絵があり、寄せ絵の世界に引き込まれました。ベルギー奇想の系譜展も謎解き感覚で見る楽しさが。美術館慣れしてなくても楽しめる点で両者引き分けです!
2017年07月31日