第2幕は、凰稀をフェニックスに見立て、美しさとカッコ良さを感じさせるショーを展開。演出の藤井大介に「私の退団公演ではありますが、お客様に次の宙組の姿も観ていただきたいと思い、若手をどんどん前に出してほしいということ、そして、次のトップである朝夏まなとと娘役トップの実咲凜音を中心にした場面がほしいと伝えました。緩急があるショーなので、最後まで楽しんでいただきたいです」。
クールながら、宝塚歌劇やファンへの熱い想いが言葉から垣間見える。100周年を迎えたこの1年はこれまで以上に、トップとしての重みを感じた。「いちばん重要な節目の年にトップとして立たせていただいて光栄でしたが、それ以上に責任を感じました。でもその重み、苦しみがあるからこそ男役として輝けるんだと思います。これからトップに立つ朝夏には、とにかくブレないで、自分の意思を一本突き通した状態で進んでほしいです」。
公演は宝塚大劇場にて11月7日(金)から12月15日(月)まで。東京宝塚劇場では2015年1月2日(金)から2月15日(日)まで上演される。東京公演は12月7日(日)より一般発売を開始。
取材・文:黒石悦子
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