新しい『サ・ビ・タ』に向ける駒田一、戸松遥、佐々木喜英の思いとは?
コメントからはすでに、物語やキャラクターに対する深い理解が感じられる。「ドンウクは、家族を溺愛しているのに、その家族から疎まれている悲しいお兄ちゃん」(駒田)。「でも、弟ドンヒョンの気持ちもわかります。僕も中学生の頃、両親の気遣いをうっとうしく感じたことがあったので」(佐々木)。「ユ・ミリは、まっすぐで純粋な女の子ですけど、ドジな一面もある。そんな彼女が兄弟の険悪な空気をガラっと変える役目も担っているので、そこをうまく表現できたら」(戸松)。作品を知り尽くした駒田の「普段はなかなか表に出せない“愛”を素直に伝えたくなる、観ていて優しい気持ちになれる、そんな作品の力をベースにしつつ、また新たな僕らの『サ・ビ・タ』を力を合わせて創っていこうと思います!」との言葉が頼もしい。
東京公演は、青山円形劇場が会場となる。
「360度から舞台を観られる劇場での新しい『サ・ビ・タ』です。お客様と一体になって素敵な作品にしたいと思っています」(戸松)。「お客様もお芝居に参加できる距離感が素敵。できれば僕も客席に行って、台本にないやりとりをしてみたいです」(佐々木)。息づかいまで感じられそうな緊密空間で、優しさあふれる等身大の物語を味わえる、貴重な機会だ。