2年ぶりの再演となるブロードウェイミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』の日本版が、11月9日、青山劇場(東京都)にて開幕。前日8日には同会場で公開ゲネプロが行われ、主演の安蘭けいらキャストが本番さながらの熱演で魅了した。
本作は、あの『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル著)の物語を現代に置き換えたミュージカル。2011年にブロードウェイで上演され、翌年日本に上陸。“最強のメインキャスト”として注目を浴びた安蘭けい、濱田めぐみ、渡辺美里の3人が、今回も続投している。
ニューヨークに住む女流作家のアリス(安蘭)は仕事に生きる強い女性。うまく行かない仕事のイライラを、夫のジャック(石川禅)と娘のクロエ(唯月ふうか)にぶつけ、家族関係はギクシャク。そんな生活に疲労困憊のアリスの前に、白いウサギ(平方元基)が現れる。
ウサギを追いかけて家を飛び出したクロエをアリスは探しに行くが、摩訶不思議な世界へと迷い込んでしまう。そこで出会う芋虫(新納慎也)やチャラチャラしたネコ(小野田龍之介)、一昔前のスターのような出で立ちの白のナイト(石川禅/ジャックと二役)、この国を治めるハートの女王(渡辺)