俳優の生田斗真が、2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『バサラオ』の主演を務めることが15日、明らかになった。同作は劇団☆新感線の最新作であり、生田の誕生39年を記念してのサンキュー公演。さらに、新感線40周年であった2020年4月、新型コロナウイルスの影響で生田主演『偽義経冥界歌』の全公演を断念し、「必ず帰ってこよう!」と誓った博多座へのカムバック公演でもあり、エンターテインメントの殿堂・明治座への初進出公演でもあるという。そんな『バサラオ』は、ヒノモトと呼ばれる国で南北朝を彷彿とさせる時代を舞台に、自分自身の美しさを武器に天下取りを目指すクールで悪い男・ヒュウガ(生田)、幕府の密偵だったがヒュウガの参謀としてバディとなる謎多き男・カイリ(中村倫也)、そしていきすぎた自分の信念のために裏切り裏切られる人々の物語。コロナ禍以降、意識的に明るい作品を上演してきた新感線が、久しぶりにダークなトーンの作品を上演する。ショーの要素もふんだんに、歌って・踊ってショーアップしたエンターテインメントとなる。主演を務める生田は、17歳で新感線に初めて参加し、今作で5作目の出演に。おのれの美貌を武器に天下取りという野望を持つ男・ヒュウガを演じ本領発揮となる。記念すべき公演に「僕を呼ばないわけないでしょう!」と名乗りを上げたのは、16年の『Vamp Bamboo Burn~ヴァン! バン! バーン!~』以来、生田と友情を築いてきた中村倫也。プライベートでも親交が深い2人の息の合った競演に注目となる。さらに21年の『月影花之丞大逆転』では手練れの演者の中で新境地を開いた西野七瀬が、今作ではゴノミカドの守護役として、アクション満載の演技で新たな一面を披露。新感線には3度目の出演で、生田と同じく『偽義経~』で悔しい想いを共有したりょうは、男丈夫な姉御キャラ、アクションにも果敢に挑む女大名を演じる。生田と中村がかねてから劇団公演での共演を切望していた看板俳優・古田新太が、生田・中村の“TTコンビ”と対峙するゴノミカドを演じ、粟根まことをはじめとする平均年齢50代の劇団員も豪華ゲストを迎え撃つ。福岡公演は博多座にて7月7日~8月2日、東京公演は明治座にて8月12日~9月26日、大阪公演はフェスティバルホールにて10月5日~17日。○■作:中島かずき コメント「24年は生田斗真39(サンキュー)公演で中村倫也も参加、古田も出る。しかもリベンジ博多座、東京は明治座、大阪はフェス」とプロデューサーから聞いて、「だったら、歌あり踊りありの賑やかで楽しい演目がいいね」と、道中物で二人の盗っ人コンビはどうだろうと考えた。盗みのアイデアもある。共演者も決まり、いのうえとも「これでいこう」と合意してプロットにかかったのだが、なぜだかこれがどうにも進まない。本当にこれでいいのか、斗真君倫也君やりょうさん西野さん、そして古田君に納得のいく役が書けるのか。なんだか上っ面だけの芝居になりそうで躊躇してしまう。改めて、自分が今、斗真君に一番書きたい役はなんだろうと考え直した。そのときに浮かんだのが、「顔がいいだけで日本を支配しようとする冷酷な男」だった。小学生の時に読んだ『ジャパッシュ』というマンガが大好きで、こういうタイプの話をいつか書きたいとは思っていた。今こそそれにチャレンジしろということか。だったら他のキャラも悪い方がいい。己の野望欲望に忠実に生きそして死ぬ、互いに裏切り裏切られる。それなら時代設定は南北朝はどうだろう。思い切ってこちらに舵を切って考え直すと、あら不思議、倫也君も古田君もりょうさん西野さん、粟根君を初めとする劇団員も含めて、あれよあれよという間にキャラクターが見えてきた。動き出した。というわけで、今回はピカレスクロマンです。但し、度を越した人々がひしめき合って陽気に己が己がと主張します。歌って踊って戦います。ダークでシリアスもあるけれど、むしろ派手で絢爛で極彩色な人間の業の玉手箱のような舞台になるんじゃないかと思います。それがバサラなのかもしれません。ご期待下さい。○■主宰・演出:いのうえひでのり今回は、生田斗真ありきの公演としてスタートしました。2020年の博多座公演が残念で、博多座での上演を死守したかった。そこに「俺を呼ばないんですか!」と参加してきた中村倫也。『Vamp Bamboo Burn~ヴァン! バン! バーン!~』での初共演で馬が合い、友情を築いてきた二人。そして、ここ数年の新感線を支えてくれた二人が出演してくれることはとても嬉しいですね。この歌って踊れる二人がいるなら、その魅力をふんだんに魅せられるものにしたい。とはいえど、話のトーンはおチャラけてるわけではなく、シリアスさを持たせつつのダークかつスペクタクルなものを目指します。西野さんはアクションも頑張っていただくなど、今回かなりチャレンジングな役になりますが、ハマると思います。りょうさんは、男勝りな役はこれまでも演じてますし、本人の希望でアクションもたっぷりあるので、期待してください。そして、斗真が長年願ってきた、劇団公演での古田新太との共演が今回叶うことは、大きな見所ではありますね。ちなみに、倫也も新感線で古田とやるのはこれが初(過去に『ロッキー・ホラー・ショー』(2011)で共演経験あり)。歌って踊って“ザ・新感線型商業演劇”を初の明治座で上演するという点でもエポックな企画です。コロナ禍以降、意識的に暗い話の上演は避けてきたのですが、今回は、軽いばかりでない、ダークな匂いもする、今までとは違った新作になります。とはいえど、楽しい公演にしますので、お見逃し無いように!##■生田斗真 コメント前回出演させていただいた『偽義経冥界歌』は志半ばで公演が中止になってしまい、“あの時のリベンジを一緒にしよう!”という新感線の皆様からのラブコール。受けない訳には参りません。なにがなんでも成功させて、お客様に喜んでいただける公演にしたいと思います。そして、17歳の時初めて参加した新感線。いつもあの時の緊張感と、舞台に立てる喜びを改めて教えていただけます。しかも、生田斗真39(サンキュー)公演なる素敵な名称まで作っていただき、感謝に堪えません。ありがとうの気持ちを全て舞台にぶつけます。かつて中村倫也さんと共演した際、彼が音頭をとって、完璧なサプライズ、手の込んだ演出、愛のこもったプレゼントで私のお誕生日をお祝いしていただきました。「中村倫也恐るべし、、コイツぁとんでもない男や、、」と思いました。一生忘れられない素敵な日でした。あれ?ちょうど今回も公演中に私の誕生日がやってきますね…倫也きゅん何かしてくれるのかな、、ドキドキ…今回はとんでもない悪役です。極悪非道です。皆様に嫌われるかもしれません。こんなにいい人の私に、こんなに爽やかな私に、果たしてそんな役が務まるのでしょうか…心配でございます。新感線が描く悪には色気と妖しさが求められるので、新しい挑戦を目撃していただきたいです。○■中村倫也 コメントということで、色んな想いを乗せて走る本公演。前々回、斗真くんとご一緒した『Vamp Bamboo Burn~ヴァン! バン! バーン!~』ではキケンなヒメとして、前回『狐晴明九尾狩』(2021)では飄々とした座長として参加させていただきました。今回は少数精鋭の客演のひとりとして、クレバーに暴れ回りたいと思います!そして百戦錬磨の、水にも火にもなれる劇団員の皆様の個性が乱れ咲く作品になることでしょう。今年の夏秋は楽しみしかない!○■西野七瀬 コメント新感線の舞台は、観ていて躍動感や痛快さを味わえる印象です。しばらく運動をしていなかったので、躍動感を出せるように準備しておけたらと思います。そして、新感線の皆さんに再びお会いできることが嬉しく、前回出演させていただいた時とはまた違った雰囲気の作品になりそうなので、どんな自分に出会えるのか楽しみです。今の自分にできることを精一杯お届けできたらと思いますので、よろしくお願いいたします。○■粟根まこと コメント2024年、ただ一回の劇団☆新感線公演となる『バサラオ』。その代わりに公演期間が超弩級の長さになりそうなのですが、それに負けないほどゲストの皆様も超豪華です。17歳の時から新感線に出て下さっている生田斗真さんに、ニヒルな仮面の下に熱い心を秘めている中村倫也さん、真っ直ぐで芯の強い西野七瀬さん、そして妖艶なのに迫力も兼ね備えたりょうさん。そんな豪華なゲストの皆様を古田新太くんを始めとした我々劇団員たちが支えます。特に、古田くんを慕い続けている斗真さんと倫也さんが新感線の舞台上で古田くんと相まみえるのは初めてなのです。そりゃもう皆さんも楽しみでしょう。でもね、私はもっともっと楽しみにしているんですよ。長丁場の公演となりますが、最後まで無事に走り切りたいと思いますので、どうぞお楽しみに!○■りょう コメントあれから四年…待ってました! 劇団☆新感線!博多座へCOME BACK!そして明治座! フェスティバルホール!大暴れする準備はできています!どうぞ皆さま。よろしくお願い申し上げます。○■古田新太 コメント(今回の公演)斗真と倫也かー。面白そうじゃないか。ヨロシクたのむ!全力で楽しんでいただけるよう努力いたしますので、お楽しみに。なぁちゃん(西野七瀬)はカワイーぞ!【編集部MEMO】生田斗真は1984年10月7日生まれ、北海道出身。2011年には主演映画『人間失格』と『ハナミズキ』でジャニーズ初のキネマ旬報ベストテン新人男優賞とブルーリボン賞新人賞を受賞し、近年は映画『湯道』『渇水』(23年)などに出演。劇団☆新感線出演作品は『スサノオ〜神の剣の物語〜』(02年)、SHINKANSEN☆RX 「Vamp Bamboo burn〜ヴァン・バン・バーン〜」(16年)、『偽義経冥界歌』(19年)、2020年劇団☆新感線39興行・春公演 いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』(20年 ※全公演中止)。2023年11月よりフリーランス俳優として活動している。
2024年02月15日9月14日(木)より、東京・THEATER MILANO-Zaにて、2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演、いのうえ歌舞伎『天號星』がいよいよ開幕する。劇団☆新感線は、かつて新宿・歌舞伎町のど真ん中、新宿コマ劇場の地下にあったシアターアプルで数多くの作品を上演し、2008年には商業演劇の殿堂・新宿コマ劇場にて『五右衛門ロック』を上演。今年新たに誕生したTHEATER MILANO-Zaにて15年ぶりに、ホームタウンである歌舞伎町に舞い戻る。最新作となる本作『天號星』は、座付き作家・中島かずきによる新作公演。江戸の町を舞台に、“あっ”と驚く<入れ替わり>の物語が繰り広げられる。裏稼業に生きる人々の人情劇と奇想天外な“かずき節”が唸る今作は、主宰・いのうえひでのりによる、ケレン味のある立ち回りたっぷりの王道「いのうえ歌舞伎」に、江戸情緒あふれる「池波正太郎風エッセンス」が加わる。主演を務めるのは劇団☆新感線の看板俳優・古田新太。世のため人のため、生きていてはならない輩に引導を渡す、引導屋の主人・藤壺屋半兵衛〈ふじつぼや はんべえ〉を演じる。2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』より古田新太撮影:田中亜紀共演には、もはや準劇団員といっても過言ではない早乙女太一、早乙女友貴。半兵衛とひょんなことから中身が入れ替わってしまう冷酷無比なはぐれ殺し屋・宵闇銀次〈よいやみ ぎんじ〉を太一が、銀次の宿敵で荒くれ者の人斬り朝吉〈ひときり あさきち〉を友貴が演じる。古田×早乙女兄弟の奇想天外チャンバラ時代劇に、注目せざるを得ない。2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』より早乙女太一撮影:田中亜紀2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』より早乙女友貴撮影:田中亜紀さらに、主演舞台や大河ドラマへの出演で演技派として注目されるアイドルグループ乃木坂46の久保史緒里、幼少期から中国武術に親しみ数々の話題作で度肝を抜くアクションを披露する山本千尋、そして新感線最多の出演歴を誇る池田成志。高田聖子、粟根まことを始めとする平均年齢50代のお馴染み劇団員たちも揃い踏み、豪華キャストの結集となっている。2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』より撮影:田中亜紀2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』より撮影:田中亜紀2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』より撮影:田中亜紀2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』より撮影:田中亜紀疾風迅雷の如く繰り広げられるアクションと愉快痛快なストーリー。これまでの「いのうえ歌舞伎」とは一味違う新感線流時代活劇の誕生を、ぜひその身をもって体感していただきたい。【あらすじ】元禄、大江戸八百八町――。口入れ屋の藤壺屋主人・半兵衛(古田新太)は、裏で世のため人のため、悪党を始末する〝引導屋〟の元締めとして知られている。だが、実のところは顔の怖さを買われただけの、気弱で温厚、虫も殺せぬ置きもの。表も裏も、真の元締めは女房のお伊勢なのだった。あるとき、金さえ積めば誰彼かまわず斬り殺す〝狂犬〟こと、はぐれ殺し屋の宵闇銀次(早乙女太一)が現れる。引導屋を潰し、裏稼業の独占を目論む黒刃組に依頼され、半兵衛を待ち伏せして斬ろうとする銀次。だがその瞬間、天號星の災いか、激しい落雷の中、半兵衛と銀次の身体が入れ替わってしまう。そこへ銀次を追って上州から人斬り朝吉(早乙女友貴)がやってくる。朝吉は「銀次の首は自分がもらう」と言い始め、銀次の身体に入った半兵衛は、命からがら逃げ出すはめに。一方、半兵衛の身体に入ったものの、引導屋の主人とは名ばかりと知って失望する銀次。だが自らの野望を叶えるため、この身体を利用することを思いつく……。天號星に翻弄されながら、己を生きようとする二人。その運命が交差する先にあるのは果たして――!【作:中島かずきコメント】久しぶりに立ち回り満載の芝居が幕を開けます。早乙女兄弟に山本千尋さんを加えた最速の殺陣に、老獪古田新太がどういう手で立ち向かうか。久保史緒里さんの涼やかな存在がそこにどう絡むか。池田成志くんがどれだけ悪く振る舞ってくれるか。太一、古田の入れ替わり表現はどうなっているか。脇を固める劇団員がどれだけ胡散臭く、時にまっとうに江戸の人々を描き出すか。楽しみはつきません。新感線流江戸の闇稼業の物語、ご堪能下さい。【演出:いのうえひでのりコメント】今回は久しぶりにずっとチャンバラをやってます。ただ、昔と違うのは、やみくもに戦うのではなく、我々もキャリアを重ねてちゃんと意味のある立ち回りを作れていると思います。出演者に関しては、古田はいつも通り(笑)。太一は、これまで新感線で演じてきたクールで闇を背負った役とは違う、あまり見たことがないお芝居を観せれるのではないかと。友貴は脚本では殺人マシーンの役ですが、本人は愛嬌があって可愛らしいので、そこを活かした憎めない感じになっていますね。久保さんは、ゴシックメタル調の曲を歌うんだけど、彼女の持つアイドルの雰囲気が相まって凄く良いです。山本さんは、昨年の大河ドラマで披露したアクションで期待が膨らむと思いますが、そこにはバッチリ応えて誰よりも一番戦ってくれています。