海外の地名を表す難読漢字はなかなか手強いものが多いですよね。今回の地名はある国の首都である「維納」。音楽を愛する人なら、一度は訪れたい場所かもしれません!(1)「維納」は漢字そのままでは読めない!?ある国の首都を漢字にした「維納」ですが、レベルの高い難読漢字と言えるでしょう。海外の地名は当て字が多いものの、そのままでは読めません。ヒントは「音楽の都」と言われている首都です。このヒントでわかったのではないでしょうか。正解は「ウィーン」と読みます!漢字からは想像しにくいでしょう。当て字にしても、なぜこの漢字なのか気になりますね。(『広辞苑』より)(2)「維納」はどこの国の首都?維納は、ヨーロッパ大陸にあるオーストリア共和国の首都です。よくオーストラリアと間違われる国ではあるものの、大きさも場所も違います。有名なドナウ川が流れており、川に沿ってウィーンの森など緑豊かです。自然に触れられる環境だったからこそ、感性豊かな音楽家が誕生できたのかもしれません。人口は170万人と、150万人が暮らす福岡市や神戸市よりほんの少し多い程度です。(『広辞苑』より)(3)「維納」の由来明治・大正時代には、“ウィーン”の表記は「維納」になっていました。しかし、なぜこの漢字なのか気になりますよね。維納に限らず、多くの海外の国名や地名は中国語をそのまま使っていることが多いです。そのため、維納も中国語の音でその字が当てられたのでしょう。ちなみに、中国ではウィーンのことを「維也納」と表しています。わかりやすくするために、“也”を抜いたのかもしれませんね。(『広辞苑』より)(4)「維納」以外の“○○の都”はある?音楽の都として有名な維納ですが、このように○○の都とつく地名はあるのでしょうか。たくさんあるので、漢字表記のある都市名を少しご紹介します!芸術の都に花の都・巴里(パリ)、霧の都・倫敦(ロンドン)、永遠の都・羅馬(ローマ)です。自由に行き来できる日がきたら、ぜひ訪れてはいかがでしょうか。(『広辞苑』より)たくさんの音楽家が誕生した「維納」。これを読めるあなたは、まわりからきっと尊敬されることでしょう。あなたの友だちが読めるかどうか、クイズのように出してみるのもいいですよ。(恋愛jp編集部)
2021年12月14日Saucy Dogの石原慎也(Vo,G)が、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」第160回に登場することが決定した。今回が同チャンネル初登場となる石原は、2017年にリリースされたSaucy Dogの1stミニアルバム『カントリーロード』に収録されている「いつか」をTHE FIRST TAKEのために特別なピアノとストリングスのアレンジで披露しており、石原のエモーショナルな歌声が染み渡るような映像となっている。「THE FIRST TAKE」第160回は本日10月15日22時にプレミア公開される。■石原慎也 コメント今回は待ちに待ったファーストテイク、お呼び頂きありがとうございました!!ピアノとストリングスを迎えて挑戦させて頂き、本当にしっかり一発勝負で正直悔しいところもありましたがとても楽しく歌わせて頂きました!!たくさん聴いてください!!Saucy Dog「いつか」THE FIRST TAKE※10月15日(金) 22:00プレミア公開YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」チャンネルトップページ■「THE FIRST TAKE」SNSOfficial Site■「THE FIRST TAKE STAGE」SNSOfficial Site一発撮りオーディションプログラム「THE FIRST TAKE STAGE」麗奈「僕だけを」THE FIRST TAKE「僕だけを - From THE FIRST TAKE」配信リンク:■Podcast「THE FIRST TAKE MUSIC」「THE FIRST TAKE」に出演したアーティストをゲストに迎え、撮影の舞台裏やエピソードを公開中LiSA×Uru「再会 (produced by Ayase)」配信リンク:×Uru「再会 (produced by Ayase)」/ THE FIRST TAKEYouTube関連リンクSaucy Dog オフィシャルサイト: Dog YouTube: Dog Twitter: Dog Instagram: Dog Facebook: Dog TikTok:
2021年10月15日著名作家の遺稿の所有権をめぐって、実際にイスラエルで起こった裁判をモチーフに描かれた法廷劇『HOPE』。韓国の国立芸術大学、韓国芸術総合学校の卒業制作として誕生し、2019年に韓国初演を迎えるや、観客の熱烈な支持を得た小劇場ミュージカルの話題作だ。その日本初演が10月1日、本多劇場にて開幕する。遺稿を自分のものだと主張する主人公ホープ役に高橋惠子が扮し、その遺稿の擬人化となる“K”役は永田崇人と小林亮太がWキャストで担う。ほか清水くるみ、白羽ゆり、上山竜治、大沢健など個性豊かな面々が揃うなかで、演出として舵を取るのが俳優の新納慎也である。本作で演出家デビューを果たし、上演台本と訳詞も手掛けている新納に、開幕直前の舞台への思いを聞いた。アイデンティティを手放す選択と直面するホープの状況が、今の現実と重なる――まもなく開幕ですね。演出家として、現時点での手応えはいかがですか?いい状態だと思います。だいたい日本初演の舞台って「初めて通してやれたのがゲネプロ」なんて話をよく聞くんですけど、それに比べるともう通し稽古も4、5回やっているので、仕上がりも早かったなと。――今回が演出家デビューとは思えない頼もしい言葉!この『HOPE』は韓国芸術総合学校の卒業制作として生まれ、本公演に上がって大ヒットした小劇場ミュージカルです。戯曲に初めて触れた時の印象から教えてください。最初に「演出をやりませんか」とお話をいただいた時には3作ほど候補があって、すべてプロットの状態でしたが、僕がこの『HOPE』を選びました。この作品の主人公ホープは、ある作家の遺した原稿にずっと執着しています。それをはたして彼女は手放すことになるのかどうか……といった物語が、今コロナ禍において生活が変わり、考え方、生き方を変えていかなきゃいけない僕らの現状とすごく似ているなと感じたんですね。執着して大事に持っていたもの、それはある種、個人のアイデンティティのようなものだと。例えば僕の場合だと、自己紹介をするなら「新納慎也です。俳優です」と言うと思います。この「俳優です」は、長年俳優として生きてきた僕のプライドであり、アイデンティティでもある。それを手放すなんて考えたこともなかったけど、ホープはそういったことに直面するわけです。僕がもし俳優を辞めると想像してみたら……、え、結構すごく自由な、楽しそうな生活が待っているんじゃないか?ってちょっとワクワクしちゃって(笑)。もちろん一生俳優を続けていきたいと思っていますが、そうじゃない人生を考えた時、それはそれでまた楽しいかも、と。そんなある種の希望がテーマとなっている作品なので、興味を持ったんですよね。――アイデンティティのような大事なものに固執し、懸命に守ろうとする物語かなと勝手にイメージしていましたが、今のお話だとまた少し違うようですね。そう、僕も最初はそう思っていましたが、どんどん台本を読み進めて、演出を進めていくと、テーマはそれだけじゃないなと。戦争、人種差別、貧困問題、それに裁判制度への疑問……、人が人を裁くことの残酷さとか、さまざまなテーマが積み重なっているんです。あらゆる年代の方に観ていただきたいけれど、とくに日本のミュージカルファンの中心層となる、大人の女性の方に共感していただけるお話かなと思います。――ミュージカルの主人公が“老女”と呼ばれる年齢の女性であることも特異ですよね。そうですね。まあ本質は、女性であるとか年齢がどうとかではなく、人としてどう生きるか、だと思います。例えばこのコロナ禍においては、高学歴や高収入であってもコロナにかかって死んでしまう人はいるわけです。「自分がやりたいことをやって生きなくちゃ。じゃあ本当に自分のやりたいこととは?」と、皆が生きることを考え直した時期だと思うんですね。そんな今の状況にとても響くテーマだと感じています。稽古場では毎日泣いている?!――主演の高橋惠子さんはミュージカル初挑戦だとか。稽古初日からここまで、きっといろいろな進化を見せてくださっているのではと推察します。それはもう!ホープを演じる俳優は、哀しみや強さ、孤独感や生きるエネルギーを持ち、人としての美しさ……見た目ではなく内面の美しさが溢れ出る人じゃないと出来ない。僕はそう考えていて、高橋惠子さんは、まさにそのすべてを兼ね備えている人です。『HOPE』ビジュアル(高橋惠子×永田崇人バージョン)稽古初日から「そこにホープがいる」という感じでしたね。猛烈な努力家であり、すごくチャーミングな人。惠子さんがいるだけでカンパニー全体がほわ〜っと暖かくなるほど、お人柄が最高です。誰よりも早く台詞を入れたし、声も力強い。だから今、通し稽古で若い俳優たちに「なんでそんなにちっちゃい声なんだ!」って指摘してます(笑)。初ミュージカルだから歌はもちろん苦労されているけれど、これだけ実績を積まれてなお、あのご年齢で新たなことに挑戦する、その一歩が素晴らしいことだし。稽古場では恥も外聞も捨てて、皆の前でダメ出しをされながらも日々進化されている姿を見ると、生きるって素晴らしいなあ!とつくづく思わされて。――稽古場での指摘やダメ出しなど、厳しいほうですか?いや、厳しくはないと思います。僕としては厳しい演出家も好きで、それはそれでいいのではと思っていますけど。怒鳴りつけるのは簡単だけど、それで役者が萎縮してしまっては残念ですよね。できるだけ自由に、解放された芝居をして欲しい。怒るのではなくて、リクエストですね。「その状態では、プロの俳優としてのレベルにつけません」というようなことはきっちり言いますね。――稽古場で日々、演出家が泣いているという噂も(笑)。毎日泣いています。何なんだ演出家という仕事は!?って感じですね。単純に作品に感動しているのもあるんですが、3割くらいは役者に対する親心で。ああ〜こんなに出来るようになった! とか、お前、そんなに繊細な心を持っていたのか!とか(笑)。そういうのも含めて毎日楽しいです。『HOPE』ビジュアル(高橋惠子×小林亮太バージョン)自分の手中にあった作品が巣立っていった感覚――新納さんは出身の大阪芸術大学で演出も学んでいて、その志はずっと持っていらしたんですね。そうですね、別に俳優を辞めて演出家になりたいなんて思っていませんけど、こうして長年演劇に関わっていると、どうしても「自分だったらこうしたいな」というのが出て来るので。俳優によって憑依型とかいろんな人がいますけど、僕はかなり客観的に作品全体を見るタイプだったので、そういう意味では、演出という仕事をどこか視野に入れていたんでしょうね。――いいタイミングを待っていた?いいタイミングなのかな!?コロナ禍でなかなか大変ですけど(笑)。ただ、10年くらい前から「演出しませんか?」といった話をいただいていたんですが、もし10年前にやっていたら、周りの俳優さんへの説得力という意味では若過ぎたのかなという気がしますね。――まさしく。演出デビューで失礼ながらアタフタされているかと思いきや、とても落ち着いていらっしゃいます。いや、この2,3日前に、あ〜こんなことになるんだ! という出来事があって。今回、僕は上演台本と歌詞も書いているので、作者ではないけれどある意味、この作品は自分の手中にあったわけです。役者やスタッフに、作品について自分のモノのように説明していたんですね。ところが3日くらい前に突然、パア〜ッて僕の元から巣立った気がして。あとはもう、通し稽古を繰り返して精度を上げていく段階になったなと。俳優の皆さんにも「たぶん僕より皆さんのほうが役に詳しいので、皆さんのやることが正解だと思います」と言いました。ちょっと寂しいけど『HOPE』が離れていっちゃった……みたいな感覚なんですよ。――素敵な手応えなのではないでしょうか。上演台本について、オリジナルとは違う、新納さんが新たに加えた味わいなどを教えてください。やっぱり文化の違いで、韓国の人はわりと「悲しい」とか「悔しい」など、はっきり言葉に出すんですけど、日本の場合は、とくに演劇においてはそこを観客に想像してもらうほうが美しいと思って、そのへんをカットしたりはしています。ホープという役も、日本のお客さんがより感情移入しやすい人物像になっていると思います。俳優さんは皆、演出をしたらいいと思う――稽古をしていて、俳優としての欲が湧いてきたりしませんか?この役をやってみたい……とか。よく「出たくならないの?」って聞かれますね。僕としては、ホープの役にしても、彼女を見守る“K”という原稿を擬人化した役にしても、絶対に俺、上手く出来るな〜とか思うんですよ(笑)。出たいというよりも、役者としてすごくやり甲斐のある役なんだな、といった魅力は感じます。ただ真逆のことを言いますと、演出と俳優って全然脳ミソが違うんですよ。こうも作品への取り組み方、空間の見方が違うんだなって不思議に思うくらいです。いや〜本当に、俳優さんは皆、演出をしたらいいと思うんですよね。今稽古場で、「なんでそっちを向いちゃうんだよ!?」「その感情はおかしいだろ!?」とかエラそうに言わせてもらっているんですけど、なぜこれが、自分が俳優としてやる時に分からないんだろう!?演出する側からはこんなに見えるんだ〜と思って。今後の自分の俳優活動においても、とてもいい経験をさせてもらっていると感じますね。――新納さんや高橋さん、ほか多くの方の挑戦が結実した劇世界を、ぜひ本多劇場で目撃したいと思います。今回3人の女性が登場しますが、おそらくこの3人が一番メイクもせず、ボロボロの服を着て、貧相な状態で舞台に立っています。でもこの3人が今、とても美しいんですよ。女性ってなんて美しいんだろう……というのが見える作品だなと。女性というか、人としての美しさですよね。そのほかにも、人間って愚かだな、悲しいな、でも愛くるしいな……、そういったいろんな感情が混ざって涙が止まらなくなる瞬間が4、5回訪れると思います。僕が目指したのは、そういった心が浄化されるような美しい舞台です。ただ、9割くらいは観ていて猛烈に苦しいです。僕も毎日心がヒリヒリと張り裂けそうになり、メンタルが崩壊しそうになっているんですけど、それでも一筋の希望があればこんなにも浄化されるんだ……、そんな良い作品になっていると思います。本多劇場は舞台と客席の距離が近いので、強制的に物語に没入して(笑)楽しんでいただけるかと。僕も今のところ、出来るだけ劇場に行こうと思っていますので、ロビーで見かけたら2メートル以上離れて手を振ってください(笑)。たぶん一番泣いているのは僕かもしれません。取材・文:上野紀子ミュージカル『HOPE』2021年10月1日(金)~2021年10月17日(日)会場:東京・本多劇場
