「ラサール石井」について知りたいことや今話題の「ラサール石井」についての記事をチェック! (1/2)
タレントのラサール石井(69)が6月30日、東京・参議院議員会館で記者会見を開き、7月3日公示、20日投開票の参院選比例代表に社民党から出馬すると発表した。石井は「27日まで熱海五郎一座というお芝居をしておりました。主催者、共演者にご迷惑をかけたくないということで、社民党にお願いして完全極秘としていた」と立候補までのいきさつを説明。社民党から出馬する理由について「一度は断ったりもしたが、粘り強く口説いていただいた。(福島瑞穂党首は)社民党を新しく変えようとしておられる。そこに魅力を感じました。それなら一緒に戦おうじゃないか。今、社民党はなくなってはいけない」と強調した。また出馬については「相談をした段階で漏れてしまうので誰にもできなかった。それはつらいところでしたが、ほとんど誰にも言わずに(決めた)」という。27日に熱海五郎一座の舞台の千秋楽、29日に出馬を発表し、間の28日に「『この人には先に言っておかなければ』という方々にはお知らせをいたしました。いつもお世話になっている伊東四朗さん、三宅裕司さん、作家の水谷龍二さん」と明かした。共に会見に臨んだ福島瑞穂党首は「ひどい政治をなんとか変えたいと頑張られた方。立候補を決意してくれて本当にうれしく思っています。必勝に向けて全力で頑張ると同時に、当選者を増やして頑張りたい」と思いを語った。この出馬をめぐり、きのう29日に社民党は公式Xで「社民党は参議院議員選挙の比例予定候補として、ラサール石井さんの公認を決定しました」とし、ネクタイ姿のビジュアルを公開。「明日6月30日の14時より、本人の記者会見を行います。#あなたが笑顔で暮らせる国を と掲げ、政治の世界へあらたな挑戦を決意されたラサール石井さん。ぜひご注目ください」とした。ラサール石井は1955年10月19日生まれ、大阪市出身。本名は石井章雄(いしい・あきお)。コント赤信号や、タレント、俳優として幅広く活躍。アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』両津勘吉の声でも知られる。また、演出家・脚本家としても活動し、「第23回読売演劇大賞」優秀演出家賞を受賞。
2025年06月30日タレントのラサール石井(69)が6月30日、東京・参議院議員会館で記者会見を開き、7月3日公示、20日投開票の参院選比例代表に社民党から出馬すると発表した。石井は「27日まで熱海五郎一座というお芝居をしておりました。主催者、共演者にご迷惑をかけたくないということで、社民党にお願いして完全極秘としていた」と立候補までのいきさつを明かした。社民党から出馬する理由について「一度は断ったりもしたが、粘り強く口説いていただいた。(福島瑞穂党首は)社民党を新しく変えようとしておられる。そこに魅力を感じました。それなら一緒に戦おうじゃないか。今、社民党はなくなってはいけない」と強調した。このタイミングでの出馬となったのは“妻の存在”が大きいという。今年5月、妻に「やってみたい気持ちもある」と相談したところ「『やったらどうだ』と言われた。『今までお芝居をやったりするのは見たけれど、違う頑張りを見られるなら私はそれも見てみたい』と。普通は大体奥さんは反対するが強力に賛成してもらってるのでありがたい」としみじみ語った。「今までも何回か(出馬の)オファーは受けたことはある。ずっと断念していたのは自分が政治に入るのではなく周りから、反戦のお芝居をするとかしてコミットしていこうという気持ちが強く、立候補の気持ちはなかった」という。「しかし、年齢的にも最後のチャンス。妻が『あなたの違ったところも見てみたい』と強く背中を押してくれた」と感謝した。共に会見に臨んだ福島瑞穂党首は「ひどい政治をなんとか変えたいと頑張られた方。立候補を決意してくれて本当にうれしく思っています。必勝に向けて全力で頑張ると同時に、当選者を増やして頑張りたい」と思いを語った。この出馬をめぐり、きのう29日に社民党は公式Xで「社民党は参議院議員選挙の比例予定候補として、ラサール石井さんの公認を決定しました」とし、ネクタイ姿のビジュアルを公開。「明日6月30日の14時より、本人の記者会見を行います。#あなたが笑顔で暮らせる国を と掲げ、政治の世界へあらたな挑戦を決意されたラサール石井さん。ぜひご注目ください」とした。ラサール石井は1955年10月19日生まれ、大阪市出身。本名は石井章雄(いしい・あきお)。コント赤信号や、タレント、俳優として幅広く活躍。アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』両津勘吉の声でも知られる。また、演出家・脚本家としても活動し、「第23回読売演劇大賞」優秀演出家賞を受賞。
2025年06月30日タレントのラサール石井(69)が6月30日、東京・参議院議員会館で記者会見を開き、7月3日公示、20日投開票の参院選比例代表に社民党から出馬すると発表した。石井は「27日まで熱海五郎一座というお芝居をしておりました。主催者、共演者にご迷惑をかけたくないということで、社民党にお願いして完全極秘としていた」といきさつを明かした。そして「30年ほど前から政治は機能不全に陥っている。本当に政府は国民一人ひとりを見ているのか」と疑問を呈し、「いつかは霧が晴れると信じていたが、現在は明るくなるどころか日本はどんどん悪くなる」と現状を嘆いた。「もう諦めるのは辞めたんです。黙って見ているのも止めたんです。政治を発言することを一つの仕事としてやっていくことを決めました。一人ではできません。国民の皆さんと叫び、行動したい思いがある」とし、「ただ道を歩いているだけで、なぜか笑顔が浮かんでくる。そんな簡単なことすら今はできていない。何気なく笑顔になれるよう、暗い気持ちにならない。そんな国を皆さんと一緒に作っていきたい」と言葉に力を込めた。社民党から出馬する理由について「一度は断ったりもしたが、粘り強く口説いていただいた。(福島党首は)社民党を新しく変えようとしておられる。そこに魅力を感じました。それなら一緒に戦おうじゃないか。今、社民党はなくなってはいけない」と強調した。共に会見に臨んだ福島瑞穂党首は「ひどい政治をなんとか変えたいと頑張られた方。立候補を決意してくれて本当にうれしく思っています。必勝に向けて全力で頑張ると同時に、当選者を増やして頑張りたい」と思いを語った。この出馬をめぐり、きのう29日に社民党は公式Xで「社民党は参議院議員選挙の比例予定候補として、ラサール石井さんの公認を決定しました」とし、ネクタイ姿のビジュアルを公開。「明日6月30日の14時より、本人の記者会見を行います。#あなたが笑顔で暮らせる国を と掲げ、政治の世界へあらたな挑戦を決意されたラサール石井さん。ぜひご注目ください」とした。ラサール石井は1955年10月19日生まれ、大阪市出身。本名は石井章雄(いしい・あきお)。コント赤信号や、タレント、俳優として幅広く活躍。アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』両津勘吉の声でも知られる。また、演出家・脚本家としても活動し、「第23回読売演劇大賞」優秀演出家賞を受賞。
2025年06月30日タレントのラサール石井(69)が、社民党から参議院議員選挙に出馬することが29日、明らかになった。社民党が公式Xで公表した。社民党は「社民党は参議院議員選挙の比例予定候補として、ラサール石井さんの公認を決定しました」とし、ネクタイ姿のビジュアルを公開。さらに「明日6月30日の14時より、本人の記者会見を行います。#あなたが笑顔で暮らせる国を と掲げ、政治の世界へあらたな挑戦を決意されたラサール石井さん。ぜひご注目ください」とした。記者会見はライヴ配信を予定する。1955年10月19日生まれ、大阪市出身。本名は石井章雄(いしい・あきお)。コント赤信号や、タレント、俳優として幅広く活躍。アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』両津勘吉の声でも知られる。また、演出家・脚本家としても活動し、「第23回読売演劇大賞」優秀演出家賞を受賞。参院選は、7月3日公示、20日投開票。
2025年06月29日タレントのラサール石井(67)がマイナンバーカードの“返納”を表明したが、この行動に“ホリエモン”こと実業家の堀江貴文氏(50)が持論を展開した。誤って別人に交付したり、別人の顔写真が使用されるなどのトラブルが相次ぐマイナンバーカード。ラサールは、「日刊ゲンダイ」に連載中の自身のコラム「東憤西笑」で、マイナンバーカードの制度設計や利用規約に対して疑問を示していた。6月26日にラサールは自身のツイッターで、マイナンバーカードに関する自身のコラムを引用したツイートに対し、《ありがとうございます私は本日マイナンバーカードを返納しました。このことはTwitterと、明後日水曜日の日刊ゲンダイのコラムで書かせてもらいます》とコメント。自身がマイナンバーカードを返納したことを明かしたのだ。このことを取り上げたニュースに反応したのが、堀江氏だ。6月28日に、自身のツイッターで《ラサール石井が報告「私は本日マイナンバーカードを返納しました」#保険証廃止は白紙に戻せとも》というスポーツニッポンの記事を引用すると、《カード返納してもマイナンバーは付与されてるんで不便になるだけなんだけど笑》と返納のデメリットを指摘。さらに、《あとラサール石井の為に無駄な税金が注ぎ込まれる》とラサールの行動を批判していた。堀江氏は昨年10月にも自身のTwitterで、マイナンバーについて《マイナンバー推進派議員、官僚の皆さんはこれまで「国民総背番号制」とか揶揄されながら、なんとか実現に漕ぎ着いたマイナンバー実用化最後の闘いだと思います。政治的リーダーシップを発揮して正面突破してほしいですね。》とコメント。マイナンバーの普及に肯定的な姿勢を見せている。
2023年06月28日ラサール石井(66)のTwitterでの発言が波紋を呼んでいる。ラサールは10月21日、自身のTwitterで朝日新聞の記事を引用。内容は、安倍晋三元首相(67)が「立憲民主党が政権を握れば、日米同盟の信頼関係は失われてしまうのは間違いない」と街頭演説で訴えたというもの。そして「どうなるかいっぺん試してみたら?/そちらも『コロナ禍に自民政権だったせいで死ななくていい人まで死んだ』人体実験を試したんだから」とツイートしたのだ。自民党政権によるコロナ対策を「人体実験」と表現し、政権批判を繰り広げたラサール。だがこの「人体実験」という言い回しを巡って、Twitter上では非難の声が続出している。《言っていいことと悪いことがあるでしょうが。そんなことも分からんのですか。情けない……》《コロナ禍でずっと感じてはいましたが、こういうツイートを見てしまうと、ますます本当に怖いのはウイルスではなく人だと感じますよ。自らの主張のために人体実験なんて単語を使い、亡くなられた方までも利用するんですね》《これはアウトですね。『政府が人体実験をした』という明確な根拠を示さないと単なる誹謗中傷。こんな発言をすると、貴方の全ての発言に信憑性が無くなりますよ》さらに《志村けんさんも人体実験の材料だったのですか?言葉を選ぶべきですよ》など、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなったコメディアン・志村けんさん(享年70)の名前を挙げたコメントもあった。志村さんの主演舞台「志村魂」で脚本・総合演出をラサールが務めるなど、親交の深かった2人。志村さんが亡くなった際、ラサールは本誌に「もっともっと笑わせて欲しかったけど、ゆっくり酒を飲んで休んでください」と追悼文を寄せていた。たとえ盟友の死を受けてヒートアップしていたとしても、あまりにも不適切すぎると批判が殺到したラサールの発言。投稿は22日時点で削除されておらず、波紋は広がっている。
