元宝塚雪組トップスター、音月桂が主演する舞台『十二夜』がまもなく開幕する。シェイクスピア中期の傑作で最後のロマンチック・コメディとも呼ばれている本作は、恋のすれ違いに勘違い、いたずらが入り乱れる、陽気で可笑しく、しかしその中にどこかほろ苦さもある美しい物語だ。「今、毎日がすごく楽しい!」という稽古期間を過ごしている音月に、話を聞いた。
『十二夜』チケット情報はこちら
世界で一番上演される機会が多い、つまりは世界で一番愛されている劇作家であろうシェイクスピアだが、なんといっても400年前の時代に生きた人物。古典だと敬遠する人も少なからずいるだろう。音月も最初は「お堅い、難しい作品」なのではと思っていたそう。だが「実際に稽古に入るとあっという間にそんな不安はなくなり、この世界にどっぷりハマっています。シェイクスピアが生きていたらいいお友だちになれたんじゃないかなと思うくらい(笑)」という惚れこみようだ。
「登場人物それぞれに共感できますし、そのキャラクターたちが真剣に生きている上で起こってしまったハプニングや勘違いが、とても楽しいものになっています。テンポもなめらかで、スピード感もある。上質な笑いがあります」。