2021年10月01日【音楽通信】第81回目に登場するのは、EGO-WRAPPIN’(エゴラッピン)のボーカリストとしても活動しながら、今回6年ぶりのソロ作品を発表する、中納良恵(なかのよしえ)さん!ピアノが流れる家で育ちテレビの昭和歌謡を聴く【音楽通信】vol.81昭和歌謡やブルース、スカといった多彩なジャンルを昇華させたサウンドで、音楽シーンにおいて常に注目を集め続けている、中納良恵さん(Vo、作詞作曲)と森雅樹さん(G、作曲)によるユニット、EGO-WRAPPIN’。EGO-WRAPPIN’のボーカリストとして活動される中納さんが、2007年からソロ作品も発表しています。そんな中納さんが、2021年6月30日に、ピアノと歌で紡がれた3枚目のソロアルバム『あまい』をリリースされたということで、音楽的なルーツなどを含めてお話をうかがいました。ーーおさらいとして、まず中納さんが幼少時に音楽にふれたきっかけから教えてください。実家で母がピアノの音楽教室をやっていたので、初めて音楽にふれたきっかけは、おうちです。普段から、家にいるとピアノがずっと流れている環境のなかで成長しました。それ以外では、テレビで『ザ・ベストテン』(TBS系 1978年〜1989年放送)という歌番組が流行していた時代に観ていたので、昭和歌謡を聴いて育ちましたね。松田聖子さん、小泉今日子さん、松任谷由実さん、チェッカーズ……いま聴いてもすごくいい曲ばっかりだし、いい時代だったんじゃないかな。あの頃は、グループよりは、個人が目立っていて。中森明菜さんや山口百恵さんなど、いま聴いても、すごく歌が上手な人ばかりで、歌や曲のクオリティが高い時代だったと思います。あの時代からヒット作を出している有名な作曲家の筒美京平さんは、売れなかったら駄作という考えがあったみたいで、私には考えられない発想で頭が上がらないというか。私はそこのシーンにはいないんですけど、いまも商業的な視点で作曲していくシーンはあるかと思いますし、現代はインターネットの時代で歌っている人物がバーチャルアーティストだったり、あとはなんぼでもミックスして加工できたり。アニメもそうですが、いまの人はちょっと架空の存在に憧れを抱く感じがありますよね。いまはグループの方も多いですが、昔は個が強い時代のなか、幼少期から中学生までは、そんな感じで音楽にふれていましたね。ーーそんななかで、ご自身で歌うことになった理由は?聖子ちゃんの歌とかをまねて歌ったりしていたんですが、祖母がそれを聴いて喜んでくれたから、ちょっと快感を覚えたんです。私の歌を聴いて喜んでくれる人がいると、もっとやりたくなるというか。なので、ちっちゃいときから、歌を歌いたいなと思っていました。ーーEGO-WRAPPIN’は、1996年にギターの森さんとともに大阪で結成され、その後1998年に1stアルバム『BLUE SPEAKER』でデビューされましたが、今年で結成25年ですね。本当にもう、あっという間の25年です。でも、40年、50年とやってはる人もいるし、そう考えたら私らなんて、まだまだ。私らは、1年に1枚必ず作品を出すというような感じでカツカツに活動していないですし、私もソロ作品を出したりと、マイペースにやっています。それでも根強いファンの方がいてくれて、コンスタントにライブ活動をやってきたりしているのは、25年ずっと続けてこられた理由として強いかもしれないですね。6年ぶりのソロアルバム「あまい曲が多かった」ーー2021年6月30日に、前作『窓景』から6年ぶりとなる、3rdソロアルバム『あまい』をリリースされましたね。まずアルバムタイトルの意味から教えてください。今回は、あまい曲が多かったから。あとは25年やっていますが、まだまだ答えが見つからへんのが音楽で、そこが面白かったり、悔しかったり。そんな音楽に対して、まだまだ私はあまい、という気持ちを含めてのタイトルです。楽しいだけじゃない、音楽から、いろいろなことを教わるんですよね。ーー2007年に1stソロアルバム『ソレイユ』を発表されてからは、EGO-WRAPPIN’の活動と並行して、ソロ活動もされていますね。当初、ソロでアルバムを出すきっかけが何かあったんですか。なんていうか、ちょっと出しときたいなと(笑)。EGO-WRAPPIN’は森くんとふたりで作っていきますが、ソロは全部自分だけで成立しますよね。実は昨年からソロを出したいと思っていたんですが、ちょうどコロナ禍になってライブも全部飛んじゃったから、ひたすら曲を作って、いまに至っています。ーーコロナ禍での制作は大変でしたか。とくに大変ではなかったです。今回はできるだけ少人数で作りましたし、会う人もエンジニアの中村督くん、ドラムの菅沼雄太くん、何人かのゲストぐらい。基本は全部、家でひとりでピアノで作れますし、声も重ねられるしという感じ。この状況下では、世界中の人たちが内側に気持ちが向きがちで、これからのこととかをすごく考えた時間だったと思うんです。そのなかでも、やれることをみんな探したと思うんですが、私はラッキーなことに自分のやりたいことができたから、それを無駄にしたくないと思って。やりたいことをやれる環境で、聴いてくれる人たちに、ちょっとでも前向きな何かが浸透していったらいいなと思って作りました。ーー収録曲からいくつかうかがいます。4月にアルバムのリード曲として先行配信された4曲目「SA SO U」はスウィングしたくなるような楽曲ですね。昨年の緊急事態宣言中に作った曲なんですが、どこも行けないし、「どっか行こか」っていうことすら言えない雰囲気というか。歌詞にも「さぁ行こう」とありますが、歌いながら、気持ちを明るくしたいなと思って。アトラクション的な感じの歌なんですよ。ーー6曲目「待ち空 feat. 折坂悠太」は、月9ドラマ『監察医 朝顔』シリーズ(フジテレビ系)の主題歌を担当された、シンガーソングライターの折坂さんとのコラボレーション曲です。折坂さんの歌も曲も大好きで、ぜひ一緒にやらせてもらいたいとお願いして、参加してもらいました。ーー折坂さんは、ふくよかな歌声ですね。ふくよかですよね、ぴったりの言葉です。私の友だちは、折坂さんのことを「牧師みたいな人やな」って言っていました。折坂さんの歌は、聴く人の心のモヤモヤを洗い流すというか、折坂さん自身の曲は歌詞も独特です。どこか新鮮で、ハッとさせられる感じが、自分が忘れていた景色をもう一度見させられるような。ちょっと私は懐かしさも感じますし、牧歌的という感じがあります。キレイなだけのものって、つまらないと思うんですよ。汚いなかにも、ちょっとキラッと光るものに、惹かれるんです。折坂さんは歌も上手だし、すごく美しいんですけど、その美しさはすごく大きな闇を抱えているようにも、聴こえて。ちょっとパンクというか、ロックなところが彼にあると思っていて、そこが自分のひっかかるポイントだと思うんですよね。ーー8曲目「ポリフォニー」や9曲目「真ん中」ともに、とても曲の展開が面白くて、まるで映画を観ているような感覚で、聴いていて楽しかったです。いじわるなんですよ(笑)。ーーいじわるとは、どういうことでしょうか(笑)!?いじわるなんです、いろんな要素をぶった斬っているというか、あんまり聴く人のことを考えていない。「ポリフォニー」はとくに、自分が楽しんで作ったんですが、曲でいろいろ遊んでみたくなってしまって(笑)。ーーその楽しさは聴いていても伝わりました(笑)。では10曲目「おへそ」は、歌詞にも「ママ」というフレーズがありますが、どういうイメージで作られた曲なのでしょうか。これは代々授かってきた命、自分は選んでここに生まれてきて、それを伝えたいと。母に向けて作った曲ですね。ーーお母さまは曲を聴かれましたか?いやいや、全然聴いてないです(笑)。ーーあ、そうなんですね(笑)。いつもアルバムや楽曲などは聴いていらっしゃったり?母は聴いてないんじゃないんですかね(笑)。曲を聴くというよりも、活躍していることに喜んでくれていて、実家に帰ったら、玄関に私が出た新聞の切り抜きとかを貼ってくれていたりします。ーーすてきなお母さまですね。いえいえ。でも、親子ってわからないところもありますよね。自分が思っている以上に、すごく大きな目で子どもを見てくれていて、すごいなって。大人になったら甘えられないから、甘えられなくて何十年も過ごしてきたかと思うと、いまはすごく抱きしめたくもなります。ーーアルバムの初回生産限定盤には、映像が何曲かつくんですね。この映像、めっちゃいいから、ぜひananwebを読んではるたくさんの方々にも、観てほしいんです。桟橋のシーンとか、浜辺でピアノを運んで、弾き語りをしたりしています。ーージャケット写真のアートワークも凝ってらっしゃる印象ですが、今回のコンセプトは?深い意味はあんまりなくて(笑)。しいて言えば、タイトルに『あまい』とつけたので、あまい水に引き寄せられるホタルのような、そういうアルバムになったらいいなと。水のイメージがあったので、このジャケ写は、水の入ったペットボトルごしに撮った写真なんです。ーーペットボトルにカメラのレンズをあてて撮るなんて、すごい発想ですね。なんかもう、自分のアルバムやし、全部自分で好きに作ろうと思って、撮ったんです。ーーご自身で撮影されたんですか。セルフなんです。家です、寝る前です、これ(笑)。今回は、そういう気分でした。またいろいろな人と一緒にやろうというテンションになるときもあると思うんですが、今回は曲はもちろん、ジャケ写も全部自分で手がけたいなと。自分でといっても、完成するまでには、いろいろな人に手伝ってもらってやりました。ーー今後、ソロのライブツアーもあるのですか。9月、10月に予定をしていて、ひとりでピアノ弾き語りをする場所もありますし、主要都市はバンド編成の予定です。コロナ禍ではありますが、その頃にはちょっと落ち着いているといいですね。ライブに来てくれる人は、みなさん声を出さないとか真面目にルールを守ってはるのに、私はライブをやりながらつい忘れてしまって「イエーイッ!」とか叫んだりして「そうやった」って、いつもと状況が違うんやったと思い出すんです(笑)。だからか、なんか一方通行な感じもすると、ミュージシャンはみんな言ってます。でも、「心はつながってるから!」とかは、べつにMCで言わんでええなって(笑)。みんな「そんなことわかってるし」って思ったり。同じ空間にいるということが、お互いにとって、奇跡やなって。観に来てくれた人も、この状況下でライブに来たという気合いがこちらにも伝わってくるのもあって、前とは違うかたちで触れ合っていると思いますね。「自分で判断しながらずっと音楽がやれたら」ーーところで、いまはおうち時間をどのようにお過ごしですか、自粛期間にハマったものは?イチゴの生クリームサンドウィッチを作ることかな。イチゴの切れ目をどんだけいい感じで見えるようにできるかとか、そういう、ささいな喜びですね。それ以外だと、本を読んだりとか。あんまり小説は読まなくて、エッセイとか、気の本とか、体の本とか。いつも何冊も掛け持ちして読んでいます。ーーもともと読書がお好きなのですね。ハマっていく感じが好きですね。最近読んだなかでは、スマホがどれだけ脳によくないかっていう「スマホ脳」を読みました。けっこうスマホでYouTubeやインスタを見ることがあって疲れるから、誰かにすすめられたんですけど、ベストセラーみたいですね。ーー読書以外ですと、いまは外出する機会が少ないですが、リモートで会話するようなことはあるのでしょうか。1回、友達とズーム飲み会しましたけど、1回で終わりました(笑)。なんか画面越しなのがじれったいですし、自分も画面に見えてるじゃないですか、なんか不思議な感じで。たまたま会ったときは、やっぱり通じ合えるとうか、深い話もします。ーーいまおこもりする生活が長いですが、気持ちが下向きになる方もいるかもしれません。そんなとき、中納さんだったら、どんなふうに気持ちを立て直しますか。私も下向きになることはありますけど、やっぱり呼吸が大事ですね。最近寝れなくて、ヨガをやっている友だちに、「片方ずつ、鼻の深呼吸をやればいい」と言われて、それで寝れないのも軽減されましたね。まず座禅のポーズをして、口で息はせず、片方の鼻を指で抑えて、もう片方の鼻から息を吸って吐く。これを繰り返すとスッキリしました。落ち込んだりしたときは、心と身体は繋がっていると思っているので、肉体からアプローチしていきます。外側から、内側をなおすということですね。サウナやジムに行ったり、散歩したり、ストレッチしたりすると、血が巡って気持ちも楽になります。あとは、鉄分が不足するとイライラするらしくて、女性は鉄分が少ないから、鉄分を摂るのもいいみたいですね。ーー今日も青い髪がおしゃれな中納さんは、ファッションにおいてのこだわりはありますか。どんな格好をするのも好きで、あまりこだわりはなくて、そのときどきに自分が着たい服を着ています。気分ですね。服は大好きだし、おしゃれするのも好きです。青い髪の色も、ここまでブリーチしたのは20年ぶりぐらい。せっかくプロモーションが始まるので、気合いを入れてブリーチしました(笑)。ーーすごくお似合いです! では最後に、今後の抱負をお聞かせください。あまり先のことは考えてないんです。前はもうちょっと考えていましたが、コロナ禍になってから、先を考えすぎると自分に負荷をかけそうだから。でもまあ、ずっと音楽はやれたらいいなと思っています。そのためにも、いいものを見て、いいものを聴いて、自分でちゃんと判断できるようにしていたい。これからも、常にいい感じでいられるようにしたいと思っています。取材後記圧巻の世界観でわたしたちを魅了してやまないEGO-WRAPPIN’の中納良恵さん。ananwebの撮影の際は、中納さんの青い髪とオレンジのアイラインが美しく印象的なうえ、インタビューでも誠実にそしてとってもキュートな一面も垣間見えて、惹きつけられました。そんな中納さんのソロアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。写真・山本嵩取材、文・かわむらあみり中納良恵PROFILEEGO-WRAPPIN’ボーカリスト。1996年、中納良恵(Vo、作詞作曲)と森雅樹(G、作曲)に よってEGO-WRAPPIN’結成。多様なジャンルを消化し、独自の世界観を築きあげた「色彩のブルース」や「くちばしにチェリー」は、名曲として異例のロングヒットとなる。以後、作品ごとに魅せる斬新な音楽性において、常に日本の音楽シーンにおいて注目を集め続け、2021年に結成25周年を迎える。中納良恵名義によるソロアルバム『ソレイユ』(2007年)、『窓景』(2015年)の独創的な作品を2枚発表。2021年6月30日、通算3枚目のソロアルバム『あまい』リリース。7月からは個展を実施、秋にはソロライブツアーを開催。InformationNew Release『あまい』(収録曲)01.オムライス02.オリオン座03.Dear My Dear04.SA SO U05.同じ穴のムジナ06.待ち空 feat. 折坂悠太07.あなたを08.ポリフォニー09.真ん中10.おへそ2021年6月30日発売*収録曲は全形態共通。(通常盤)TFCC-86764(CD)¥3,300(初回生産限定盤)TFCC-86762〜TFCC-86763(CD+DVD)¥4,730[DVD内容]Yoshie Nakano Film Live -sweetrip-※動画がスマホなどで再生できるQRコード付。良恵のあま〜いフォトカード10枚封入。写真・山本嵩 取材、文・かわむらあみり
