男同士の過激なシーンも!? マシュー・ボーンの話題作が日本初上演
絶世の美青年ドリアン・グレイが、美貌の衰えを恐れるあまり悪事に手を染め、転落していくさまを描いたオスカー・ワイルドの小説『ドリアン・グレイの肖像』。その舞台化に、バレエ『白鳥の湖』の主人公を王子に置き換えて男性ダンサーが演じる“白鳥”との愛の行方を描いた大ヒット作『スワン・レイク』の振付・演出で知られるマシュー・ボーンが挑んだ。2008年の英国での初演から5年、男同士の過激なシーンから「R15」と噂されるその舞台が、いよいよ7月に幕を開ける。ボーンの主宰するカンパニー〈ニュー・アドベンチャーズ〉に所属し、本作でもタイトルロールを務めるリチャード・ウィンザーに話を聞いた。
マシュー・ボーンの『ドリアン・グレイ』チケット情報
本作では時代設定を19世紀から現代に置き換え、ドリアンの“美”を形に残そうとする友人のバジルも画家からカメラマンに、彼らを取り巻く環境は貴族のサロンからショービズの世界へと翻案されている。「今は誰もがセレブリティの行動や服装を追いかける、クレイジーな時代だよね。その他の美しい物もメディアを通して供給されるから、追いかけられている本人は人間的で大切な部分がだんだんわからなくなるところがある。