ラサール石井原案・作詞・演出、倉持裕脚本、玉麻尚一作曲、川崎悦子振付の新作ミュージカル『HEADS UP!』が11月、KAAT神奈川芸術劇場で初演される。劇場で働くスタッフたちを描くバックステージものだ。主役のベテラン舞台監督をミュージカル初挑戦で演じる哀川翔に、現在の心境を聞いた。
ミュージカル『HEADS UP!』チケット情報
10年以上、本作の構想を温めてきたというラサールからオファーされ、「最初は断った」と笑う哀川。「そもそも俺、稽古が大嫌いなの。舞台の稽古って、色々なことが決まらないまま続くじゃん。1回試したら次は本番、みたいなのが俺は好き。ただ、稽古がいっぱいあるってことは、俺みたいなバカでも台詞覚えられるわけだからね。
ミュージカルをやるなんて自分では想像していなかったけれど、信頼するラサールさんが『大丈夫』って言うし、周りはミュージカルのプロばかりだから、なんとかなるだろう、と」。
何もない舞台から始まり、大道具の搬入や美術の立て込み、照明・音響の仕込みなどを観客に見せて、最後は何もない空間に戻るという本作。その中で、スタッフたちの様々な人間模様が描かれていく。
「とある人気ミュージカルに、俺が演じる舞台監督の元嫁の女優(大空祐飛)