現代人の心の病といったものも内包した漫画ですよね」と語る。
超越した存在であるように思える月というキャラクターには、しかしふたりとも「共感できる」という。「自分の行いを正義だと思っている、その部分がすでに“闇”。でも多分、その闇の部分は誰しもが持っているんだと思います」(柿澤)、「月はごく普通の学生だった。その時点で僕らと接点があります。誰もが生きていく上で自分の欲求を持ち、それが叶わないフラストレーションを抱え、それを乗り越えていくところに人間の成長はある。その時にデスノートのようなトリッキーなアイテムが手に入ったら…。人としてどう変化してしまうのか。
怖いですよね」(浦井)。
11月に行われた製作発表の場では劇中歌を披露し、その迫力に加えビジュアル面でも“月らしさ”をアピールしたふたりだが、「製作発表で僕ら、あの伝説のセリフでもある「僕は新世界の神だ!」と歌い上げてしまいました。全世界にファンがいることに敬意を表しつつ、このカンパニーならではの『デスノート』を作っていかないと」と力を込める浦井。柿澤も「今、スポーツのジャンルなどでは日本人が世界で活躍している。でも舞台というジャンルではまだ、日本の作品はあまり世界に進出していません。