くらし情報『19世紀パリの社交界に明滅する真実の愛の物語』

2014年12月2日 12:24

19世紀パリの社交界に明滅する真実の愛の物語

19世紀パリの社交界に明滅する真実の愛の物語
2014/2015シーズンの新国立劇場オペラ公演の目玉のひとつが、2015年5月に上演されるヴェルディ作曲《椿姫》の新制作上演だ。

新国立劇場オペラ「椿姫」〈新制作〉の公演情報

19世紀半ばのパリを舞台に、華やかな社交界で男たちを虜にする高級娼婦ヴィオレッタが掴んだ真実の愛と悲運の最期。振幅の激しいドラマチックなストーリーに加えて、有名な〈乾杯の歌〉〈花より花へ〉〈プロヴァンスの海と空〉など次から次に登場する流麗な音楽が、ただ美しいだけでなく、登場人物の心理・感情を巧みに表現しているのがすごい。世界中の歌劇場で頻繁に上演されているのは当然と言えるだろう。新国立劇場でも2002年の初演以来繰り返し上演されてきた人気演目の、待望のニュー・プロダクションが登場する。

演出と美術・衣裳を委ねられたのはフランス人演出家のヴァンサン・ブサール。1999年パリのコメディ・フランセーズで演出家デビュー以来、いまやヨーロッパ中の劇場から引っ張りだこの存在で、これが新国立劇場初登場。彼が《椿姫》を手がけるのも初めてだ。
2006年にインスブルックで上演された《ドン・ジョヴァンニ》の映像が商品化されているのでご覧になった方も多いかもしれないが、写実的な装置を排した現代的でシンプルな舞台の中に、ほのかに伝統の香りも感じさせるスタイリッシュな手腕は高い評価を得ている。

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