本場ウィーンから日本版『エリザベート』に参戦。マテ・カマラス インタビュー
ウィーン初演から20年を迎える人気ミュージカル『エリザベート』。19世紀末に生きたオーストリア皇后エリザベートの波乱の生涯を、架空の存在である“トート(死)”との愛憎を軸に描き出す物語だ。“東宝版”と呼ばれる日本でのバージョンは今年で8度目の上演となるが、今回、最も新鮮味と衝撃をもたらしたキャスティングは、この人の登板だろう。マテ・カマラス。出身国であるハンガリー、そして本場ウィーンでもトートを演じている。
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『エリザベート』との出会いは1996年だという。「ハンガリーの初演を観て、すごく感動しました。トートは僕の役だ! やりたい! いつかきっとやってみせる! って思ったんです。
その願いを神様が聞いてくださったんじゃないかな。3つもの言語でトートをやれるなんて」と嬉しそうに笑う。日本版への出演オファーは「ただただ、幸せでした」とのこと。「日本で『エリザベート』が大成功を収めていることを知っていましたし、初来日の時(2006年)から日本が好きです。僕、初めて日本に来た時に“日本で日本語の役をやりたい”って公言したんですよ! 当時は誰も真面目に聞いてくれなかった(笑)」。