佐々木蔵之介と國村隼が挑む『ショーシャンクの空に』
身体中あちこちが痛い(笑)」と苦労しているよう。「ただ彼は、2回の終身刑をくらっているのに、収監される前に偽名で銀行口座を開いている。もしここから出られたらと一歩先を考えている男。…何故彼が挫けず希望の灯火を持ち続けたのかということは、稽古の中で考えていきたい」。
一方で國村が演じるレッドは刑務所内で調達屋として暗躍している男。「映画ではモーガン・フリーマンが演じていました。彼は理不尽なことの中に生きるすべを見出そうとする、現実的な男。そんな普通の男が、アンディに何か自分たちと違うものを感じ、彼を観察していく。
希望というものとは一番対極にあったはずの彼も、アンディが絶対に失わない希望というものにどんどん引き寄せられ影響されていくんです」。
映画と違う部分はリアルさであると話すふたり。「時間と場所を共有する演劇は、目の前で起こっていることを共有するということ。演出家も「劇場自体を鉄格子にしたかった」と言うくらいですので、皆さんも多分“囚人体験”が出来るのでは(笑)」(佐々木)、「映画の『ショーシャンクの空に』が大好きで、舞台はどんなものかなと観にいらしたお客さまは、もういっぺん映画が観たくなるような舞台になると思いますよ。