大人も楽しめる! 気鋭の作家による「KAATキッズ・プログラム2012」
2013年の上演を目指し、今年は完成前のワークショップの過程を無料公開する。完成した作品はテント小屋方式で、全国で公演を行う。
前川が脚本を書く『暗いところからやってくる』は、小川が演出を担当。前川は「僕の作品はホラーっぽいものが多いが、その原体験は子どもの頃のもの。一番怖かったのはウルトラセブン。子ども向けだが、大人でも楽しめるおもしろさがある。自分の作品で子どもたちにもそういった経験をしてもらえたら嬉しい」とコメント。小川は「以前、ニューヨークにいたときに子ども向けの作品を作ったことがあり今回も楽しみ。
前川さんの脚本はいつもワクワクする感じがするので、それを伝えたい」と抱負を語った。
小野寺が手がけるのは子どもと大人のためのダンス『ゲーム』。「子どもの方がシビアで嘘がばれやすい。飽きるとあっという間だから強敵」だと話す小野寺。パントマイムから出発した小野寺は「身体表現が伝えるものは世代を越えていく。身体をより見せるために言葉をなくす」とのことで、今回は原点に戻ってセリフなしの新作を上演する。そのほか、海外の団体を招聘しての公演も実施。カナダのコンフェティ劇団による『チックタックの秘密のとびら』、モンゴル国立馬頭琴オーケストラのコンサートと竹下景子による朗読劇で構成される『白い馬の物語』、ウィーン国立歌劇場による子どものためのオペラ『魔笛』が上演される。