そして成志さんは、怪我がないように気を付けて欲しいです(笑)。この作品はテレビ時代劇へのオマージュ度が高く、いろんな要素がたくさん出てきます。そういった要素をこれまではネタものとしてやってきたので、その引力に引っ張られないように(笑)、時代劇のセオリーに則った芝居をきっちり届けたいです。そして、THEATER MILANO-Zaの特徴を活かして、シンプルなセットだけど背景をガンガン変えて、客席も多用してお客様に楽しんでいただく趣向を凝らしています。コンパクトで疾走感のあるスカッとするお芝居になっているので、ご期待ください!【古田新太コメント】いよいよ開幕しますが、怪我しないよう頑張ります。稽古場で、(久保)しーちゃんがキーホルダーとホヤのおつまみをくれたことが嬉しかったですね(笑)。とにかく今回の芝居ではチャンバラばっかりやっています。みんな頑張ってるので、大目に見てください!【共通質問:もし本当に誰かと入れ替わることが出来るなら、誰と入れ替わりたい?】古田のままでいいです。【早乙女太一コメント】今回の劇場は舞台との距離が近く、こんなに間近で新感線の舞台を感じれるのも滅多に無いと思います。色とりどりのアクションなど、とにかく楽しんで頂けるお芝居になっています。期待していてください。【共通質問】入れ替わるなら今回の友貴です。今回あいつは楽してます。化粧前が隣ですが、汗だくの僕の横に涼しげに友貴が座ってます。楽してます。入れ替わりたいです。【早乙女友貴コメント】いつも見ている新感線ファンの人達はたまらないんじゃないかなぁ。と思ってます。本格時代劇なのでカッコいいの要素はもちろんあるけども、ちゃんとふざけて遊んでる。その真剣さと軽妙さの絶妙なバランスが新感線の楽しいところ。しかも今回はいつもと殺陣色が違うというか。なので僕自身も稽古しながらワクワクしましたし、色んな種類の殺陣も観れるので新感線初めての人も時代劇見たことない人もワクワクするんじゃないかなと思います。あと、古田さんが思った以上に戦ってます、見どころです(笑)。新感線は、老若男女問わず、多くの人々に楽しんでもらえる舞台なので是非、直接感じて、僕たちがカッコつけてふざけてるのを是非お友達連れて見にきてください。【共通質問】間違いなく「孫悟空」ですね(笑)。強くてバカでカッコよくて、空も飛べて、一番は瞬間移動できるから(笑)。2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』は、東京公演が9月14日(木)から10月21日(土)までTHEATER MILANO-Zaにて、大阪公演が11月1日(水)から20日(月) までCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演される。<公演情報>2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』作:中島かずき演出:いのうえひでのり【出演】古田新太早乙女太一早乙女友貴久保史緒里高田聖子粟根まこと山本千尋/池田成志右近健一河野まさと逆木圭一郎村木よし子インディ高橋山本カナコ礒野慎吾吉田メタル中谷さとみ保坂エマ村木 仁川原正嗣武田浩二藤家 剛川島弘之菊地雄人あきつ来野良藤田修平紀國谷亮輔寺田遥平伊藤天馬米花剛史武市悠資山崎朱菜本田桜子古見時夢【東京公演】9月14日(木) ~10月21日(土) THEATER MILANO-Za【大阪公演】11月1日(水) ~20日(月) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールチケット情報はこちら:公式サイト:
2023年09月14日2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』の公演ビジュアルが公開された。いのうえ歌舞伎の最新作となる『天號星』は、作劇を中島かずき、演出をいのうえひでのりが担当。元禄の世を舞台にした“入れ替わり”本格バトル時代劇となっている。世のため人のため、生きていてはならない輩に引導を渡す、引導屋の主人・藤壺屋半兵衛役を古田新太、その半兵衛とひょんなことから中身が入れ替わってしまう、冷酷無比なはぐれ殺し屋・宵闇銀次役を早乙女太一、そして、銀次の宿敵で荒くれ者の人斬り朝吉役を早乙女友貴が務める。そのほか、乃木坂46の久保史緒里、山本千尋、池田成志といった面々が出演者として名を連ねている。『天號星』は9月14日(木) から10月21日(土) に東京・THEATER MILANO-Za、11月1日(水) から20日(月) に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで上演される。■作:中島かずき コメント早乙女太一くんが斬って斬って斬りまくる芝居をやりたいと、以前から細川プロデューサーに訴えていた。そこに友貴くんが加わればいうことはない。新劇場のこけら落とし公演のキャスティングが、古田くんと早乙女兄弟がメインだと聞いて、これは自分の願いが叶ったと勝手に解釈した。だったら、いつかやろうと思っていた江戸の殺し屋たちの物語にしよう。必ず殺すあのシリーズへのオマージュをやろう。しょっちゅうオマージュしてる気もするが、今回は腰をすえてしっかり書こう。だったら、山本千尋さんにも出てもらおう。早乙女兄弟+山本千尋。最速の立ち回りがお見せ出来るぞ。若い人にしっかり動いてもらおう。久保史緒里さんには物語のキーパーソンをお願いしよう。成志くんにはうちのベテラン勢とともにドラマの脇を固めてもらおう。と、そこまで考えてもう一つ、何か足りないと思った。ドラマの芯がない。そうだ、古田くんと太一くんの人格が入れ替わるのはどうだろう。非情な殺し屋の太一くんが、顔はいかついが実は温厚で気弱な殺し屋の元締め古田くんを殺そうとした瞬間に入れ替わる。立場の逆転も含めてさてどうなるか。これなら、二人どちらも強気と弱気、両方の芝居が見せられる。周りとの関係もねじれるしドラマになる。というわけで、次の新感線新作は、池波正太郎風『君の名は。』という趣向。ご期待下さい。■演出:いのうえひでのり コメント前々から早乙女太一と友貴が兄弟揃って古田新太とガッツリ組む芝居を創りたいと思っていました。太一も友貴もそれぞれ16歳くらいから知っている。そんな二人が古田と同じレベルで芝居をするというのは、楽しみでもあるし、頑張ってほしいという二人への期待も高いです。久保(史緒里)さんは、昨年の『桜文』を観ていて、ほわっとした空気をまとった女優さんという印象で、今回のミステリアスだけど芯が強いという役にハマると思います。山本(千尋)さんは昨年の大河で魅せた、現役ではナンバーワンのアクション女優ではないかと。なかなかアクションを披露する機会は少ないと思うので、新感線は絶好の舞台になると自負してますし、発揮してほしいですね。(池田)成志はいつもの感じで、皆さんが悩んでるときに話を聞いてあげて、余計なことは言わずに、邪魔しない程度に存在しててください(笑)。この作品の見所はもちろんアクション。今回はガッツリチャンバラ新感線を創ります。そして、古田と太一が入れ替わることによって起きるドタバタの面白さやスリリングさ、芝居の演じ分けが作品の肝のひとつです。かずきさんとしては珍しい池波テイストで、今までのようにぶっ飛んだ設定ではなく、ファンタジーな要素はありつつも、江戸の市井を描いた等身大でリアルな延長線上の時代劇。個人的には大好きな世界観で楽しみですね。■古田新太 コメント(早乙女)太一も友貴も「古田さんとチャンバラするのが夢でした」みたいなことを言ってくれてた兄弟なので二人はこの作品を喜んでくれてると思うけど、オイラは彼らと戦うことを夢見ていたわけじゃない(笑)。オイラはただただバカバカしいお話で、下ネタミュージカル系が好きな人なので、いのうえ歌舞伎の主役となると戦ってカッコつけないといけない。オイラ自身は大変です……。太一とは『けむりの軍団』(2019年)で戦ったし、友貴とも『薔薇とサムライ2』(2022年)で戦ったから、もういいんじゃないか? 二人がかりでかかってくるのはナシでしょ!と思っているところです。『天號星』は歌が少ない、ということは踊りも少ないし、つまりひたすら戦うしかないのか!みたいなことですよ。でも太一や友貴と一緒に芝居がやれる楽しみといえばチャンバラだから、結局覚悟を決めて戦うしかないんだけど。もう終活をしようと思っているので、できれば楽しいことだけをやりたい!とにかく今回は、みなさんぜひとも早乙女兄弟の殺陣を中心に観に来てね!■早乙女太一 コメント『けむりの軍団』(2019年)以来4年ぶり、30代に入ってからは初めての劇団☆新感線です。今回は、僕の身体の中に古田さんが入ってくるということを想像するだけで、すごく……イヤです(笑)。男としてはいわゆる“入れ替わり”の設定だったら素敵な女の子と入れ替わることにロマンを感じるじゃないですか。その初体験の相手が古田さんなのか!と思うとショックが大きいです。でも古田さんとの共演は、僕は『けむりの軍団』が最後になるんじゃないかと思っていたんです。だってそんなに長生きするように見えないですから(笑)。なので、再びご一緒できることは嬉しいですし、前回の経験を踏まえて、今回はちょっと新しいこともできそうだなと想像しています。自分の劇団ではないんですが、それに近い感覚は抱いていて、「次に出る時は成長した姿を見せたい」と毎回思っていますし、今回はこれまでとは全然違う役どころをいただけたので存分に楽しみたいです。外部公演に兄弟で出させてもらうこともなかなかないことですし、とにかく僕たち二人からすると新感線は子供の頃からの憧れだったので、そこに二人掛かりで挑めることはやはり嬉しいです。そういう今までの新感線に対する僕なりの思いも、今回は古田さんの背中を借りながらバシバシぶつけていくつもりです。お話もすごく奇想天外で面白いので、みなさんぜひ観に来てください。■早乙女友貴 コメントいつか古田さんと早乙女兄弟とで一緒に作品を、とお願いしていて、長年の夢が叶ってすごく嬉しいです。更に昨年の『薔薇とサムライ2』の時は、昔から憧れてきた古田さんと直接戦えなかったんですが、今回はちゃんと刀を交えることができそうなので、そこも嬉しいですね。いのうえさんから「久々に本格的な時代物をやるよ」と聞いていたので、台本を読んでまず思ったのは「本当にそうだな」ということでした。また、今までとは違ったテイストを感じつつ、その中にやはり新感線ならではの部分もしっかり入っていて。まさに他では観られない時代劇がやれそうで、すごくワクワクしました。兄貴とは、劇団朱雀以外での共演は久々ですし、『天號星』の直前まで朱雀の公演もあって、今年はなんだか一年中一緒に過ごすことになってしまい、少しイヤだなという気もしています(笑)。年齢層問わず楽しめるのはもちろんなんですが、特に時代劇というと若い方にはそれほど馴染みがないじゃないですか。だけど、時代劇にしかない面白さってめちゃめちゃあるのでいいチャンスだと思うんですよ。新感線がやる本格的な時代劇なら、若い方も観やすいと思うし。派手な中にも時代劇の良さは必ず出てくるので、苦手意識を持たずに大勢の方に観ていただきたい。そのためには僕たちが身体をボロボロにして大変な思いをしつつ(笑)、でも絶対に面白いものを作りますのでこの機会にぜひ楽しんでほしいです!<公演情報>2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』作:中島かずき演出:いのうえひでのり【出演】古田新太早乙女太一早乙女友貴久保史緒里高田聖子粟根まこと山本千尋/池田成志右近健一河野まさと逆木圭一郎村木よし子インディ高橋山本カナコ礒野慎吾吉田メタル中谷さとみ保坂エマ村木 仁川原正嗣武田浩二藤家 剛川島弘之菊地雄人あきつ来野良藤田修平紀國谷亮輔寺田遥平伊藤天馬米花剛史武市悠資山崎朱菜本田桜子古見時夢【東京公演】9月14日(木) ~10月21日(土) THEATER MILANO-Za【大阪公演】11月1日(水) ~20日(月) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールチケット情報はこちら:公式サイト:
2023年06月16日2022年劇団☆新感線42周年興行・春公演 いのうえ歌舞伎『神州無頼街(しんしゅうぶらいがい)』が2022年3月17日(木)から29日(火)まで大阪・オリックス劇場で上演され、その後、静岡公演、東京公演を行う。福士蒼汰、宮野真守らが出演する。いのうえ歌舞伎最新作、“幕末”舞台の伝奇時代劇劇団☆新感線の主宰・いのうえひでのりが、歌や踊りを取り入れて創り上げる同劇団の王道シリーズ“いのうえ歌舞伎”。その最新作となる『神州無頼街』は、劇団☆新感線の座付作家・中島かずきが“いのうえ歌舞伎”で取り上げることのなかった<幕末>や<侠客>といった題材を用いて創る伝奇時代劇だ。富士の裾野に広がる街を舞台に、2人の若い青年が悪に立ち向かう姿を描く。福士蒼汰&宮野真守が“バディ”にキャストには、劇団☆新感線らしい豪華な役者からお馴染みの劇団員たちまで個性豊かなメンバーが勢揃い。物語の主人公で博識の若き町医者、秋津永流(あきつながる)役には福士蒼汰を起用。陽気でお調子者の口出し屋、草臥(そうが)役は宮野真守が演じる。『髑髏城の七人』Season月〈上弦の月〉または〈下弦の月〉で主演を務めたふたりが、『神州無頼街』では助け合い、時には足も引っ張り合う“バディ”として舞台に立つ。さらに、松雪泰子、髙嶋政宏、木村了、清水葉月、粟根まことらも出演し、壮大な幕末伝奇活劇を届ける。公演概要作:中島かずき演出:いのうえひでのり出演:福士蒼汰、松雪泰子、髙嶋政宏、粟根まこと、木村 了、清水葉月、宮野真守、右近健一、河野まさと、逆木圭一郎、村木よし子、インディ高橋、山本カナコ、礒野慎吾、吉田メタル、中谷さとみ、保坂エマ、村木 仁、川原正嗣、武田浩二、藤家 剛、川島弘之、工藤孝裕、菊地雄人、あきつ来野良、藤田修平、北川裕貴、下島一成、鈴木智久、山﨑翔太、米花剛史、渡部又吁、小板奈央美、後藤祐香、鈴木奈苗、森加織■大阪公演公演期間:2022年3月17日(木)~29日(火)会場:オリックス劇場住所:大阪府大阪市西区新町1-14-15チケット料金:S席15,800円、A席7,800円、ヤングチケット2,200円チケット発売日:2022年1月30日(日)10:00~問い合わせ先:キョードーインフォメーションTEL:0570-200-888 (11:00~16:00/日・祝日は休業)■静岡公演公演期間:2022年4月9日(土)~12日(火)会場:富士市文化会館ロゼシアター 大ホール住所:静岡県富士市蓼原町1750チケット料金:S席14,800円、A席11,800円、ヤングチケット2,200円チケット発売日:2022年1月30日(日)10:00~問い合わせ先:キョードーインフォメーションTEL:0570-200-888 (11:00~16:00/日・祝日は休業)■東京公演公演期間:2022年4月26日(火)~5月28日(土)会場:東京建物Brillia HALL住所:東京都豊島区東池袋1-19-1チケット料金:S席14,800円、A席11,800円、B席9,000円、ヤングチケット2,200円チケット発売日:2022年3月5日(土)10:00~問い合わせ先:サンライズプロモーション東京TEL:0570-00-3337 (平日12:00~15:00)チケット取り扱い:・チケットぴあ:公式サイト、セブン-イレブン・イープラス:公式サイト、ファミリーマート(Famiポート)・ローソンチケット:公式サイト、ローソン/ミニストップ(Loppi)・としまチケットセンター:公式サイト、TEL 0570-056-777 (10:00~17:00/臨時休業あり)※としまチケットセンター窓口での販売はない。