9月3日(水)にアルバム『世界のみかた』をリリースする中村 中が、ぴあのインタビューに答えてくれた。
まず今作について、「制作期間中に知り合いにタロット占いをしていただいて。そこで出たのが「吊された男」というカードだったんです。このカードは一見不吉に見えるんですが、「今頑張れば今後に繋がる」という意味を持っていて、ただこれが逆さまに出ると逆の意味になるんですね。そこで、今作の「同じ物事でも見方によって異なる意味になる」というテーマを得ました」と説明。ただ、最近は曲作りが思うようにいかない事が多く、その原因について「2006年にメジャーデビューして、自分の性同一性障害などを取り上げていただいて、知名度も凄く上がったんです。でもそれからそういう曲だけを歌う人だ、というイメージで見られるようになって、凄く窮屈だったのもあって、そういうテーマの楽曲を作る事を自分の中で封印していて。ただ、それが結果的に創作の幅を狭めていたという事に気づきました」と振り返り、「その封印を解く事は決して楽な事ではないし、気持ちが不安定になるかもしれないけど、ただその状態のまま曲を作って行ってもいいと思えた、その結果がこの作品ですね」