前節、浦和レッズが等々力陸上競技場で披露したサッカーには、新鮮な驚きがあった。ホームで迎え撃つ川崎フロンターレと対峙した浦和は前半、ボールホルダーに対しある程度距離を保つ守備ブロックを見せたのだ。ペトロヴィッチ監督が就任して以来、浦和は一貫してポゼッションと最終ラインからパスを構築する攻撃サッカーを実践してきた。試合を支配し、勝点をモノにしてきたが、オープンな展開で勝点を落としたり、がっちり引いた相手を攻めあぐねカウンターを食らうことも少なくなかった。何よりも昨年、一昨年と終盤に失速を余儀なくされた。
4/18(土) 浦和レッズ対横浜F・マリノス 開催情報
“三度目の正直”を狙う今季、ある意味哲学に反し、結果を追い求めたのが川崎F戦と言える。ただ、前半にDF・車屋紳太郎の突破からMF・森谷賢太郎に先制点を献上し、後半は一転、ボール保持率を高め、相手ボールとなればハイプレスをかける、いつもの形で1点を追う。試合終了間際、MF・柏木陽介のフリーキックをFW・ズラタンが頭で合わせて、同点としたのだった。
4月18日(土)・埼玉スタジアム2002でのゲームでは、浦和はどんな戦術で臨むのか。相手は2勝2分1敗・勝点8で7位につける横浜F・マリノスだ。