■『神州無頼街』あらすじ時は幕末、ところは駿河国の清水湊(しみずみなと)。清水湊にその人在りと噂された侠客・清水次郎長<しみずのじろちょう>の快気祝いのため、ある料亭に甲州駿河の名だたる博徒の親分衆が集まっていた。続々訪れる親分方を調子よく迎える男がいた。他人の事情に勝手に口を出しては銭にする“口出し屋“の草臥<そうが>(宮野真守)である。さっそく次郎長一家からも銭をせしめようと、幹部の小政の人探しを手伝うことに。次郎長が出入りで受けたひどい傷を直したという、評判の町医者・秋津永流<あきつながる>(福士蒼汰)だ。次郎長復帰の立役者を宴席に誘うため、探しにいく草臥と大政、小政。座敷では次郎長の快気を祝い、親分衆が膳を囲んでいた。そこへ、今売り出し中の侠客・身堂蛇蝎<みどうだかつ>(髙嶋政宏)が現れる。妻・麗波<うるは>(松雪泰子)、息子・凶介<きょうすけ>(木村了)、娘・揚羽<あげは>(清水葉月)を引き連れ、己の顔見せのために次郎長の宴席へと乗り込んだのだ。無作法な挨拶にいきり立つ親分衆だったが、突然もがき苦しみはじめた。首に痛みを感じた次郎長が掴んだのはなんと蠍(さそり)。当時のこの国では見かけない毒蟲を使い、親分衆を皆殺しにし、彼らのシマを貰うとうそぶくと姿を消す。そこに駆けつける永流。瀕死の次郎長だったが、永流は持っていた毒消しでかろうじて彼の命を救う。一方、辺りを調べに走った草臥は凶介に出会う。その顔は、昔なじみと瓜二つだった。だが、凶介は覚えがない。不審に思う草臥。日の本にはいない毒蟲を使う侠客。昔なじみにそっくりの男−−−。謎に満ちた身堂一家を探るため、永流と草臥は彼らの根城である富士の裾野の無頼(ぶらい)の宿(しゅく)を訪れる。蛇蝎と麗波が築き上げたその街は、喧騒と猥雑と絢爛と頽廃に満ちていた。豪胆にして無慈悲な蛇蝎が仕掛ける、人の命を金で買う大博打。その妖しき美貌と奇怪な術で人を惑わす麗波。草臥に刃を向ける凶介の正体は。揚羽と側近の風天千之介<ふうてんせんのすけ>(粟根まこと)らに秘められた過去とは。身堂一家が巻き起こす無頼の風に巻き込まれる永流と草臥。その果てに己自身の宿命と因縁が明らかになり、やがて、日の本の命運すら揺るがす策謀と立ち向かうことになることを彼らはまだ知らない。
2021年11月14日昨年コロナ禍により公演が叶わなかった、いのうえ歌舞伎『神州無頼街(しんしゅうぶらいがい)』が2022年3月より大阪・静岡・東京にて上演されることが決定した。2021年秋、 豪華キャストとアクション&アンサンブルチームと共に、満を持しての“フルスペック”新感線として再発進した劇団☆新感線。42周年を迎える22年春は、幕末を舞台に、歌と踊りと立ち回りで彩る伝奇時代劇『神州無頼街』を上演する。劇団☆新感線のこれまでの作品とは一味違う魅力に満ちたストーリーの本作。“幕末”や“侠客”という、これまで中島かずきがいのうえ歌舞伎では取り上げなかった題材を用いて、猥雑で妖しく、摩訶不思議な世界を見せる。物語の主人公で博識の若き町医者、秋津永流(あきつながる)を演じるのは福士蒼汰。テレビドラマ初主演作品の『仮面ライダーフォーゼ』で中島かずき脚本と出会い、記念すべき初舞台が2017年の『髑髏城の七人』Season月〈上弦の月〉だった。そして陽気でお調子者の口出し屋、草臥(そうが)を演じるのは宮野真守。福士と同様『髑髏城の七人』Season月〈下弦の月〉が劇団☆新感線初参加となったが、今回は中島による彼のキャラクターに合わせた“当て書き”を得て、さらにそのチャーミングな魅力が表現されるはず。このふたりは、今作で待望の共演を果たす。お互い助け合い、時には足も引っ張り合うふたりの"バディ"にも注目だ。さらに共演に、これが新感線5回目の出演となり、シリアスもコメディも自在な堂々たる“準劇団員”松雪泰子、その強烈な存在感と個性を活かしたクセの強い役を演じたら右に並ぶものはいない、劇団☆新感線初参加となる高嶋政宏。加えて、新感線には3回目の出演、幅広い作品で個性を放つ木村了、新感線には2回目の出演、舞台を中心に活躍し、近年は映画・ドラマと映像でも活躍目覚ましい清水葉月。この4人が、富士の裾野に“無頼の宿(ぶらいのしゅく)”を開く、ワイルドかつ謎に満ちた侠客・“身堂蛇蝎(みどうだかつ)一家”を演じる。そしてもちろん粟根まことのほか、お馴染みの劇団員たちも勢揃いし物語世界をしっかりと支える。華やかな俳優の魅力にカタルシスたっぷりのストーリー。そしてスペクタクル満載の演出を総動員してお送りする劇団☆新感線による渾身の最新舞台だ。すでに発表済みの大阪、東京公演に加え、今回は物語の舞台となる富士の裾野、新感線初の静岡公演も大決定。無頼の街をヤクザな猛者たちがおおいに暴れ回り、それぞれの過去の因縁に立ち向かっていく幕末伝奇活劇にぜひ期待してほしい。【劇団☆新感線主宰・演出:いのうえひでのりコメント】昨年の中止を受けて、これだけの短いスパンでほぼ同じキャスティングで改めて上演できるのは珍しいこと。絶対に上演する!という気持ちを、演劇の神様に「諦めずにやりなさい」と応援されたようで嬉しいです。(福士)蒼汰とマモ(宮野真守)は、元々の『神州無頼街』の期間に上演した『浦島さん』と『カチカチ山』でそれぞれと徹底的に芝居が出来たことがプラスになりましたし、他の様々な仕事で経験を重ねて大きくもなった彼らと改めて関われるのは楽しみです。松雪さんは今作では色っぽくもありつつ母性を感じさせる、大人の妖艶さを発揮してほしい。高嶋さんは“元祖ロック役者”という印象が強く、実は映画「ZIPANGジパング」(90)で高嶋さんが演じた地獄極楽丸は、『髑髏城の七人』の捨之介の造形に影響を与えていて、一方的にご縁を感じていたので、やっとご一緒出来るのが嬉しいです。(木村)了ちゃんは、作品を重ねるごとに結果を残して安定しているので、そこを改めて新感線でも証明してほしいですし、(清水)葉月は『髑髏城の七人』Season鳥(17)以来で、もっと早く一緒にやりたかったのですが、やっと実現します。今年の『狐晴明九尾狩』が少年漫画とすると、『神州無頼街』は青年漫画。猥雑で色っぽく、日本の闇も関わるような内容も出てくる。といっても新感線らしい、劇画タッチのザッツ中島かずきワールドになると思います。僕としては、音楽を多用したロックでお祭り騒ぎのような作品にしたい。この作品の上演の頃にはコロナが収束していて欲しいですね。そして打ち上げ花火になるような、思う存分みんなでワイワイ芝居を楽しめる公演に出来るよう、願いをこめて挑みたいと思っています。【作:中島かずきコメント】ようやく『神州無頼街』が再スタートです。一年半、間を置いたことで、キャスト・スタッフそれぞれが想いを凝縮して再始動に向かうはず。医者の永流を演じる福士蒼汰くん、口出し屋の草臥を演じる宮野真守くん、それぞれ、去年の『浦島さん』『カチカチ山』でいのうえ演出をみっちり味わった経験を踏まえて、より深く新感線ワールドを体現してくれると期待しています。一旦は決定稿になった脚本も、改めて見直して大幅な改訂を加えました。『狐晴明九尾狩』同様、3時間上演をめざして、可能な限りシェイプアップしました。でも、その分、ギュッと濃縮になった気がします。今回は、血煙と砂埃舞う富士の裾野を闊歩する無頼の輩の幕末伝奇時代劇。永流と草臥の好漢二人が自分の過去と対峙する、活劇青春譚でもあります。『狐晴明』とはまた一味違う、でもこれもまた新しいいのうえ歌舞伎がお見せ出来ると思っています。ご期待下さい。【福士蒼汰コメント】中止から2年越しの上演は、念願の!といった気持ちです。劇団☆新感線に参加させてもらうたびに新たな刺激があるので、思う存分吸収・解放できればと思います。なんといっても宮野真守さんとの共演は、今から楽しみすぎて、飛んでいってしまいそうです!飛びすぎないように、いのうえさんに足を掴んでいていただきながら頑張りたいと思います。そして宮野さんからは学ぶことが本当にたくさんあるので、同じ時間を過ごせることを楽しみにしていますし、宮野ファンの一員としても、思いっきり楽しんじゃいます!昨年残念ながら延期となってしまった分、今ステージではその無念を晴らしたいと思っています。たくさんの想いをぶつけられればと思いますので、ぜひお楽しみに!【宮野真守】劇団☆新感線への2度目の出演で、まさか当て書きに近い形で新作を書き下ろしていただけるなんて、夢のような出来事で光栄の至りでした。その作品が上演できなかった事は本当に本当に悔しくて。でも我々は希望を持って前を向き進み続け、上演にたどり着いたこと……感謝や感激では言い表せないほどの熱い想いが込み上げ、滾っています。当時、台本をもらった時から、「これは宮野の全力以上の全てを出さないといかんぞ…!」と、思うほどの役柄だったので、ドキドキしてる場合じゃないくらい気合が入っていました!今、2歳おじさんになって…(笑)むしろ、さらにパワーアップした宮野で臨めるよう、しっかり準備して、宮野の全てを捧げます(笑)そしてついに、福士くんと舞台に立てます。福士くん、大好きです。その僕の熱い想いも乗ってしまうかもしれない(笑)間違いなく最高に面白い作品です!そこに僕らの2年越しの熱い想いが乗っています…。絶対に、とんでもないエンターテインメントになるので、楽しみに待っていてください!【公演概要】2022年劇団☆新感線42周年興行・春公演いのうえ歌舞伎『神州無頼街』作:中島かずき / 演出:いのうえひでのり出演:福士蒼汰 / 松雪泰子高嶋政宏 / 粟根まこと木村 了清水葉月 / 宮野真守右近健一河野まさと逆木圭一郎村木よし子インディ高橋山本カナコ礒野慎吾吉田メタル中谷さとみ保坂エマ村木 仁川原正嗣武田浩二藤家 剛川島弘之工藤孝裕菊地雄人あきつ来野良藤田修平北川裕貴下島一成鈴木智久山﨑翔太米花剛史渡部又吁小板奈央美後藤祐香鈴木奈苗森 加織※高嶋政宏の「高」ははしごだかが正式表記。企画・製作:ヴィレッヂ劇団☆新感線公式サイト: ■大阪公演公演期間:2022年3月17日(木)~29日(火)会場:オリックス劇場料金:S席15,800円 / A席7,800円 / ヤングチケット2,200円チケット発売日:2022年1月30日(日)10:00~主催:ABCテレビ / サンライズプロモーション大阪協力:ABCラジオ後援:FM802 / FM COCOLOお問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~16:00 / 日・祝日は休業)■静岡公演公演期間:2022年4月9日(土)~12日(火)会場:富士市文化会館ロゼシアター大ホール料金:S席14,800円 / A席11,800円 / ヤングチケット2,200円チケット発売日:2022年1月30日(日) 10:00~主催:サンライズプロモーション大阪 / サンライズプロモーション北陸お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~16:00 / 日・祝日は休業)■東京公演公演期間:2022年4月26日(火)~5月28日(土)会場:東京建物Brillia HALL料金:S席14,800円 / A席11,800円 / B席9,000円 / ヤングチケット2,200円チケット発売日:2022年3月5日(土) 10:00~主催:ヴィレッヂ制作協力:サンライズプロモーション東京お問い合わせ」サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
2021年11月11日劇団☆新感線41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』が17日、初日公演を前に舞台写真を公開、中村倫也、吉岡里帆、向井理、いのうえひでのり(演出)がコメントを寄せた。同作はいのうえひでのり演出、中島かずき描き下ろしによる伝奇時代劇で、2020年春の『偽義経冥界歌』から約1年半ぶりの“いのうえ歌舞伎”となる。「狐の子」を名乗る陰陽師・晴明(中村)と、陰陽師に化けた九尾の狐(向井理)が、手練手管の頭脳戦を繰り広げる。主演の中村の他、吉岡里帆、浅利陽介、竜星涼、早乙女友貴、千葉哲也、高田聖子、粟根まこと、向井理らが出演する。稀代の陰陽師・安倍晴明伝説にひと味もふた味もスパイスを加え、新感線らしいアクション、歌、ダンス、笑いを盛り込んだ伝奇ファンタジーに。10月6日には、全国47都道府県、そして台湾の映画館にてライブビューイング(生中継)も実施し、東京・大阪での追加公演も決定した。東京公演はTBS赤坂ACTシアターにて9月17日~10月17日、大阪公演はオリックス劇場にて10月27日(水)~11月11日。○劇団☆新感線 主宰・演出 いのうえひでのり コメントアクションあり、エフェクトを使った妖術・呪術もあり。さらに妖怪といった人外のものもたくさん出てくる、最近のいのうえ歌舞伎では珍しくなった、初期のいのうえ歌舞伎を彷彿させるストーリーです。3時間弱のコンパクトな公演になっていて、テンポよく進みますので、いのうえ歌舞伎の”寄り道な演出”が好きな方にはちょっと残念かもしれません(笑)。久しぶりの出演となった中村君と向井君は、二人の友情とお互いへの想いが芝居の肝となっているので、その部分をよく理解して稽古中も支えあい、演技にもきちんと出ていると思います。初参加の吉岡さんは、ダメ出しを受けても、持ち前のガッツとガムシャラさで日々進化しています。今回はこれまでとはまた違う、新しい世代のいのうえ歌舞伎をお見せできると思います。お客さんにも新鮮に感じてもらえると思うので、是非お楽しみください。○中村倫也 コメントいよいよ初日です。7月の真ん中から、9月の真ん中まで、夏休みの自由研究のように楽しく稽古してまいりました。吉岡さんがチャーミングです。向井くんが胸キュンです。友貴と竜星はおバカでやんちゃです。浅利と千葉さんはセクシー×セクシーです。劇団員の先輩方は、まっすぐにキューティーでファニーです。主演のワタクシは、「こんなに代謝良かったっけ?」と首を傾げるくらい、ヘラヘラと汗をかいております! とにかく見所たくさんの『狐晴明九尾狩』。ルールとマナーを守って、是非気持ちよく楽しんでくださいませ!○吉岡里帆 コメント夏は全てを新感線に! ついに公演が始まります!!演出のいのうえさん始め共演者の皆様やアクションチームの皆さんからアドバイスを貰いながらコツコツ積み上げてきた稽古場。陰陽師に貴族に武士、荒くれ者や妖怪それぞれの個性が面白おかしく魅力的な作品だなぁと毎日気持ちが高まっておりました。こうしてお客様に無事に観劇して頂ける事、一参加者として大変嬉しく思っています。季節が変わりゆく時期ではありますが、今作には夏休みのワクワク感がギュッと詰まっています。汗と汗と汗の結晶です!(笑)涼やかでどこまでもカッコ良い陰陽師のお二人と、熱気と妖気の上がる魑魅魍魎達のマリアージュをどうぞお楽しみに。皆様に楽しんで頂けるよう全力で狐霊として舞台上でお迎え致します。コンっ!○向井理 コメント稽古期間が通常より長く、じっくりできた感覚はあります。稽古場では、自分が出ていないシーンでは他の出演者の稽古を見ているのですが、吉岡里帆さんの出ているシーンはコミカルな動きも多く、毎回新鮮に笑わせてもらいました。そして、通し稽古を重ねて行く中で、この物語は晴明と利風の物語でもあるのだと感じました。冒頭のメインテーマの歌詞にも注目してもらえればより楽しんでいただけると思います。ただ、ここまで来るのは本当に険しい道程でした。こうして本公演まで辿り着けたのは多くのスタッフの皆さんの努力のお陰です。表には出ないスタッフの力が無ければ、公演自体成り立ちません。頭が下がる思いです。劇団☆新感線のフルスペックをご覧いただける公演になっています。色々な仕掛けや演出効果が隠されていますので、一つたりともお見逃しなく!では、後ほど。撮影:田中亜紀