2021年10月23日お笑いコンビ・ザブングルの松尾陽介(44)が3月31日で芸能活動を引退すると、2月1日に所属事務所が発表した。松尾の引退に伴って、ザブングルは解散することが決定。相方の加藤歩(46)は、単独で活動を続けるという。同日には「週刊女性PRIME」で、その経緯を語ったインタビューが掲載された。記事によると松尾は、「40歳を過ぎて、漠然とこのままお笑いを続けていけるのかな」と葛藤していたという。また19年6月に反社会的勢力の忘年会に参加していた“闇営業”が発覚したこともあり、「お笑いで食べていくのは無理かなと引退を考えるようになりました」と明かしている。約2カ月間の謹慎中は、介護施設でボランティア活動などを行っていたザブングル 。そして19年9月2日放送の『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)にゲスト出演し、正式に復帰を果たした。しかし、新型コロナウイルスによる影響で仕事が激減したことも大きかったようだ。記事で松尾は「まだ身体が元気なうちに次に行かなきゃ」と考え、「10年前なら引退は早すぎるけど、10年後なら遅いと思った」とその決意を語っている。ザブングルは99年9月に結成し、今年で22年目を迎える。07年に決勝進出した『M-1グランプリ』(ABC・テレビ朝日系)では、「スーパーのおばちゃんの話」を展開した加藤の“顔芸”や“キレ芸”に注目が集まった。いっぽう審査員のラサール石井(65)は、「ツッコんでいる形とかがめちゃくちゃ面白い」と松尾を評価。上沼恵美子(65)も「ツッコミが新しい」「初登場とは思えない。びっくりしました」と賛辞を送っていた。現在放送中の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)では、“運動神経悪い芸人”として視聴者から人気を博している松尾。ネットでは番組にちなんで、《水神様をもう見れないのは残念です》や《引退する前に水神様特集してください》など惜しむ声が広がっている。「もともと09年4月に “ブサイクじゃない方芸人”として紹介されました。ですが10年以上続いている“運動神経悪い芸人”企画で珍場面を連発し、“ガチ王”のキャラを確立。水泳では溺れるような平泳ぎやドルフィンキックではバックしてしまうなど、奇跡的なプレーに“水神さま”の異名がつきました。かたやリズム感は持っており、ダンスを踊りこなすといった意外性も視聴者から愛されていました。また、松尾さんは選手名鑑を持ち歩くほどプロ野球の大ファン。そんな一面を活かして、『BS12プロ野球中継2019』ではビジターに寄り添った実況や解説をしていました。“運動神経悪い芸人”の企画にプロ野球選手が監督として来てくれることも大変喜んでいましたね」(スポーツ紙記者)引退後は「企画・制作などの裏方」を考えているという松尾。40代半ばの節目でそれぞれの道を歩む決心をしたコンビに、エールが寄せられている。《松尾さんは新しい事に挑戦されるという事で、40半ばで新しい事に挑戦しようという気持ち、見習いたいと思います。応援してます!加藤さんもピンでもご活躍を楽しみにしてます》《ザブングル好きだったからなー残念、だけど松尾と加藤には頑張って欲しい》《頑張れ!松尾!!加藤!!》
2021年02月01日偉大なスターたちの訃報に、日本中に衝撃が走った2020年。思い出されるのは、決して色あせない数々の功績と、人々に元気を与えてくれた笑顔。そんな故人と親交が深かった方々から届いた、愛あふれるメッセージを紹介。題して、「盟友がスターへ贈る、最後のラブレター」ーー在りし日の姿に、心からの哀悼の意を表して。■志村けんさん(享年70・コメディアン・3月29日没)へ。ラサール石井(65・タレント)『志村魂』では、志村さんは毎年お母さんを招待して、三味線のコーナーのフリートークで、「今日は母が来てます。お母さん。産んでくれてありがとう」と、はにかみながら欠かさず挨拶していました。結婚したいと本気で考えていたのも、お母さんに孫の顔を早く見せてあげたいという思いからでした。そんな優しい方でしたが、それをストレートには出しませんでした。照れ屋で人見知りで、本当に腹を割った仲でないと、思った事の半分も言えない。それもお酒の力を借りないとなかなか本音が出てこない。ものすごくシャイで繊細な方でした。そのかわり好きになった人は徹底的に愛しました。その人の芝居を嬉しそうに眺め、あうんの呼吸でつっこんだり。わざとくさしたり、ゲラゲラ笑ったり。とにかく人間が、それも少し欠点のあるような人間が、大好きでした。笑いのために人生の大半を賭けていました。そのため孤独を酒で癒していました。孤高の求道者でした。今は天国で思い切りお母さんに甘えていることでしょう。もっともっと笑わせて欲しかったけど、ゆっくり酒を飲んで休んでください。「女性自身」2021年1月5日・12日合併号 掲載
2020年12月30日●政治家経験を生かして「架け橋として活動していきたい」元衆議院議員で現在コメンテーターとして活躍している金子恵美氏が、2016年に世間を騒がせた夫で元衆議院議員・宮崎謙介氏の不倫騒動の真実を、著書『許すチカラ』で告白。また、女性が輝ける社会に向けての提言や今後の活動についても言及している。このたび金子氏にインタビューし、自身の活動について話を聞いた。政治家は引退したものの、日本の未来、特に女性が真に輝ける社会に向けて、自身の経験を生かして活動したいと考えている金子氏。同書では、少子化問題について今後どのような対策が必要か提言しており、また、女性の出産適齢期についても訴えている。金子氏は「自分のキャリアを極めたいという方がいてもいいと思いますが、我慢している、例えば子供を産みたいという気持ちが少しでもあるならば、どちらもかなえられる社会であるべきだと思います。仕事があるから子供を我慢とか、本当はもっと仕事をしたいのに家庭があるから我慢するとか、そういう我慢を私はしてほしくないんです」と強い思いを述べ、「行政や政治のサポートが不十分であるがゆえにできてないというところを、政治家経験者として意見していきたい」と語る。また、「不妊治療に関しても、女性の場合はリミットがある。もちろんライフステージはそれぞれあると思いますが、唯一、妊娠できる時期が限られているということに関して、自分自身もう少しそのライフプランを立てておけばよかったなっていう思いもあって、みなさんにも意識してほしい」とメッセージ。「法律や政治のアプローチも必要ですが、個々人にもリミットがあるということを意識してほしいと思います」と呼びかけた。そして、「地方議員を経験した上で、国会議員も経験したという、政治家としての経験は生かさなければいけないと思っています。行政や政治の中を見てきた人間としては、少子化対策や女性の活躍のための両立支援などの足りていないところを理解していますし、周りの女性たちから話を聞く機会が多く、実態と制度の乖離もすごく感じているので、架け橋として活動していきたい」と意気込む。さらに具体的に、自身の役割を説明。「メディアでの発信もそうだと思いますし、政治家との繋がりもあるので直接提言していくのも具体的な活動だと思いますし、個々の人たちへの啓発という意味では講演活動を行い、私がやるべき使命を果たしていけたらと思っています」と語った。●コメンテーターとしての心がけ“当事者の家族”経験も生かす現在、さまざまなテレビ番組でも活躍している金子氏。コメンテーターとして心掛けていることを尋ねると、「事実が一番大事」と答え、「特に新型コロナウイルスに関して怖いなと思っていて、専門家のデータに基づく科学的根拠を踏まえた話であればいいと思いますが、感覚的なところで話すのは極めて危険。ファクトがまず大事だと思っています」と話した。また、夫の不倫騒動において当事者の家族という立場を経験したことにより、さまざまな騒動に言及する際に親族のことを強く意識するように。「最近も不倫騒動がいろいろありましたが、騒動を起こした者の家族という立場を経験した身としては、当事者の方には家族があるということを考えなければいけないなと。家族・親族のことを踏まえ、そこまで慮って話すべきだと思っています」と述べた。自分の思いとは違う捉えられ方をしてしまい、コメントの難しさを感じることもあるそう。最近では、安倍晋三前首相が潰瘍性大腸炎を理由に辞任を表明した際に、その難しさを痛感したという。安倍晋三前首相の辞任表明に、ラサール石井が「望んでいたことだが、全く喜びも感慨もない。何とも言えぬ脱力感。記者会見はヌルく、まるで番記者と総理のお別れ会のよう。3年B組金八先生か」とツイートしたことに対して、金子氏は「全くもって政治家をやったことのないコメンテーターのコメントだと思います。一度でも選挙に出て、国家のために命を尽くそうと思った人間であったなら、健康を理由に辞めることがどんなにつらくて、悔しいことなのか。選挙に出て、総理になってから言ってもらいたい」と批判。総理経験者以外、政治を語るなと言ったわけではないのだが、そう捉えられてしまうという誤解が生じた。金子氏は「言葉選びが不適切だったと思いますが、物事の文脈や全体を理解していただけたら、総理経験者以外、政治を語ってはいけないという意味ではないとわかっていただけると思います」と述べ、「安倍さんを追及してきた野党の蓮舫議員も敬意を表した。国会議員であれば、病気で志半ばであきらめなければならないことがどんなに悔しくてつらいか、蓮舫さんは理解があったから、労をねぎらわれた。政治に対する意見はいろいろあっていいと思いますが、健康を気遣う気持ちや最低限の敬意を払うことが日本人の皆さんにあっていいんじゃないかという思いで発言しました」と真意を説明。その上で、「『総理大臣になってから言ってくださいよ』というところだけ切り取られて広がっていったのは残念であり、それがまたSNSの怖さなのかなと実感しているところです。全部見ていた方は『言わんとしていることは違いますよね』とわかっていただいていますが、一部を切り取られることも踏まえて発信しないといけないんだなという学びはありました」と語る。また、安倍氏が辞意表明した日に多くのテレビ番組に出演していた石破茂氏について、「仲間である自民党の総裁が辞めた日。であれば喪に服すというか、『お疲れ様でした』といった労いもあればよかった」と発言したことも振り返り、「同じ自民党員であれば『お疲れ様でした』と言うべき。その日にガンガン腕を回して、節操ないと思ったんです」と説明。「喪に服す」という言葉を使ったことに指摘の声があったそうで、「気をつけないといけない」と反省しつつ、「総じて不寛容だよなと。その人はこういうことを言いたかったんだなと思う心のゆとり、おおらかさも持ってほしいなと思います」と、自ら発信する言葉選びに反省をしつつ言葉一つではなく全体の意味を理解してほしいと訴えた。■金子恵美1978年2月27日生まれ、新潟県出身。2000年、早稲田大学第一文学部卒業。新潟放送勤務を経て、2004年にミス日本関東代表に選出。2007年に新潟市議会議員選挙に立候補し当選。新潟県議会議員を経験後、2012年に衆議院議員に初当選。2016年には総理大臣政務官に就任し、地方自治、IT行政、郵政を担当。主な政策テーマは福祉、IT、放送行政、子育て支援、女性活躍。10年間の議員生活を経て、現在は企業顧問とテレビコメンテーターを中心に活動している。
