映画と全く異なるラストを用意。行定勲が映画版に続き手がける舞台『パレード』、開幕
山本裕典、本仮屋ユイカ、原田夏希、竹内寿、福士誠治という、実力を兼ね備えた5人の若手俳優が出演する舞台『パレード』。この作品が1月16日、東京・天王洲 銀河劇場にて開幕した。
本作は、『悪人』『パーク・ライフ』などでも知られる吉田修一による2002年山本周五郎賞受賞作の小説が原作。この小説に惚れ込んだ行定勲が2010年に自ら脚本も手がけ映画化、今回の舞台版も演出を担当している。脚本は『世界の中心で、愛をさけぶ』など、映画化された作品の舞台版も手がけているモダンスイマーズの蓬莱竜太。小説と映画版が5人の登場人物それぞれの独白をオムニバスとして構成しているのに対し、舞台版は5人が暮らす2LDKのマンションでの生活を時系列に見せる形をとった。また、小説とも映画版とも全く違ったラストを用意しているのも注目すべき点だ。
物語は都内の古びた2LDKのマンションが舞台。
ここに年齢も職業も異なる4人の若者がルームシェアしている。先輩の彼女に恋する大学3年の良介(山本)、若手人気俳優と熱愛中らしい無職の琴美(本仮屋)、飲んだくれのイラストレーター兼雑貨屋店長である未来(原田)、映画会社勤務で一番しっかりしていそうな直輝(福士)。