2021年09月17日劇団☆新感線41周年興行秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩(きつねせいめいきゅうびがり)』が2021年9月17日(金)からTBS赤坂ACTシアターほかで上演される。7月17日、オンラインで製作発表会見が行われ、出演者らが登壇した。中島かずき中島かずきが脚本、いのうえひでのりが演出。中村倫也、吉岡里帆、向井理ら総勢38名が出演。「狐の子」を名乗る陰陽師・晴明と、陰陽師に化けた九尾の狐との頭脳戦を、新感線らしくアクション、歌、ダンス、笑いを盛り込んだ伝奇ファンタジーとして作り上げる。いのうえひでのり会見で、いのうえひでのりは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で『偽義経冥界歌』は東京公演の一部と博多公演が中止になったことを振り返り、「非常に悔しい思いをしていました」。立ち回りも多く、出演者数も多いいのうえ歌舞伎なので、「なかなかこういう状況の中で作品を作ることができなかったんですけど、満を持して、フルスペックで、全力でやることになりました」と気合いを込めた。安倍晴明が主人公ということで、演出も「ファンタジー色が強いものになる」。『阿修羅城の瞳』など、いのうえ歌舞伎の初期作品に近いテイストになりそうで、「いろいろ仕掛けがあったり、面白い舞台になっていると思う」という。中村倫也その安倍晴明を演じる中村倫也。晴明のイメージは「シュッとして、ミステリアスで、なんか、半端ない」といい、もし魔術が使えるのなら「式神を大量生産して、自分の王国を作る。自分はハンモックで寝ているだけという暮らしがしたいです」と独特な回答をしていた。会見前日に初めて行われたという脚本の読み合わせについては「いろいろな妖怪が出てきて嬉しかったですし、すごく楽しいものになるんじゃないかなと思っています」と感想を語る。それに対し、九尾の妖狐に身体を乗っ取られた陰陽師・賀茂利風を演じる向井理は「膨大なセリフ量で……」と本音を漏らしつつ、「でも、役者が苦労している作品こそ、お客様には楽しんでもらえると思います。その苦労を見ていただいて、こんな時代だからこそ楽しんでもらえる作品にしたいです」。向井理狐霊のタオを演じるのは吉岡里帆。劇団☆新感線は初参加だが、某CMで狐を長年演じてきたため「狐歴が結構長いんです」と笑う。会見で狐を演じる上でのポイントを問われると「人間じゃないんだよというアピール。それから絶対に人間の耳を見せないこと」となかなか通な答えをしていた。そして、「足手まといになりたくないと思いながら、なんとか皆さんにしがみつきながら、頑張りたいなと思っています」とコメントした。吉岡里帆その他の出演者は浅利陽介、竜星涼、早乙女友貴、千葉哲也、高田聖子、粟根まことら。東京公演は9月17日(金)から10月17日(日)まで。大阪公演は10月27日(水)〜11月11日(木)、オリックス劇場にて。いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』メインビジュアル取材・文:五月女菜穂撮影:田中亜紀
2021年07月19日劇団☆新感線41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』の製作発表が行われ、中村倫也、吉岡里帆、向井理、中島かずき(作)、いのうえひでのり(演出)が登場した。同作はいのうえひでのり演出、中島かずき描き下ろしによる伝奇時代劇で、2020年春の『偽義経冥界歌』から約1年半ぶりの“いのうえ歌舞伎”となる。「狐の子」を名乗る陰陽師・晴明(中村)と、陰陽師に化けた九尾の狐(向井理)が、手練手管の頭脳戦を繰り広げる。同作の脚本を書くにあたり、中島は「吉岡さんが狐の霊役でと考えた時に、どうしても思いつくことがあって、やるかやらないか、いのうえにも相談した」と、CMで狐役を務めていた吉岡についての葛藤を明かす。「でも狐の霊で晴明と戦うことを思いついちゃったので、見たいものを書く」と腹をくくった様子だった。吉岡は「狐の役を何年か某CMでさせていただいていて、実はけっこう長いんですよね、狐歴が」と苦笑。「今までやってたことが役に立つときが来たと嬉しかったんですけど、台本を読んでみますと、あれ、私の知ってる狐と全然違うな、と」と印象を語った。ビジュアルも公開されたが、吉岡は「狐歴が長い身からすると、しっぽが大事。どれだけモフモフしたいいしっぽを持てるか」と狐のプロならではの視点を示す。一方で「しっぽをつけたままアクション芝居をしたことがない」と今回新たな挑戦もある様子だ。狐を演じるポイントについて聞かれると、吉岡は「『人間じゃないんだよ?』というアピール。『私は、人間じゃないんだよ?』と思いながら、いつもやってます」と心情を大切にしているという。「あと、某狐をずっとやってて大事にしてるのは、絶対に人間の耳を見せないこと。それは常にずっとメイクさんと話し合ってやってます」とビジュアルのポイントも説明した。撮影:田中亜紀
2021年07月17日劇団☆新感線41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』の製作発表が行われ、中村倫也、吉岡里帆、向井理、中島かずき(作)、いのうえひでのり(演出)が登場した。同作はいのうえひでのり演出、中島かずき描き下ろしによる伝奇時代劇で、2020年春の『偽義経冥界歌』から約1年半ぶりの“いのうえ歌舞伎”となる。「狐の子」を名乗る陰陽師・晴明(中村)と、陰陽師に化けた九尾の狐(向井理)が、手練手管の頭脳戦を繰り広げる。中島は同作について「安倍晴明の話を20年くらい前からやりたかった。倫也くんとやることが決まって、安倍晴明がいいなと思いついて、キャスティングをしていく中で、向井くんがライバルに。一見陰陽師に見えて実は狐という役で、烏帽子が似合っていいな、と。烏帽子の似合う2人で」と、2人の役どころについて説明する。『SHINKANSEN☆RX Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~』以来の出演となる中村は「昨日、読み合わせをやって、すごい楽しかったんですよね。色んな妖怪が出てきて嬉しかったし、すごい楽しいものになるんじゃないかなあ」と期待。『髑髏城の七人』Season 風以来の出演となる向井は「2度目というのは、1度目で嫌われてなかったんだなと思うのが、よかったという思いが強くて」と心境を表しつつ、「ほとんど何も聞いてない中でオファーをいただいて、快諾したんですけど、ちょっと想像以上に大変そうなので、後悔し始めてる」と苦笑する。「前回は本当に鍛えられまして、劇場の作りも(360°型の新劇場「IHIステージアラウンド東京」で)不思議な作りでやらせていただいたのもあって、経験したのないお芝居というかエンターテインメントをやらせていただいて勉強になりましたし、やってなかったことがいっぱいあったんだという気づきもありました」と振り返った。劇中では頭脳戦を繰り広げる2人だが、約15年前に共演しており、中村は向井のことを「おさむっち」と呼ぶ仲。向井は「倫也が18歳とかだったもんね」としみじみとし、中村は「戦争映画で一緒で、全然(向井が)『のだめ』とかやる前、世間に見つかる前。当時からす〜ごい目立ってて、戦争映画なのにすごいシュッとしてる人がいるわ、みたいな。懐かせてもらってた」と明かす。向井は「あの時の小生意気なガキがここまで大きくなった」と笑わせ、「皆の弟みたいな感じでしたから。最年少でもありましたし、でもそのときから生意気でしたよ、いい意味で」と語る。「懐かしさもありますけど、お互い十数年という期間、演劇も含めてお芝居の世界でどっぷりやってきてますので、また刺激し合えればいいと思います」と意気込んだ。撮影:田中亜紀
2021年07月17日今春、東京・大阪にて上演された劇団☆新感線の舞台、Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』のディレイビューイング(ライブビューイングの録画上映)開催が決定した。『月影花之丞大逆転』は、1996年、2003 年に上演された『花の紅天狗』のスピンオフ作品を座付き作家の中島かずきが書き下ろし、かつて木野花が演じた爆発的なテンションの月影花之丞が再び登場する、新感線らしく笑いにあふれる作品。主演を務めたのは、劇団の看板俳優・古田新太。共演に、本作が劇団☆新感線には5度目の出演となる阿部サダヲ、初参加の浜中文一、西野七瀬というフレッシュな二人に加えて、劇団員からは河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、そして安定の村木仁。月影花之丞はもちろん木野花が演じた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発出により、大阪公演は残念ながら公演途中で休演となってしまったが、いのうえひでのり演出の王道、歌あり、笑いあり、強烈キャラ満載の、楽しくスカッと元気になれる作品を全国に届けるべく、50館以上の映画館でディレイビューイングを開催する。ディレイビューイングでは、突然の千穐楽となった4月26日(月)の公演より、大阪公演での演出変更シーンや、カーテンコール、ご挨拶などを15分程度にまとめた“おまけ映像”も本編上映後に楽しめる。また、会場ではオリジナル公演グッズである『Yeah郎くんペンライト』を用いて、観客と舞台が一体となって作品を盛り上げていたことから、この興奮をディレイビューイングでも体験できるよう、映画館でも『Yeah郎くんペンライト』を使用して鑑賞できることが決定した。ぜひ、貴重な映像とともにペンライトを使用したYellow/新感線『月影花之丞大逆転』ディレイビューイングを楽しんでほしい。【ディレイビューイング概要】2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』ディレイビューイング上映内容:本編の上映後に、大阪千秋楽(4月26日(月)公演より)の様子を“おまけ映像”として上映予定。上映時間:約145分 本編映像(125分)+おまけ映像(15分〜20分ほど)日時:2021年6月24日(木) 各劇場1~2回上映(予定)会場:新宿バルト9他、全国映画館50館以上にて上映(予定)※最新の上映館情報は公式サイトをご参照ください。※上映回数や上映時間は各劇場によって異なります。各劇場 HP、または各劇場へ直接お問い合わせください。※大阪府では条例により16歳未満の方で保護者同伴でない場合、終映が19:00を過ぎるためご入場いただけません。チケット料金:3,800円(全席指定・税込み)販売:各上映館公式サイト・窓口にて公式サイト:
2021年06月08日2021年劇団☆新感線41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩(きつねせいめいきゅうびがり)』が、2021年9月に東京・TBS赤坂ACTシアターで、10月に大阪・オリックス劇場で上演される。主演は中村倫也が務め、吉岡里帆や向井理なども出演する。「劇団☆新感線 」とは?1980年に大阪で旗揚げされた「劇団☆新感線 」は、いのうえひでのりが主宰する劇団。映画やドラマでも活躍する古田新太や橋本じゅんをはじめ、個性豊かな役者が所属している。また、コンサートばりの照明・音響を駆使した“ド派手”な演出も見所の一つとなっている。“伝奇ファンタジー“『狐晴明九尾狩』劇団41周年となる2021年秋は、神話や史実などをモチーフにした同劇団の王道シリーズ“いのうえ歌舞伎”を上演。座付作家・中島かずき描き下ろしによる、アクション、歌、ダンス、笑いを盛り込んだ伝奇ファンタジー『狐晴明九尾狩』を届ける。陰陽師・安倍晴明にフォーカス『狐晴明九尾狩』でフォーカスするのは、小説や漫画、映画、ゲームと数多くの作品で取り上げられてきた平安時代の陰陽師・安倍晴明。本作品では「狐の子」を名乗る晴明と、陰陽師に化けた“九尾の狐“との頭脳戦を描く。中村倫也&吉岡里帆&向井理が共演主役の安倍晴明を演じるのは、『ファーストラヴ』『人数の町』などに出演し、作品ごとに様々な表情を魅せてきた中村倫也。“中村倫也が安倍晴明を演じたら“という発想から誕生した同作品で、どのような晴明を演じるのか期待が高まる。また、『見えない目撃者』『泣く子はいねぇが』など、数多くの話題作に出演してきた若手実力派女優・吉岡里帆が同劇団の作品に初参加し、九尾の狐と因縁のある狐霊を演じる。さらに、陰陽師に化け、日の本の支配を企てる九尾の狐役には、2017年に上演された同劇団の作品『髑髏城の七人』Season風以来2度目の参加となる向井理を起用。その他、浅利陽介、竜星涼、早乙女友貴、千葉哲也や、劇団員の高田聖子、粟根まことらも参戦する。詳細2021年劇団☆新感線41周年興行秋公演いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』作:中島かずき演出:いのうえひでのり出演:中村倫也、吉岡里帆、浅利陽介、竜星涼、早乙女友貴、千葉哲也、高田聖子、粟根まこと、向井理、右近健一、河野まさと、逆木圭一郎、村木よし子、インディ高橋、山本カナコ、礒野慎吾、吉田メタル、中谷さとみ、保坂エマ、村木 仁、川原正嗣、武田浩二、藤家剛、川島弘之、菊地雄人、あきつ来野良、藤田修平、北川裕貴、紀國谷亮輔、下島一成、鈴木智久、武市悠資、山﨑翔太、渡部又吁、小板奈央美、後藤祐香、鈴木奈苗、森加織■東京公演上演時期:2021年9月会場:TBS赤坂ACTシアター住所:東京都港区赤坂5-3-2 赤坂サカス問い合わせ先:サンライズプロモーション東京TEL 0570-00-3337(平日12:00~15:00)■大阪公演上演時期:2021年10月会場:オリックス劇場住所:大阪府大阪市西区新町1-14-15問い合わせ先:キョードーインフォメーションTEL 0570-200-888(11:00~16:00/日・祝日は休業)<あらすじ>ときは平安時代の中頃。貴族たちが雅な宮廷生活を送る京の都。そこで宮廷陰陽師として仕える安倍(あべの)晴(せい)明(めい)(中村倫也)。人並み外れた陰陽道の才能ゆえに「人と狐の間に生まれた」と噂され、“狐晴明”と呼ばれている。ある夜、九つの尾を持つ凶星が流れるのを見た彼は急いで参内する。それは唐の滅亡以降、大陸を戦乱に陥れた九尾の妖狐が日の本に渡ってきた印であった。しかし、宮廷からうとましく思われている彼は退けられ、九尾の妖狐退治は、大陸で学問を修めて戻った陰陽師宗家の跡取り、賀茂(かもの)利風(としかぜ)(向井 理)に命じられる。だが、すでに九尾の妖狐は利風を倒し、その身体を乗っ取り内裏に侵入していた。それを見抜いた晴明は、九尾の妖狐を倒さんと動き出す。しかし妖狐も利風の記憶や術を利用して、晴明の息の根を止めようとする。晴明には大陸から妖狐を追ってきた狐霊のタオ(吉岡里帆)たちが加勢。だが、タオとの因縁を逆手に取った妖狐の策略に翻弄されてしまう。混沌とする戦いは逆転、また逆転の連続に……!狩られるのは妖狐か、それとも晴明か。術と頭脳、そして陰陽師の誇りを懸けた死闘が今、幕を開ける――!