2020年10月24日『わたしを離さないで』などで知られ、2017年に満を持してノーベル文学賞を受賞した日系イギリス人作家、カズオ・イシグロ。その出世作で、1989年に英語圏最高の文学賞とされるブッカー賞に輝いた『日の名残り』が朗読劇として立ち上がる。上演台本と演出を手がけるのは、「KPR/開幕ペナントレース」主宰の村井雄。目黒区職員を経て劇団を旗揚げしたという異色の経歴を持ち、海外公演も積極的に行っている気鋭の脚本・演出家だ。舞台はふたつの世界大戦から戦後にかけてのイギリス、主人公は執事のスティーブンス(眞島秀和)。物語は、1956年の“現在”と、1920年代から30年代にかけての回想シーンを往復しながら進んでいく。“現在”のスティーブンスは、敬愛していた前の主人・ダーリントン卿(マキノノゾミ)の死後、その屋敷を買い取った富豪のアメリカ人・ファラディ氏(ラサール石井/桂やまと※ダブルキャスト)に仕えていた。屋敷が抱える人手不足に悩むスティーブンスは、かつて共に働いていたミセス・ベン(大空ゆうひ/小島聖※ダブルキャスト)の復帰を願い、彼女に会いに行く。旅の道すがら、ダーリントン卿がまだ健在で、ミス・ケントン(ミセス・ベンの旧姓)と屋敷を切り盛りしていた時代を思い出すスティーブンス。ダーリントン卿は、ヨーロッパが第一次大戦のような惨禍を再び見ることがないよう奔走するうちに、ナチス・ドイツによる対イギリス工作に巻き込まれていったのだ。品格ある執事の道を追求し続けたスティーブンスが、老境に差し掛かり、人生を振り返った末に至る境地とはーー。見どころはやはり、可愛いもの好きの“イケオジ”に扮したドラマ、『おじさんはカワイイものがお好き。』が大きな話題を呼んだ眞島秀和の“老執事”役。また、劇作・演出家として名高いマキノノゾミが、珍しく役者として舞台に立つことも見逃せない。なお、マキノは「ダーリントン卿ほか」、ラサール石井と桂やまと(ダブルキャスト)は「ファラディほか十数役」を演じるとのこと。注目の朗読劇『日の名残り』は、本日9月30日(水)に東京・あうるすぽっとで開幕後、兵庫、山形、岩手でも上演される。朗読劇『日の名残り』原作:カズオ・イシグロ訳:土屋政雄上演台本・演出:村井 雄10月4日(日)まで あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)10月6日(火)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール10月9日(金)山形・伝国の杜 置賜文化ホール10月11日(日)岩手・盛岡劇場 メインホール文・町田麻子
2020年09月30日脚本家・小説家の内館牧子の長編小説『十二単衣を着た悪魔源氏物語異聞』を基に、黒木瞳監督が実写化する映画『十二単衣を着た悪魔』が、11月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開する。この度、平安時代の再現にこだわった衣裳に身を包むキャストたちのビジュアルと映像が初公開された。本作の主演は、主演作『今日から俺は!!劇場版』が公開中の若手実力派俳優・伊藤健太郎。伊藤が演じるのは、就職試験59連敗中で実家暮らしのフリーター・伊藤雷。自身の美しさと比類なき意志の強さで“悪魔”と例えられることもある弘徽殿女御には、『ダンスウィズミー』『犬鳴村』『Daughters』と、主演作が続く三吉彩花。そのほかに伊藤沙莉、戸田菜穂、ラサール石井、伊勢谷友介、山村紅葉、笹野高史、そして田中偉登、沖門和玖、細田佳央太、先日発表されたMIO、YAE、手塚真生、LiLiCo、村井良大、兼近大樹(EXIT)と若手実力派からベテランまで個性豊かなキャストが集結し、現実と源氏物語の世界を彩る。この度公開されたビジュアルでは、平安時代の色合いや再現にこだわり抜かれた衣裳に身を包むキャストたちが登場。着物にパーカーインと、現代と絵巻物の世界の両方の世界を表現した衣裳に身をまとう伊藤。三吉は、黒木監督がとことんこだわり抜いたという、十二単衣を身に纏い、凛とした姿で佇んでいる。また、OKAMOTO’S が歌う主題歌『History』にのせ『源氏物語』の世界観を凝縮した映像も初公開。就職活動がうまくいかず、彼女にもフラれ、家にも居場所がない落ちこぼれの伊藤雷が、バイト先でもらった『源氏物語』のパンフレットを手に雷に打たれ、目が覚めると『源氏物語』の世界へタイムスリップ。ひょんなことから“悪魔”と呼び声高い弘徽殿女御付きの陰陽師として新たに人生を歩み始める姿が切り取られた。『十二単衣を着た悪魔』11月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開
2020年09月02日黒木瞳が監督を務め、伊藤健太郎が主演する、源氏物語の世界と現在を舞台にした異世界トリップエンターテインメント『十二単衣を着た悪魔』より、予告編とビジュアルが到着した。公開された映像では、ヘタレニート街道まっしぐらだった伊藤さん演じる雷が、「源氏物語」の世界へタイムスリップする様子が映し出される。ひょんなことから、“悪魔”と呼び声高い弘徽殿女御(三吉彩花)付きの陰陽師として新たに人生を歩み始める雷。弘徽殿女御や、恋に落ちる倫子(伊藤沙莉)ら様々な人々と関わることで、自分の進むべき未来を見つけようともがいていく。ほかにも、ラサール石井、伊勢谷友介、山村紅葉、笹野高史ら豪華キャストも登場。弘徽殿女御の「可愛い女にはバカでもなれる」、「言いたい事を言って何が悪い」などエッジの効いたセリフや、「OKAMOTO’S」が歌う主題歌「History」も挿入されている。またビジュアルでは、着物にパーカーインという、現代と絵巻物、両方の世界を表現した衣装を身にまとった伊藤さんや、黒木監督がこだわり抜いた十二単衣を身に纏う三吉さんを中心に、脇を固めるキャストやモチーフが配置されている。『十二単衣を着た悪魔』は11月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:十二単衣を着た悪魔 2020年11月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開Ⓒ2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー
2020年09月02日俳優の伊藤健太郎が主演を務める、映画『十二単衣を着た悪魔』(11月6日公開)の追加キャストが11日、明らかになった。同作は脚本家・小説家の内館牧子による長編小説『十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞』の実写化作。就職試験を立て続けに落ちているフリーターの雷(伊藤)は、激しい雷雨に見舞われ気を失い、目覚めると1,000年以上も昔に紫式部によって書かれた『源氏物語』の世界にいた。アルバイト先で配られた『源氏物語』のあらすじ本のおかげで陰陽師として弘徽殿女御に見出され、息子を帝にしようと野心に燃える弘徽殿女御に翻弄されながらも次第に触発され支えていこうと決心する。女優の黒木瞳が監督を務める。三吉彩花、伊藤沙莉、ラサール石井、戸田菜穂、伊勢谷友介、山村紅葉、笹野高史、田中偉登、細田佳央太、沖門和玖の出演がすでに発表されているが、新たにキャスト6人を一挙解禁。雷を含む伊藤家と親しい近所のオバサン・山下元子(通称“ヤマンバ”)を演じたのは、マルチに活躍するタレントのLiLiCo。雷が派遣先の展示場で世話になる派遣リーダー・木村は村井良大、そして派遣先の展示場の設営責任者は、映画初出演となるEXITの兼近大樹が演じている。さらに“MIOYAE”の愛称で有名な人気の二卵性双生児MIOとYAEが、藤壺女御と桐壺更衣にそれぞれ扮し、光源氏に恋い焦がれる六条御息所に手塚真生が決定した。○LiLiCo コメント黒木瞳さんの監督作品で取材をさせていただいたときに、インタビューが終わって突然声を掛けられ「ぴったりな役がある」と…本当にびっくりしました! ヤマンバは衣装が普段のわたしの服に似ていて、お話好きも私と同じ。似ているからか、逆に難しかったです。いっぱい迷いましたが、監督が優しくリラックスさせてくださって、感謝しています。順番に撮影したので出演シーンの間はかなり空きましたが、そのお陰で伊藤健太郎くんの役の中での成長が手に取るようにわかり、感動しました。○村井良大 コメント今回 バイトリーダー 木村役で出演させていただきました村井良大です。黒木瞳監督の現場はとても明るくエネルギッシュでお芝居を創るクリエイティブな現場として、心地良い場所でした。そして、監督が非常に楽しそうに演出を付けてくださるので、楽しくお芝居する事ができました。先日一足お先に完成品を観させていただいたのですが、たくさん笑い、様々な登場人物に感情移入し心が温かくなりました。是非皆様に観ていただきたい、明るく優しい作品となっていると思います。○兼近大樹 コメントこの度、十二単衣を着た悪魔で暴れまわる事が決まりましたEXIT兼近です。兼近はチャラ男ではない役を演じているので新しい面を楽しんでくれたらバイブスいとあがりけり。パリピ集まってチャラいアウター12枚重ね着して、るっきんぐふぉーえばーしたいと思い仕る。よろたのふぃーばー!○MIO コメント『十二単衣を着た悪魔』に出演致します。MIOです。出演が決まった時は、どきどきとわくわくで夢のようでした。監督の黒木瞳さんをはじめ、素敵なスタッフ、キャストの皆様とじっくり撮影することができ、私にとってとても大切な作品になりました。すべての描写が美しく、最後まで美しいです。ぜひ、劇場でご覧ください!○YAE コメント『十二単衣を着た悪魔』に出演致します。 YAEです。豪華なキャスト・スタッフの皆様と素敵な作品に携われること、とても光栄です。ドキドキしております。私達は双子でキャスティングして頂いたので、どのような形で登場するのか楽しみにしていて下さい! 美しくて素敵な映画、ぜひご覧ください!○手塚真生 コメント芝居は呼吸! 気持ちはどこいった! と、監督の声が聞こえてきます。オーディションのとき、本番前、どの現場にいても、あれからずっと、監督が横にいるのです。六条御息所が源氏を思う心、ついつい側にいってしまうように、わたしも六条に寄り添えたのではないかと思います。恍惚とした美しさが目標でした。果たして…気持ちは時空を越える! みなさま、是非お楽しみください!
