大カーニバルで年末を! 『ヴェローナの二紳士』開幕
舞台『ヴェローナの二紳士』が12月7日、東京・日生劇場で開幕した。シェイクスピア初期の傑作といわれている今作は、かつてブロードウェイでミュージカル化され、トニー賞を獲得している。それを今回、かねてから上演を熱望していた宮本亜門が演出。よりラテン色を強めてシェイクスピア生誕450年の今年にふさわしい、パーティーのような作品に仕立て上げた。
『ヴェローナの二紳士』チケット情報
T.M.Revolutionとしての活動のみならず幅広い活躍を見せる西川貴教がヴェローナの青年プロテュースを、CHEMISTRYでデビューし、昨今はソロとして新たな魅力を発揮する堂珍嘉邦がその親友ヴァレンタインを演じる。さらにプロテュースの恋人に島袋寛子、ヴァレンタインがミラノで恋する相手シルヴィアに元宝塚トップスターの霧矢大夢が扮する。主要キャストを見るだけでも“普通のミュージカル”になりそうもない。
客席の前に広がるのは、何のセットもない素舞台。
華やかなミュージカルを想像した観客はちょっと面食らうだろう。すると、スクリーンに映し出されるのは現代の公園の様子。やがてキャストが劇場の後ろから飛び込んできたかと思うと、あっという間にステージにヴェローナの街ができあがった。