くらし情報『ラトビアの交響楽団と共に加藤登紀子が名曲を歌う』

ラトビアの交響楽団と共に加藤登紀子が名曲を歌う

でもすごく歌いたくなって、曲もたくさん作りましたし、自分が歌うことの意味も確かめられた。やっぱり歌っていないと自分じゃないみたいで、そこからは何があっても歌うことを決めました」。

今回のステージは全編オーケストラをバックに、二部構成で展開。「第一部はオリジナル曲で綴る私の50年。第二部はシャンソンやヨーロッパの曲で構成しています。私が選び抜いた、一番歌いたい曲ばかりですね。それに、二部ではアストル・ピアソラのタンゴを2曲入れて、ドキドキするようなアレンジを作りました。20名以上のオーケストラが演奏で参加していることの醍醐味を感じてもらえるようなプログラムを組んでいます」。


公演に先立ち、先頃、関西フィルハーモニー管弦楽団をバックに、同じプログラムでコンサートを開いた。「オーケストラでやると、とてもダイナミックで、曲の大きさや伝わり方が深まるなと改めて感じました。1曲ずつ、じっくり丁寧に、一人ひとりの身体の隅々に沁み込むまで歌いたいと思います。今も世界ではいろんなことが起きていますが、どんなに国と国とが対立することがあっても、それを乗り越えるだけの愛の力を育むのは音楽だと思うので、そんな想いを『百万本のバラ』に乗せて歌いたいと思います」。埼玉・神奈川・三重・大阪・長崎・東京公演のチケットは発売中

取材・文:黒石悦子

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