2020年08月11日俳優の伊藤健太郎が、映画『十二単衣を着た悪魔』(11月6日公開)の主演を務めることが30日、明らかになった。同作は脚本家・小説家の内館牧子による長編小説『十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞』の実写化作。就職試験を立て続けに落ちているフリーターの雷(伊藤)は、激しい雷雨に見舞われ気を失い、目覚めると1,000年以上も昔に紫式部によって書かれた『源氏物語』の世界にいた。アルバイト先で配られた『源氏物語』のあらすじ本のおかげで陰陽師として弘徽殿女御に見出され、息子を帝にしようと野心に燃える弘徽殿女御に翻弄されながらも次第に触発され支えていこうと決心する。伊藤にとっては、映画として本作が初の時代劇となり、就職試験59連敗中の実家暮らしのフリーター・伊藤雷を演じる。何でもできる弟に対して劣等感を持つ彼が、ひょんなことから『源氏物語』の世界にトリップし、弘徽殿女御に仕え翻弄されながらも、未来を当てる比類なき陰陽師として周りから認められることで成長していく。伊藤が支える弘徽殿女御役には、初共演となる三吉彩花が決定。嫌われ者・野心家などのイメージの弘徽殿女御だが、現代のキャリアウーマン顔負けのハートと冷静な分析力で息子を帝にしようと、ブレない信念を貫く芯の強い女性として演じる。またドラマ『いいね! 光源氏くん』でもOL役を好演した伊藤沙莉が、絵巻物の世界で雷と出会い妻となる倫子に扮する。弘徽殿女御の父である右大臣役でラサール石井、雷の母・伊藤明子役で戸田菜穂、弘徽殿女御の夫・桐壺帝役で伊勢谷友介、弘徽殿女御に仕える家臣役で山村紅葉と笹野高史が出演。さらに弘徽殿女御の息子として田中偉登、雷の弟・水役として細田佳央太、光源氏役として沖門和玖が抜擢された。本作のメガホンをとるのは、女優であり、『嫌な女』(16)で監督デビュー、原作をこよなく愛し実写化を熱望した黒木瞳。脚本は、『ちょっと今から仕事辞めてくる』(17)などの作品を手掛けた多和田久美が担当する。撮影は2019年2月2日から3月7日の間に行われた。○伊藤健太郎 コメントこの映画は取柄もない、自分に自信がない現代の男の子がそれまで行ったことのない世界で成長していく物語です。タイムスリップするお話は初めてではないのですが、映画で時代劇は初めてになります。人が成長する部分にフォーカスした話が個人的に好きで、変わっていく様を演じるのもすごく好き。だから今回このお話をいただいたときはとても嬉しかったですし、監督も黒木瞳さんということでどんな面白い作品になるのだろうとワクワクしながら、自分なりに成長感をどう出そうかと考えながら撮影に臨みました。このような情報解禁の発表タイミングが自身の誕生日と重なるのが初めてなので嬉しいです。ぜひ劇場でご覧ください。○三吉彩花 コメント弘徽殿女御役を演じさせていただきました三吉彩花です。本作に出演が決まった時は嬉しかったです。それと同時に緊張感もありましたが、黒木監督にぶつかっていきたい気持ちが強かったです。この作品はインプットとアウトプットを物凄いスピード感で行い、今まで自分自身でも知らなかったスイッチを押していただきました。何より監督を信じて毎日撮影現場に行けたことが嬉しかったです。女性が強く自分の信念を持って生きる、優しさの中にも逞しさがある作品だと思います。是非楽しみにしていただけたら嬉しいです。○監督・黒木瞳 コメント自分の居場所を見つけられず、人と比べられて自信をなくす人は多いかと思います。この物語は、そんなネガティブ男子が、源氏物語の中でキラキラと生きている人たちと出会って、自分の存在価値を見つめ直していくという“希望のお話”です。ネガティブな大学生を演じるのは、伊藤健太郎さんです。撮影は、ほぼ順番通りに行いました。すると、健太郎さんの顔が日に日に変わっていくのです。ダメンズだった(もちろんお芝居ですが)彼が、ラストシーンでは見事なまでの清々しい顔へと変化していきました。彼の演技の賜物ですが、さらに彼を突き動かしたのは、『十二単衣を着た悪魔』が持つ小説の魅力だと、私は再確認した次第です。源氏物語にはそう詳しくない私でもこの小説に魅了されたのは、内館さんが学生の頃から気になっていたという弘徽殿女御を、別の視点から描いているところです。実に潔いトップレディの生き様、時代を冷静に見つめることのできる才能、ジタバタしない生き方は品性のある女性であり、そして母親として息子への無償の愛が見え隠れするところに、女としての哀愁が漂います。この難しい弘徽殿女御を演じてくださったのは、三吉彩花さんです。十二単衣が似合う女優はこの方の右に出る人はいないでしょう。そして、この美しい彼女からは想像できないような、センセーショナルなセリフの数々。“悪魔”とは、人の英知を超え凡人には太刀打ちできない心の強さを持った人なのだと、彼女の演技を見ていて感じたものです。そして、伊藤沙莉さん、笹野高史さん、山村紅葉さん、伊勢谷友介さんほか、この作品の中で、素敵に自在に演じてくださった出演者の方々、さらに未熟な私を支えてくださったスタッフの方々に心から感謝しております。皆様の心に届けられる作品になったかどうか、ぜひ、劇場でお確かめいただければ幸いに存じます。○内館牧子 コメント幻冬舎から『十二単衣を着た悪魔』が出て、すぐのことです。黒木瞳さんが、監督としてぜひ撮りたいとおっしゃったのです。本当にすぐのことでした。原作の『源氏物語』ではヒステリックで悪役の弘徽殿女御に、いち早く魅力を感じて下さった。黒木監督しかないと思いました。劣等感のかたまりのような伊藤雷を伊藤健太郎さんが、弘徽殿女御を三吉彩花さんが演じ、一癖も二癖もある脇を、一癖も二癖もある実力派が固めて下さる本作です。千年後の今、自信を持って弘徽殿女御に捧げます。(C)2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー
2020年06月30日脚本家で小説家の内館牧子が「源氏物語」を題材に、奔放で強い女性によって成長していく青年の姿を描いた長編小説「十二単衣を着た悪魔源氏物語異聞」を基にした映画『十二単衣を着た悪魔』の公開が決定。主演の伊藤健太郎をはじめ、三吉彩花、伊藤沙莉らキャストも明らかになった。就職試験を立て続けに落ちているフリーターの雷は、京大に合格した弟に対して卑屈になっていた。そんな折、雷はアルバイトで「源氏物語」の世界を模したイベントの設営を終え帰宅する途中、激しい雷雨に見舞われ気を失う。目が覚めたとき、そこは1000年以上も昔に紫式部によって書かれた「源氏物語」の世界だった。雷は陰陽師として弘徽殿女御に見出され、息子を帝にしようと野心に燃える弘徽殿女御に翻弄されながらも次第に触発されていく…。主演の伊藤さんが演じるのは、就職試験59連敗中の実家暮らしのフリーター・伊藤雷。何でもできる弟に対して劣等感を持つ彼が、ひょんなことから「源氏物語」の世界にトリップし、陰陽師として周りから認められることで成長していく。「映画で時代劇は初めて」と言う伊藤さんは、「人が成長する部分にフォーカスした話が個人的に好きで、変わっていく様を演じるのもすごく好き。だから今回このお話をいただいたときはとても嬉しかったですし、監督も黒木瞳さんということでどんな面白い作品になるのだろうとワクワクしながら、自分なりに成長感をどう出そうかと考えながら撮影に臨みました」と撮影をふり返っている。本作の監督を務めるのは、女優・黒木瞳。『嫌な女』で監督デビューした黒木さんが、今回実写化を熱望。本作について黒木さんは「自分の居場所を見つけられず、人と比べられて自信をなくす人は多いかと思います。この物語は、そんなネガティブ男子が、源氏物語の中でキラキラと生きている人たちと出会って、自分の存在価値を見つめ直していくという“希望のお話”です」と説明し、「源氏物語にはそう詳しくない私でもこの小説に魅了されたのは、内館さんが学生の頃から気になっていたという弘徽殿女御を、別の視点から描いているところです。実に潔いトップレディの生き様、時代を冷静に見つめることのできる才能、ジタバタしない生き方は品性のある女性であり、そして母親として息子への無償の愛が見え隠れするところに、女としての哀愁が漂います」と魅力を語っている。ほかにもキャストには、桐壺帝の正室・弘徽殿女御役に『ダンスウィズミー』『犬鳴村』の三吉彩花。雷と絵巻物の世界で出会い妻となる倫子役に、『獣道』「獣になれない私たち」「いいね!光源氏くん」などに出演する伊藤沙莉。弘徽殿女御の父役にはラサール石井。雷の母役に戸田菜穂。弘徽殿女御の夫・桐壺帝役に伊勢谷友介。弘徽殿女御に仕える家臣に山村紅葉と笹野高史。弘徽殿女御の息子役に田中偉登。雷の弟・水役に細田佳央太。そして光源氏役には人気急上昇中の若手俳優・沖門和玖が抜擢。息子を帝にすべく雷を陰陽師として重用する弘徽殿女御役の三吉さんは「この作品はインプットとアウトプットを物凄いスピード感で行い、今まで自分自身でも知らなかったスイッチを押していただきました。何より監督を信じて毎日撮影現場に行けたことが嬉しかったです。女性が強く自分の信念を持って生きる、優しさの中にも逞しさがある作品だと思います。是非楽しみにしていただけたら嬉しいです」とコメントしている。『十二単衣を着た悪魔』は11月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2020年06月30日6月2~30日(8・15・24日は休演)に東京・新橋演舞場で公演される舞台『熱海五郎⼀座 新橋演舞場シリーズ第7弾 東京喜劇「Jazzy(じゃじぃ)なさくらは裏切りのハーモニー~日米爆笑保障条約~」』の制作発表が17日、都内で行われ、三宅裕司、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之、紅ゆずる、横山由依が出席した。東京喜劇をテーマに、前身の「伊東四朗一座」を立ち上げて以来、多くの観客を集めてきた人気興行の「熱海五郎一座」。