僕にとって理想の相手ですね」
ホラー演劇と謳われるが、自身が感じた作品の一番の魅力は「根本に愛があること」だと言う。「皆が良かれと思って動くことが悲劇につながっていく。岡田くん扮する若い俳優は、弁護士に感情移入するほどに同じ悲劇に到達してしまうんです。この芝居が巧妙なのは、観客が若い俳優と同じ目線になるところ。彼の恐怖がすべて、お客さんの恐怖に変わっていくんですね。お客さんには、この作品がウエストエンドで26年間ロングランされている意味をぜひ問いに来ていただきたい。その答えは岡田くんの明確な芝居にあると、僕は思っています」
絶妙のコンビネーションが生み出す愛と恐怖。劇場の暗闇でその感覚をぜひ共有してほしい。
取材・文上野紀子
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