2021年07月09日Musical『HOPE』が、下北沢・本多劇場にて10月1日(金)~17日(日)に上演されることが決定。この度、演出の新納慎也、主演の高橋惠子のコメントが公開された。『HOPE』は、著名作家の遺稿の所有権をめぐって、実際にイスラエルで起こった裁判をモチーフに描いた法廷劇。韓国芸術総合学校の卒業制作として2017年に発表され、その完成度の高さから、2019年に初演されると大きな話題を呼び、第4回韓国ミュージカルアワードにて大賞、脚本賞など数多くの賞を受賞するなど高い評価を得た。さらに韓国で2020年にふたたび再演されるなど、注目度が高待っている。本舞台は、主人公ホープの過去と現在が交錯しながら、もうひとりの主人公で原稿の擬人化である「K」、クラインの才能を守ろうとするベルト、ホープの母でありベルトの恋人マリー、過去のホープ、戦争を逃れてきた難民カデル、そして男性アンサンブル4名で、ホープの数奇な運命を辿る。この日本初演版を演出するのは、個性派俳優として活躍する新納慎也。本作が演出家デビューとなり、さらに上演台本・訳詞にも取り組む。主人公のHOPEは、女優デビューから51年目にして初ミュージカル主演に挑む高橋が務め、共演には、永田崇人・小林亮太(K役/Wキャスト)、清水くるみ(過去のHOPE役)、白羽ゆり(マリー役)、中山昇、縄田晋、染谷洸太、木暮真一郎、そして上山竜治(カデル役)、大沢健(ベルト役)と、個性豊かなキャストが顔を揃えた。■新納慎也 コメント「あなたの宝物は?こだわりは?執着しているものは?囚われているものは?それを手放すことを考えたことがありますか?Musical『HOPE』は“存在意義”という心の藁に縋ってしまう人間の性を扱う、ひとりの老婆の物語……ミュージカル『HOPE』日本版の誕生です!実在の裁判をモチーフに創られた、この作品の舞台も裁判所。裁判とは時に残酷で無情で、また演劇的でもあります。ホープの裁判の傍聴人として、ホープと共に心の琴線に触れる人生の旅を送っていただけたらと思います。そんなホープを今回、ミュージカル初挑戦になる高橋惠子さんにお願いしました。高橋惠子さんの繊細でチャーミングなお人柄溢れるお芝居は、きっと魅力的なホープを生み出してくださると期待しています。かく言う僕も、初演出となります。学生の頃に芝居と同時に演出も学んで以来「いつか演出をしてみたい」という願望はあり、幾度となく「演出してみませんか?」というお誘いを頂いたりはしていたのですが実現には至らず、この度、満を持して初演出をさせていただくこととなりました。劇団やグループに属さず、ずっとプロデュース公演のみで舞台に立ち続けてきた僕は、お陰で様々な名だたる演出家の方の作品に出演させていただいてきました。その演出家の皆様のDNAと俳優としての経験、そして何より演劇を愛する心で新納慎也らしい演出が出来たらと思っております。心許ないひよっこ演出家ですが、素晴らしい才能のキャストの皆さんと信頼できるスタッフ陣のお力をお借りして、この作品の身を抉るようなヒリヒリする素敵なHOPEの世界をお客様にお伝えしたいと思います。ぜひ、劇場で様々な「初」が誕生する瞬間を御覧ください」■高橋惠子コメント「エヴァ・ホープを演じさせていただきます高橋惠子です。新納慎也さんの演出も楽しみです!老婆を演じます。この作品に出会えたことに感謝しています。私の歩んできた時間も重ねながら、HOPEの孤独と執着と最後の希望を演じたいと思います」Musical『HOPE』下北沢・本多劇場にて10月1日(金)~17日(日)上演チケット発売日 2021年8月7日(土)予定チケット料金 9,800円(全席指定・税込)公式サイト
2021年07月05日緊急事態宣言発出に伴い、4月25日以降の東京全17公演と、5月19日(水)より予定していた大阪全8公演が中止となったミュージカル「スリル・ミー」の全ペアオンライン配信上演が決定した。本作は1920年代にアメリカで起きた殺人事件を基に、劇作家スティーブン・ドルギノフが製作したもの。日本初演ペアの田代万里生と新納慎也、2018年公演から引き続きの出演となる成河と福士誠治、初演から10年の節目に実施されたオーディションで選ばれたフレッシュな松岡広大と山崎大輝が三者三様の「スリル・ミー」を届ける。オンライン配信上演では各ペアによるスペシャル対談に加え、バックステージ特別映像も配信される。視聴券は今週末5月22日(土)より発売開始。本編映像についてはアーカイブ配信及び映像のパッケージ化、 放送などは予定していないため、この機会をお見逃しなく。以下、主催者よりコメント。緊急事態宣言の発出に伴い、 4月25日以降の東京公演(17公演)及び、 5月19日より予定しておりました大阪公演(全8公演)が中止を余儀なくされました。 この状況を受け、 今回特別に配信のご許可を頂くことができました。 田代万里生・新納慎也、 成河・福士誠治、 松岡広大・山崎大輝の各ペア1回のみの限定オンライン配信上演をいたします。本来であれば、 劇場空間で演者とお客様が一体となり、 生の演劇を楽しんで頂きたいという思いではございますが、 新型コロナウイルス感染拡大により、 劇場でお会いすることが叶わなくなってしまった皆様、 そして、 既に本公演をご覧くださった皆様にも、 2021年公演を改めてお届けし、 同じ時間に皆様と『スリル・ミー』を共有しご観劇頂ければと思っております。また、 本編の配信上演に加え、 各ペアによるスペシャル対談や、 セットデザイナーの伊藤雅子さんによる解説付きバックステージツアー、 そして先日実施いたしました緊急企画スペシャルトークショーのダイジェスト版を収録した、 特別映像も別途配信が決定いたしました。コロナ禍の苦しい時期ではございますが、 ご自宅で配信だからこそ見ることのできる本編の臨場感や特別映像をお楽しみいただければと存じます。【配信概要】視聴券発売URL: ※ご利用には「e+(イープラス)」への会員登録が必要となります(入会金・年会費は必要ありません)配信メディア:イープラス「Streaming+」●ミュージカル『スリル・ミー』オンライン配信上演(アーカイブなし)舞台本編をそのままお届けいたします。<日程>1. 5月29日(土)17:00~松岡広大・山崎大輝 / ピアニスト:篠塚祐伴2. 5月29日(土)20:00~成河・福士誠治 / ピアニスト:落合崇史3. 5月30日(日)17:00~田代万里生・新納慎也 / ピアニスト:落合崇史※アーカイブ配信・見逃し配信はございません上演時間:1時間40分(途中休憩なし)視聴券価格:オンライン配信上演(本編)5,000円視聴券発売期間:5月22日(土) 12:00~各配信開始時刻から30分後までコンプリート特典:同一のイープラス会員IDで1.〜3.の視聴券を購入した方には特別画像をお届けします!(特典のお届けは6月上旬、 イープラスに登録のメールアドレスへのご連絡となります)●ミュージカル『スリル・ミー』特別映像配信(アーカイブあり)※舞台本編は含まれません。<配信内容>トータル約75分予定・各ペア対談(各ペア約15分)・スタッフによるバックステージツアー(約15分)・5/1配信特別トークショーダイジェスト映像(約15分)配信期間:5月29日(土)10:00~6月13日(日)23:59※視聴券をご購入頂いた方は配信期間中、 何度でもご視聴頂けます。視聴券価格:特別映像視聴券 2,500円視聴券発売期間:5月22日(土)12:00~6月13日(日) 22:30
2021年05月17日4月1日(木)に東京芸術劇場シアターウエストで開幕し、5月2日(日)まで予定されていた東京公演形17公演が中止となったミュージカル「スリル・ミー」。この度、田代万里生、新納慎也、成河、福士誠治、松岡広大、山崎大輝ら全出演者が登場する特別トークショーの開催が急遽決定した。5月1日(土)12:00より行われる特別トークショーでは、演劇ライターの上野紀子が聞き手となり、出演者がミュージカルに関するトークを展開。稽古場でも一堂に会すことはなかったという6人が集まるこのイベントで何が起こるのか。すでに「スリル・ミー」を観劇した方、中止に伴い公演を観ることができなくなった方、これから群馬、愛知、大阪での公演に参加予定の方も、ぜひキャストたちのミュージカルにかける思いに耳を傾けてほしい。■主催社よりコメント東京都に発出された緊急事態宣言に伴い、悔しくも4月24日がミュージカル『スリル・ミー』の東京公演千穐楽となりました。当初予定していた5月2日までの17公演が中止となったことから、「劇場でお会いする機会を失ってしまったお客様のために何かできないか」と出演者からも提案をうけ、急遽この企画を決定いたしました。作品をご覧いただけなくなってしまった方や、群馬、愛知、大阪での観劇を予定している方、既に東京公演をご観劇頂いた方、皆様により公演を楽しんで頂けるように、作品への思いなどをお伝えできればと考えております。稽古場でもキャスト6人が一堂に会すことはありませんでしたので、何が飛び出すか予測不能な“スペシャルトーク“をこの機会にぜひお楽しみください。【トークショー ライブ配信詳細】出演:田代万里生、新納慎也、成河、福士誠治、松岡広大、山崎大輝 / 聞き手:上野紀子(演劇ライター)日程:5月1日(土)12:00~12:45アーカイブ視聴期間:〜5月2日(日) 12:00視聴券価格:1,800円(税込)※視聴券をご購入頂いた方はどなたでもご視聴頂けます。視聴券発売日:4月29日(木・祝) 10:00〜視聴券発売URL: ※ご利用には「e+(イープラス)」への会員登録が必要となります(入会金・年会費は必要ありません)配信メディア:イープラス「Streaming+」※利用方法・推奨環境・動作チェック視聴券に関する問い合わせ先:Streaming+視聴者ご利用ガイド※ホリプロステージでのご回答はできかねます。ご了承下さい。【ツアー公演】●群馬公演期間:2021年5月4日(火)・5日(水)ー5月4日(火)16:30(田代×新納)ー5月5日(水)12:30(成河×福士)/ 16:30(松岡×山崎)会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター主催:高崎芸術劇場お問い合わせ:高崎芸術劇場チケットセンターTEL:027-321-3900(10:00~18:00【年中無休】)●愛知公演期間:2021年5月15日(土)・16日(日)ー5月15日(土)15:00(成河×福士)/ 18:30(成河×福士)ー5月16日(日)12:30(松岡×山崎)/ 16:30(田代×新納)会場:ウインクあいち大ホール主催:メ~テレ/ メ~テレ事業お問い合せ:メ~テレ事業TEL:052-331-9966(祝日を除く月〜金 10:00~18:00)●大阪公演期間:2021年5月19日(水)~23日(日)ー5月19日(水)13:30(松岡×山崎)/ 18:30(成河×福士)ー5月20日(木)13:30(成河×福士)/ 18:30(松岡×山崎)ー5月21日(金)18:30(田代×新納)ー5月22日(土)13:30(成河×福士)/ 18:30(田代×新納)ー5月23日(日)13:30(田代×新納)会場:サンケイホールブリーゼ主催:サンケイホールブリーゼお問い合わせ:ブリーゼチケットセンターTEL:06-6341-8888(11:00~15:00)公式HP:
2021年04月27日アメリカのシカゴで実際に起こった殺人事件を題材にしたミュージカル『スリル・ミー』が東京芸術劇場ウエストで上演中だ。舞台は、監獄の仮釈放審議委員会。収監者である「私」の5回目の審議が始まり、34年前、19歳の「私」と幼なじみの「彼」が犯した罪が静かに語られていく。舞台上にあるのは、1台のピアノと少しばかりの小道具。ヒリヒリとした緊張感と美しいピアノの旋律が流れるなか、明かされる真実。たった2人の俳優が、100分間、ノンストップで展開する衝撃作だ。2005年にニューヨークのオフ・ブロードウェイで初演されて以降、世界中で上演されている本作。日本版初演は、11年に栗山民也が演出を手掛け、田代万里生×新納慎也、松下洸平×柿澤勇人のペアで上演。その後、キャストを替えて再演を重ねてきた。今回は、日本初演10周年を記念した公演で、初演以来のタッグである田代×新納ペア、18〜19年公演で初登場して大反響だった成河×福士誠治ペア、そして、オーディションで選ばれて、初めて本作に挑戦する松岡広大×山崎大輝ペアの3組が出演する。松岡×山崎ペアのゲネプロ(総通し舞台稽古)を見た。ニーチェの信奉者で、自らを“超人”として犯罪を犯すことに快感を得る「彼」を山崎が、「彼」を愛していた「私」を松岡が演じた。実年齢が23歳の松岡と25歳の山崎が、等身大に演じる「私」と「彼」は、いい意味で若さを味方につけた。若さゆえの狂気や暴走っぷりが感じられて、妙な説得力があった。本作に出演してきた歴代の俳優陣と比べると、舞台のキャリアが浅いため、きっとプレッシャーに感じた部分もあっただろうが、周囲に流されることなく、「私」と「彼」の物語に新風を吹き込んだと感じた。初日の幕が開き、松岡は「個人的には本当に色々とまだまだだな、と思うこともありますが、本日出来る限りのことをお客様に向けて、そして『彼』に向けて存分に演じられたらと思います。これからも慢心せず、慢心していきたいと思います」とコメント。山崎は「今までで一番緊張する作品でした。今回、やれる限りのことは出来ましたが、もっと詰めていくことはたくさんあるので、今作ったものをさらに突き詰めていきたいと思います。ここから約1ヶ月以上ありますが、どのような風に僕たちのペアが進んでいくのか、ぜひ皆さま気にしてくださると嬉しいなと思います」と話している。それぞれのペアで全く印象が異なる三者三様の『スリル・ミー』。東京公演は5月2日まで。5月4、5日は群馬・高崎芸術劇場スタジオシアター。5月15、16日は愛知・ウインクあいち大ホール。5月19〜23日は大阪・サンケイホールブリーゼで上演予定。ぜひお見逃しなく。取材・文:五月女菜穂