2021年06月04日俳優の中村倫也が、9月より上演される2021年劇団☆新感線41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』で主演を務めることが20日、発表された。共演には、吉岡里帆、向井理らが決定した。劇団41周年の秋は、2020年春の『偽義経冥界歌』から約1年半ぶりに、王道“いのうえ歌舞伎”を上演。いのうえひでのり演出、中島かずき描き下ろしによる伝奇時代劇『狐晴明九尾狩(きつねせいめいきゅうびがり)』を届ける。これまで小説、漫画、映画、ゲームと数多くの作品が生み出されてきた安倍晴明だが、“いのうえ歌舞伎”では、晴明伝説にひと味もふた味もスパイスを加え、新感線らしいアクション、歌、ダンス、笑いを盛り込んだ伝奇ファンタジーとして創り上げる。「狐の子」を名乗る陰陽師・晴明と、陰陽師に化けた九尾の狐との手練手管の頭脳戦。総勢38人のキャストによる、王道にして正統な“いのうえ歌舞伎”となる。主役の安倍晴明を演じるのは、中村倫也。新感線には 2016 年の『Vamp BambooBurn~ヴァン! バン! バーン!~』以来5年ぶりの出演となる。また、吉岡里帆が新感線初参加。九尾の狐と因縁のある狐霊を演じる。そして、2017 年『髑髏城の七人』Season風以来2度目の参加となる向井理は、陰陽師に化け日の本の支配を企てる九尾の狐役。晴明との頭脳戦は必見だ。さらに、浅利陽介、竜星涼、早乙女友貴、千葉哲也の出演が決定。そして、高田聖子、粟根まことら劇団員の活躍にも注目だ。同舞台は、9月に東京・TBS赤坂ACTシアター、10月に大阪・オリックス劇場にて上演。■作:中島かずき20年ほど前から安倍晴明を主役にした話がやりたいと考えていました。今回、「次のいのうえ歌舞伎の新作を中村倫也くんが主演で」というオファーを受けて、彼なら晴明がやれるんじゃないかと思いつきました。倫也くんには謎めいたアルカイックスマイルがよく似合う。晴明伝説をちょっとひねって、人間なのにわざと狐の子だと騙る晴明でいこう。だったら相手役は九尾の狐。しかも人間の陰陽師に化けた狐が日の本支配を企てる。これは向井 理くんがいい。理知的で、一見優しく、でも悪い役を思いっきり演じて欲しい。第一、烏帽子がよく似合う。そして吉岡里帆さん。九尾の狐に対抗して晴明とコンビを組む霊狐です。多分、尻尾と耳がつきます。すみません、あれです。他にも色々考えたんですが、妖狐がモチーフで彼女が出演するとなると、結局あのイメージから逃げられない。だったらむしろ真っ向から挑もう。その気概で書きました。というわけで、狐を騙る陰陽師と陰陽師に化けた狐の虚々実々の頭脳戦。ちょっと毛色の変わったいのうえ歌舞伎。みなさん、楽しく化かされに来てもらえればと思います。■劇団☆新感線 主宰・演出:いのうえひでのり中村倫也君でいのうえ歌舞伎シリーズを上演しよう、というところから始まり、座付き作家の(中島)かずきさんから安倍晴明と聞いた時に、イメージできて、イケる!と思いました。倫也君は、かつて作品を観て、若く芝居の上手い才能のあるあの子は誰だ、と思っていて。いくつかの作品でご一緒しましたが、ようやく主役として新感線に呼べて感慨深いです。吉岡さんは作品を拝見していて、元々舞台をやっていただけあり、声もきちんと出ていて、この作品のキャラクターにも合っていますし、いいタイミングでお仕事できて嬉しいです。そして、向井君は以前ご一緒した作品は再演だったので、役のフォーマットがある中で演じてもらいましたが、もっと論理的な役が合うと思っていたので、今度の役は当て書き部分も多く、本人の魅力を余すところなく出してもらえると思います。今回は、久しぶりのフルスペックで魅せる、劇団☆新感線の伝奇ファンタジーの真骨頂になります。巨悪・裏切り・物語の闇が渦巻く“ザ・中島節”満載です。僕自身もワクワクしていますし、皆さんのご期待に沿えるように頑張りたいと思います。■中村倫也17歳の時に、同じ俳優養成所の同期の家で見た、髑髏城のDVD。あのバカカッチョ良くてエネルギーの塊みたいな、日本最高峰の劇団で主演を務める日が来るとは。あの頃の僕は…、実は少しだけ、野望として抱いていた。久しぶりの演劇、久しぶりの新感線、久しぶりにご一緒する方達。あの頃と今じゃきっと重さが違くて。舞台上から見える景色は特別だろう。兎にも角にもフルスロットルで陰陽しまくろうと思います。まずは部活以来の走り込みから始めようかな。乞うご期待!■吉岡里帆劇団☆新感線さんからお声がけいただき、本当に光栄です。同時に、まずは体力作りから始めなければと燃えました。以前『髑髏城の七人』を観劇させていただいたのですが、360 度回転する劇場の形と劇団☆新感線のエンタメ力がマッチして圧倒される世界観でした。殺陣の気持ち良さや照明や音の迫力、エンタメ作品を愛するお客様が楽しんでいらっしゃるキラキラした視線が印象的でした。カンパニーの規模も大きく、チームワークが大切だと思うので、キャスト、スタッフの皆さんと息を合わせて面白い作品をお届けできたらなと思います。また、お越しくださる観客の皆さまには、ライブならではの臨場感を楽しんでいただけるよう、精一杯頑張ります。■向井理出演が決まって、嬉しい思いと、大変そうだなぁという思いが半分ずつ湧いてきました。しかし今回は新作ということもあり、どんな演目になるのか期待の方が大きいです。『髑髏城の七人』Season風の時は、まさに部活のような稽古でした。自分の不甲斐無さに何度も心が折れそうになりながら、スタッフ、演者の皆様に助けられ、鍛えられ、初日を迎えたことを昨日のことのように覚えています。それだけにカンパニーの結束は強く、またその空間に戻れると思うととても楽しみです。今回、まず、この大変な時期に舞台に立てることの喜び。そしてそんな中でもご来場下さるお客様へ、最高のエンターテインメントを感じていただきたいです。そのためには、まず安全第一!自分の出来得る限り暴れたいと思います。さぁ劇団☆新感線の新作です。こんな時代だからこそパワフルなエンターテインメントを存分にご堪能ください。
2021年05月20日昨年5月29日、歌舞伎座5階・歌舞伎座ギャラリーで開催されていた大人気トークイベント「歌舞伎夜話(かぶきやわ)」の特別編として開幕した、400年を超える歌舞伎史上初のオンライントーク配信「歌舞伎家話 (かぶきやわ)」。この度、歌舞伎夜話特別編「歌舞伎家話」の一周年を記念し、一年前に行われた第1回に出演した松本幸四郎と尾上松也の二人がホストを務める、歌舞伎夜話特別編「歌舞伎家話」第10回の開催が決定した。記念すべき一周年の特別配信には、二人が大ファンだと公言し、第1回配信の際にも話題となった劇団☆新感線より、演出家・いのうえひでのりと劇団看板俳優であり、多ジャンルで活躍する俳優・古田新太の二人をゲストに迎え、一夜限りの特別なトークを展開する。幸四郎(当時・市川染五郎)が初めて劇団☆新感線の舞台に出演したのは、いのうえ演出による 2000年8月大阪松竹座・新橋演舞場公演『阿修羅城の瞳 2000』、病葉出門(わくらばいずも)役。初演版で同役をつとめた古田と初共演を果たした。その後も、『アテルイ』(2002年8月新橋演舞場)、『阿修羅城の瞳 2003』(2003年8・9月新橋演舞場・大阪松竹座)、『髑髏城の七人~アオドクロ』(2004年10月日生劇場)と立て続けに劇団☆新感線の舞台に出演し、2007年1月新橋演舞場、2月大阪松竹座公演『朧の森に棲む鬼』では、再び古田新太と共演している。そして、2015年7月新橋演舞場公演では、『アテルイ』を歌舞伎化し、いのうえ演出『歌舞伎 NEXT 阿弖流為』を上演。シネマ歌舞伎として全国上映されるなど、高い人気を誇っている。一方、劇団☆新感線を愛する松也も、2018年9月のIHIステージアラウンド東京『メタルマクベス disc2』に主演、念願の劇団公演初出演を果たし、いのうえ演出を体験した。これまでありそうでなかったこの4人の組み合わせ。4人が顔を揃えたトークは本邦初となる。三度目となる緊急事態宣言が延長となり、まだまだ万全ではないエンタメ界。彼らが一堂に会し、今どんな話題が展開されるのか。注目してほしい。■松本幸四郎昨年3月の歌舞伎座公演が中止になり途方に暮れました。ひと月ほどが経ち、「このままではいけない。少しでも早く何かを発信しなくては・・・」その時ズーム対談を知りました。「これだ!」歌舞伎役者の顔、声を一番早くお見せできる方法を見つけました。僕はパソコンを毎日使っていますが、ほぼAmazonでの買い物。Zoomの存在すら知りませんでした。家にはWi-Fiが飛んでいますが有線の方が確実かなとコードを買い、カメラの位置が顔より下になるので、顔と平行にカメラがくるように段ボール箱で高さを調整。ドーナツ状のライトを買ってクリアに顔が映るように・・・。ちょっとした撮影ができるくらい機材を揃えて第1回目の対談を松也くんとしてから1年。降った雨は必ず止むことを信じて、“これから”をお話しする時間を皆さんと共有したいと思っています。【配信概要】歌舞伎夜話特別編「歌舞伎家話」第10回出演者:松本幸四郎 尾上松也(ホスト) いのうえひでのり 古田新太(ゲスト)配信日時:2021年5月21日(金)21:00開始 ※配信時間は70分程度を予定配信場所:イープラス「Streaming+」チケット:2,000 円(税込) 5月11日(火)10:00より発売開始※チケットは5月27日(木)20:00 まで発売。※配信開始後・終了後に購入の方も5月27日(木)23:59 までアーカイブ視聴ができます。■購入方法:イープラス 歌舞伎家話 で検索
2021年05月11日現在、東京建物Brillia HALLにて上演中の劇団☆新感線の舞台、Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』のライブビューイング(生中継)開催が決定。3月20日(土・祝)に全国の映画館、約80スクリーンに登場する。本作は1996年、2003年に上演された『花の紅天狗』のスピンオフ作品を座付き作家の中島かずきが書き下ろし、かつて木野花が演じた爆発的なテンションの月影花之丞が再び登場。『月影花之丞大逆転』を上演するにあたり、劇団☆新感線は、JR新幹線を安全に走行させるために、点検や診断を行う黄色い新幹線、ドクター・イエローから着想を得て、“デキない”ことを悩むのではなく、「密にならない、短い上演時間で、新感線らしい、観たお客様が元気になる作品」を創るべく、タイトル前に“Yellow/新感線”と名付けて発進した。主演を務めるのは、劇団の看板俳優・古田新太。共演に、本作が劇団☆新感線には5度目の出演となる阿部サダヲ、初参加の浜中文一、西野七瀬というフレッシュなふたりに加えて、劇団員からは河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、そして安定の村木仁。月影花之丞はもちろん木野花が演じる。いのうえ演出の王道、歌あり、笑いあり、強烈キャラ満載の、楽しくスカッと元気になる、そんな作品を全国に届けるべく約80スクリーンの映画館でライブビューイング(生中継)を開催。現在上演中の東京建物Brillia HALLでは、オリジナル公演グッズである『Yeah郎くんペンライト』を用いて、観客と舞台が一体となって作品を盛り上げているが、この興奮をぜひライブビューイングに参加する観客も体験できるように、今回はライブビューイング会場となる映画館でも『Yeah郎くんペンライト』を使用して鑑賞できる。【ライブビューイング概要】2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』ライブビューイング日時:3月20日(土・祝)13:00 / 17:30公演※2回上映。映画館によってはどちらかの回のみの上映になります。会場:新宿バルト9他、全国映画館約80スクリーンにて上映(予定)※最新の上映館情報は公式サイトをご参照ください。チケット料金:4,600円(全席指定・税込み)販売:3月13日(土)より各上映館公式サイト・窓口にて※上演館販売の詳細は各実施館公式サイト等にてご確認ください。公式サイト: <備考>・上映会場となる映画館で公式グッズの「Yeah郎くんペンライト」を振りながらご鑑賞いただけます。※ペンライトの購入方法・使用方法等の詳細は公式サイト参照・上映館での公演パンフレットの販売を予定しております。主催:ヴィレッヂ配給:ヴィレッヂ / ティ・ジョイ【公演概要】2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線 『月影花之丞大逆転』作:中島かずき演出:いのうえひでのり出演:古田新太、阿部サダヲ / 浜中文一、西野七瀬河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ村木仁 / 木野花東京公演:2月26日(金)~4月4日(日) / 東京建物Brillia HALL大阪公演:4月14日(水)~5月10日(月) / オリックス劇場公式サイト:
2021年03月08日強烈なキャラクターと、爆発力のある笑いで2度上演され話題となった舞台『花の紅天狗』。演劇への過剰ともいえる愛と、どこまでも高いテンションで突き進む主人公・月影花之丞は、もともと演出家でもある木野花さんの存在ありきで描かれたキャラクター。18年ぶりの新作『月影花之丞大逆転』で、花之丞が大暴れします!?木野さん、そして古田新太さんにお話を伺いました。木野:私、花之丞に関しては複雑な心境です。自分がモデルだと言われても、あまりに人間離れしていてテンションが高くて、役に近づこうとすると頭が真っ白になって段取りがとぶんです。前作の初演も再演も段取りをこなしきれずに悔いが残っていたし、いのうえ(ひでのり)さんも懲りただろうと思っていたら声をかけていただいて。ありがたいけれど、あのテンションの高さと段取りをものにできるか、今度こそ正念場ですね。追いつめられてる最中です。古田:木野さんって、稽古中のテンションが高まった時の発言とかが面白いんです。昔からの知り合いだったオイラとか高田聖子が、それを面白おかしく喋ってた情報で、(中島)かずきさんとかいのうえさんのなかの木野さん像ができあがっちゃってたから(笑)。木野:本人はいたって普通ですから。古田:ずっとあんなテンションの人、いないからね。ただ初めて一緒に仕事した時に、みんながいる前で拳を突き出して「命賭けて!」って言われた時はびっくりした。さすがに命は賭けられないよ、と。木野:毎回生き返ってもらわないと。古田:でも、木野さんと昔、『真夏の夜の夢』って舞台を一緒にやった時は、台本もなくてほぼほぼエチュード(即興劇)だったりもしたし、オイラは木野さんが段取りを覚えなかろうが平気なんだけど。木野:ほかの役者さんたちは大変ですよ。私がセリフを平気でとばしたり、行くつもりのない方向に行ったりするから。でも弁解させてもらうと、ほかの芝居ではもうちょっと落ち着いてやってるのよ。劇団新感線と、いのうえさんの段取りが私を狂わせるんです(笑)。いのうえさんの段取りの量が、私の許容量を超えてしまうんですよ。頭が真っ白になって、舞台の上手(かみて)と下手(しもて)がわからなくなって立ち往生した時は、さすがに情けなかった。古田:なぁちゃん(西野七瀬)の肩を抱いて、本当は右に回って前に出てくる段取りなんだけど、どっちかわからなくなった木野さんが迷って左右に揺れだすっていう…。バグったCGみたいでした(笑)。木野:こんなふうに私の言動がどんどんオーバーに伝わっていくんだなぁ。でも、新感線が初めての浜中(文一)くんの台本が真っ白なのを見た時は、さすがにメゲましたね。あんなに段取りが多いのに書かなくても頭に入っちゃうんだねぇ…。古田:ジャニーズとか乃木坂46とかの子は、段取りを覚えるっていうことに長けてるからね。あとは、面白くできるかどうか。こっから頭のオカシい芝居になればいいな。木野:そうね。新感線は私にとっては毎回が修行の場です。細かい段取りを自分のものにして、まるで即興みたいに自由に動ける境地を目指しているけど、まだまだゴールは遠い。今度こそ、みんなと足並み揃えて、突っ走りたい!この作品にとって大事なセリフを、花之丞が結構背負っていて、私がトチったらオシマイだから、それもすごいプレッシャー。古田:すごいテンションで破壊的なことを言ってるんだけれど、よくよく聞いてみると真理を突いてる言葉だったりするんです。木野:私も口にしながら、「花之丞、いいこと言ってるぞ」と思った途端に段取りを外すから油断できないのよ。新感線の舞台って、正面切って正しいことを正しいと言うわけじゃないけど、馬鹿馬鹿しいことをやって大笑いした後、気づくと鋭い本音のようなものが心に落ちてくる作品が多いよね。でもそれはちゃんと笑いありきでやらないと見えてこないから。この脚本も役者がセリフや段取りから解放されてどんどんノッていったら、相当面白くなると思う。古田:正直、最初はパッとしない話だなと思ってたんだけど(笑)、立ち稽古が始まって木野さんとか(阿部)サダヲとかと劇団員たちが絡みだして面白くなる予感がした。木野:すごくいいと思う。古田:でも月影先生みたいな人が座長の劇団なんて嫌だけどね。木野:月影先生も嫌だと思うわよ。…でも面白がるのかもしれない。私、いのうえさんこそ月影先生なんじゃないかと思ってたりするから。古田:オイラもそう思ってる。木野:演出家って、多かれ少なかれ自分のなかに譲れないものがあって、容赦なく追い込んでくる。逆にそれがあるから演出できるんだろうね。古田:あとね、こんなご時世だけど、お客さんがいてこその演劇だなって思うわけ。去年、無観客で芝居したのよ。しかもナンセンスコメディの。その時、お客さんがいない芝居ってどれだけつまらないか実感したから。何やっても、シーン…だからね。木野:それはいい経験をしたね。古田:観て、バカだな~って笑ってくれる人がいないと成立しないんだなって。だからみんなで注意しながら笑いに来てほしいなと思う。