新橋演舞場に進出して7年目を迎える今年は、座長の三宅裕司らおなじみのメンバーに、元宝塚歌劇団の紅ゆずるとAKB48の横山由依をゲストに迎え、歌ありダンスありの喜劇作品をおくる。横山は「三宅座長をはじめ皆さんのことは幼い頃からテレビで観ていたので、夢のようですごくうれしかったですね」とオファーを喜んだそうで、「個人的に小学校2年生から6年生まで音楽教室でドラムを習っていました。それが12年越しにお披露目できるのは夢のようですね」と今から公演が待ち遠しい様子だった。同舞台が宝塚歌劇団退団後、初舞台となる紅ゆずるは「宝塚を退団して4カ月が経ちました。本日、実は公の場で初めてスカートを穿いております。大変スースーしておりまして、全然慣れないですね(笑)」としつつも、「今はとても暗い世の中になっていますが、最後に残るのは喜劇。皆さまに現実を忘れていただいて笑ってもらえるような作品に、そして一座の一員となって私も笑いに貪欲になって頑張っていきたいと思います」と意欲を示した。また、座長の三宅裕司は「1番に考えていることは、お年寄りと小学生が一緒に笑える笑いを最初から最後まで羅列して最後に感動を持っていくお芝居を目指しています」と意気込み、「分かりやすい笑いは免疫力をあげます。6月に熱海五郎一座を観ていただいて、皆さんの免疫力をあげていただくと非常に良い状況になっていくと思います。熱海五郎一座が日本を救う、という形で公演に臨みたいと思います」と力を込めた。「このままの状態が続いたら大手もヤバいことになります」と新型コロナウイルスの影響で公演の中止が相次ぐ演劇界を憂うラサール石井は「万全の態勢を整えて開催したいと思います。できるだけ早く収束することを願いますが、できるだけ演劇を続けたいと思っています」と新型コロナウイルスの早期収束を願った。
2020年03月18日●幼少期の記憶「吉本入る!」歌手・女優・モデル・芸術家としての顔を持つ、“創作あーちすと”のん。約5年半ぶりの実写映画『星屑の町』(3月6日公開)には多方面での経験値が注ぎ込まれ、彼女にとっては「今まで積み重ねてきたことが集結しているような作品」となった。演じるヒロイン・久間部 愛は、一度は歌手を夢見て上京するも、ある理不尽な出来事によって東北の田舎町に戻ってきた女性。夢破れて自暴自棄……になるかと思いきや彼女はひたすらに前を向き、地元を訪れたコーラスグループ・ハローナイツとの出会いによって輝きを取り戻し始める。笑いあり、歌あり、涙あり。キャッチコピーの「人生は、いつだって輝ける」は、のん自身とも重なり合う。この役柄について、のんは「すごく似ている」とうれしそうに話す。彼女のモチベーションや仕事の原動力、そして生きる源となっているものは一体何なのか。俳優・女優のターニングポイントに焦点を当てるインタビュー連載「役者の岐路」の第10回は、固定概念にとらわれない唯一無二の肩書き“創作あーちすと”のルーツに迫る。○■“自由”を共有した人物「今思うと、無敵な二人」――約5年半ぶりの実写映画。オファーがあった時、率直にどのように思われましたか?コメディのお話を頂いたことがまずはうれしくて。ベテランの名優の方々がここまで集結する作品も珍しいと思いますので、そこに加えて頂けることはすごく幸せなことだと感じました。それから、役者としては修行にもなるかなと。――個人的に引き込まれたのが、「新宿の女」の弾き語り。ハローナイツに入ることを認めてもらうため、メンバーに歌声を披露するシーンでした。ありがとうございます。愛ちゃんが初めて歌うシーンなので、役柄としては熱い気持ちが一番高まっているところ。撮影に備えて、藤圭子さんの歌声をボイトレの先生と聴きながら参考にさせて頂いて、練習を重ねてから本番に臨みました。――のんさんにとって、「役として歌うこと」とは?物語には感情の流れがあって、いろいろな条件によって「どのように歌うのか」が決まります。そこを構築していくのは、自分自身で歌うよりは考えることが多いというか、定まって歌うことができると思います。その役が物語の中でどのように感じて、どのように生きているのか。そこを捉えて現場に臨んでいますが、監督との擦り合わせも必要なので現場で変更することもあります。――そうした中で愛の人柄をどのように受け止めたんですか?超ポジティブな人だと思います。挫折して暗い気持ちになってて、そこから徐々に元気と自信を取り戻していく人なのかなと思って台本を読んでいたんですけど、監督とお会いして本読みをした時に、「台風の目になってほしい」と言われて。周囲を巻き込んでいく存在であることが最初に理解できて、劇中のような愛ちゃんになりました。幼なじみの星一さんが、「愛ちゃん、全然へこたれてない」というシーンがありますが、本当にそのままの人。東京で挫折して地元に帰ってきているのに、全く希望を失っていない。本当に超ポジティブな人なんです。――人前では落ち込んでいるところを見せないタイプなのかもしれませんね。そうですね。落ち込んでも自信は失わない人。何よりも自分の歌に自信があって、自惚れてる(笑)。愛ちゃんは、そこが原動力になっていると思います。ちょっとの自惚れも大事なのかもしれないですね。――ご自身と比べていかがですか?何があっても、「自分には才能がある」と信じ切っているところはすごく似ていると思います。自惚れているところも、共感してしまいます(笑)。――幼い頃から?物心ついた時から根拠のない自信がありました(笑)。子どもの頃って、みなさんそうですよね。夢に対して、根拠のない自信や希望がある。それが年齢を重ねるごとにいろいろなことを知って、根拠のない自信は消えていくものだと思いますが、それがずっと持続しています。これは何かで身につけたものではなくて、生まれた時から(笑)。――何が影響してそうなったのか……(笑)。分からないんですよね……気がついたら鏡の前でポーズとったりして、そんな自分の姿が好きで。お母さんも気分を乗せてくれるので、それで調子に乗っちゃったのかもしれません(笑)。あと、同い歳のいとこが隣の家に住んでいて、小さい頃からずっと一緒に遊んでいました。今思うと、無敵な二人(笑)。お互い乗せ合って、調子に乗った蓄積が今も生きているんだと思います。――今も交流はあるんですか?その時と関係性は変わりましたが、今でもめちゃめちゃ仲良いです。一度は疎遠になって、二人とも社会人になってから再会すると、やっぱり居心地が良くて。波長が合っていると改めて感じました。――そういう関係性も含めて、親御さんの教育からも良い影響を受けたのかもしれないですね。私が二人姉妹で、いとこが三人きょうだいだったんですけど、お母さんは5人で遊びに行くことをいつも勧めてくれて。そうやって、「子どもたちだけの世界」を作ってくれたので、いつも探検することが楽しかったですし、たくましさも養われました。田んぼに入ったり、山登ったり。自分たちの足でどこへでも行けるワクワクがありました。――そこから芸能界への憧れが芽生え始めるんですか?子どもの頃は全然なくて。そもそも、「芸能界」というものを認識していなかったんです、「テレビの中に入りたい」「芸能人になりたい」みたいな願望もなく。私は関西の兵庫県出身で生まれながらのお調子者(笑)。小学生の頃、いとこと友達と3人で、「吉本入る!」「お笑い芸人になる!」と盛り上がってトリオを組んで、コントを作ったこともありました(笑)。――吉本を目指していたとは(笑)。ということは、「人を楽しませること」がのんさんのルーツになっているんですかね。そうだと思います。コメディ大好きです。コメディの作品にどんどん出ていきたいと思っているので、今回のオファーもすごくうれしかったです。●“創作あーちすと”最大の転機とは――“創作あーちすと”の肩書きは、おそらく世界中でのんさんお一人のものだと思います。“創作あーちすと”と名乗り始めてから3年。ご自身にとって、転機となる出来事は何ですか?『この世界の片隅に』に参加できたのは、すごく大きな出来事でした。自分にとって、「変化」というよりは、この作品と出会って「深めることができた」というか。これから役者をやっていく上で、すごく重要な作品になると思って、「絶対に自分がやりたい」と思っていました。その願いが叶ってすずさんを演じることができて、たくさんの人に広がって。劇場に足を運んでくださった方々が制作チームの一員のようにSNSでも口コミを拡散してくださいました。送り出す側と受け取ってくださる側とで共鳴し合って大きく膨れ上がっていく感覚、一体感。こんなに観る人に支えてもらえる映画に参加できて……自分が役者をやっていて本当に良かったと思えた出来事でした。これからも愛し、愛される映画を送り出す側にずっといたいです。――数々の映画賞を受賞したことは、それだけ多くの人に届き、心を動かした証しとも言えると思います。劇場に来てくださった方の声と作品を評価する賞を頂けたことは、「これでいいんだ」という思いに繋がりました。――『この世界の片隅に』で「深めることができた」こともそうだと思いますが、のんさんが働く上での喜びとは?どのように解釈して演じると、観る人の心をつかむことができるんだろう。そうやって擦り合わせて組み立てていくので、「伝わった」という手応えは働く上で原動力になります。ファンになってくださったり、応援してくださったりそういう方々がいてくれることで、「がんばろう」「やめられない」という励みにもなります。役者は、観てくれる人がいてこそ成立するものだと思います。――幅広い分野での活動も、根本は同じということですか?そうですね。歌手の場合は主体性が問われます。どのようなメッセージを届けたいのか、とか。自分で考えて組み立てていくので、根本は同じでもそれぞれの活動によって違ったアプローチができます。役者の場合と違って、自分自身のメッセージを込めないといけないので大変というか、恥ずかしい作業でもありますけど(笑)。でも、何よりもそうやって新しいことに挑戦できるのは楽しいです。――『星屑の町』で演じた愛にも、のんさんのそういう部分が映し出されていると思います。今回の『星屑の町』は歌もあって、演技もあって、笑いもあって。今まで積み重ねてきたことが集結しているような作品なので気合いも入りました。本当に素敵で心が温まる良い映画です。