神奈川芸術劇場(KAAT)の“KAAT次世代への古典芸能プロジェクト”の新たな企画として、若手舞踊公演「SUGATA」が誕生する。今回フィーチャーする若手は、故・中村富十郎の長男・中村鷹之資と、中村松江の長男・中村玉太郎。藤間流宗家・藤間勘十郎の新作舞踊劇『葛城山蜘蛛絲譚』を、素踊りで上演する。公演に先立って記者懇親会が開かれた。
KAAT若手舞踊公演 SUGATA『葛城山蜘蛛絲譚』チケット情報
「最初は古典という話もあったのですが、KAAT大スタジオといういつもと違う空間で、今の鷹之資くんと玉太郎くんに合うものをということで、新作に致しました。土蜘蛛退治のお話を中心にしつつ、『山姥』『紅葉狩』『戻橋』など様々な趣向を詰め込みます」と、勘十郎が説明。山姥/童子実は土蜘蛛の精を勘十郎、四天王のひとり・坂田金時を鷹之資、山神を玉太郎が踊る。
勘十郎が配役について「金時は四天王の中でも若くて力持ち。
鷹之資くんのイメージと重なりますし、私が大変お世話になったお父様の天王寺屋さん(富十郎)もなさった役です。今回は母親役を私が勤め、“子別れ”の見せ場も作ろうと考えています。また、私の親戚でもある玉太郎さんには山神をやってもらいます。