木野:心からお待ちしています。きの・はな1974年に旗揚げした劇団青い鳥で注目を集め、退団後は俳優・演出家として活躍。ドラマ『あまちゃん』や映画『愛しのアイリーン』など映像作品でも存在感を発揮。ふるた・あらた大学在学中に劇団新感線に参加。看板俳優として人気を博す一方、数々の舞台や映像作品で活躍。4月スタートのNHK BS時代劇『小吉の女房2』に出演。2021年劇団新感線41周年春興行Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』公演本番を前に、座長・花之丞(木野)の下、劇団員たちは稽古にいそしんでいた。そんななか、劇団員の塾頭(古田)が国際的殺し屋との情報を得たインターポールの捜査官(浜中)が、潜入捜査のため入団し…。2月26日(金)~4月4日(日)池袋・東京建物 Brillia HALL作/中島かずき演出/いのうえひでのり出演/古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、木野花ほかS席1万4000円、SD席1万4000円、AD席1万1000円ほか(すべて税込み)サンライズプロモーション東京 TEL:0570・00・3337(平日12:00~15:00)4月14日(水)~5月10日(月)に大阪公演を予定。※『anan』2021年3月3日号より。写真・中島慶子取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年03月01日2021年劇団☆新感線41周年春興行Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』が、本日2月26日に東京建物Brilliaホールにて開幕。初日開幕に合わせて、劇団☆新感線主宰・演出のいのうえひでのり、出演を代表して、古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、木野花からコメント、そして舞台写真が到着した。劇団☆新感線は、JR新幹線を安全に走行させるために、点検や診断を行う黄色い新幹線、ドクター・イエローから着想を得て、“デキない”ことを悩むのではなく、「密にならない、短い上演時間で、新感線らしい、観たお客様が元気になる作品」を創るべく、名付けて“Yellow/新感線”として発進。今作は、新感線らしく笑いにあふれる作品にしたいという想いから、1996年と2003年に上演された『花の紅天狗』のスピンオフ作品を座付き作家の中島かずきが書き下ろし、かつて木野が演じた爆発的なテンションの月影花之丞が再び登場。いのうえ演出の王道、歌あり、笑いあり、強烈キャラ満載の、楽しくスカッと元気になる作品を届ける。主演を務めるのは、劇団の看板俳優の古田。共演に、本作が劇団☆新感線には5度目の出演となる阿部、初参加の浜中、西野というフレッシュな2人に加えて、劇団員からは河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁が参戦。月影花之丞はもちろん木野が演じる。今回の出演者は11人と少人数ではあるが、劇場を埋め尽くすべく、強烈なキャラクターたちが所狭しと走り回るとのこと。18年の時を経て、帰ってくる月影花之丞の活躍をお見逃しなく。●劇団☆新感線主宰・演出:いのうえひでのりここ数年では最少人数の公演になりましたが、その分ギュッと詰まって、2時間で満腹になるちょうどいい感じの公演だと思います。最初からそうでしたが、稽古を通して、木野さんの面白さ、すごさ、木野さんありきの芝居であることを改めて認識しました。この作品は昭和のいろいろな名作へのオマージュを散りばめているので、40代以上の方には楽しんでいただけると思います。後半の大ネタが、某家庭教師のCMの国民的アニメでもお馴染みの世界の名作に着想を得たので、若い方にはインターネットなどで予習してベーシックなところを押さえていただけたら楽しんでもらえると思います!中身はないですが演劇への熱い魂と勢いだけで面白おかしく作った作品です。閉塞感のある日々ですが、大いに笑ってしばし浮世の憂さを忘れてもらえたらと思います。【A】稽古を経ての手応え【B】稽古中の印象深いエピソード【C】本作の見どころ【D】お客様へメッセージ●古田新太【A】おいら以外のメンバーは大丈夫です。【B】木野(花)さんのテンションが無軌道すぎて素敵だった。【C】木野さんのテンションとなーちゃん(西野七瀬)の可愛さ【D】おじさんとおばさんがふざけているので、楽しみにしてください。●阿部サダヲ【A】まず着替えが大変そう(笑)でもこういう公演は久しぶりなので楽しみです!!あと、稽古中ずっとマスクしてたので、やっと役者さんの顔を見てお芝居出来るのが嬉しいです!!【B】木野さんがパニックになって何度か奇声を発してらっしゃいました。【C】新感線の公演でこれだけ役者の人数が少ない公演は珍しいですし、劇団モノなので1人何役かやって歌って踊って劇中劇も楽しめて2時間で終わる!!いいですよね!【D】観に来て頂いた方々に、笑って、元気になってもらう事を一番に考えて作られた公演だと思うので、何も考えず楽しんで頂きたいですし、楽しんで頂ける様にこっちも何も考えずに全力で演るのでよろしくお願いします!!●西野七瀬【A】共演者の皆さんとも打ち解けられてきたので、今まで積み重ねてきたことを劇場にいらっしゃったお客さんにしっかりと届けたられたらと思っています。【B】私にとって全てが初めてのことだらけで、お芝居や動き方、いただいたアドバイスや劇場の雰囲気など、一つ一つのできごと全てがとても印象深いものになっていっています。【C】たくさんありますが、タイトルにもなっている月影先生に注目しています。本番では何を発言し、どういう行動をとるのか、全員が読めないので、私自身も本番を楽しみにしています(笑)。【D】来ていただいた方に、楽しかったな来て良かったなと思ってもらえるような、笑っていただける時間になってくれたら嬉しいなと思います。【初の劇団☆新感線の感想】すごく楽しく、居心地が良く、今こうして皆さんとご一緒できていることがとても幸せです。●浜中文一【A】とても楽しい作品です。皆さんの面白いお芝居を見て僕もすごく勉強させてもらってます。【B】木野さんが唯一アドバイスをくださったのが、劇中劇で僕が演じるヤギでした。【C】阿部さん、古田さんが若い僕より運動量が多い所。木野さんのぶっ飛び具合。西野さんの器用さ、可愛いさ。僕のインターポール。【D】観ると決めたら、何も考えずぼーっと観に来てください。そしたら僕たちが楽しませます。【初の劇団☆新感線の感想】ここまでやってみたら次はフルスペックの新感線に出たいという欲が出てきました。頑張ってまた呼んでもらえるようにやりたいと思います。●木野花【A】いのうえさんの嵐のような段取りもなんとか身体に叩き込んで、みんなの集中力、テンションもどんどん上がってきて、お門違いな情熱の暴走に拍車がかかってきました。【B】みんなマイペースなんです。掛け声かけなくても、それぞれ勝手に全力投球してる感じで、最年長の私があまり年齢差を意識しないで、気楽に稽古出来た心地よい稽古場でした。【C】大逆転するのは、月影花之丞だけではありません。劇団に集まる問題ありきの役者達を、奇想天外な演劇論で次々に大逆転させる花之丞のダメ出しも見所の一つです。【D】安全、安心を第一に、なおかつ演劇の要素を最大限に駆使した、新感線らしい型破りなエンターテインメントは健在です。バカバカしいことほど全力投球、身体を張って、お待ちしております。【公演概要】「2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』」作:中島かずき / 演出:いのうえひでのり出演:古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、木野花公式サイト: ●東京公演:2021年2月26日(金)~4月4日(日) 東京建物Brillia HALLチケット料金:S席 14,000円 / SD席 14,000円 / AD席 11,000円 / ヤングチケット2,200円(全席指定・税込)お問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)●大阪公演:2021年4月14日(水)~5月10日(月) オリックス劇場チケット料金:S席 14,000円 / SD席 14,000円 / AD席 11,000円 / ヤングチケット2,200円(全席指定・税込)チケット一般発売:2021年3月7日(日) 10:00お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~16:00 / 日・祝日は休業)企画・製作:ヴィレッヂ劇団☆新感線
2021年02月26日劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』が2~4月に東京で、4~5月に大阪で上演される。その製作発表記者会見が行われ、脚本の中島かずき、演出のいのうえひでのり、出演の古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、そして木野花が登壇した。2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』チケット情報“Yellow/新感線”とは、通常は出演者スタッフと100名を超える大所帯で作品を届ける劇団☆新感線が、それが難しいコロナ禍でも「密にならない」「短い上演時間」で、劇団☆新感線らしい「観たお客様が元気になる作品」をつくるべく生まれたもの。今回は、『花の紅天狗』(’96年初演・’03年再演)のスピンオフ作品を中島かずきが書き下ろし、木野花が演じた月影花之丞が再び登場する。会見には、キャストは皆おそろいのジャージ姿で登場したが、木野だけは月影先生スタイル。独特の雰囲気を漂わせながら木野は今作について「初演、再演とやり残し感があったので、今回リベンジのつもりで稽古に臨んだのですが、毎日泣きたい気分です…」とこぼす。その理由は、いのうえ作品特有の「段取りの多さ」が原因だと明かすが、古田からは「書いてない台詞を言う」「おいらは“じいじ”という役なのに、“ばあば”と呼んでしまう(笑)」など段取り以外のエピソードもどんどん飛び出し、会場は爆笑に。「あれはキャストを楽しませようとしているんですか?」と問われた木野は「そんなつもりはないの!でも花之丞をやろうとすると木野花が崩壊していく感じが…」と弁明。しかし阿部も「木野さんには“先生”というイメージがあって、完璧に台詞を言ったり、完璧な動きができたり、すごくちゃんとした方だと思っていたのですが、今は『どういう人なんだろう』とちょっと分からなくなってきました(笑)」、初参加の浜中も「木野さんが話すだけで面白くなっちゃう」、初舞台の西野も「居心地のいい場所だと感じました」と明かすなど、木野がつくりだす空気がそのまま作品の魅力になっている模様だ。作家の中島が、前作今作と「(頭の中の)木野さんに書かされたような感じ」と話すと、木野は「私、あんなじゃないよ!」と笑うが、「いえいえドキュメンタリーですよ。昔、高田聖子から『木野花さんはこんなに面白い演出をする』と聞いて、ゲラゲラ笑いながら『それはいつか芝居にしたいね』と言ってできたのが『花の紅天狗』ですから」と花之丞誕生秘話も。演出のいのうえも「この時期に明るく笑い飛ばせる芝居はこれしかないと上演を決めました。本当に18年経ったのか?というくらい変わらない楽しい稽古場です」と話し、今こそ観たい作品になりそうだ。東京公演は2月26日(金)から4月4日(日)まで東京建物 Brillia HALL、チケット発売中。大阪公演は4月14日(水)から5月10日(月)までオリックス劇場にて上演。3月7日(日)一般発売開始。取材・文:中川實穂
2021年02月01日2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』製作発表が25日に都内で行われ、中島かずき(作)、いのうえひでのり(演出)、古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、木野花が登場した。同作は劇団☆新感線の41周年春公演。2003年に上演された『花の紅天狗』(初演・1996年)のスピンオフ作品として、爆発的なテンションの月影花之丞(木野花)が再び登場し笑たっぷりの作品を届ける。コロナ禍で座組みもタイトに、古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、木野花といった役者陣が揃った。同作について、古田は「何が面白いのかまだわからない状態です。混沌とした稽古場で。できあがったものがどうなるかはお楽しみ」としつつ、「木野先生が全然段取りが覚えられなくて、僕が"じいじ"という役なんですけど、じいじのことを"ばあば"と言うんです。そんな面白いことを稽古場でされたら、本番もったいない」と驚きのエピソードを披露。阿部も「こういう笑いに特化した舞台をやれるのはすごく嬉しい。稽古場で古田さんと木野さんの掛け合いが楽しくて。木野さんが"力業"という台詞を勝手に"太っ腹"と言ってた」と暴露すると、木野は「変えてない! 出てきちゃう」と訂正していた。初の新感線参加となった浜中は、「いろんな人に稽古がキツいと聞いてたんですけど、今回は全然動いていなくて、思ってたよりも楽しくやらせていただいています。古田さん阿部さんは、ドラマ『木更津キャッツアイ』の役が印象に残っていて、お二人と一緒に舞台させてもらうのは嬉しいことです」と明かす。いのうえは浜中について「『フィフティシェイズ!』という作品で、お金持ちの変態の役だったんですが、それがもう驚くほどに素晴らしくて、清潔感のある変態が、はまってたんですね。彼はこういう人なんじゃないかと思ったら、ほかの新派とかの舞台では、見るたびに印象が変わるので、演技スキルのが高いのではないか」と絶賛。「今回は古田君と阿部さんの間で翻弄されるような役なんですが、ツッコミでいじられるような役で、そこも楽しみ」と期待を寄せた。古田も「文(浜中)は、普通に芝居がうまいです。信頼できる。今はまだ稽古途中だから、これからいらないアドバイスをしていこうかなと。こんなきれいな顔をしていて、多分変態だと思いますから」とにやり。浜中が「変態じゃないですよね?」と苦笑すると、阿部は「まだ、そこまでは。机舐めたりとか、してないですもんね」と急角度から切り込み、浜中は「変態でも机は舐めないです!」とタジタジとなり、「仕事でやってたんで、僕は!」と主張する。「今回初めてツッコミ役で、普段あんまりつっこまなくて、舞台でやるツッコミの感じがわからないので、面白くできるようにしたいなと思います」と意気込んだ。撮影:田中亜紀
2021年01月25日2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』製作発表が25日に都内で行われ、中島かずき(作)、いのうえひでのり(演出)、古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、木野花が登場した。同作は劇団☆新感線の41周年春公演。2003年に上演された『花の紅天狗』(初演・1996年)のスピンオフ作品として、爆発的なテンションの月影花之丞(木野花)が再び登場し笑たっぷりの作品を届ける。コロナ禍で座組みもタイトに、古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、木野花といった役者陣が揃った。初舞台となる西野は「舞台稽古がどういうものなんだろうというところから未知の世界だったんですけど、すごく楽しくて居心地のいい場所だなって、昨日くらいに思いました」と告白し、登壇者陣は爆笑。「初日とかは緊張しすぎて誰の目も見れなくて、ストレッチすら緊張してたんです。ガチガチでずっと力が入っていた」と振り返り、「本番まであと1カ月くらいあるので、さらになじめるように楽しめていけたらいいなと思います」と目標を示す。稽古では「初日に『もっと声を張った方がいいよ』と言っていただいて、いのうえさんにも『もっと張って』と言っていただくので、言われないようにしなきゃなと思っています」と明かした。そんな西野に対して、木野は「この舞台が初舞台って、そういう体験をする人はいないと思うの。ここを体験すると、大抵の舞台は大丈夫だと自信がつくんじゃないかな」と励ます。「でも、まだそんな揉まれてもいないです。ここから先どんどん欲を持っていけば、もっと楽しくなるんじゃないかなと思って期待して見ています」と頼もしい言葉。古田は「まだまだ、なぁちゃん(西野)は初めてだから緊張してるんだろうなと思って、とりあえずおっきい声出しとけばいいから」とアドバイスをしていた。また古田は西野が「楽しくなってきた」と言っていた稽古について「昨日、劇団員みんなが一緒に動くシーンがあって、その時にすっげえ楽しそうだったの。一座の人たちと一緒に動いてるときの方が楽しそうなの。それは良いことだと思って見てました」と説明する。西野はカンパニーのメンバーについて「安心感がすっごくある。頼れる先輩方という感じなので、末っ子的ポジションとして、すごく楽しいです」と信頼を寄せた。一方で、木野が不得意とする段取りについては「振り付けみたい」と、飲み込みが早く、いのうえも太鼓判。西野は「1人でしゃべるところもあって、もし本番で頭が真っ白になったらどうしよう。今から不安な要素ではあります。何もかもが挑戦」と心境を表した。