2021年04月07日ミュージカル『スリル・ミー』がこのほど、東京芸術劇場シアターウエストにて開幕した。出演は田代万里生、新納慎也、成河、福士誠治、松岡広大、山崎大輝。同作は1920年代に世界中を震撼させたアメリカ・シカゴで実際に起きた事件を基に作られた究極の心理劇ミュージカルで、2005年のニューヨーク、オフ・ブロードウェイで開幕以降、 世界中で上演され続けている。日本では2011年に100名の小劇場からスタートし、「私」と「彼」、男2人だけの空間を覗き見るような劇場体験は、1度観たら虜になる衝撃のミュージカルとして、これまでに6度の上演を重ね、日本初演から10年目の今年、更なる進化を遂げて開幕した。今回は、3組のペアで上演。日本初演から10年を記念して9年ぶりのペア復活となる、成熟した表現でありながら醸し出される純粋さが魅力の田代万里生(私)と新納慎也(彼)。卓越した技術と人間の深層心理までをも掘り起こすような、2018年公演から引き続きの出演となる成河(私)と福士誠治(彼)。そして、演出の栗山民也によってオーディションで選ばれた、若さ故の脆さ、危うさ、未知なる進化を予感させる松岡広大(私)と山崎大輝(彼)。それぞれ三者三様の魅力を見せる。東京公演は東京芸術劇場シアターウエストにて5月2日まで行われ、5月4日〜5日に群馬・高崎芸術劇場スタジオシアター、5月15日〜16日に愛知・ウインクあいち大ホール、5月19日~23日に大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。東京公演当日券は各公演、開演時間までホリプロステージにて販売し、劇場窓口での当日券の販売はなし。○演出栗山民也 コメントあぁ、10年続いたんだ老朽化で取り壊しになる寸前の麻布にあった「アトリエ・フォンテーヌ」、その100席ほどの何もない空間が、私たちの初演の劇場でした。ピアノが一台、とにかく二人の俳優とピアノを弾く音楽家だけで、とても豊かでとても危険な世界が創れると勇んではじめた作品です。あっという間に10年が経ちました。そして本日、3組それぞれの公演の初日が無事開きました。3組といっても、どこか違った3様のドラマですが。舞台ってライブだから何が起こるかわからないね、とはよく言われることですが、その時その場所に居合わせたことの奇跡だけを信じるしかありません。それがなんと心躍ることか。人と人が出会い、ぶつかることで起こるその時だけのスリルを、全身で体験してください。このコロナでの荒涼とした状況が続く中、人間であることを忘れないために、私たちの中に住む無数の感情だけはしっかりと動かしましょう。栗山民也○田代万里生 コメント個人的には10年前の初演から、劇中の台詞「5度目の正直」ならぬ「5度目の出演」となります。作品のモチーフは今から97年前の1924年にシカゴで起きた事件。終身刑プラス99年の懲役と判決された2人ですが、もうすぐ本当に99年を迎えるということもあり、演じていて今回はよりリアルに感じています。再び「私」として舞台に立てること、そして栗山民也さんの演出のもと、超人・新納慎也さんと再びペアを組める奇跡に感謝して、皆様に最高の『スリル・ミー』をお届けします。○新納慎也 コメント9年ぶりの僕と万里生のペア、そして日本初演10周年を迎える記念すべき『スリル・ミー』がとうとう開幕しました! まさか4回目の『スリル・ミー』が出来るなんて思っていなかったので本当にありがたく思っています。しかも相手役が初演と変わらずに万里生で、あの時を再現するかのように、そしてあの時を超えるかのように二人で日々切磋琢磨して頑張っています。僕ら二人が『スリル・ミー』を演じていることを感慨深く思って観てくださるお客様も多いと思いますが、純度100%、最初に出来た純正ver.1.0.0が僕らの『スリル・ミー』です。その後色々な方が『スリル・ミー』を演じ、ペアによって見え方違ったり、別作品に見えたりすることもこの作品の魅力ではあるのですが、これが純正品だと誇りを持っています。10年前、稽古の始めに演出 栗山民也さんが開口一番でおっしゃった「これは壮大なる愛の物語だ」という言葉を大切に、10年経っても追及し続けています。この作品ほど劇場で観られて良かったと思える作品はないと思いますので、ぜひ劇場でしか体験出来ない緊迫感を味わいに来てください。○成河 コメント待ちに待ったこの日、とうとう開幕しました。2年前に演じた時とは情勢も違いますが、お客様とどのような時間が共有できるのだろうとすごく前向きにわくわくしています。劇場内しっかり対策しているので感染症対策的には安全ですが、演劇的にはとても危険な場所を用意しましたので、人間が危険に身を置く、ということをお客様も一緒に体験していきましょう。○福士誠治 コメント2年前演じた『スリル・ミー』。今回また新しい『スリル・ミー』が出来上がったと感じております。成河くんという「戦友」とまた出会えたことはとても嬉しく財産です。3組の色々な『スリル・ミー』が繰り広げられますが、まずは自分たちの世界を作って、演劇の楽しさやお客様との一体感、『スリル・ミー』ならではの緊張感を味わっていただけたら嬉しいなと思います。○松岡広大 コメント初日、無事に開幕しました。「私」役の松岡広大です。個人的には本当に色々とまだまだだな、と思うこともありますが、本日出来る限りのことをお客様に向けて、そして「彼」に向けて存分に演じられたと思います。これからも慢心せず、邁進していきたいと思いますので、どうかどのペアも愛していただけたらと思います。○山崎大輝 コメント無事初日を終えることが出来まして、今までで一番緊張する作品でした。今回、やれる限りのことは出来ましたが、もっと詰めていくことはたくさんあるので、今作ったものをさらに突き詰めていきたいと思います。ここから約1ヶ月以上ありますが、どのような風に僕たちのペアが進んでいくのか、ぜひ皆さま気にしてくださると嬉しいなと思います。
2021年04月05日アメリカで実際に起こった衝撃的な殺人事件を題材に、2003年にニューヨークでミュージカル化された『スリル・ミー』。たったふたりの出演者と1台のピアノが織りなす緊迫した舞台はたちまち話題を呼び、世界各国で上演される人気作となった。2011年、栗山民也の演出、田代万里生×新納慎也と松下洸平×柿澤勇人の出演で初演された日本版も熱狂的な人気を博し、キャストを替えてたびたび再演される定番作品に。そして2021年4月1日(木)、日本初演10周年を記念した公演が、東京芸術劇場シアターウエストで開幕する。舞台は監獄の仮釈放審議委員会。誘拐殺人の罪で収監されている“私”の5回目となる審議が始まり、物語は34年前へとさかのぼる。19歳の“私”と、その幼なじみでニーチェを信奉する“彼”。愛し合うふたりはある日、血の契約書を取り交わす。魅惑の旋律とともに100分間ノンストップで綴られる、彼らの犯罪の裏にあった真実とはーー。10周年キャストのひと組目は、田代万里生(私)と新納慎也(彼)の“伝説の初演”ペア。田代は伊礼彼方とのペアでその後も登板しているが、新納にとっては2012年以来の“彼”役となる。ふた組目は、2018~19年公演で初めて登場し、大旋風を巻き起こした成河(私)×福士誠治(彼)のペア。幅広い分野で活躍するふたりらしく、今回の公演を“再演”ではなく“リクリエイション”と位置付ける。そして3組目は、オーディションで栗山自らが選んだ松岡広大(私)と山崎大輝(彼)のペア。ともに演劇界期待の若手俳優であり、山崎に至ってはミュージカル自体が初挑戦というフレッシュなコンビだ。ぴあではビジュアル撮影時に3組へのインタビューを敢行しているが、本当に同じ作品の話をしているのか!? と思ってしまうほど、作品テーマについても挑む心境についても全く異なる話が飛び出していた。演じるペアによって大きく印象が変わることも、この『スリル・ミー』人気の秘密のひとつ。1日で3ペア観ることも可能な公演日程が組まれており、観比べながらどっぷりと浸かってみるのも一興だ。文:町田麻子ミュージカル『スリル・ミー』原作・脚本・音楽:Stephen Dolginoff翻訳・訳詞:松田直行演出:栗山民也出演:田代万里生(私役)×新納慎也(彼役) / 成河(私役)×福士誠治(彼役) /松岡広大(私役)×山崎大輝(彼役)ピアニスト:朴勝哲落合崇史篠塚祐伴【東京公演】2021年4月1日(木)~2021年5月2日(日)会場:東京芸術劇場シアターウエスト【群馬公演】2021年5月4日(火)・5日(水)会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター【愛知公演】2021年5月15日(土)・16日(日)会場: ウインクあいち大ホール【大阪公演】2021年5月19日(水)~2021年5月23日(日)会場:サンケイホールブリーゼチケット情報
2021年03月31日廣木隆一監督が「人を愛すること」「愛する人を守ること」の限界を描くNetflix映画『彼女』。この度、本作の追加キャストと超ティザーアートが公開された。本作は、女性2人の極限の愛憎を描いた中村珍の「羣青」の映像化。同性愛者の永澤レイは、夫から壮絶なDVを受けている篠田七恵のために、その夫を殺害する。レイに疎ましさと恐ろしさを抱く七恵と、そんな彼女を生かすため、全てを受け入れるレイ。正しいことも悪いことも、愛も憎しみも限界を超えた彼女たちの逃避行を描く。そんなレイ役の水原希子、七恵役のさとうほなみに続き、放送中の「青のSP―学校内警察・嶋田隆平―」に出演する真木よう子や、来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」への出演も決定している南沙良。また、鈴木杏、田中哲司、新納慎也、田中俊介、鳥丸せつこの出演が今回明らかになった。そして超ティザーアートには、どこか寂しげにも見えるレイの横顔が写し出されており、彼女の髪に優しく触れる手も確認できる。Netflix映画『彼女』は4月15日(木)全世界同時独占配信。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2021年02月13日1月7日、新宿・花園神社にて映画『さんかく窓の外側は夜』の大ヒット祈願イベントが行われ、W主演を務める岡田将生と志尊淳、平手友梨奈、森ガキ侑大監督が参加した。本作は、霊が“祓える男”・冷川(岡田)と“視える男”・三角(志尊)のふたりが「除霊」という特殊能力を使い、怪奇事件の解決に挑む新感覚除霊ミステリー。物語の鍵を握る、呪いを操れる女子高生・非浦英莉可を平手友梨奈が演じるほか、滝藤賢一、筒井道隆、マキタスポーツ、新納慎也、桜井ユキ、和久井映見といった豪華キャストが集結する。商売繁盛の利益で知られる花園神社ご祈祷を受け、集まった報道陣の前に登場した岡田、志尊、平手、森ガキの4人。岡田はちょうど1年前に行われた撮影を振り返りながら、「この作品に対しては色々な気持ちがこみあげてくる。たくさんの人にこの作品を届けたい」と作品にかける思いを熱く語った。また、そんな岡田と二人三脚で撮影に臨んだ志尊は「熱量と強い気持ちを持って撮影に臨んだ作品。元々は去年の10月に公開されるはずだった作品でもあり、この作品が公開されないと僕の中での2020年は終われない」と話す。またイベントの4日後に成人の日を控えていることから、話題は登壇者それぞれの20歳の頃の話題に。岡田は「20歳を迎える年は大学を辞めて、俳優業1本で行こうと決めた年でした」 と人生のターニングポイントを明かす。また、来年2022年に新成人となる平手は、志尊から「ハタチになったら僕たち(志尊・岡田)としたいことはありますか?」と聞かれると、「ずっと言ってるんですけど、ふたりとお出かけとかしたいですね」と回答。撮影時から岡田と志尊をお出かけに誘ったという。それに対し、志尊も「来年になって、何も気にせずお出かけに行けるようになるといいね」と笑顔で答えるなど、3人は終始仲睦まじい様子だった。さらに、新年ということで2021年の抱負を踏まえ、“今年やりたいこと“をそれぞれ漢字一文字で発表。「豊」と力強く書き下ろした岡田が「昨年は本当に心苦しいニュースが多かったので、今年は自分自身も心豊かに、そしてファンのみなさまにも幸せで心が豊かになるニュースを届けていけるように頑張っていきたい」と話すと、志尊は「昨年は自分にできることを模索しながら自分にできることをやり遂げるんだ、という気持ちで過ごしました。今年は自分自身と向き合った上で一度走るスピードを落として、一歩ずつ地に足を付けて歩いていきたい」と決意を述べ、「歩」の一文字を掲げた。続いて「未」と記した平手は、「未知の未です。この先どのような道が待っているのか、どういう選択をするかわからないのでこの漢字にしました」と答え、報道陣に10代最後の年を表す漢字を披露。森ガキ監督は、「こういう状況なので、コロナのことを気にせずに過ごせる和やかな年になってほしい」と「和」の漢字を報道陣に見せた。イベントの最後には、志尊が「撮影した映画が公開されることが当たり前じゃないんだと、公開ができることの喜びを改めて感じる機会になりました。この作品が一人でも多くの人に届いてほしい」と語り、岡田も「この映画のラストには希望が待っています。皆さんの心に少しでも希望が届けられるように、このような状況ではありますが作品を観て希望を感じてもらえたら嬉しいです」と締め括った。『さんかく窓の外側は夜』1月22日(金)公開
2021年01月08日「私」と「彼」、たったふたりの出演者が一台のピアノと共に繰り広げる100分間ノンストップのミュージカル、『スリル・ミー』。実際にあった衝撃的な殺人事件を題材にアメリカで生まれ、日本では2011年に初演された人気作が、2021年4月に2年ぶりに再演される。これまで様々なペアが演じてきた「私」と「彼」は、日本初演10周年となる今回もトリプルキャスト。3組のうち、2018-19年公演に引き続いての登板となるペア、成河(私)と福士誠治(彼)に話を聞いた。“再演”ではなく“リクリエイション”──まずは、今作に再び挑もうと思った理由をお聞かせください。福士僕、“再演”って人生で初めてなんですよ。同じ役をまたやることに対して、「ん……」っていう気持ちが実はあるのですが、今回に関しては流れるように決まりましたね(笑)。ソンちゃん(成河)とまたやれるなら、スケジュール的には大変だけどやるか! と思いました。成河めっちゃ分かる。僕も前回一緒に作った誠ちゃん(福士)とじゃなかったら、またやることに興味は湧かなかったと思います。日本には1か月稽古して1か月公演しておしまい、という文化がありますけど、僕は演劇って、本来は5年くらいかけて作り続けるものだと思ってるんですよ。だから今回も、“再演”でも一から作るのでもなく、前回からの“続き”だと思って臨むつもり。その価値があると思える限り、まだまだ何年もやれると思ってます。福士そこには性格の違いがあって、僕は芸術追求タイプのソンちゃんと違って燃え尽き症候群タイプだから、1回1回「終わったー!」ってなるんですけど(笑)。成河もちろん僕も、その都度燃え尽きながらはやりますよ(笑)。でも少し時間が経って、自分たちが描いた絵を俯瞰で見ながら創作を続けられるって、贅沢なことじゃないですか。福士渦中にいるとどんどん描き足していっちゃうけど、俯瞰で見ると消しゴムで消せるからね。邪魔だったものを消して、作品を研磨するイメージで臨めたら、とは僕も思っています。成河そうそう。そういう意味では“再演”じゃなく、“リクリエイション”っていう言葉がふさわしいのかなと思いますね。プライベートは大嫌い!? でも似ているところがいっぱいあるふたり──ふたり芝居ということで、お互いの信頼関係が大事になってくると思います。おふたりは前回が初共演でしたが、どのように信頼関係を築いていかれたのでしょうか。成河一緒にいっぱい旅行をしました! …嘘です、1回も行ってない(笑)。福士行ってないね(笑)。心の旅行はいっぱいしましたけど。成河いやだって、分かるでしょう? ふたりともめちゃめちゃ照れ屋でナイーブだからこそ、こんだけお喋りなんですよ(笑)。福士でも僕、ソンちゃんとはずっと喋っていられるな。何かひとつ話題をポンって置いたら、それに対してふたりであーだこーだ言えるところが、わりと最初からあった気がするんですよ。成河懐かしい、前回の稽古中もそうだったね。誠ちゃんとは、好きなもの嫌いなものは全然違うんですけど、色んな物事に対する距離感が似てるんじゃないかと思います。福士あと、現場が楽しくないとダメなところ。もちろんプロとしてお仕事をしているんだけど、根本に楽しい気持ちがあったほうが面白い、って思ってるところが似ているんじゃないかな。成河すごく分かる。あと僕がものすごく共感してるのは、オールラウンダーだっていうところ。