歌が全体を包んで、人と人を繋げてくれる。それから、家族は時にすごく面倒くさい存在でも、家族がいるからこそ踏ん張れることもある。そこも描かれているので、老若男女どの世代の人も、生きているすべての人に観て欲しい作品です。――そろそろお時間です。貴重なお話ありがとうございました。今回の作品は多くの人の“夢”が描かれています。最後に、のんさんの“夢”をうかがってインタビューを終えたいと思います。これからもっといろいろな表現を高めていって、たくさんの人に作品や思いを伝えていけたらと思います。ずっと一生、自由にまっすぐ。子ども心を忘れずに。そして、近々の“夢”は『星屑の町』が一人でも多くの人に届くことです。■プロフィールのん1993年7月13日生まれ。兵庫県出身。2016年公開の『この世界の片隅に』でアニメーション映画初主演。第38回ヨコハマ映画祭審査員特別賞をはじめ、多数の映画賞を受賞した。また、自ら代表を務める新レーベル『KAIWA(RE)CORD』を発足し、「創作あーちすと」としてアートを展開するなど活動は多岐にわたる。YouTube Originals『のんたれ(I AM NON)』では映画監督デビューも果たした。■映画『星屑の町』大手レコード会社の社員だった山田修(小宮孝泰)をリーダーに、歌好きの飲み仲間、市村敏樹(ラサール石井)と込山晃(渡辺哲)、青木五郎(有薗芳記)をコーラスに、大阪ミナミでくすぶっていた歌手の天野真吾(大平サブロー)をボーカルに迎えて結成されたハローナイツ。途中から参加した西一夫(でんでん)は、ハローナイツの借金を肩代わりするのを条件に、博多の焼き鳥屋と4人の子どもを女房にまかせてメンバーになった。これといったヒット曲もなく、ベテラン女性歌手・キティ岩城(戸田恵子)と地方を回りながら細々と活動を続けていたある日、東北の田舎町で、東京から出戻り、再び歌手になる日を夢見る愛(のん)と出会う。 愛が突然、ハローナイツに入りたいと直訴して、大騒動に発展、すったもんだの末に、愛はハローナイツに加入することとなり、状況が一変する。たちまち人気者となり、思いがけず夢を叶えたかに見えたメンバーだったが─―。
2020年03月12日おとな向け映画ガイド『ジュディ 虹の彼方に』『星屑の町』が今週のオススメ。ぴあ編集部 坂口英明20/3/02(月)イラストレーション:高松啓二今週末に公開される映画は18本(ライブビューイング、映画祭を除く)。全国約100スクリーン以上で拡大上映されるのが『仮面病棟』『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』『ジュディ 虹の彼方に』の3本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が15本です。当初8日に公開予定されていた『映画ドラえもん のび太の新恐竜』は公開延期となりました。この中から、おすすめしたいおとな向きの2作品をご紹介します。『ジュディ 虹の彼方に』ラストで泣きました。 映画はこれでなくては! まさに感動必至の作品です。ジュディ・ガーランドの最晩年を描いています。子役時代の『オズの魔法使』はミュージカル映画の象徴ともいえる1本、その中で歌った『虹の彼方に(オーバー・ザ・レインボー)』が不朽のスタンダードソングになりました。ショービジネスに燦然と輝くまさに星のような存在です。が、そういうひとに限って、実人生は、そんなに恵まれていないんですね。1954年に『スタア誕生』(最近レディー・ガガがリメイク)に主演。アカデミー賞では本命視されながら、最優秀主演女優賞を逸し、女優から歌手に軸足を移したとされています。60年代はショービジネスの第一線で活躍、カーネギー・ホールでの名パフォーマンスなど、レコードでも名盤を残しています。この映画が描く1968〜69年は、ジュディが47年の人生を終える直前。長年の酒と薬、金銭問題、愛する子どもたちとの別離など、心身ともに疲れ果てていたといいます。最後の舞台はロンドンのナイトクラブ「トーク・オブ・ザ・タウン」での長期公演。このロンドン時代を中心に物語は進みます。ジュディ役を演じたレネー・ゼルウィガーに圧倒されます。『ブリジット・ジョーンズの日記』で、アラサーの悩める独身女性を演じた、ややふっくらした印象の強いあの女優さん。その後『シカゴ』ではアカデミー賞主演女優賞にノミネート、『コールドマウンテン』では助演女優賞を受賞した実力派。この作品でも、女優魂というか、相当の練習を積まれたのでしょう。吹き替え無しで歌い、ジュディが憑依しているかのようです。クラブで歌う『トロリー・ソング』『カム・レイン・オア・カム・シャイン』などのスタンダード・ナンバーの楽しいこと……、そして感動の『虹の彼方に』。レネーはこの作品で、ジュディがなしえなかったアカデミー賞最優秀主演女優賞受賞を果たしています。ちょっといいエピソードが心に残りました。ジュディが、舞台がうまくいかず、打ちひしがれて、もう世界に自分の味方はいないと絶望した夜。「出待ち」のファンが彼女を救います。ショーに通いつめる中年のゲイのカップルです。彼らのもてなし、というか心配りがどれほど力になったか。LGBTQコミュニティでは、ジュディと『虹の彼方に』がシンボル的な存在であるといいます。『星屑の町』こちらもショービジネス!ですが、うって変わって、売れないムード歌謡コーラスグループ「山田修とハローナイツ」の歌と涙の人情喜劇。シリーズ化し、25年も演じられてきた、下北沢あたりじゃ評判の、舞台の映画化です。例えば、内山田洋とクール・ファイブのように、前川清のバックでわわわわーとコーラスをつけている人たち、いますよね。どこか謎の存在でありますが、かれらに着目したアイデアが面白い。舞台と同じメンバーが出演、これがまた実に絶妙のキャスティングです。映画を観る前の予備知識として、グループ結成のいきさつを書いておくと。元大手レコード会社社員の山田修(コント赤信号の小宮孝泰)が、担当の演歌部門が縮小になったのを機に、それなら自分でとこのグループを作りました。メンバーは、行きつけのスナックのマスター(同じく赤信号のラサール石井)、そして店の客(渡辺哲と有薗芳記)。これに大阪ミナミからボーカルの大平サブローが参加し、グループが誕生。さらに、博多の焼き鳥屋の親父(でんでん)が、グループの経済的な救世主となり、途中から加わります。以後、解散と再結成を繰り返し現在にいたる、というわけです。東北巡業、といっても温泉の余興がほとんど。今回は山田修の故郷、東北の田舎町、廃校になった小学校で公演です。主催は山田の弟(菅原大吉)が率いる町の青年団。ゲストというか前座歌手で「キティ岩城」(戸田恵子)もやってきます。公演前日に行ったスナックで、歌手志望の愛ちゃんにまとわりつかれ、すったもんだあり…。愛ちゃん役はのん。久しぶりの映画出演です。彼女がグループに加わってからの展開はちょっとした「スター誕生」風。かっこよくいえばショービジネス・エンタテインメントですが、どこかしょぼいのが逆に魅力です。大平サブローが歌う『宗右衛門町ブルース』『中の島ブルース』『ほんきかしら』や、グループのオリジナル『MISS YOU』。戸田恵子が歌う『手紙』など、昭和歌謡がたっぷり味わえます。すべて歌詞が字幕になってでます。のんちゃんが歌う『新宿の女』『恋の季節』はよく考えた選曲ですね。脚本は、お芝居のときから、演じる役者の個性を活かす「当て書き」で書かれています。小宮はいかにも気が弱そうだし、一見コワモテだが優しい渡辺、謎がありそうなでんでん、すねものの有薗。なかでもラサール石井が傑作です。舞台での大平との関西弁の漫才のようなやりとりなんて、最高です。
2020年03月02日3月6日公開の映画『星屑の町』の完成披露上映会が27日、都内で行われ、ヒロインを務めたのんが、ラサール石井、小宮孝泰、渡辺哲、でんでん、有薗芳記、菅原大吉、杉山泰一監督とともに登壇した。1994年から25年にわたって愛され続けた舞台『星屑の町』シリーズ(全7作)が、メインメンバーは変えず、ヒロインにのんを迎えて映画化。歌手を夢見る田舎娘の愛(のん)が、売れないコーラスグループに加入することになり、大ブレイクをするまでの姿を描く。実写映画は実に6年ぶりとなるのん。1994年から演じてきたキャストたちに囲まれてのヒロイン役に「めちゃくちゃ緊張しましたね。でも現場に行って待ち時間とか皆さんがお話されているのを見ているとすごく面白くて、私はお話を聞いていて楽しんでいました」と現場は和やかな雰囲気だったそうだが、6年ぶりの実写映画ということで「本当に頑張らなきゃと気合が入っていました」と覚悟を持って撮影に臨んだという。「すごく刺激的ですごい方々の中に入らなくてはいけなかったので緊張しましたが、すごく現場にいれて幸せでした」と撮影を振り返った。ラサール石井は「素晴らしかったですよ。のんちゃんの映画になっていて、我々は脇を固めているだけ。スターってこういうものなのかと思いました。最初はすごい猫背で、売れるに従って背筋がピンとしていくんです。その変化は素晴らしいなと思いましたね」と絶賛しつつ、「ただ、のんちゃんは僕らの加齢臭に苦しんだと思います(笑)」と笑いを誘った。また、のんは昭和歌謡曲を劇中で歌っているが、「本当にすごい素敵な曲ばかりで、歌詞の世界観が大人っぽいんだけど曲に温かみがあってすごく格好良いなと思いました」と好印象の様子で、この日も着用してきた昭和の衣装やメイクに「すごく楽しかったですよ。ここまでカッチリと着飾ってメイクをするのは、自分の中でも新鮮でした。女の子としては楽しかったです」と笑顔を見せれば、ラサール石井は「オードリ・ヘップバーンみたいですよ」と褒めちぎっていた。映画『星屑の町』は、3月6日より全国公開、2月21日より岩手・青森・秋田先行公開。
