その絶頂が際立つからこそ、カタルシスが過ぎ去った後のメアリーの滑稽さが哀しく、迎える最期は美しくせつなく、胸に沁みわたる。
「誰のせいでもなく、自分が選択した生き方なのだと覚悟を決めた人たちの姿に、私自身も力をもらったように思います」(神野)。「仕事を選ぶか、家庭を選ぶか。現代の女性にとっても身近で普遍的なテーマです。男性には少しでも女性をご理解いただけるようにご覧いただきたいですし、女性の皆様とは手と手を取り合って、この物語を味わっていきたいです」(中谷)。
東京公演は7月5日(日)まで。その後、大阪、広島、愛知、福岡を巡演。
取材・文:上野紀子
今夜の『探偵!ナイトスクープ』は、“子どもが母親をおんぶする”いろいろな親子のほのぼの物語