ひとつのジャンルを極めることも大事ですけど、俳優ってそんな単純なものじゃないような気が僕はしているから、色んなジャンルに垣根なく挑戦する誠ちゃんに共感するし、僕もそうありたいと思ってます。だから誠ちゃんのこと、ずっと“旅人”って呼んでるんですけど(笑)。福士そ、僕たちはゴールのない“旅人”(笑)。成河本当、似てるところがいっぱいあるふたりだよね。プライベートは大っ嫌いだけど!(笑)福士あはははは! それめちゃくちゃ面白い、すげー“垣根”あるじゃん(笑)。──大っ嫌いなんですか(笑)。成河大っ嫌い。ははははは! いや、プライベートを知らないんですよ(笑)。福士そうそう、旅公演でちょっとご飯食べたりはあったけどね。成河結局ふたりとも“旅人”だから、それぞれ自分の時間が大事なんです(笑)。福士たとえば夕方5時くらいに偶然会って、お互いその後の予定がなかったら、「飯行こう」って絶対なると思うんです。で、そうなったら多分、ずーーーっと話し続ける(笑)。成河そうだね、半日くらい(笑)。福士でも実際には、お互い6時くらいから予定があったりしてすれ違うことが多い。仕事に対する姿勢も、プライベートも“旅人”なふたりなんです(笑)。1ミリでいいから“正解”のその先へ──前回の公演を通して、演出の栗山民也さんにはどんな印象をお持ちですか?福士僕は結構、いい意味での“してやられた感”がありますね(笑)。前回の時点で既に色々な人がやってきていた作品ですけど、成立さえしていれば同じ動きじゃなくてもいいじゃんと思って、ソンちゃんと色んな動きを提示したんです。でもある時、「形式的に動くことで生まれる神話的なものが君たちの狂気性に繋がる」と言われて、「彼」という人間がスコンって腑に落ちてしまった。「彼」の心の動きを考えて一生懸命積み上げていたピラミッドが、そのひと言で一気に3段から5段になって土台がしっかりしちゃった気がして、なんか悔しかったです。成河ああ分かる! リクリエイションを本気でしようと思ったら、決められた動きっていう“正解”は一番邪魔なもの。俳優は失敗をしながら深めたり積み上げたりしていくもので、そのプロセスが極めて重要なんですよ。でも栗山さんが持っているのは、とても強力な正解だから。それでも誠ちゃんとは、「今俺たちが思い付いたプランなんて正解と比べたらめちゃめちゃダサいかもしれないけど、それでも言ってこうぜ、傷ついてこうぜ!」ってやってましたけどね(笑)。福士そう、1回プレゼンはするんです(笑)。でも説得されちゃう。今回もきっとそうなるとは思いますけど、1ミリでもいいから“正解”の先に行きたいというのが意気込みです。「私」と「彼」の愚かしい振る舞いが自分たちの教訓にならないといけない成河僕が前回、一番説得力を感じた栗山さんの言葉は、「この作品は“資本主義の病”を描いている」というもの。きっと色んな捉え方ができるから『スリル・ミー』は人気があるわけで、“究極の愛”というのもそのひとつだと思います。ただ僕の中には「本当にそれでいいの? そのひと言では語れない作品なんじゃないの?」という問いがあって、そんな時に“資本主義の病”と言われてとてもしっくり来たんです。この話を、純粋に愛し合っているふたりを周りの大人がダメにした、という他人事にしてはいけない。ふたりの愚かしい振る舞いが、今も資本主義社会に生きる僕たち自身の教訓にならないといけないと、少なくとも僕は思っています。福士100年前の事件だけど、同じような愚かさって、今の時代にもあるものだからね。あんまりこういうことばっかり言うと、お客さんが観に来たくなくなっちゃうかもしれないけど(笑)。成河いやでも、それが演劇だと思うよ。人間の欲とか悪意、闇みたいなものって、あまりにも近づきすぎると取り込まれてしまう危険があるけど、演劇だと遠くから観て、問題解決につなげることができる。確かに、究極の愛を描いた作品として大切に思っているお客様にとっては聞きたくない話かもしれないけど、栗山さんはどっちの柱も持っている中でこっちの柱を僕たちに預けてくれている感覚があるから、今回も僕たちはこの柱でやらせていただくと思います。福士いやあ面白いな~、聞き入っちゃった。前回も、こういう対談取材でソンちゃんの話を聞いていたおかげで、稽古にスッと入れたことを思い出しました。今回も、稽古が始まる直前くらいにまたこういう取材を組んでもらいたいですね。……いや、それより稽古しないといけないか(笑)。まずは歌を思い出さないと、だって僕たち、ビジュアル撮影中に音源が流れてたのに「え、この歌って俺が歌ってたっけ?」っていうくらい忘れていたんだよ?(笑)成河そうそう、「どっちだっけ?」みたいな(笑)。しょうがないよ、旅人だから!福士はい、旅人ですからもう(笑)。──おふたりならではの興味深いお話の数々、ありがとうございました!福士あ、もう大丈夫ですか? 好きな食べ物の話とか、しなくていいですか?成河好きな食べ物かぁ~、時間かかるよ俺! ……めんどくせー、みたいな顔しないで(笑)。──じゃあせっかくなのでお願いします。広げなくていいので(笑)。福士はい(笑)。おごってもらえるならお寿司で、いつでも食べたいのは唐揚げかな~。成河あ、唐揚げ好きなの? めちゃ似合いそうだね! 唐揚げのCMやってほしい。福士やりたいな~。ソンちゃんは、パクチーでしょ?成河違う違う。いやパクチーなんだけど、パクチーは食材やん?福士ああ、そういうこと。成河だからね、トムカーガイ。世界の料理の中で、タイ料理が一番の好物です!取材・文:町田麻子撮影:杉映貴子成河さんと福士誠治さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=6f6f28bd-a3d9-43f3-8d0b-70ec1752d53f&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。次回、キャスト対談第3弾・松岡広大×山崎大輝ペアの記事は1月22日(金)公開予定!ミュージカル『スリル・ミー』原作・脚本・音楽:Stephen Dolginoff翻訳・訳詞:松田直行演出:栗山民也出演:田代万里生(私役)×新納慎也(彼役) / 成河(私役)×福士誠治(彼役) /松岡広大(私役)×山崎大輝(彼役)ピアニスト:朴勝哲落合崇史篠塚祐伴【東京公演】2021年4月1日(木)~2021年5月2日(日)会場:東京芸術劇場シアターウエストチケットは3月9日(火)より一般発売予定※記事初出時から一般発売の日にちが変更になりました。【群馬公演】2021年5月4日(火)・5日(水)会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター【愛知公演】2021年5月15日(土)・16日(日)会場: ウインクあいち大ホール【大阪公演】2021年5月19日(水)~2021年5月23日(日)会場:サンケイホールブリーゼ( )
2021年01月08日「私」と「彼」、たったふたりの出演者が一台のピアノと共に繰り広げる100分間ノンストップのミュージカル、『スリル・ミー』。実際にあった衝撃的な殺人事件を題材にアメリカで生まれ、日本では2011年に初演された人気作が、2021年4月に2年ぶりに再演される。これまで様々なペアが演じてきた「私」と「彼」は、日本初演10周年となる今回もトリプルキャスト。3組のうち、まずは“伝説の初演”ペア、田代万里生(私)と新納慎也(彼)に話を聞いた。話し合いを繰り返して作り上げた初演──日本版オリジナルキャストのおふたりが登板するのは、2012年以来約10年ぶりになりますね。田代そうですね、その間ほかの作品でも一切共演がなかったので、僕は新納さんの“共演NG”なのかと思ってました(笑)。でもふたりとも、ずっと頭の隅に『スリル・ミー』のことはあって、たとえば僕が韓国に行った時に……新納あぁ、お土産もらった! 作品名が入ったエアポッズのカバーが、自宅のポストに入ってました(笑)。でも僕は、年齢的なこともあって「彼」役は卒業したつもりでいたので、今回のお話をいただいた時は冗談だと思ったんです(笑)。万里生が(伊礼)彼方と組んだ公演を観に行った時も、「まだやれるのに」って思っていたらすごく嫉妬しただろうけど、もう“ご隠居”みたいな気分だったから(笑)、そういうのは全くなくて。田代OBみたいな感じで観てたよね(笑)。新納そう、「良かったよ~」とか言って(笑)。だから本当、びっくりしましたね。田代僕は伊礼さんと組んだ時も、「次もしやる時は新納さんと伊礼さんの両方と組みたい!」って思ってましたけどね。どっちも大好きだから。新納いやいや…...だって19歳の役ですよ?(笑) でももちろん、またやれるのは嬉しいこと。10年近い時を経て、若い俺はこう考えてたけど今は違う、とかも出てくると思うと楽しみです。──初演時の思い出や、印象的なエピソードなどをお聞かせください。新納とにかくふたりでああでもないこうでもないって、ものっすごく色んな話をした思い出がありますね。「私」と「彼」の関係性とか価値観を共有するための話し合いを繰り返したね。田代僕は当時まだデビューして2年くらいで、分からないことだらけだったから、新納さんからいっぱいアドバイスをいただきました。新納スポンジのように、って言うのかな。万里生が短い期間でぶわ~っと色んなことを吸収して成長していって、なんてピュアな人なんだ! と思ったことを覚えています。田代あの時は僕らのほかに松下洸平君と柿澤勇人君のペアもいて、大枠の動きだけは一緒につけてもらいましたけど、そのあとは演出の栗山(民也)さんが、ずっと僕らだけを見て作ってくださったことも印象的。忘れられない“栗山語録”がいっぱいありますね。新納あるある、まずはあれだよね、稽古初日の「これは究極の愛の物語です。じゃあ始めよう」。僕はその時、「そうなの? これ愛の物語なの!?」って(笑)。田代めっちゃドSな「彼」を作って来てたのに(笑)。新納そう! 栗山さんの読みの深さに、最初から驚かされました。演出も、「ここで椅子を叩いて」とか「ここで髪をかき上げて」とか、とにかく細かくて。最初は意味が分からないんですけど、稽古するうちに、そう動かざるを得ない気持ちになっていくのが栗山演出の不思議なところ。田代本当にそう。栗山さんの言葉は、その時は理解できなくても後になって「なるほど!」ってなることがあるから、自分なりの解釈とかは加えずに、なるべくそのまま台本に書いておくようにしてるんです。それで今日、初演の台本を見返したら、1ページ目に「演劇は時間だ」と。新納……分かるような分からんような。田代僕もまだ分からない(笑)。でももしかしたら、こうやって考えてること自体がもう答えなのかもしれないなと思います。「新納さんは触ってくれない」(田代) 演じる役者によってニュアンスが変わるのも『スリル・ミー』の魅力──先ほどお話にも出た通り、田代さんは2014年に伊礼彼方さんとも組んでいますが、新納さんと伊礼さんの「彼」はやはりだいぶ違いますか?田代全っ然違います! まず僕との年齢差が違うし、おふたりのキャリアと個性ももちろん違う、だから視覚的にも、硬さ柔らかさ強さ太さも全部違う。それによって、僕の「私」も大きく変わります。具体的な例で言うと、伊礼さんはスキンシップが多くて、肩をガッてつかんで「お前!」とかがしょっちゅうあるんですけど、新納さんは触ってくれないんですよ(笑)。新納ふははは! そうだっけ?田代そう、だから「私」の「触ってください」っていうセリフの意味が変わってくる。伊礼さんだと「いつも触ってくれるのに今日はどうして」で、新納さんだと「1回でいいから触って」っていうニュアンスになるんです。新納ああ~。それはでも、栗山さんが求めるものの違いもあると思うけどね。僕は栗山さんから、「『彼』は一歩足を踏み出すことにも手を動かすことにも何か目的がある人」って言われていたから、自由に動くことなんてとてもできなかった(笑)。田代確かに。栗山さんのダメ出しからして違うくらい、演じる役者によって全然違う『スリル・ミー』になるところもまた、この作品の面白さなんでしょうね。唯一無二の個性VS醸し出される貴族感──お互いが思う、役者としての魅力を教えてください。田代何だろう、もう唯一無二すぎて(笑)。だって新納さんみたいな人って、ほかにいないじゃないですか。新納確かに、「新納さんみたいになりたい」って言われたことないね、言われたいのに(笑)。田代いや、思ってもなれないから(笑)。新納さんは個性の塊のような方。しかも、個性的すぎてカンパニーに馴染まないみたいなこともなく、むしろムードメーカーとしてみんなを引っ張っていってくださるんです。あと観客としてよく感じるのは、ここぞという時の、劇場まるごとグッて抱え込むような力。迷いなくできる勇気というか、確信を持って演じられるところは、本当にすごいなと思います。新納ええ~? ありがとう(笑)。万里生はやっぱり、醸し出される“貴族感”だよね。この人、絶対育ちがいいんだろうなって思わせるような役は、僕にはどうあがいてもできない。それは本人の人柄でもあって、この人はピュアさが隠せないんですよ(笑)。ビジュアル撮影をしていた時も、「何そのポーズ!」「面白い!」とかずっと言っていて(笑)。田代新納さんに会えて嬉しかったんです!(笑)新納僕は役者には、どんな汚れ役であっても品が必要だと思ってるんですけど、万里生にはそれが最初から備わっていると思います。あとはやっぱり、安定した歌唱力。ミュージカルでは“喋るように歌う”ことが求められることもありますけど、譜面通りに歌ったほうが得というか、伝わりやすいことも多い。万里生はさすが、そのチョイスの仕方が天才的だなと思いますね。初演時とはまた違うふたりの『スリル・ミー』を 「どうか優しい目で観てください(笑)」(新納)──そんなおふたりの今回の「私」と「彼」に、自分たちで“〇〇ペア”と名前をつけるなら…...?新納……“おっさんずラブ”ペア(笑)。田代やめてよ!(笑) 観ていただいたら、年齢は全く気にならないと思いますから。新納はい、めちゃめちゃ若作りしてやります(笑)。“おっさんずラブ”じゃないなら……まあ“出戻り”だよね。“チーム出戻り”(笑)。田代いやいやいや(笑)。“真実の愛”ペアでお願いします!──素敵です(笑)。では最後に改めて、待ちわびていたお客様にメッセージをどうぞ!新納この作品にしても『エリザベート』にしてもそうなんですけど、僕は初演を立ち上げて、その作品が“ドル箱”になった頃にはもういない、っていう目によく遭うんです(笑)。作品が有名になると、初演のメンバーって美化されていくもの。「すごかったらしい」とか聞くたびに、「そうでもないんだけど、まあ答え合わせする日は来ないだろうから、美化されておいたらよろしい」って思ってたんですけど(笑)、その日がやってきてしまった。美化されたものを越えなきゃいけない、というプレッシャーを感じているので……どうか優しい目で観てください(笑)。田代僕はそうですね、新納さんとまた組めること、“共演NG”ではなかったことが(笑)、まずはとにかく嬉しくて。僕と新納さんが出会ってからの10年間、ずっと一緒にいたわけではないけれどお互いアンテナを張り合っていたことが、幼なじみの「私」と「彼」としての関係性に滲み出たらいいなと思います。もちろん舞台上の僕らが“新納さんと万里生”に見えてほしくはないんだけど、僕らの中にしか生まれない呼吸だったりリズム、目線だったりがあると思うから、初演の時とはまた違う僕らの『スリル・ミー』を、ぜひ楽しみにしていてください!取材・文:町田麻子撮影:杉映貴子田代万里生さんと新納慎也さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼント! ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=da881039-be0d-4908-bfcb-1512e9f6eb73&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。次回、キャスト対談第2弾・成河×福士誠治ペアの記事は1月8日(金)公開予定!ミュージカル『スリル・ミー』原作・脚本・音楽:Stephen Dolginoff翻訳・訳詞:松田直行演出:栗山民也出演:田代万里生(私役)×新納慎也(彼役) / 成河(私役)×福士誠治(彼役) /松岡広大(私役)×山崎大輝(彼役)ピアニスト:朴勝哲落合崇史篠塚祐伴【東京公演】2021年4月1日(木)~2021年5月2日(日)会場:東京芸術劇場シアターウエストチケットは3月9日(火)より一般発売予定※記事初出時から一般発売の日にちが変更になりました。【群馬公演】2021年5月4日(火)・5日(水)会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター【愛知公演】2021年5月15日(土)・16日(日)会場: ウインクあいち大ホール【大阪公演】2021年5月19日(水)~2021年5月23日(日)会場:サンケイホールブリーゼ( )