2021年01月25日2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』のビジュアルが公開された。コロナ禍における新しい劇団公演を模索する中、劇団☆新感線が、「密にならない、短い上演時間で、新感線らしい、観たお客様が元気になる作品」を創るべく、Yellow/新感線として発進。JR新幹線を安全に走行させるために点検や診断を行う黄色い新幹線であり、走行の希少さから、見た人は幸福になるとも言われている、ドクター・イエローから着想を得て、コロナ禍でも劇団☆新感線を求める観客へ笑顔を届けるべく、そしていつかこれまで通りの大規模な公演ができる日に向けて、Yellow/新感線として走り出す。上演する内容は新感線らしく笑いにあふれる作品にしたいという想いから、1996年、2003年に上演された『花の紅天狗』のスピンオフ作品を座付き作家の中島かずきが急遽書き下ろした。かつて木野花が演じた爆発的なテンションの月影花之丞が再び登場し、いのうえ演出の王道、歌あり、笑いあり、強烈キャラ満載のネタもの的な、楽しくスカッと元気になる作品となっている。公開されたビジュアルは、キャスト全員の強烈な姿が切り取られている。ビジュアルコンセプトは、「劇団月影花之丞が上演してきた人気公演のキャラクターに扮した劇団員たち」。それぞれの作品&キャラクターは劇団月影オリジナルではあるが、懐かしの名作やら人気の作品への愛あふれるリスペクトの数々が散りばめられている。(注:今作の本編に登場するとは限りません)■公演2021年劇団☆新感線41周年春興行Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』作:中島かずき演出:いのうえひでのり出演:古田新太、阿部サダヲ / 浜中文一、西野七瀬河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁 / 木野花公式サイト: 東京公演:2021年2月26日(金)~4月4日(日)東京建物Brillia HALL*2021年1月7日発令の緊急事態宣言を受けて、夜公演の開演時間を変更大阪公演:2021年4月14日(水)~5月10日(月)オリックス劇場
2021年01月12日Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』の取材会が21日に都内で行われ、いのうえひでのり(演出)、古田新太が登場した。同作は劇団☆新感線の41周年春公演。2003年に上演された『花の紅天狗』(初演・1996年)のスピンオフ作品として、爆発的なテンションの月影花之丞(木野花)が再び登場し笑たっぷりの作品を届ける。コロナ禍で座組みもタイトに、古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、木野花といった役者陣が揃った。もともと予定していた本公演は100人規模のキャスト・スタッフが動くことになるため、企画を練り直すことに。「できるだけタイトに、少人数のカンパニーで、なおかつ笑える面白いものができないかと、急遽立ち上げた」という。木野が演じる月影花之丞が活躍することになるが、古田は「マヤ的な人と亜弓さん的な人は出てきません。月影先生は『ガラかめ』でいうところの最大のスパイス、カレーにおけるクミン。ただ、今回クミンしか出てこない!」と訴える。木野については、2人とも「段取り芝居がとりあえず苦手」(いのうえ)、「袖にはけるとホッとするタイプの人なんですよ」(古田)と苦笑し、古田は「『は〜』って言ってるけど、袖から出なきゃいけない。それで俺が肩持って連れて行くと『どこへ連れて行くの~!』『今から出番だ馬鹿野郎!』って」と振り返る。一方で、いのうえは「異常なテンションはもう演劇界随一だと思うんで、木野さんの輝きを最大限に出せるように」と信頼も寄せた。久しぶりに阿部と共演することになる古田は「サダヲがもう全然売れてない頃からの付き合いで、その頃から下北界隈じゃ『ショーストッパー』と言われてた。全然売れてない時から、何にもしないでも客の目を引く。一緒にやっててすごく楽しいです。もっとも信頼する後輩の一人なので」と評価する。また、パロディネタについては、いのうえが「劇団がお芝居の稽古をしていきながら物語が進行して行くので、パロディを入れやすい。どういうパロディが入るかはお楽しみ」と期待を煽るが、古田は「中島(かずき)さん、いのうえさんを筆頭として、うちの劇団みんな60代50代なんですよ。パロディが古い! 20代にはわからないパロディの目白押しです」とツッコミ。いのうえは「公演が始まる前には、うっすらと『こういうのをやりますよ』と匂わせる」と笑わせた。古田は「劇団員は、歌のあるおポンチしかやりたくないんですよ。"いのうえ歌舞伎"に出たいと思ってる劇団員は1人もいないので、面白に対しては全力でぶつかって行くと思う」と予想。「演劇界で"面白"が得意な大気団、ナイロン100℃だったり大人計画だったり新感線だったりが、公演中止になった。そこから少しでも明るい気持ちになっていただきたいなという気持ちで演劇界全体がやっている」と真摯に語りつつ、「ただナイロンとか大人みたいなちょっといい話で面白い、じゃなくて、全然よくない話なので、『ああ、楽しかった。で、なんだっけ?』と言えるようなお話を作れたらいいなと思っています」と希望した。
2020年12月21日Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』の取材会が21日に都内で行われ、いのうえひでのり(演出)、古田新太が登場した。同作は劇団☆新感線の41周年春公演。2003年に上演された『花の紅天狗』(初演・1996年)のスピンオフ作品として、爆発的なテンションの月影花之丞(木野花)が再び登場し笑たっぷりの作品を届ける。コロナ禍で座組みもタイトに、古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、木野花といった役者陣が揃った。同公演について「楽しみはいっぱいありますよ。阿部と久しぶりだなとか、木野さんを守ってあげなきゃとか、文ちゃんとはやっとできるなとか」と心境を表す古田。しかし「最初に言っておきたい。マヤ的な人と亜弓さん的な人は出てきません。絶対『ガラスの仮面』のパロディシリーズだと思うじゃない!? 中島(かずき)さんもいのうえさんも、月影先生第一に考えてるから」と苦笑する。「メインはマヤであり、それに対抗する亜弓さんがいるから『ガラスの仮面』なのであって、月影先生は『ガラかめ』でいうところの最大のスパイス、カレーにおけるクミン。ただ、今回クミンしか出てこない! ということを大前提に考えていただけて見に来ていただければ」とアピールした。また、古田は浜中について「前にやってた舞台で、あんなに綺麗な顔をしているのに平気で下品なことをやっていた」と期待を寄せる。「僕は関ジャニ∞と一緒に番組をやっていて、文ちゃんは彼らの直の後輩になる。横山(裕)とか大倉(忠義)とかにリサーチしてみたら『あいつはいいやつで、何でもやりますよ』と。そいつは楽しみだと思って」と明かし、さらに「こないだまで河原(雅彦)と一緒だったんで聞いたら『達者、達者』と言ってた。観に行った時に1回挨拶してて、『なんかできたらいいね』と上の空のことを言ってたんだけど、今回こういう機会があって、非常に楽しみにしています」と語った。今回初出演となる若手2人について、いのうえは「七瀬さんの役割は、話のキーワードになっているところもあり、『圧倒的にかわいい』という、彼女が本来持っている輝きみたいなものが、お客さんにも説得力をもって伝わるようにしたいと思うし、その魅力が出るように頑張りたいと思います」とプランを示す。一方、「文ちゃんにはとりあえず切れ味の良い、変態っぷりを」とまた別の方向で、「やっぱおかしいんですよ、彼。綺麗な顔しているけど。その微妙なズレがきちんとお客さんに伝わるようになれば面白い」と意図を表した。古田は「西野ちゃんがかわいけりゃ、後半は持つ。文ちゃんが頑張れば、ストーリー的に持つ。あとは俺と阿部に任せろ、咲かすから。そして俺と阿部で木野さんを支える。松葉杖になるから。若手の2人には、なるべく稽古場で『てめーらが輝くことを考えて』と言うことくらいしかアドバイスできないだろうな」としみじみ。コロナ禍で稽古後の飲食も禁止となっているため「本当は、終わってから『あそこはああして』とかできた方が楽しい、いい稽古場になる。でも、このご時世なので、なるべく稽古場でガタガタ言おうかなと。阿部は後輩の面倒見ないので」と意気込んだ。
2020年12月21日俳優の生田斗真が10月21日、東京・丸の内ピカデリー・ドルビーシネマで開催されたゲキ×シネ『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』の特別先行上映に、共演する中山優馬、藤原さくらとともに出席した。“奥州三代”と“義経黄金伝説”をモチーフに、源義経が実際に奥州に匿われていたという史実を、中島かずきがファンタジーも散りばめながら脚本化。いのうえひでのりが演出を手掛け、劇団☆新感線旗揚げ39周年にあたる2019年に“39(サンキュー)興行”として大阪、金沢、松本公演を実施。2020年に東京、福岡公演を予定していたが、コロナ禍の影響で、東京は一部中止、福岡は全公演中止となった。主人公の偽義経・源九郎義経(みなもとのくろうよしつね)を演じる生田は、開口一番「偽義経鬼滅の刃……」と社会現象を巻き起こす人気アニメを引き合いに笑いを誘い、「こう言えば、キッズたちが間違えて来てくれるかなと(笑)。向こうはアニメ(のキャラクター)が戦っていますが、こっちは人間同士がバンバン戦っています。演劇はもっと面白いぞ!」とアピール。最新のドルビーシステムを駆使した上映に「ゲキシネはレベルが違います。生の舞台では(客席から)見られない汗、涙、呼吸、空気が臨場感として伝わってくる」とその魅力を熱弁していた。コロナ禍で上演を完走できなかったことに、「(2019年に比べ)かなり練り込んで、演劇としてかなり完成度の高いものに仕上がったが、特に福岡は一度も上演できず、悔しい思いをした」と本音も。福岡公演の中止は、現地・博多座での稽古中に知らされたといい「いのうえさんが何もせず、東京に帰るのは悔しいので、無観客で通し稽古をしようと言ってくださった。切なかったが、忘れられない“公演”に。必ずリベンジしたいなと思います」と前向きな姿勢を示した。中山は初の劇団☆新感線参戦で、偽義経の弟にあたる奥華次郎泰衡(おうがのじろうやすひら)を熱演し「皆さんが現場に居やすくしてくれて、毎日笑いが絶えなかった」と回想。先輩にあたる生田については「本当に心強い座長であり、ムードメーカー。稽古でもまったく手を抜かず、常に全力。自分ももっと頑張らなきゃ」と敬意を表し、「不本意な形で終わってしまったが、作品を届けたい、お客さんの受け取りたいという意地を感じることができ、やってきたことに意味があった」とコメント。大陸渡りの歌うたい・静歌しずかを演じた藤原も「悔しいなという思いがある」と無念を明かし、「(舞台上で)一緒にいても気づかなかった細かい表情を見ることができる。自信をもって、みんなに見てもらえる舞台ができた」とゲキ×シネの魅力を語っていた。取材・文=内田涼ゲキ×シネ『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』10月24日(土)全国公開
2020年10月22日ヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style『浦島さん』『カチカチ山』が4日に初日開幕を迎え、福士蒼汰と宮野真守がコメントを寄せた。同作は、太宰治の小説『お伽草紙』を原案にした『浦島さん』『カチカチ山』の少人数芝居。演出は劇団☆新感線のいのうえひでのりが手掛け、福士主演『浦島さん』は倉持裕、宮野主演『カチカチ山』は青木豪が脚色。2022年に公演延期となったいのうえ歌舞伎『神州無頼街』でタッグを組む福士と宮野がこの企画に改めて共鳴し、主演することとなった。『浦島さん』の共演には、福士が『髑髏城の七人』Season月でも座組をともにした劇団☆新感線の羽野晶紀、粟根まことが決定。『カチカチ山』は、宮野と井上小百合の2人芝居となる。同作は全公演「PIA LIVE STREAM」にてライブ配信も行っている。○福士蒼汰 コメントたったいまゲネプロが終わりました。また開幕に向けて、気合いを入れなおしています! 本番でお客さんが実際に入って、自分がどこまでノッていくか、どう感じるかが未知数です。多少の緊張はありますが、楽しく、『浦島さん』の物語を表現したいです。誰もが知っている「浦島太郎」ですが、登場人物の個性がぶっ飛んでいて、とてもエネルギッシュです。社会性のあるメッセージも盛り込まれているので、そこも感じとっていただきたいです。エンターテインメントは、無くても生きていけるけど、舞台やドラマをやってほしいという皆様からの声があって、こうして上演することができます。皆様からの声が心からありがたいです。オンライン配信も行うのでそれを観て、また生の舞台を観に行きたいと思ってもらえる作品にしたいです。ぜひご覧ください!○宮野真守 コメント僕自身2人芝居はなかなか無い機会です。セリフ量や運動量がすごく、95分の濃密なエンターテインメントがつまっています。昨日、初日公演を迎えましたが、とても手ごたえを感じました。この勢いで、千秋楽まで向かっていきたいと思います。僕の衣装は、見ていただいた通りとても汚いです(笑)。こういう衣装でステージに出演するのは初めてです。皆様が知っている「カチカチ山」ですが、今回は太宰治の弟子の目線と解釈が加わっているので、ケレン味があり、少し屈折した部分が非常に面白いなと思っています。自分の欲望に対して、どのように向かい合って認めていくのか、心理的に深い部分もあります。福士くんと共演する予定だった『神州無頼街』が延期になり、くやしさがありますが、でもこの状況下だからこそ作り出せる、新しいエンターテインメントの形があるんだと実感しています。応援、よろしくお願いします!撮影:田中亜紀
2020年10月05日劇団☆新感線の演出家・いのうえひでのりが、福士蒼汰、宮野真守をそれぞれ主演に据えて、太宰治の『お伽草子』を舞台化した『浦島さん』と『カチカチ山』が東京 Brillia HALLにて開幕。10月5日、福士と宮野が記者会見に出席した。劇団☆新感線を擁するヴィレッヂが、新型コロナの影響による公演延期を受けて、密を避けての芝居として二人芝居、三人芝居に挑戦。『浦島さん』は倉持裕が、『カチカチ山』は青木豪が脚色しており、公演延期となった「いのうえ歌舞伎『神州無頼街』」でタッグを組む予定の福士、宮野がそれぞれ主演を務める。宮野はタヌキのメイク、福士はきらびやかな羽織の衣装で登場。昨日、初日を迎えた宮野は自身の衣装とメイクを指し「おわかりの通り、(身なりは)汚いです。こんなに汚い格好で舞台に立つのは初めて」と苦笑しつつ「太宰の目線での解釈が入っていて、みなさんが知っている『カチカチ山』ですが、そこにケレン味があって、屈折した部分も入ってくるのが面白い。人のようで、タヌキのような身なりですが、一人の男が欲望とどう向かい合い、どう認めていくのか? という心理的な深さがあります」と語る。福士にとっては、2度目の舞台出演となるが、開幕を前にやや緊張した面持ちを見せつつ「ステージ上にいる時は、自分自身でいられると感じる時間なので、楽しくやらせてもらっています」と笑顔を見せた。作品については「かなりぶっ飛んでいます! エネルギッシュで『これが浦島太郎?』『これが亀かよ!』と思うくらい、個性が強いので、そのエネルギーに圧倒されてほしいです。社会的なメッセージも含まれているので、そこも感じ取ってもらいつつ、エンターテイメントとして楽しんでもらえたら」とアピールした。コロナの影響で、2人が初めて同じ舞台に立つ予定だった「いのうえ歌舞伎『神州無頼街』」は延期となったが、宮野は「僕らにあて書きをしてもらった作品で、(延期の)悔しさはあった」と語りつつ、「落ち込んで下を向くんじゃなく、この状況下だからこそ新たに作り出せるエンターテイメントがあるんだと感じました」と前を向く。そして本作が、コロナ禍を受けての「“苦肉の策”ではない」と強調し「僕にとって、人生最大のチャレンジと言っても過言ではない思いでいます。どんな状況でも素晴らしいものを新たに生み出せると感じてもらいたいです」と力強く語っていた。取材・文:黒豆直樹『浦島さん』『カチカチ山』は東京建物 Brillia HALLにて上演中
2020年10月05日ヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style『浦島さん』『カチカチ山』のYouTubeライブ会見~浦カチについて語ってみた~が9日にライブ配信され、福士蒼汰、宮野真守、粟根まこと(司会)、羽野晶紀(映像)、井上小百合(映像)が登場した。同作は、太宰治の小説『お伽草紙』を原案にした『浦島さん』『カチカチ山』の少人数芝居。演出は劇団☆新感線のいのうえひでのりが手掛け、福士主演『浦島さん』は倉持裕、宮野主演『カチカチ山』は青木豪が脚色。2022年に公演延期となったいのうえ歌舞伎『神州無頼街』でタッグを組む福士と宮野がこの企画に改めて共鳴し、主演することとなった。『浦島さん』の共演には、福士が『髑髏城の七人』Season月でも座組をともにした劇団☆新感線の羽野晶紀、粟根まことが決定。『カチカチ山』は、宮野と井上小百合の二人芝居となる。同作は全公演「PIA LIVE STREAM」にてライブ配信も行う予定だ。もともと福士主演、宮野がバディとなり、いのうえ歌舞伎『神州無頼街』を上演する予定だったが、新型コロナウイルスの影響により2022年に延期となった。福士は「最初は宮野さんと一緒にやるということだったのですが、いろんな状況がありまして、一度は無くなったんですが、粋な計らいで。『今、できることがあるだろう』ということで、より強固なタッグで(2022年に)宮野さんと共演したいなと思っています」と意気込む。宮野は「ありがとう! 久しぶり! やっと会えたね! 稽古場も入れ替わりで会えないので、嬉しいです」と福士との再会を喜んだ。『浦島さん』について福士は「今の社会へのメッセージ性がある。日頃感じてるネガティブな部分だったりポジティブな部分だったりが描かれている」とアピールし、『カチカチ山』宮野は狸役について「ちゃんと汚いし下品だし臭い」と普段のイメージと全く違った役となりそうな様子。福士が「聞いたところによると歌ったり踊ったりしてるんですか?」と振ると、宮野が「あ〜福士くん!」と反応し、福士が「これ言えって言われた!」と告白するお茶目な一幕も。宮野は「僕もびっくりしました。ソロの曲もありますし、踊ったりもしますし、エンタテインメント色の強い舞台になると思います。コミカルなテイストがベースになってますので、テンションの上がり下がりが激しいですね」と表した。また井上小百合が映像メッセージで「私は見た目は穏やかだけど実は猛毒を持っているスローロリスだと思ってるんですが、自分を動物に喩えると?」と質問すると、宮野は「怖!」と驚きつつ、「犬っぽいと思います。すぐ尻尾ふる」と笑顔を見せる。福士が「僕も犬。自分のことを小型犬と思ってる大型犬」と表すと、宮野は「福士くんと長い付き合いになってきたけど、プライベートで会うと犬っぽいです。ボケたがりなんだよ」と納得。「いい、いい! その話はいいい!」と苦笑する福士の様子に、粟根は「仲良さそうで何よりだよ、おじさんは」としみじみしつつ、「おじさんは、ヘリクツアゴメガネっていう新種の動物」とその場の笑いを誘った。(c)2020『浦島さん』『カチカチ山』
