くらし情報『森田剛を絶賛! 藤沢周×行定勲、『ブエノスアイレス午前零時』を語る』

森田剛を絶賛! 藤沢周×行定勲、『ブエノスアイレス午前零時』を語る

森田剛を絶賛! 藤沢周×行定勲、『ブエノスアイレス午前零時』を語る
11月、新国立劇場・中劇場にて『ブエノスアイレス午前零時』が上演される。演出を担当する行定勲と、原作者の藤沢周に話を訊いた。

『ブエノスアイレス午前零時』チケット情報

1998年に芥川賞を受賞した小説『ブエノスアイレス午前零時』を、行定は刊行当初から映画にしたいと熱望していた。「藤沢さんの描くハードボイルドな、ちょっと距離を置いて社会を見つめる視線というのは、僕の思う非常に〈映画的なるもの〉なんです。静かだけれど、つねに凶暴」と藤沢作品の魅力を語る行定。ノートを新しくするたび、今後実現させたい企画の筆頭に『ブエノスアイレス午前零時』の名はあり続けたのだという。これが舞台化に向けて大きく舵を切ったきっかけは、主演である森田剛からのラブコールだった。

「行定さんの演出で舞台をやりたい」という森田の想いを行定はふたつ返事で受け入れた。
そして彼に似合う作品を考えるうち、15年もの間温め続けていたタイトルが浮かんだ。「森田くんに、現実に縛られた男を演じてほしかった。そういう男が奥底にあるものを出す瞬間を演じたら、彼はすごく輝くんじゃないかと思ったんです。そのときに『ようやくあの作品ができる』と感じた」

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