2020年12月25日三谷幸喜が2018年末に放ったオリジナルミュージカル『日本の歴史』が、2021年7月に再演されることが分かった。近年多くの歴史ドラマや舞台を手がけ、2022年放映予定の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』も執筆する三谷が、長きにわたり、彼の作品の世界観を支えてきた作曲家・荻野清子とともに創り上げた大河ミュージカル”が帰ってくる。「卑弥呼の時代から太平洋戦争までの約1700年にわたる日本の歴史を凝縮」した本作は、60人以上にも及ぶ歴史上の人物たちや市井の人々を、たった7名の俳優陣たちが演じ、歌い、踊るという大胆な構成。その中で、キャッチーなメロディと親しみやすい歌詞に乗せ、めまぐるしく移り変わる歴史の場面が目の前で紡がれていく。そこには脈々と次世代につながっていく人間の因果のドラマが語られ、ただの歴史の出来事の羅列ではない骨太な物語が展開していく。出演は、中井貴一、香取慎吾、新納慎也、シルビア・グラブ、宮澤エマ、秋元才加の初演メンバーに、段田安則が参加。この7名が、60役以上の老若男女の登場人物たちを演じ、歌い、踊り、歴史を駆け抜けていく。公演日程等の詳細は、決定次第、公演サイトやシス・カンパニーSNSなどで明かされる予定となっている。『日本の歴史』2021年7月再演東京公演:2021年7月上旬〜中旬 新国立劇場中劇場大阪公演:2021年 7月下旬 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ作・演出:三谷幸喜音楽:荻野清子出演:中井貴一、香取慎吾、新納慎也、段田安則 / シルビア・グラブ、宮澤エマ、秋元才加
2020年12月10日三谷幸喜が作・演出を手掛け、2018年末に上演されたミュージカル『日本の歴史』が、2021年7月に再演されることが10日、明らかになった。出演は、中井貴一、香取慎吾、新納慎也、シルビア・グラブ、宮澤エマ、秋元才加の初演メンバーに、段田安則が参加。この7人が、60役以上の老若男女の登場人物たちを演じ、歌い、踊り、歴史を駆け抜ける。もともと歴史好きで知られている三谷氏は、近年多くの歴史ドラマや舞台を手がけ、2022年放送予定の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』も執筆。その独自の着眼点とアイデアで、エンターテイメントの姿を通して、改めて歴史の面白さや奥深さを伝えている。その三谷氏が手掛けたオリジナル・ミュージカル『日本の歴史』の再演が決定。長きにわたり、三谷氏の作品の世界観を支えてきた作曲家・荻野清子氏と共に創り上げ、珠玉のキャスト陣が歌い踊った壮大な“大河ミュージカル”が帰ってくる。初演以来高まってきた再演希望の声に大きな力を得て、決定したという。「卑弥呼の時代から太平洋戦争までの約1700年に亘る日本の歴史を凝縮」したこのミュージカルは、60人以上にも及ぶ歴史上の人物たちや市井の人々を、たった7人の俳優たちが演じ、歌い、踊るという大胆な構成。その中で、キャッチーなメロディーと親しみやすい歌詞に乗せて、めまぐるしく移り変わる歴史の場面が目の前で紡がれていく。脈々と次世代につながっていく人間の因果のドラマが語られ、ただの歴史の出来事の羅列ではない骨太な物語が展開される。
2020年12月10日J-CULTURE FEST presents『千年のたまゆら 〜ソング&ダンス 装束新春コレクション〜』が、2021年1月2日(土)、1月3日(日)の2日間、開催されることが分かった。J-CULTURE FESTは、2017年1月の初開催以来、音楽や狂言、歌舞伎など日本古来の伝統芸能に新たな価値を見出して頂きたいとの思いから、日本が誇る各界のアーティストが出演する公演や、魅力的な「にっぽん」の文化体験空間を創出し、毎年お正月の恒例イベントとして実施されてきた。2018年『源氏物語音楽絵巻』、2019年『すめらみことの物語』に続き、2020年令和初の新春は、「令和にそよぐ風~若き歌詠みの物語~」と題し、「令和」の出典となり注目が高まる『万葉集』を題材に、音楽・舞踊・芝居、そして奈良・天平文化ならではの豪華にして色鮮やかな衣裳を融合させ、伝統芸能や宝塚、ミュージカルなど、各界気鋭の出演者を配した良質な和製ミュージカルショー「令和にそよぐ風~若き歌詠みの物語~」を展開した。そして、第4回目となる本公演『千年のたまゆら 〜ソング&ダンス 装束新春コレクション〜』は、十二単や衣冠・束帯とはじめとする奈良・平安時代から現代に続く日本の装束をストーリー仕立てで紹介する絢爛豪華なファッションショーに、宝塚歌劇、ミュージカル、日本舞踊、コーラスやダンスなど、「和」と「洋」が織り成す華麗なレビューとなる。今井翼、真琴つばさをはじめ、新納慎也、愛加あゆ、日野真一郎(LE VELVETS)など、豪華な出演陣が新春の東京国際フォーラムで繰り広げる華やかなステージショーに期待が高まる。J-CULTURE FEST presents 『千年のたまゆら 〜ソング&ダンス 装束新春コレクション〜』<公演概要>■開催日時:2021 年1月2日(土) (1)16:00 開演 / 3日(日) (2)12:00 開演 (3)16:00 開演※開場は、開演時間の45分前 / 上演時間 約90分■会場:東京国際フォーラムホール B7■出演:今井翼、真琴つばさ、新納慎也、愛加あゆ、日野真一郎(LE VELVETS)吉井盛悟・花柳貴衛文華、藤間京之助・佐藤洋介、池田美佳、生島翔、松本ユキ子他■スーパーバイザー:尾上菊之丞(尾上流四代家元)■脚本・演出:大野裕之(劇作家・日本チャップリン協会会長)■音楽・演奏:大貫祐一郎(作曲家・編曲家・ピアニスト)■ダンス振付・ステージング:広崎うらん(コレオグラファー・演出家・ダンスパフォーマンスREVO主宰)■装束・衣裳:井筒(創業300年。宮廷装束の研究と製作)■チケット料金:8,800 円(税込) ※全席指定 / 未就学児入場不可■一般前売開始:2020年12月5日(土)■チケットに関するお問合せ:サンライズプロモーション東京 TEL: 0570-00-3337(平日 12:00~15:00)■主催:株式会社井筒株式会社東京国際フォーラム、株式会社サンライズプロモーション東京■企画制作:株式会社井筒企画、株式会社井筒東京■制作協力:株式会社オズエンタテイメント■公演情報サイト: ※検温、アルコール消毒液の設置など感染症対策を実施します。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点より、会場では必ずマスクを着用し、声を出しての応援、客席での会話はお控えください。
2020年11月11日深田恭子主演「ルパンの娘」新シリーズの2話が10月22日にオンエア。今回は新納慎也がゲスト出演、瀬戸康史との共演に「仮面ライダーキバ」を思い出す視聴者が続出。さらに新納さんの衣装やラストシーンにも多くの反応が寄せられている。深田さんが代々泥棒一家である“Lの一族”の娘・三雲華役で主演する本作。深田さんはじめ、渡部篤郎、小沢真珠、栗原類、どんぐり、麿赤兒らが代々泥棒一家の“Lの一族”を演じ、瀬戸康史が華を想い続ける桜庭和馬に、また大貫勇輔が華の幼なじみ・円城寺輝に、橋本環奈が“Lの一族”への復讐に燃える名探偵一家の娘・北条美雲役で今シーズンから参加。信太昌之、マルシア、松尾諭らも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回の2話では、華が和馬と別れを決意、授かった子供を一人で育てようとする。高校生になった美雲は“Lの一族”を追って東京に。Lの一族はジャンヌ・ダルクが纏ったと言われる幻のマントを狙うのだが、闇のオークションでマントを落札した男は、マッチングアプリで若い女性を誘い出し拉致する変態男だった…というストーリーが展開。今回、マントを落札し、若い女性を連続で拉致していた男を演じた新納さんは「仮面ライダーキバ」で瀬戸さんと共演。新納さんのTwitterには瀬戸さんとのツーショットもアップされ“キバ”コラボをアピール。#ルパンの娘そして、 #瀬戸康史 。キバって行くぜっ!! pic.twitter.com/vJoNAWXdIu— 新納慎也(Shinya NÎRO) (@ShinyaNIRO) October 22, 2020視聴者からも「完全に、仮面ライダーキバじゃん!」「ルパンの娘に新納慎也さん出てて実質仮面ライダーキバ」「新納慎也さんと瀬戸氏はもうキバ」などの声が殺到しているほか、新納さんの衣装に「そうか!あの犯人の服装って「時計じかけのオレンジ」だ」「時計じかけのオレンジネタが出てきてめっちゃ面白い」などの反応も。さらに後半では大貫さん演じる円城寺のダンスとともに華の出産シーンが描かれ、こちらにも「こんな出産シーン初めて見たわ。円城寺さんの芸術的なダンスとイエス誕生を思わせる演出」「ベンハーのイエス誕生シーン思い出した」「ミュージカルに映画のパロディ…やりたい放題だなー、ルパンの娘 (笑)」などの感想が続々と寄せられている。(笠緒)
2020年10月23日黒澤映画をミュージカル化した『生きる』が10月9日(金)、東京・日生劇場にて開幕。それに先駆け、主演の市村正親と鹿賀丈史、演出の宮本亞門がコメントを寄せた。本作は、’18年に主演を市村正親・鹿賀丈史(Wキャスト)、音楽をジェイソン・ハウランド、脚本・歌詞を高橋知伽江、演出を宮本亞門というタッグで初演された作品で、今回が2年ぶりの再演となる。自らの余命がわずかと知り、初めて生きようとする主人公・渡辺勘治を演じるのは、初演に続き市村と鹿賀。その息子・光男は新キャスト村井良大が演じる。さらに、新納慎也と小西遼生(Wキャスト)、May’n と唯月ふうか(二役をWキャスト)、山西惇が初演に引き続き出演する。市村が「初演では、あんな耳をつんざくような拍手をもらえるとは思っていなかったのでびっくりしました」、鹿賀が「静かなものすごい熱のあるスタンディングオベーションの光景を目にして、いい仕事ができたなと感じました」と振り返った本作だが、今回の再演はさらに「すごく作品がよくなっている」と宮本。そこには宮本自身の経験も反映されているといい「コロナ禍だから観てほしい作品になった。“生きる”ということをストレートに伝えられる作品になったなと思います」と明かす。市村も「今回の演出は2年前と随分違うんです。渡辺勘治の人間ぽさが出てきたなと感じています。勘治の『今、生きている。生かされている』という台詞があるけど、僕自身も今回すごく『舞台に立たされている、立つことができている』と実感を持って言えるので、とてもしあわせ。だからこそ、この『生きる』の感動をたくさんの人に伝えたいです」、鹿賀は今回「この作品を上演できると聞いた時はすごく嬉しかったです。これ以上の舞台に立つ喜びはなかなか経験できなかったと思います」と明かし、「今回僕が一番気にしているのは“リアリティ”です。台詞も歌も踊りもある中で、どこかに一本、すっと気持ちがつながっていないとと考えました。だから歌も、上手に歌えば十分なのか?と思いまして、普通の音楽監督だったら怒るかもしれないような歌い方もしています。今までのミュージカルとは一味違う、僕は新しいミュージカルだと思っています」と語る。宮本が「これはお芝居なんです。芝居としても、ミュージカルとしても楽しんでいただける作品。映画と違う新たな感動もあると思います。必ずあなたの人生に光が差す瞬間がある舞台だと、大げさじゃなく思います。市村さんと鹿賀さんが凄まじいです。今回の『生きる』は観ないと損です」と語る本作は、10月28日(水)まで東京・日生劇場にて上演後、富山、兵庫、福岡、愛知を巡演。文:中川實穂
2020年10月14日黒澤明監督の同名映画を原作に、宮本亞門(演出)と高橋知伽江(脚本・歌詞)がブロードウェイの作曲家、ジェイソン・ハウランドとタッグを組んで作り上げた日本オリジナルミュージカル『生きる』。2018年の初演は、日本ミュージカル界を支えてきたふたりの“レジェンド”、市村正親と鹿賀丈史(ダブルキャスト)の熱演も手伝い、大きな話題と感動を呼んだ。その再演の舞台が、本日10月9日(金)に日生劇場で開幕。たった2年で再演に至ったという事実が既に、初演の成功を物語っていると言えるだろう。主人公は役所の市民課長、渡辺勘治。早くに妻を亡くしてから男手ひとつで息子の光男を育て上げ、今は息子夫婦と同居しながら淡々と仕事をこなす毎日だ。そんなある日、自分が胃がんであり、余命が長くないと知る渡辺。振り返ると、そこにあるのは意味のあることを何ひとつ成し遂げていない人生だった。今からでも、何かできることはあるのだろうか――。定年間近にして新たな人生を歩み出す渡辺の姿が胸に迫る、シンプルで力強いストーリーだ。渡辺役の市村&鹿賀のほか、狂言廻しを兼ねる小説家役の新納慎也&小西遼生、光男の妻・一枝と役所の事務員・小田切とよを交互に演じるMay’n&唯月ふうか(各ダブルキャスト)、そしていわゆる“お役人気質”の上司役の山西惇は初演からの続投。そこに光男役として、日本ミュージカル界の未来を担う村井良大を加えた新生『生きる』カンパニーが、“ジャパニーズ・ミュージカル”のさらなる高みを目指す。日本にはここ数年、空前のミュージカルブームが到来中だが、上演が多いのはやはり海外産の、西洋人または人間ではないキャラクターが多く登場する作品。そこにきて本作は、日本の老人といういかにも等身大の人物が主人公という点で一線を画し、また音楽も、最初から日本語で歌われることを前提に書かれているため日本人の心に響きやすい。“ミュージカル=自分とはかけ離れた登場人物が華やかに歌い踊るファンタジー”といったイメージにとらわれてブームを遠目に見ている、アンチ・ミュージカル層にこそ観てもらいたい作品だ。ミュージカル『生きる』作曲&編曲:ジェイソン・ハウランド脚本&歌詞:高橋知伽江演出:宮本亞門10月9日(金)~10月28日(水)東京・日生劇場11月13日(金)・14日(土)兵庫・兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール11月28日(土)~30日(月)愛知・御園座他、 以下地方公演あり文:町田麻子
