知名度ではなく、僕はここまでのことができます!というのをちゃんと見せて認めてもらわなければ、舞台には立てませんから」と真摯に臨む。最も意識を傾けるのは、日本語での台詞の伝わり方だ。
「日本語で普通に会話することにはプレッシャーはないけれど、舞台では、お客さんが違和感を持たないように頑張りたい。意味はわかるけど、なんかぎこちない……なんて思われないように、日本人の話し方のニュアンスに完璧に合わせていきたいと思ってます。お客さんからチケット代をいただくに値する作品を見せたい。日本の皆さんに喜んでもらえる舞台をやっていきたいですね」
超新星のメンバーたちが今回の出演を自慢に思い、応援してくれることが何より嬉しい、と笑顔満面。グループについて語る時、切れ長の瞳にいっそう穏やかな優しさが満ちる。「本当なら自分よりもメンバーのことを考えなきゃいけないんです。
リーダーだから」。控えめで誠実な内面からくる端正な物腰は大きな魅力。それを俳優ユナクの独自の輝きに昇華させた瞬間を、ぜひ舞台で見届けたい。「もう“ミュージカル俳優”を名乗れるのでは?」と問うと、「この『RENT』を成功させたら!」と力強い答えが返ってきた。