2020年01月28日アイドルグループ・A.B.C-Zの戸塚祥太が8日、東京・新国立劇場 中劇場で行われた『阿呆浪士』公開ゲネプロに登場し、福田悠太(ふぉ~ゆ~)、小倉久寛、ラサール石井(演出)とともに取材に応じた。同作は1994年、98年に劇団「ラッパ屋」の公演として上演された、喜劇作家・鈴木聡の代表作。一介の魚屋である「八」が、赤穂浪士として討ち入りを果たすまでを笑いたっぷり、泪ちょっぴりで描く、エンターテインメント時代劇で、日本人が愛する赤穂浪士の討ち入りのドラマをベースに翻案し、「巨大な落語」として喜劇的に描いた名作が、約20年ぶりにパルコ・プロデュースとして蘇る。作品にちなみ、フォトセッションでは「阿呆で〜す!」と明るく自己紹介していたキャスト陣だが、そのまま「あふぉ〜ゆ〜」という言葉も飛び出すようになり、小倉は「出ちゃったんで、すいません」と謝罪。ラサールが「使い勝手がいい。"あふぉ〜ゆ〜"でも使える」とフォローする。さらに「僕も(役者として)使い勝手がいい」という福田に、戸塚は「だって、福ちゃん今回、稽古5日間くらいしかきてないもんね」とたたみかけると、福田は「それは言い過ぎです。1週間くらいです」と訂正。戸塚は「稽古中に2本芝居してるんです。このスケジュールにした方、阿呆ですよ!」と訴える。ラサールも「しかもカウントダウンコンサートもあって、とっつーは新曲の振り付けもあって、忙しいですね、ジャニーズは」としみじみすると、戸塚は「嬉しいですよ。忙しくしてた方が、いい」と語った。作中では、観客がうちわやペンライトで盛り上がるシーンもあり、自分のうちわがない客のために、ロビーでは様々なカラーのシンプルなうちわを無料で貸し出す試みも。ラサールは「江戸時代の一座が芝居をして、その一座を応援しているという体。お祭り感満載です」と説明した。また正月の過ごし方を聞かれると、戸塚は「実家に帰り、母のおせちやお雑煮を食べ……普通の話をしました! すいません」と苦笑しつつ、「ジャニーズのカウントダウンの帰りに初詣に行ってお参りしましたよ」と明かす。さらに「おみくじは引かなかったんですよね。自分の顔みくじ、しましたけどね。『凶!』みたいな。『凶の顔!』みたいな。『大吉〜!』みたいなことで、顔でやってますね」と説明し、周囲は何を言い出したのかわからず「阿呆浪士になってるから」と本気で驚く。しかし、「大吉の顔」を求められると満面の笑みを見せる戸塚に、福田も「キレがいい!」と声をかけていた。一方の福田は「甥っ子たちにお年玉を配りました。兄貴がいくら包んだのか聞いて、それよりちょっと多めに。年末がんばったので」と照れつつも、カウントダウンコンサートの後は「僕たちふぉ〜ゆ〜は、普通に電車で帰りました。なんでかわかんないですけどね」と告白し、ラサールから「電車が動いててよかったね」と慰められる。4人では「どうせ1年中一緒にいるので」と初詣にはいかなかったというが、「でもみんなからLINEが来て。『(初日)おめでとう』って」と明かし、戸塚は「(A.B.C-Zからは)来ないですね。昨日の夜に会ってるので」と語った。実はこの日は偶然旧暦の12月14日で、本当の討ち入りの日だったという。幸先の良いスタートで、最後に意気込みを求められた戸塚は「この作品で、日本盛り上げていきたいと思います! 頑張るぞ、お〜!!」と叫び、「何の意気込みだったんだ」と自分でつっこんでいた。
2020年01月08日令和初めてのお正月、こんな時代劇で芝居初めはいかがだろうか。人情味あふれるコメディの名手・鈴木聡が1994年に自らが率いる劇団・ラッパ屋に書き下ろした代表作『阿呆浪士(あほうろうし)』が、本日1月8日に開幕する。時は元禄。主人公は、しがない魚屋の八(はち)だ。ある日、ひょんな取り違いから、赤穂浪士の血判状を手にする。八は同じ長屋のマドンナ・お直の気を引きたい一心で、自分が本物の赤穂浪士だと嘘を付き始める。一方、大石内蔵助の娘のすずが、いつまでも討ち入りを果たさない父に業を煮やして、赤穂から江戸に乗り込んでくる。すずは、お調子者の八を利用して、ニセモノの赤穂浪士たちと討ち入りを決行しようとするが……。今回、演出するのはラサール石井。八に扮するのはA.B.C-Zのメンバーとしてジャンルを問わない活躍を見せる戸塚祥太だ。また、本当の赤穂浪士のひとり、田中貞四郎にふぉ~ゆ~の福田悠太、八が惹かれる相手・お直に南沢奈央、大石内蔵助の娘・すずに乃木坂46の伊藤純奈が扮する。ベテラン勢もバラエティ豊かだ。本作には欠かせない浪曲・三味線を担う浪曲師の玉川奈々福、唯一無二の存在感を見せる竹内都子、大石内蔵助には時代劇もコメディも硬軟自在に演じる小倉久寛がキャスティングされた。鈴木が得意とするのは、どうもうまくいかない、スマートに振る舞えない人々が繰り広げる悪戦苦闘コメディだ。スマートにはいかないけれど、でもそれぞれが、それぞれの人生に一生懸命で、その熱が舞台全体を照らす。本作もまさに、そういった作品群の代表格と言えよう。嘘から始まった討ち入りは、武士道でもなく意地でもなく、「阿呆の神様」に忠臣する者たちの所業だ。ダメダメだけど、愛おしい。かっこ悪いけど、かっこいい。そんな男たちの大奮闘で、心の底からポカポカにしてくれるはずだ。公演は1月24日(金)まで東京・新国立劇場 中劇場、1月31日(金)から2月2日(日)まで 大阪・森ノ宮ピロティホールで行われる。文:小川志津子
2020年01月08日日本に古来より伝わる神話を題材に、観客の想像力を大いに刺激する劇団カムカムミニキーナの最新作『両面睨み節~相四つで水入り』 が11月14日(木)に東京・座・高円寺1で開幕する。松村武率いる同劇団の舞台は油断ならない。ただ席に座ってぼんやりと眺めるだけでは、その醍醐味のすべてを味わったとは言い難い。近年の松村作品で、主に題材となるのは日本の神話と歴史。長い時間かけて語り継がれた、つまり時間に裏打ちされた物語と、今現在を生きる私たちとを結ぶ線を、松村はくっきりと舞台上に描いてみせる。今回描かれるのは、日本書紀に少しだけ出てくる怪物「両面宿儺(りょうめんすくな)」。岐阜県の飛騨地方に伝わる伝説で、公演のチラシによれば「頭一つに顔二つ、四本腕に刀を掲げ、足に膝裏、踵なし」なのだとか。右から左から、前から後ろから、がっぷり4つで取っ組み合ってきた人間たちの歴史が、現在の両国国技館とまっすぐに結ばれる。物語の起点は、ある日の国技館だ。心臓発作で倒れた行司を救護するため、土俵に上がった女性医師に世間の目は殺到。医師はそのとき、タイムトンネルとなっていた土俵の底で、自らが2000年以上前、飛騨の湖に巣食っていた龍女であったことを悟る……。客演に迎えるは、ラサール石井。軽妙な喜劇を知り尽くした彼が、神話的世界でどんな存在感を見せるか注目だ。また、八嶋智人や藤田記子ら、凄腕劇団員勢もその腕力を発揮する。遠い昔、人々がのたうち回ってきた歴史が、今を生きる私たち自身に重なって響く演劇体験をぜひ。11月24日まで座・高円寺1、11月30日(土)から12月1日(日)まで大阪・近鉄アート館で上演。文:小川志津子
2019年11月12日25年にわたって愛され続けた大人気舞台を、ヒロインにのんを迎え映画化した『星屑の町』から、菅原芳人氏の描き下ろしによる第1弾ティザービジュアルが解禁となった。本作は、劇作家・演出家の水谷龍二とラサール石井、小宮孝泰が結成したユニット「星屑の会」によって、1994年に第1作「星屑の町・山田修とハローナイツ物語」を上演、その後25年にわたって愛され続けた大人気舞台「星屑の町」シリーズを映画化したもの。のんさんをヒロインに迎え、彼女の第2の故郷である東北を舞台にストーリーを展開する。今回解禁になった第1弾のティザービジュアルは、往年の名作ミュージカル映画『雨に唄えば』や『若草の頃』を彷彿とさせるレトロで可愛いイラスト仕様。数々のキャラクターイラストを手掛ける菅原芳人氏による描き下ろしで、どこか懐かしさの漂う1枚に。ムード歌謡コーラスグループ「山田修とハローナイツ」のメンバーである大平サブロー、ラサール石井、小宮孝泰、渡辺哲、でんでん、有薗芳記や、戸田恵子演じるベテラン女性歌手・キティ岩城という舞台オリジナルキャストに加え、のんさん演じるヒロイン・久間部愛が唄う様子が描かれている。いまにも歌声が聴こえてきそうなビジュアルには、「笑って、泣いて、歌える、音楽娯楽映画」というキャッチコピーが添えられ、映画への期待が一層膨らむ仕上がりとなっている。『星屑の町』は2020年春、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:星屑の町 2020年公開予定© 2020映画『星屑の町』製作委員会
2019年08月07日結婚を発表した落語家の春風亭昇太(59)が30日、東京・汐留の日本テレビで取材に応じた。この日に一部生放送された『笑点』で結婚を発表し、その直後の『真相報道バンキシャ!』の生出演を終えて報道陣の取材に応じた昇太。相手は20歳年下の一般女性で、専門学校に勤務しているという。年の差については、「僕の周りには(32歳年下の女性と結婚した)ラサール石井というのがいるので何てことない」と余裕の表情。束縛してこないところが気に入っているようで、「時々バカなのかなって思う」というほど、笑顔が絶えないそうだ。結婚の決め手は「そろそろ第一発見者みたいな人が必要」と、還暦を目前にして倒れても見つけてくれる人を欲したとのこと。相手が自身の好きなところを聞くと、「だぶん全部だと思います。収入も含めて」と胸を張った。相手のことは「君」と呼び、向こうからは「昇太さん」と呼ばれているそう。共通の趣味は「料理作るのが好きなので、食材の話ですかね」。婚姻届の提出はこれからで、まだ同居もしていないという。『笑点』メンバーは、まだ相手に会っていないそうだが、結婚を報告すると「みんなものすごい薄ら笑いを浮かべながら驚いてた」というリアクション。メンバーに理想の夫婦像は「ないですね」と即答した。最後に、「昇太の結婚」でなぞかけをリクエストされると、「焼き肉でいろんなお肉が出てきた時」と解いた。その心は「もつかな?」と自虐して報道陣をわかせながら、カメラに向かって「これからも自由に生きるんで、ほどよくよろしく」とメッセージを送っていた。