2020年10月09日カネコアヤノと中納良恵(EGO-WRAPPIN’)のツーマンショー『GREENS presents “芍薬”』が、11月5日(木)に大阪・オリックス劇場で開催される。「GREENS presents “芍薬”」チケット情報魅了する歌声、独特の世界観がオリックス劇場を包み込む!大阪限定一夜限りのショーをお見逃しなく。チケットは10月10日(土)10:00より一般発売開始。一般発売に先駆け、9月23日(水)23:59まで、チケットぴあにてオフィシャル抽選先行予約受付を実施。
2020年09月14日新型コロナウイルス感染症の影響により、来年への公開延期を発表されていた映画『さんかく窓の外側は夜』の公開日が、2021年1月22日(金)に決定した。本作は、霊を祓うことができる男・冷川と、霊を視ることができる男・三角のふたりが、“除霊”を使って謎や事件を解決していくミステリー。冷川を岡田将生、三角を志尊淳が演じるほか、ストーリーの鍵を握る“呪いを操る女子高生”ヒウラエリカ役を平手友梨奈が務める。そのほか、滝藤賢一、筒井道隆、マキタスポーツ、新納慎也、桜井ユキ、和久井映見らがキャストに名を連ねた。映画『さんかく窓の外側は夜』2021年1月22日(金)公開
2020年09月14日10月30日より公開を予定していた映画『さんかく窓の外側は夜』が、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を鑑み、2021年に公開を延期することが決定した。本作は、ヤマシタトモコの同名漫画の実写映画化。岡田将生と志尊淳が、“祓える男”スゴ腕の除霊師・冷川、“視える男”書店員・三角役でW主演を務め、心霊探偵バディとなってある不可解な連続殺人事件の謎を追う。岡田さんと志尊さんのほかにも、平手友梨奈、滝藤賢一、マキタスポーツ、新納慎也、桜井ユキ、和久井映見、筒井道隆らが出演している。なお、新たな公開日は決定次第、発表されるという。『さんかく窓の外側は夜』は2021年全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:さんかく窓の外側は夜 2021年全国にて公開予定©2020「さんかく窓の外側は夜」製作委員会©Tomoko Yamashita/libre
2020年08月31日俳優として数々のドラマや映画で活躍している新納慎也(にいろ・しんや)さん。最近では大河ドラマや話題作に出演し、人気を獲得しています。そんな新納慎也さんが出演しているドラマやファンクラブ、女優・大和田美帆さんについて語ったことなど、さまざまな情報を紹介します!新納慎也は『M 愛すべき人がいて』や『知らなくていいコト』に出演!2020年4月から放送されているドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)に出演している新納慎也さん。本作では音楽プロデューサー・輝楽天明役を演じています。新納慎也さんはツイッターで「面白かった。自分でもひっくり返りました」と、自身が演じた輝楽天明はかなり濃いキャラであることをアピール。はぁぁぁぁ!面白かった(笑) #輝楽天明 に自分でもひっくり返りましたwたまに出てくるから油断しないでね。 #M愛すべき人がいて #なんか現実を一瞬忘れられた pic.twitter.com/7imItYrmvp — 新納慎也(Shinya NÎRO) (@ShinyaNIRO) April 18, 2020 すると、ファンの間では音楽プロデューサーの小室哲哉さんを「オマージュしたのでは?」と話題になり、さらに注目されるようになりました。また、新納慎也さんは2020年1月に放送されたドラマ『知らなくていいコト』(日本テレビ系)の第4話に出演。『ジーザス富岡』という有名予備校の人気講師の役を演じ、ゲスト出演ながら大きな存在感で見る人の目を引き付けました。来週OnAirの日テレドラマ『知らなくていいコト』の第4話にゲスト出演させていただきます。「ジーザス富岡」という名の予備校の人気講師の役ですw「ジーザスっ!」が流行って欲しいのです。僕としては。観てね。『 #知らなくていいコト 』1月29日(水) 22:00〜日本テレビ pic.twitter.com/7fIufKq4Dh — 新納慎也(Shinya NÎRO) (@ShinyaNIRO) January 22, 2020 新納慎也は『真田丸』で豊臣秀次役新納慎也さんは2016年に放送された大河ドラマ『真田丸』(NHK)に豊臣秀吉の甥・豊臣秀次役で出演。本作は三谷幸喜(みたに・こうき)さんが脚本を務めたこともあり、放送開始前から大きな話題に。キャストの息もピッタリで、撮影終了後も食事会を開催するほどの仲のよさを見せています。聖地? #気まぐれ にて #真田丸 の飲み会!!!「峯村リエさんを囲む会」だったらしいけど、会が終わる頃にそのタイトルを知った(笑)何にしてもこのメンバーでいまだに集まれることは素晴らしいっ!!楽しかったよぉぉぉぉっ!!! pic.twitter.com/xTW6SFZPKW — 新納慎也(Shinya NÎRO) (@ShinyaNIRO) April 28, 2019 そして2019年前期に放送された朝の連続テレビ小説『なつぞら』(NHK)には、草刈正雄さんや中原丈雄(なかはら・たけお)さんといった『真田丸』のキャストが多数出演し、再び大きな話題になりました。出演したキャストの中に新納慎也さんも入っているのかと期待されましたが、残念ながら出演は叶わなかったようです。新納慎也はファンクラブを自分でも管理新納慎也さんは自身で『ROUTE216』というファンクラブを立ち上げ、運営しています。2018年6月9日に投稿されたブログでは「スタッフに代わって作業することもある」と明かし、ファンを驚かせていました。基本的にはROUTE216は優秀なSTAFFが色んな作業をしてくれているので、僕はほとんど何も手を出すことなくFCは円滑に運営されているのですが、たまにこうやって僕自身が作業をしなければいけない事が出てきます。それは、僕が自分で立ち上げ代表となると決めた時から覚悟はしていて、メインシステムの変更や新企画立ち上げの際は代表である僕の判断で色んな事が動きます、だから僕自身が手を出して作業しないとどうにも動き出さない案件もあります。新納慎也オフィシャルブログーより引用そんな新納慎也さんのファンクラブでは、ライブチケットの先行優先予約販売や、直筆サイン入りバースデーカード・年賀状・クリスマスカードの発送、会員限定イベント、オリジナルグッズの販売、会員限定情報配信など豪華な特典が盛りだくさん!俳優本人が運営している珍しいファンクラブということもあって、人気を博しています。新納慎也、大和田美帆の母の死にショック2020年4月23日に新型コロナウイルス感染症による肺炎のため、63歳という若さで帰らぬ人となった女優の岡江久美子さん。その長女である大和田美帆さんと新納慎也さんは、舞台で共演して以来、親交が深かったといいます。そういった縁もあり、新納慎也さんは岡江久美子さんの早すぎる訃報に悲しみのコメントを発表しました。つらい…悲しい…とってもとっても大好きな岡江久美子さん。。いつも元気で明るくて、ぶっ飛んでて、最高の人。。獏さん、美帆…言葉がありません。お願い!皆さん、もっともっと緊張感持ってください。こんなに悲しい思い、したくない。。久美さん、、まださよならは言えないや。。— 新納慎也(Shinya NÎRO) (@ShinyaNIRO) April 23, 2020 新納慎也さんは大和田美帆さんがまだ20代だった頃から知っており、2010年には舞台『ガラスの仮面』で共演。以降は家族ぐるみで仲がよく、本物の妹のようにかわいがっていたといいます。そのため、新納慎也さんにとって岡江久美子さんは、第2の母親のような存在だったのでしょう。ツイッターでは新型コロナウイルス感染症への警戒を呼びかけ、「こんなに悲しい思いはしたくない」と悲痛な思いをつづっています。新納慎也は松下洸平となかよし優しい人柄で多くの人から親しまれている新納慎也さんは、俳優の松下洸平(まつした・こうへい)さんとも仲よし。2人は2011年の舞台『スリル・ミー』で共演して以来、親交を深め、インスタグラムでも仲のよさを見せています。 View this post on Instagram A post shared by 松下洸平 (@kouheimatsushita_official) on May 5, 2018 at 8:53pm PDTそして2014年には、松下洸平さんのライブにゲスト出演したことをブログで報告。『スリル・ミー』や『next to normal』で共演し、なんだか普段も結構頻繁に会ってしまう松下洸平。最近はドラマで大活躍なのですが、LIVEをするそうな。で、急きょ洸平のLIVEにゲスト出演することになりました!!!1,2曲歌うと思うのですが、もしかしたらデュエット??マジか・・・吹き出さないように気を付けよう。w新納慎也オフィシャルブログーより引用新納慎也さんの言葉から、2人の良好な関係性が伝わってきますね。そんな新納慎也さんの今後の活躍にも注目です!新納慎也 プロフィール生年月日:1975年4月21日出身地:兵庫県血液型:A型身長:1803所属事務所:ワタナベエンターテインメント16歳の時のスカウトがきっかけでモデルの仕事を始め、関西を中心にCMやイベント、雑誌などで活躍。その後、俳優を志し20歳で上京。1997年から教育番組『にこにこぷんがやってきた』(NHK-BS2)に『うたのおにいさん』としてレギュラー出演していた。以降はミュージカルを中心に活動し、2000年と2001年に上映された東宝ミュージカル『エリザベート』では圧倒的な人気を集める。近年ではNHK大河ドラマ『真田丸』やドラマ『知らなくていいコト』などに出演。2020年4月よりスタートしたドラマ『M 愛すべき人がいて』では、個性豊かな音楽プロデューサー役を演じ、注目されている。[文・構成/grape編集部]
2020年05月25日俳優の岡田将生と志尊淳がW主演を務める、映画『さんかく窓の外側は夜』(10月30日公開)の追加出演者が30日、明らかになった。同作は、ヤマシタトモコによるミステリーホラー作品の実写化で、ワタナベエンターテインメントと松竹がタッグを組み、共同で企画開発そして製作する、ワタナベエンタ×松竹による共同制作プロジェクト第1弾となる。霊を祓うことができる男=冷川理人(岡田)と、霊を視ることができる男=三角康介(志尊)が心霊探偵バディを組み、”呪いを操る女子高生”ヒウラエリカ役(平手友梨奈)に迫っていく。冷川・三角へ協力を仰ぎながら共に事件の謎を追う刑事・半澤日路輝役には、滝藤賢一。霊をまったく信じていないリアリストだが、事件の解決のために使えるものは使う主義で、冷川の過去を知る人物でもあり、何かと冷川を気にかけている。ある宗教団体の代表で、エリカを“呪い屋”へと導く、謎めいた人物・石黒哲哉役には筒井道隆、妻の死をきっかけに石黒の宗教団体に所属し、娘・エリカの力を利用して石黒に取り入ろうとする非浦松男役にマキタスポーツ、呪い屋として暗躍するエリカの身を守ることを任務としているボディーガード・逆木一臣役に新納慎也が決定した。さらに、刑事として事件を追い多忙な日々を送る夫を支え、半澤が唯一信頼し心の拠り所にしている妻・半澤冴子役として桜井ユキ、息子の康介が“霊が視える”特異体質であることはまったく知らないシングルマザー・三角則子役として和久井映見が登場する。
2020年03月30日(写真左から)前山剛久、新納慎也撮影/廣瀬靖士「シェークスピアと聞くと、“高尚で手が出しにくい”というイメージが持たれていると思うんです。今回の舞台では、セットに“和”の要素を入れていたり、ほかにもお客さんに親しみをもってもらえる要素がたくさんちりばめられた舞台になっていると思います」’13年、演出家・青木豪氏が手がけ、「こんなに笑えるシェークスピアは初めて!」と人気を博した喜劇『十二夜』。複雑な恋愛模様や、登場人物たちの“勘違い”によって繰り広げられるドタバタ劇が、2020年3月、ふたたび上演されることに──。■お尻に顔を埋められそうになったり……双子の兄と生き別れたことをきっかけに、男装して身分を隠しながら生きる主人公・ヴァイオラ役を前山剛久が、男装したヴァイオラが小姓として仕える主人・オーシーノ公爵を新納慎也が務める。前山「最近、ようやく立ち稽古が始まって、にぎやかに楽しくさせていただいています」新納「多少の緊張感はあるけど、今(最初)がいちばん自由に演技させてもらえるときだから、みんな自由に挑戦してるよね。“こんな演技どうでしょう”っていう提案を青木さんにどんどん投げていて、まれに“それはやりすぎだろ”っていうようなむちゃくちゃなこともしてたり(笑)」前山「そうですね。豪さんが“まずは好きにやってみて”ってスタンスなので(笑)」新納「喜劇なので“笑い”をとる演出が多いんですけど、僕は突然ズボンをずらされそうになったり、お尻に顔を埋められそうになったり……(笑)なんの打ち合わせもなくそういうことが始まるから、稽古中でも本当に面白くて笑ってます」『刀剣乱舞』『ヒプノシスマイク』など、2・5次元俳優として人気を集める前山と、舞台以外にも数多くのテレビドラマに出演し、注目を集める新納。勢いのある2人だが、今回が初共演だという。■新納さんにキュンとした!前山「実は昔、新納さんとはお会いしているんですよ。新納さんが司会を務めるWeb番組に、僕が出演させていただいてるんです」新納「そうだったね!申し訳ないことに毎週ゲストが来るから、前ちゃんに限らずうっすらとしか覚えていなくて、当時の印象がないんだよね(笑)」前山「そりゃそうですよね(笑)今回、新納さんと初めて一緒に作品に携わる機会をいただいて、改めて“お若いな”って感じています。カッコいいしおしゃれだし、新納さんの年齢でこういう雰囲気の方、あまりいらっしゃらないですよね?」新納「そうだね、いないかも。やっぱりどこかおかしいんちゃう?頭とか(笑)」前山「いやそんなことないでしょ!(笑)なんていうか、若くてスタイリッシュだし、初めて番組でお見かけしたときはてっきり怖い人なのかなって思っていたんです。でも今回、本読みするにも何をするにも、役的に隣にいる時間が多いんですけど、本当にめちゃくちゃ優しいんですよ。僕が劇中でギターを弾くシーンがあるんですけど、家でしか練習していない拙(つたな)いギターを初日に緊張しながら弾いていたんです。そしたら隣にいた新納さんが“よかったよ”って小さい声でフォローしてくれて。