くらし情報『侠客道を貫く男と、男への愛に生きる女。堤真一&宮沢りえが描く男と女の情念の世界』

2013年4月5日 15:00

侠客道を貫く男と、男への愛に生きる女。堤真一&宮沢りえが描く男と女の情念の世界

どこかファンタジーにも思える昭和初期の人間たちの濃密なドラマを、燃えたぎるような圧倒的な熱量で説得力をもたせようと稽古を重ねてきました。もちろん、男の意地がぶつかり合う「出入り」場面も物語の重要な要素のひとつ。そのスペクタクル感で人間ドラマとのメリハリを出せたと思っています。

・堤 真一
飛車角は、義理と人情を背負った自分の生き方を貫くために、惚れぬいた女にも背を向けようとする無骨で不器用な男。今の時代では珍しいくらいストレートで濃密な男女の情念の話です。演じる上で、ものすごくエネルギーが必要な芝居だと思いますが、久々のいのうえさん演出はもちろん、宮沢りえちゃんや岡本健一くん、風間杜夫先輩をはじめ、素晴らしい顔ぶれのカンパニー揃い!稽古中も、いい緊張感を共有しながら芝居づくりができました。1か月の本番を通して、もっと芝居を深めていけると思っています。

・宮沢りえ
台本を読んだ当初は、ここまでストレートな表現が自分にできるのか戸惑いもありましたが、稽古を重ねて、流れるような「いのうえイズム」満載の演出に身を委ねるうちに、「照れてちゃいけない、思い切りやろう!」と思うようになりました。
高い体温や熱量をもって演じています。

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