ハリルホジッチ日本代表監督の求めるレベルはとてつもなく高い。5月12日・13日の日本代表候補トレーニングキャンプでも、『UEFAチャンピオンズリーグ』準決勝第1戦・バルセロナ×バイエルン・ミュンヘンの映像を見せ、「Jリーグは遅い。このレベルをスタンダードにしろ」と叱咤したという。欧州のトップ中のトップと同等のパフォーマンスを日々のJリーグに求めたのだ。
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キャンプ前日に指揮官は「高いレベルを目指すためには、細部に至るまで話し合いが必要。選手個々に言うことは決まっている。選手によっては、映像を見せて指摘し、建設的な議論をしたい」と語っていたが、まさかGKにキックの際のかかとの角度までアドバイスするとは思わなかった。また、シュート練習では、ポスト役の選手のパスがズレれば、プレーを止めてやり直しさせ、軽いプレーを許さなかった。
体脂肪に目を光らすハリルホジッチ監督は改めて「遅刻したり、自分の体の管理をしっかりできない選手は、代表には呼ばない」と規律遵守を宣言した。
故障者も出たことから、実戦さながらの紅白戦は中止されたが、濃密な1泊2日のトレーニングキャンプに、28名の国内組は大いなる刺激と新たなモチベーションをクラブへ持ち帰ったことだろう。