そんなん言われたらキュンとしちゃうじゃないですか!」新納「キュンとしたんだ(笑)」前山「あれはしちゃいました。“うまくいかなかったかな”って思ったときにひと言、声をかけられてジーンときちゃいましたね」新納「前ちゃんは今回のメンバー内でも若手だし、見た目もカッコよくて現代っ子っぽい感じなんだけど、上の世代に臆せず果敢に挑戦していく姿勢があるよね。いろいろ自分の演技を試しているところを見て、“えらいなぁ”って感心しちゃう。あとは顔がきれいすぎるから、“もしかして整形かな?”ってジッと見て観察してます(笑)」前山「いやいや、新納さんこそ整形なのかなってくらいきれいじゃないですか!(笑)」■三角関係に落ち入ったらどうする?’16年の青木氏の舞台『お気に召すまま』でも主演を務めていた前山は、今回の『十二夜』で果たしたい“リベンジ”があるという。前山「さっき新納さんが、“果敢に挑戦する姿勢がある”っておっしゃってくれたんですけど、『お気に召すまま』で主演をさせていただいた当時、右も左もわからないまま先輩たちに教えていただきながら演じる形になっていたんです。演出も受け身状態で、自分から“こうしたい”と意思表示することもほぼできなくて。だからこそ、今回は自分からどんどん提案したり、たまには突拍子もないことを言ってみたりして、積極的に挑戦しているんです」三角関係や騙(だま)し合いなど、複雑な恋愛模様も見どころの今作。2人がもし、現実世界で、三角関係に陥ったら……?前山「すごい、『週刊女性』っぽい!(笑)うわ~、これめちゃくちゃ難しい質問ですね」新納「三角関係ってことは、ライバルが1人いるわけでしょ?その人がどういう人かによってめちゃくちゃ変わってこない?」前山「たしかに。すごく仲のいい友達と好きな人がかぶってしまったとかだったら、僕は相手に譲るかもしれないですね。そもそも三角関係だってわかった瞬間、ちょっと引いちゃうかも」新納「あと、その“好きな人”がそこそこ好きな人なのか、もうこれ以上の人はいない!っていう、墓石に刻みたいくらい大好きな人なのかにもよるかな。そこそこ好きな人なら、相手に譲ります(笑)。でもどちらにせよ、“あなたが好きです”っていう思いは伝えると思う」前山「なるほど……大人な回答。というか、墓石に刻みたいくらい好きな人ってすごいですね!」新納「人生に1度は経験するものじゃない?墓石に刻みたいくらいの、酸いも甘いも詰まった恋愛。きれいな思い出だけじゃないからこそ忘れられない、みたいな(笑)」前山「そういえば、ヴァイオラのセリフの中に、そういう言葉あったような気が……。僕自身はまだ経験していないので、これからに期待しようと思います!」■“勘違い”で起きたハプニング前山「このあいだ、ニューヨークに行く機会があったんですけど、行く前に友達から“Just”でわりとなんでも通じるから大丈夫だよって教えてもらってたんです」新納「ジャスト?(笑)どういうこと!?」前山「“これが欲しい”とか“ちょうどいい”って伝えたいときに“ジャスト!”ってめっちゃ言ったんです(笑)。そしたら全然通じなくて“何だコイツ?”みたいな顔されてましたね……。そういうときは“Good”って言えばいいってことを学びました」新納「それは教えてくれた友達が悪いってことにしとこう(笑)」■相変わらず関西弁が抜けない前山「今回の舞台メンバーは関西人が多いねっていう話しましたよね?」新納「したね。僕は東京に来て25年くらいたってるけど、相変わらず関西弁が抜けない(笑)」前山「でもそれ、1番の関西人あるあるですよね!関西の人はいい意味でも悪い意味でもまっすぐだから、怒るときはめっちゃ怖いんですよ。だから初めて東京に来たときは、“東京の人、めっちゃ優しいやん!”って思いました」新納「たしかに。地元で鍛えられたから、東京で怒られても全然大丈夫だったかも。でも、“感情を表現するということに関西人はすごく適していて、その時点で演技の土台ができあがっている”って演劇学校の先生が言ってたから、役者には向いているらしいよ」前山「そうなんだ!それはちょっとうれしいです」『十二夜』原作:ウィリアム・シェークスピア3月6日~22日/東京・本多劇場、3月29日~31日/大阪・近鉄アート館にて上演予定共演は納谷健、三好大貴、坪倉由幸、清水宏、阿南健治、春海四方、小林勝也ほか●PROFILE●新納慎也(にいろ・しんや)1975年4月21日生まれ。兵庫県出身。ミュージカルなど舞台やドラマに多数出演前山剛久(まえやま・たかひさ)1991年2月7日生まれ。大阪府出身。2.5次元俳優として人気を集める
2020年02月18日水夏希と新納慎也が出演するストーリー・コンサート『クララ-愛の物語-』が、12月12日(木)に東京・よみうり大手町ホールにて開催される。水夏希に話を聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、作曲家のロベルト・シューマンとヨハネス・ブラームス、そして彼らを愛し支えたクララ・シューマンの物語を、“生演奏”と“朗読”で構成するかつてないスタイルの公演。構成・演出を読売日本交響楽団のチェリスト・渡部玄一が手掛け、水がクララ、新納がシューマンとブラームスの二役を演じる。作品について「これは本当にノンフィクションなのか?と思うくらい、3人の人間模様がドラマチックに絡み合っていて驚きます」と明かした水。水が演じるクララは、シューマンの妻としてピアニストとして支える女性。結婚後、シューマンは名声を手に入れるが、疲労から心を病んでしまう。そんなある日、そんなふたりの元にブラームスが現れ、弟子としてシューマンを支えるが、心の病がひそかに肥大していたシューマンは自殺未遂を起こしてしまう。療養施設に腫瘍されるシューマン。そんな中でクララとブラームスの距離は縮まり――というノンフィクションが描かれる。「クララは10歳から76歳で亡くなるまで描かれるのでギュッと凝縮した人生になりますが、その中で本当にいろいろな出来事があるので。時間の経過も含め丁寧に演じたいです」。相手役の新納とは初共演。「1度読み合わせをしましたが、新納さんは幅がある役者さんだと感じています。クララはブラームスの中にシューマンを見ていただろうし、ブラームス自身もはシューマンの音楽を絶対に継承すると思っていたはず。そんな魂の繋がったふたりを、新納さんがひとりで演じることは素敵だなと感じました」作曲家の物語だからこそ活きる、朗読+クラシック演奏という構成。「朗読劇のいいところは、言葉から想像が広がるところだと思いますが、さらに今回はストーリーに合わせたシューマンとブラームスの楽曲が演奏される。そこで彼らの心の言葉が表現されて、より深みが増すんじゃないかな。一気に聴けるからこそ感じられるふたりの楽曲の違いも面白いです」「読み合わせは1度。演奏とも1度合わせるだけ」という朗読劇ならではの稽古スタイル。「今はクララとブラームスの間で交わされた手紙を読むなど、できる限りのことをしています。こうやって積み重ねたものが当日スパークするのが楽しみです」と、水自身も本番に期待しているそう。「最後は温かな気持ちになるはず」(水)という本作は、12月12日(木)に東京・よみうり大手町ホールにて。取材・文:中川 實穗
2019年12月11日青木豪が演出・上演台本を手掛ける『十二夜』(原作:ウィリアム・シェイクスピア)が2020年3月に上演される。主演を務める前山剛久と青木豪に話を聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、青木がシェイクスピアの本場でもあるイギリス留学から帰国してすぐの2013年に初演され、観客から「こんなに笑えるシェイクスピアは初めて!」と好評を得た作品の再演。当時は客席で観た前山も「めちゃくちゃ笑いました。誰もが楽しく観られるようにアレンジされていた」と振り返り、青木は「“なんちゃってシェイクスピア”です」と語る。「僕らが勝手にシェイクスピアをやったらこんな感じになりました、すみません!みたいなイメージです。例えば衣裳も、“なんちゃって”で遊んでたらこうなっちゃったんです、というような。今回もそのコンセプトは変えません。楽しいことやってるから来て!というふうにつくりたい」今回、7年ぶりの再演で前山を主役(ヴァイオラ役)に抜擢したのは「前ちゃんとは2013年にシェイクスピア作品の『お気に召すまま』をやったのですが、そこから相当活躍してるって聞いて。なのでもう1回、前ちゃんとやるべきだと思いました」という期待から。前山は「豪さんともう1度やりたいと思っていたのでめちゃくちゃ嬉しい。『お気に召すまま』ではオーディションでメインのロザリンド役に選んでもらいました。あのとき豪さんが見つけてくれた、あれがスタートだったという思いがあるんです」と明かす。当時は「いい意味で、それまでで1番追い込まれました。豪さんの稽古って毎回トライしなきゃいけないし、殻にこもるとハッキリ指摘される。でもそのおかげで殻が破れた」。そしてそれ以降、前山は舞台『刀剣乱舞』や『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』など人気2.5次元作品に出演し、この11~12月は宮本亜門演出の『イノサンmusicale』が控えるなど活躍を続けており、「豪さんには僕自身の変化も見てもらいたい気持ちがあります」と意気込む。その他出演者も彩り豊か。納谷健、新納慎也、春海四方、小林勝也らが名を連ね、前山も「納谷健がいて新納さんがいるって時点で稽古場が想像できなくなる(笑)」と言う幅の広さだが、青木は「台詞をしっかり言えて美しく届けるってことがちゃんとできる人たちと、華と勢いのある若い人たちを組み合わせたかった。面白いものができるに決まってるさって気持ちでいます」と化学変化が楽しみになるひと言。前山が「豪さんのシェイクスピアは他にない魅力がある。ぜひ観に来てほしいです」と誘う『十二夜』は2020年3月6日(金)から22日(日)まで東京・本多劇場、3月29日(日)から31日(火)まで大阪・近鉄アート館にて上演。12月1日(日)まで、チケットぴあにて2次プレリザーブ受付中。取材・文:中川實穗
2019年11月28日打ち合わせに向かう入江慎也を直撃世間を騒がせた芸人たちによる闇営業問題、そのきっかけとなったのがカラテカの入江慎也(42)だった。6月に所属していた吉本興業から契約解除され、その後、都内で清掃活動に参加したことなどが報じられていたが、現在は何をしているのかというと──。10月下旬の夜、彼の姿は新宿の老舗喫茶店にあった。「某アパレルブランドの売れ行きとか、Tシャツやポーチなどにも興味があるようで、海外での事業展開も考えているみたいなことを話していました。ほかには力士の琴奨菊関や豊ノ島関の名前が何度か出てましたね」(居合わせた女性客)どうやら親しい知人とビジネスの話をしていたようだ。「最後に“完全な裏方になったから、いろいろ仕掛けていきたい”と元気そうに語っていましたよ」(同・居合わせた女性客)芸人としては驚異の“自称・5000人”という友人を持ち、一時はコンサルティング業で月に280万円を稼いでいたという入江だけに、転んでもただでは起きないということなのだろう。「とある出版社にも出入りしているようで、書籍の出版を検討しているみたいです」(芸能プロ関係者)新規ビジネスの立ち上げに本格的に動き出したのか。11月中旬、自宅マンションから出てきた入江を直撃した。■田村亮、相方の矢部太郎とも連絡を取り合う──今後は、アパレルや出版関係のお仕事をされるそうですね?「アパレル事業なんて考えていませんよ。出版社に出入りしたのは、以前出した本の関係。本は今後出すかもしれませんが、今は考えていません」──では、今のお仕事は?「僕の個人会社『イリエコネクション』が10月8日に創立5周年を迎えてサイトを更新しましたが、そこに書いてあるとおり、今は清掃業とコンサルティング業です」──お仕事は順調ですか?「いやまだ全然(苦笑)。清掃業は週6日から7日。雇用形態はアルバイト。でも、そこの営業も一緒にやらせてもらっています。貯金を切り崩しながら生活する毎日ですよ」──コンサルティング業のほうは?「現在は10社ほど。騒動前からの会社のほか、騒動後に契約してくれた会社もありますよ。依頼企業の売り上げアップ策を一緒に考えたり、いろんな課題の解決とか。あと、その会社にプラスになるような人を紹介したりしています」──宮迫博之さんや田村亮さん、相方の矢部太郎さんとはお会いしてますか?「直接は会っていませんが、全員連絡はとり合っています。宮迫さんには相談に乗ってもらっていますし、矢部とは“清掃業は大変だよ”とかプライベートな話をしていますね。角界の人とは九州場所が始まるので挨拶してるんですよ」幅広い人脈はいまだ健在のようだ。最寄り駅までの道を記者と話す入江は終始、笑顔。マスクもはずして、きちんとした対応を見せてくれた。ビジネスマン入江が、ついに再始動態勢に入ったようだ!!
2019年11月25日日本初演のミュージカル『アンクル・トム』が10月18日(金)、東京・博品館劇場で開幕する。出演は上口耕平、池田有希子、内藤大希、新納慎也という実力派の4人。直前に行われた最終舞台稽古を取材した。チケット情報はこちら舞台は1980年代のロンドン。作家志望の青年ケビン(上口)は、あるきっかけで隣人のトム(新納)と親しくなる。小説が好きだというトムはケビンの勧めから処女作『操られた殺人』を書き上げるも、病に倒れてしまう。ケビンはトムの小説を盗み注目のミステリー大賞に応募、最優秀作家賞を受賞してしまうのだが、そんなある日、死んだと思っていたトムがケビンの前に現れる。折りしもその頃、ロンドンでは連続殺人事件が発生していて……。先の読めないサスペンスフルなストーリーを、ドラマチックな音楽が彩っていく。オリジナルは、韓国の「大邱ミュージカルフェスティバル」で今年発表されたばかりの作品。このフェスティバルではトライアウト的な公演だったため、今回の日本版でミュージカルとして本格的に練り上げられたという。本国での本格的上演を前にして、日本版として再構築し上演されるというのも珍しいパターンだ。出演者は実力派揃い。ケビン役の上口耕平は近年歌唱力・演技力とも磨きがかかり、めきめきと存在感を増している注目株だ。今回も盗作をきっかけに追い詰められ、ある選択をせまられる青年のギリギリの心理を熱演。トム役の新納慎也はこの人らしい華やかさを封印、腹の読めない謎めいた初老の男を演じ新境地を開いた。このふたりのセリフ、歌の応酬はスリリングかつ大迫力で、見応え十分。出版社の編集長役の池田有希子は知的さと苛烈さを上手くブレンドし、ケビンの親友役の内藤大希もミステリアスな空気で物語にさらなる謎を投入。キャスト陣の熱演で、たった4人とは思えない、緊迫感のあるミュージカルになっている。近年「韓国ミュージカル」はミュージカルの大きな1ジャンルに成長しつつあるが、また1作、注目の作品が誕生しそうだ。公演は10月27日(日)まで同劇場にて、チケットは発売中。なおこの作品では次世代の俳優育成を目的とした〈エンカレッジデー〉が期間中3公演設定され、こちらには山田元、高畑こと美、ユーリック武蔵が出演(特別出演として新納も同役で出演する)。〈エンカレッジデー〉はチケット価格も安く設定されている。将来の演劇界を支援するこの試みにも注目だ。
2019年10月18日