2020年09月09日2017年2月、漫画家の松本ひで吉さんが愛犬についての漫画をTwitterで公開し、またたく間に話題になりました。多くの反響を受け、その後『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』という作品としてシリーズ化!天然でいつも元気な犬と、クールだけど時にデレる猫と、松本さん一家の日常が面白おかしく描かれています。松本ひで吉『犬と猫どっちも飼ってると』シリーズgrapeでも大人気の『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』。2018年には、松本さんのサイン会の様子をお伝えしました。「犬と猫の代理で来ました!」笑顔あふれる『犬と猫どっちも飼ってると』サイン会レポート審査員として『犬と猫どっちも飼ってると』松本ひで吉先生が参加決定!grapeでは、2017年から一般公募による記事コンテスト『grape Award』を開催しています。第4回目となる2020年は、例年通りの『心に響く』というテーマと、『心に響いた接客』という2つのテーマから自由にエッセイを募集。今回、エッセイ漫画として人気を博す『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』の作者である、松本ひで吉さんが審査員として参加が決定しました!【松本ひで吉さんプロフィール】2008年、『ほんとにあった!霊媒先生』(講談社)で連載デビュー。2011年から月刊誌『なかよし』で連載開始したサバイバルゲームが題材の『さばげぶっ!』がヒットし、2014年にはアニメ化。Twitterで『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』を定期的に掲載中。同作は2020年秋にアニメ化が決定している。松本ひで吉さんのTwitterアカウントはこちら『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』で、エッセイ漫画家としても人気を博している松本さん。明るい日常の話からしんみりとしたエピソードなど、幅広い方向性の漫画を描く松本さんは、どんなエッセイに心をつかまれるのでしょうか。松本さんには『grape Award 2020』最終選考の審査員の1人として参加していただきます。エッセイの応募締め切りは2020年8月18日の23時59分までです。テーマや賞金などの詳細は以下の『grape Award 2020』ウェブサイトをご覧ください。エッセイコンテスト『grape Award 2020』開催中!2017年から続く、一般公募による記事コンテスト『grape Award』。第4回目となる2020年は、例年通りの『心に響く』というテーマと、『心に響いた接客』という2つのテーマから自由に選べます。今回も、みなさんにとって「誰かに伝えたい」と思う素敵なエピソードをお待ちしております。『grape Award 2020』詳細はこちら[文・構成/grape編集部]
2020年08月13日俳優の福士蒼汰と宮野真守が、ヴィレッヂプロデュース 2020 Series Another Style『浦島さん』『カチカチ山』太宰治著「お伽草紙」より に主演することが4日、明らかになった。同作は、太宰治の小説『お伽草紙』を原案にした『浦島さん』『カチカチ山』の少人数芝居。コロナ禍の煽りを受け、春と秋の公演中止を余儀なくされた劇団☆新感線が、何かできることは無いかと試行錯誤する中、今から25年ほど前にいのうえひでのりが演出し、若かりし劇団☆新感線の劇団員・橋本じゅんと山本カナコが演じた狸と兎の二人芝居『カチカチ山』よりヒントを得て、二人・三人芝居への挑戦する。演出は劇団☆新感線のいのうえひでのりが手掛け、福士主演『浦島さん』は倉持裕、宮野主演『カチカチ山』は青木豪が脚色。2022年に公演延期となったいのうえ歌舞伎『神州無頼街』でタッグを組む福士と宮野がこの企画に改めて共鳴し、主演することとなった。『浦島さん』の共演には、福士が『髑髏城の七人』Season月でも座組をともにした劇団☆新感線の羽野晶紀、粟根まことが決定。『カチカチ山』は、宮野と井上小百合の二人芝居となる。公演は東京建物Blliria HALLにて10月4日~17日を予定しており、PIA LIVE STREAMにて全公演のライブ配信も決定。上演時間は各約70分で、昼公演・夜公演で『浦島さん』『カチカチ山』を分けて上演していく。○演出:いのうえひでのり コメント最近は、いろんなところで、いろんな演劇人が、探り探り、新しいコロナ時代の演劇のカタチを試みています。僕らも、新感線の通常公演は断念せざるを得ませんでしたが、コロナ時代に即した“よりミニマムでタイトなカタチでの上演を!”という事でこの太宰治の二作品をやることにしました。“月ドクロ”の際には僕の時間があまりなく、福士君と宮野君に対して僕的には不本意な稽古しか出来なかったというリベンジの意味もあり、今回は物理的な密は避けつつも濃密な中身の詰まった稽古、そして、舞台を作り上げたいと思います。と、言うわけで今まであまり見たことの無かった福士君・宮野君をお見せできる作品になると思います。○倉持裕 コメント当面、通常の芝居作りは無理だと覚悟した頃、「少人数の短編を作る」というこのオファーを頂き、これは我慢や妥協をあんまりしていない企画だ、と感じてすぐに引き受けた。しかも原作小説『浦島さん』(というか大本の昔話)には、このコロナ禍に符合する要素がいくつもあった。かつて日常を送っていた村、何もせず遊んで暮らせる竜宮城、様変わりした元の村……。さらに、作中の太宰治の世間に対する批評は、今の社会にも十分通用するものだった。しかし原作は本当に短くて、最低でも一時間の芝居にするために膨らませる作業はなかなか苦労した。落語か漫才の様な、道具は座布団、スタンドマイクぐらいしか必要ないような台本になったが、そこはいのうえさんの演出だから、海底を大冒険するスペクタクルに仕上げて下さるに違いない。こういう事態の真っただ中にご覧頂くことを意識して書いた芝居です。ご期待ください。○福士蒼汰 コメントこの状況でなにか自分にできることはないかとずっと考えていたところに、今回のお話をいただきました。色んな葛藤がありましたが、スタッフの方々が様々な思いで作ってくださった機会なので、全力で挑もうと決心しました。まだまだ予断を許さない中ですが、皆様が明るい気持ちになるエンターテイメントにできたらと思っています。宮野さんとの共演は2022年『神州無頼街』に持ち越しになりましたが、今回もまた、ある種「一つの月を二人で形作る」んだなぁと感慨深い気持ちです。お互い成功させて、2年後に向けて、さらに期待を膨らませたいと思います!三人芝居は初めてなので、期待と不安が入り混じっていますが、濃い時間になると思うので待ち遠しいです。さらに今回は配信もあるので、より多くの方々に届くことを祈っています!皆様の心の栄養になるよう、精進したいと思います!○青木豪 コメント今回、コロナ禍で急遽の話なので、そう申し上げるのは気が引けるところがあるのですが、お話を頂けて単純に「嬉しかった」です。そもそも、いのうえさんに書かせて貰えるのが僕は一番励みになるし、久々だし。「いざ鎌倉」って命令が下った時の御家人は、こんな気分だったんだろう、と、とにかく発奮しました。原作はとても短いので、引き伸ばすにはどういう仕掛けを組んだら良いか、が難しかったです。あと原作の狸は本当にブサイクで汚らしいので、宮野さんにそれはどうか、と改変したところは、苦労したけど楽しかった。これまでいのうえさんとご一緒させて頂いた作品では、僕が「ちょっと本音を書いてしまって恥ずかしいな」と密かに思っているところの演出が予想とまるで違っていて、何度も救われた思いがしていました。今回も、そういう「予想外」を期待しております。「安心して演れて、安心して見られるように、二人芝居にしたいんだ」と、いのうえさんからオーダー頂き、「距離」を一番念頭において書きました。演者も観客も肉体的には離れていても、気持ちだけは「濃厚接触」出来るようにしたつもりです。どうぞ劇場へお越しください。○宮野真守 コメント『神州無頼街』の延期が決定し、やはり僕も悔しい想いがありました。なので、僕らの想いを、何か届けられる方法がないか、どんな形になるかわからないけど、前に進める方法は無いかと思っていたので、今回の企画は、本当に嬉しかったです。ただ、『神州~』での福士君とは本当に楽しみにしていた共演だったので、また共に舞台に立てないのは残念ですが、僕は「福士蒼汰」が大好きなので、今回も一緒に、想いを一つにしてお芝居を作っていける場所に居られることが、嬉しいし、ありがたいです。今回の公演、実は、とても緊張しています(笑)。二人芝居と言う事は、出突っ張りって事ですし…。セリフ覚えられるかなぁ…(笑)。でも、この状況でも、みなさんにエンターテインメントを楽しんでもらうべく、気合入れて臨みますので、是非、楽しみにしていてください!
2020年08月03日8月1日にWOWOWにて放送される「劇場の灯を消すな!サンシャイン劇場編 劇団☆新感線40周年!~勝手に?われら青春のサンシャイン!」の出演者より、コメントが寄せられた。「劇場の灯を消すな!」は、 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、 公演の延期・中止が続いている劇場においてオリジナル番組を制作する、 WOWOWによる演劇プロジェクト。 第2弾は、 劇団☆新感線がこれまで数々の公演を行なってきた東京・池袋のサンシャイン劇場を舞台に番組制作を行なう。サンシャイン劇場の支配人山本和彦氏は、「劇場がこだわってきた『何か面白い事』を再び皆様に発信できること、 大変嬉しく思っております」と喜びのコメント。収録を終えた、演出のいのうえひでのりは、「劇団は40年になりますから、 もうこうなってくると人生……というか結果的に人生になっちゃった(笑)。 その中でもサンシャイン劇場は『ネタものの聖地』です。 劇団の分岐点、 エポックな作品が生まれた場所で、 大変なこともあった分、 思い入れが特に深い劇場ですね」と感慨深い様子。出演した高田聖子は、「舞台は観客と演者のお互いの緊張が、 触らないけど濃厚接触する時間、 空間なんです。 客と演者の“秘めごと”なんですよ」と改めて舞台の魅力を語ると、同じく出演の入江雅人は、「舞台はもちろん“生”が一番ですが、 こういう時期でなかったらいのうえさん演出の朗読劇は生まれなかったと思います。 ヘビメタが鳴り響かないいのうえ作品を是非観てほしいですね」とその魅力をアピールした。コメントの全文は下記の通り。いのうえひでのり今回朗読劇を演出させて頂きましたが、 あまり経験がなかったので収録が終わってほっとしました。 面白かった。 劇団は40年になりますから、 もうこうなってくると人生…というか結果的に人生になっちゃった(笑)。 その中でもサンシャイン劇場は「ネタものの聖地」です。 劇団の分岐点、 エポックな作品が生まれた場所で、 大変なこともあった分、 思い入れが特に深い劇場ですね。 今日劇場に来て改めてワクワクするなと思いました。 命が沸き立ちます。 劇場にはそういう力がある。 一刻も早く戻ってきたいですね。高田聖子久しぶりの劇場で嬉しくて舞い上がってしまって緊張しました(笑)。 サンシャイン劇場は若い時から大変お世話になっていて、 昔は楽屋が畳敷きだったんですよ。 奈落にあった部屋も覚えています。 新感線は、 年を取っても先輩後輩の間柄が変わらないから、 ずーっと青春のまま、 不思議な感じです。 舞台は観客と演者のお互いの緊張が、 触らないけど濃厚接触する時間、 空間なんです。 客と演者の“秘めごと”なんですよ。 この番組を見て興味を持って貰えたら小さな入り口の秘密の花園にいらしてください。 早く皆さんに劇場でお会いしたいです。入江雅人朗読劇なので単純に読めばいいと思っていたんですけど、 さすがいのうえさん、 朗読で動かせるんですよ(笑)。 久しぶりに緊張しました。 僕が新感線に参加したのはここサンシャイン劇場でやった「レッツゴー!忍法帖」(04年)です。 元々サンシャインシティが好きでしたね、 水族館とか。 新感線とはほぼ同世代で、 大阪時代から面白いと評判でしたが、 どんどん進化してまさかこんなすごい劇団になるとは思いませんでした(笑)。 舞台はもちろん“生”が一番ですが、 こういう時期でなかったらいのうえさん演出の朗読劇は生まれなかったと思います。 ヘビメタが鳴り響かないいのうえ作品を是非観てほしいですね。粟根まこと久しぶりにサンシャイン劇場に来て、 楽屋に入り、 衣装に着替えて鏡を見た時に「うわー懐かしい」と実感しました。 サンシャイン劇場は劇団の成長過程と重なる劇場です。 大阪から出てきて高田馬場にウィークリーマンションを借りてJRで2駅、 駅からサンシャイン通りを歩いてサンシャインシティへという道のりがすごく懐かしい。 劇団はもう人生そのもので、 劇団員は親戚みたいなもの。 次いつ会えるかわからないので、 早く親戚のオジさんオバさん甥っ子姪っ子に会ってバカ騒ぎしたいなあ(笑)。 今日舞台に立って、 お客様がいない客席を見るととても“歯がゆさ”を感じました。 劇場が再開されたその時には、 また大笑いをしに足を運んでください!中井美穂いのうえひでのりさんに演劇ライターの徳永京子さんが聞きたいことを全部ぶつける!という贅沢なコーナーの聞き手として参加できて幸せでした。 劇団☆新感線はディズニーランドみたいな劇団です。 小道具、 音響、 照明すべて凄い!思いきり泣いて笑って、 「明日も頑張ろう!」とエネルギー満タンになって帰れます。 サンシャイン劇場は2.5次元などの公演も多いので若い人も馴染みがある劇場ではないでしょうか。 演劇はやはり“生”で観ることが醍醐味。 私も少しでも演劇界の力になれるよう頑張りながら、 劇場で万雷の拍手がおくれる日を待ちたいと思っています。■番組情報「劇場の灯を消すな!サンシャイン劇場編 劇団☆新感線40周年!~勝手に?われら青春のサンシャイン!」8月1日(土)夜8:00 [WOWOWライブ] [WOWOWメンバーズオンデマンド]朗読劇井上ひさし「十二人の手紙」より「鍵」演出:いのうえひでのり出演:高田聖子、 入江雅人勝手な劇場案内出演:粟根まこと勝手な座談会出演:池田成志、 松雪泰子、 勝地 涼 / 古田新太、 橋本じゅん、中谷さとみ勝手な聞き放談出演:いのうえひでのり、 徳永京子司会進行:中井美穂ナレーション:中谷さとみ、 保坂エマ収録場所:東京サンシャイン劇場番組公式サイト:
2020年07月27日WOWOW放送の番組『劇場の灯を消すな!』の第2弾が、『劇場の灯を消すな!サンシャイン劇場編 劇団☆新感線40周年!~勝手に?われら青春のサンシャイン!』と題する、サンシャイン劇場編に決定し、劇団☆新感線とのコラボレーション企画となることが分かった。「劇場の灯を消すな!」は、 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、 公演の延期・中止が続いている劇場においてオリジナル番組を制作する、 WOWOWによる演劇プロジェクト。第2弾は、 劇団☆新感線がこれまで数々の公演を行なってきた東京・池袋のサンシャイン劇場を舞台に番組制作を行う。番組では、 “勝手な○○“と題しての劇場案内や座談会、 放談のコーナーに加えて、 同劇団を主宰するいのうえひでのりが演出する朗読劇を披露。出演するのは、粟根まこと、池田成志、いのうえひでのり、入江雅人、勝地涼、高田聖子、徳永京子、中井美穂、中谷さとみ、橋本じゅん、古田新太、松雪泰子(※表記は50音順)という、劇団☆新感線ゆかりの面々。『劇場の灯を消すな!サンシャイン劇場編 劇団☆新感線40周年!~勝手に?われら青春のサンシャイン!』8月1日(土)夜8:00WOWOWライブWOWOWメンバーズオンデマンド■朗読劇井上ひさし「十二人の手紙」より「鍵」演出:いのうえひでのり出演:高田聖子、 入江雅人■勝手な劇場案内出演:粟根まこと■勝手な座談会出演:池田成志、 松雪泰子、 勝地 涼 / 古田新太、 橋本じゅん、 中谷さとみ■勝手な聞き放談出演:いのうえひでのり、 徳永京子司会進行:中井美穂■ナレーション:中谷さとみ、 保坂エマ
2020年07月02日