ポイントは台本と音楽にあり! 『プロミセス・プロミセス』が長く愛される理由
1960年の映画『アパートの鍵貸します』をもとに、人気劇作家ニール・サイモンが台本、バート・バカラックが楽曲を担当し、1968年にブロードウェイで上演されるや大ヒットを記録したミュージカル『プロミセス・プロミセス』。2010年にリバイバル上演され、再び脚光を浴びた本作が、この冬、日本バージョンとしてお目見えする。チャック役の中川晃教と藤岡正明、フラン役の大和悠河。今回主演を務める3人に意気込みを訊いた。
物語は、自分の部屋を上司の不倫用に貸し出しているチャック(中川・藤岡)が、上司の不倫相手が憧れの女性社員フラン(大和)であることを知るところから始まる。フランはその関係が遊びに過ぎないことに気づいて自殺を図ろうとするが、間一髪のところで帰宅したチャックに助けられる。ほろ苦く、ウィットに富み、ラストには温かい気持ちになれる巧みなストーリー。日本でもファンの多いニール・サイモンの面目躍如だろう。
中川は「チャックは出世したくてギラギラしている、よくいるタイプの男じゃないかな。そんな彼がフランを愛することで“本当の自分”を取り戻していく。その過程を見せられれば」と本作への想いを語る。一方の藤岡も「スタイリッシュでいながら笑いも散りばめられているのが、スタンダードなミュージカルの魅力。