2019年06月30日「今までシリアスな役が多かったので、喜劇の舞台は初めて。すごく新鮮です」そう話すのは、三宅裕司率いる「熱海五郎一座」の東京喜劇『翔べないスペースマンと危険なシナリオ~ギャグマゲドンmission~』に出演する高島礼子(54)。オファーを二つ返事で引き受けた。「『熱海五郎一座』は前から憧れの座組。この舞台に出たい方はたくさんいらっしゃると思うので、今回選んでいただいたのは光栄ですし、期待に応えていきたい。三宅さんに思う存分、高島礼子を料理していただきたいです」アドリブや一発ギャグなどの瞬間芸ではなく、練り上げた台本と設定の中で役柄をきちんと演じることで生まれる笑いは、常に劇場を大爆笑の渦で包み込む。出演は座長の三宅裕司をはじめ、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之などお笑いの手だれたち。「皆さんとは同じドラマに出たことはあっても現場で一度も絡んだことがないので、初共演ですね。とにかくおなかが痛くなるくらいお客さまに笑っていただけるよう、一生懸命ついていきます!」人を泣かせるよりも笑わせるほうが難しいといわれるが、以前こんな経験をしたことが。「あるシリアスな舞台に出たとき、初日から、え?なぜ?と思うところで毎回笑いが起きて。最初は戸惑いましたが、笑いが沸くたびにお客さまが楽しんでいる波長を感じ、快感になっていきました。今回もそれが楽しみ。お客さまの反応を感じるライブ感が舞台の命ですから」物語の舞台は30日後に巨大隕石衝突の危機を迎えた日本。今回の役どころは?「天文学者です。じつは今までダメ人間を演じたことはないのですが、今回はダメダメ人間大集合(笑)。狙って笑いをとるのはプレッシャーですが、最終的には高島は喜劇もできるんだなと思われたい。ただ心配なのは私自身がゲラ子なこと。緊張しすぎると笑いが止まらなくなるので舞台でそれだけは気をつけないと」クールなイメージの高島。ダメ人間の部分はあるのだろうか。「……じつは料理が大の苦手で、友人たちにも“ちゃんと食べてる?”って心配されるくらい。去年、フライパン、炊飯器、調味料を買いました。肉を焼く、野菜を炒めるといった、簡単な料理しかまだできないので、今いろいろと勉強中です!」
2019年05月20日真夏のような暑さを記録した5月10日、東京郊外にある廃校で映画『星屑の町』の撮影が行われていた。昭和の薫りが漂う木造校舎の小学校旧分校。早朝からスタッフや出演者たちがあわただしく出入りしている。そこに“のん”こと、能年玲奈(25)の姿があった。4月30日、同作にヒロインとして出演することが報じられたのん。14年12月公開の『海月姫』以来4年ぶりの抜擢だ。「久しぶりの映画出演ということに加え、出演者もラサール石井さん(63)や戸田恵子さん(61)や大平サブローさん(63)などベテランばかり。そのため、最初はのんさんも緊張しているようでした。しかし次第に打ち解けていったようで、みんなと積極的にコミュニケーションをとっています。撮影はかなり早朝から始まることもあるのですが、朝から元気いっぱいです。お陰で、現場がすごく明るくなっていますね」(映画関係者)お昼になると、のんが校舎からひょっこり姿を見せた。久々のロケ弁を渡され、自然と笑みがこぼれる。復帰の喜びが伝わってくるようだった。午後の撮影は炎天下にもかかわらず、校庭で行われた。のんは照り付ける日差しのなか、30分以上何度もブランコをこぎ続ける。スタッフが心配する様子も見られたが、それでも彼女は笑顔を絶やさず撮影に臨んでいる。冒頭の撮影が午後2時ごろに終わると、のんはスタッフたちと共に駐車場へと向かった。その道中もバンザイをしたりみんなで笑い合ったりして、最後まで現場を盛り立てていた。「撮影は5月下旬まで続きます。杉山泰一監督の撮影テンポが速いので現場はあわただしいのですが、のんさんが現場のムードメーカーとなってくれるおかげで順調に進んでいます。歌のシーンも多いですが、のんさんは音楽活動にも力を入れていますからね。きっと力を発揮してくれると思います」(前出・映画関係者)6月にはミニアルバム『ベビーフェイス』をリリース予定だというのん。そしてさらに、8月には舞台『私の恋人』への出演も決定している。「渡辺えりさん(64)が主宰する劇団の公演で、小日向文世さん(65)との3人芝居。稽古は7月から行われる予定ですが、すでに『チケットが欲しい』という声が寄せられています。また音楽活動についても『全国の夏フェスに出たい』と宣言するなど、意欲を見せています。アルバム発売記念コンサートも開催するのですが、チケットはすでに完売したそうです」(芸能関係者)映画出演決定に際し、彼女はこうコメントしていた。《この、『絶対楽しい映像になる…』という予感がするキャストの皆様に混じって映画に参加できることが幸せでなりません。久々の映画なので、気合いが入っております。楽しみ!》大好きな祖母のためにも、のんは明るい笑顔で新たな挑戦を続ける――。
2019年05月14日地方回りの売れないムード歌謡コーラスグループ「山田修とハローナイツ」の悲哀を描き、25年間愛されている舞台「星屑の町」の映画化が決定。そのヒロインを、のんが務め、第2の故郷・東北を舞台に銀幕復帰を果たす。平成時代に愛された舞台が令和で映画化へ舞台は、劇作家・演出家の水谷龍二とラサール石井、小宮孝泰が「笑ってホロリとする作品」を作ることを目指し結成したユニット「星屑の会」によって1994(平成6)年に第1作「星屑の町・山田修とハローナイツ物語」が上演されたのを皮切りに全国各地で作品を上演。2016(平成28)年には第7作目となる「完結編」、さらに2019年冬にはアンコール上演されるなど、25年に渡って愛され続けた。そんな大人気作品の集大成として、舞台とは一味違った魅力を満載した映画の製作が決定。昭和の時代を生きた者なら誰もが口ずさんだことのある、昭和歌謡の名曲たちに乗せて “笑ってホロリとして帰り道には歌を口ずさんでしまう”、大人のための音楽娯楽映画が誕生する。ヒロイン・のん!実写映画は『海月姫』以来映画版の舞台は東北の田舎町という設定。その田舎町で歌手になることを夢見ながらスナックを経営する母と暮らすヒロイン・愛を演じるのが、のんさん。愛は歌手になる夢を叶えるため、地方巡業にやって来たハローナイツに入れてもらうために奮闘する。のんさんにとって縁の深い岩手県・久慈市でもロケーションが行われ、第2の故郷ともいえる思い出の地を舞台に、実写では『海月姫』(能年玲奈名義)以来、久々の映画出演を果たすことになる。ハローナイツと共に昭和歌謡を歌唱するシーンもあるという。のんさんはヒロインを演じることに、「この、『絶対楽しい映像になる…』という予感がするキャストの皆様に混じって映画に参加できることが幸せでなりません。久々の映画なので、気合いが入っております。楽しみ!」と、頼もしいコメント。また、映画『の・ようなもの のようなもの』を手掛けた杉山泰一監督は、「一癖も二癖もあるおじさんたちに立ち向かうのは、のんちゃん。はたしてどんな化学反応が起きるのか…昭和歌謡がド・ストライクの世代はもちろん、全く知らない世代まで楽しめる作品になること間違いなし!」と期待を寄せている。あらすじ「山田修とハローナイツ」は、大手レコード会社の社員だった山田修(小宮孝泰)をリーダーに、歌好きの飲み仲間、市村敏樹(ラサール石井)と込山晃(渡辺哲)、青木五郎(有薗芳記)をコーラスに、大阪ミナミでくすぶっていた歌手の天野真吾(大平サブロー)をボーカルに迎えてスタート。途中から参加した西一夫(でんでん)は、ハローナイツの借金を肩代わりするのを条件に、博多の焼き鳥屋を女房にまかせてメンバーになった。そんなメンバーで十数年やって来たが、これといったヒット曲もなく、ベテラン女性歌手・キティ岩城(戸田恵子)らと地方を回りながら、何とか細々と活動を続けている。そんなある日、山田修の生まれ故郷・東北の田舎町に青年団の誘いに乗って、山田修とハローナイツがやって来る。そこには修と遺恨を残す弟・英二(菅原大吉)が待っていた。英二の息子の幼なじみの愛(のん)は、スナックを経営する母を手伝いながら、歌手になることを夢見る田舎娘。「ハローナイツに入れて欲しい」と直訴してきた愛に酔っ払った市村が適当な返事をしたことから、その気になった愛が駆けつけ、小学校の体育館に作られたステージ会場は大騒動に発展する…。映画『星屑の町』は2020年、公開予定。(text:cinemacafe.net)
2019年04月30日人気舞台『星屑の町』が映画化され、女優・アーティストの、のんがヒロインを務めることが30日、明らかになった。2020年劇場公開を予定している。同作は、地方回りの売れないムード歌謡コーラスグループ「山田修とハローナイツ」の悲哀を描く舞台「星屑の町」シリーズを実写映画化。平成6年に第1作が上演され、25年に渡り第7作に至るまで愛され続けてきた。大手レコード会社の社員だった山田修(小宮孝泰)をリーダーに、市村敏樹(ラサール石井)、込山晃(渡辺哲)、青木五郎(有薗芳記)、天野真吾(大平サブロー)、西一夫(でんでん)をメンバーとし、ベテラン女性歌手・キティ岩城(戸田恵子)等と地方を回りながら細々と十数年やって来た「山田修とハローナイツ」が、修の生まれ故郷・東北の田舎町にやってきたことから物語が始まる。ヒロイン・のんは、田舎町で歌手になる事を夢見ながらスナックを経営する母と暮らす愛を演じる。愛は歌手になる夢を叶えるため、地方巡業にやって来たハローナイツに入れてもらうために奮闘する。のんにとってゆかりの深い岩手県・久慈市でもロケーションが行われ、第二の故郷とも言える思い出の地を舞台に実写では久々の映画出演を果たすことに。昭和の時代を生きた者なら誰もが口ずさんだことのある昭和歌謡の名曲たちに乗せて “笑ってホロリとして帰り道には歌を口ずさんでしまう”大人のための音楽娯楽映画となり、のんがハローナイツと共に昭和歌謡を歌唱するシーンも撮影される。映画『の・ようなもの のようなもの』の杉山泰一監督がメガホンを取り、5月上旬より東北地方、北関東などで撮影される。○大平サブロー コメント令和になったこの時代だからこそ、味わって頂きたい昭和の世界に歌に人情を。懐かしのほろ苦さをご賞味下さい。○ラサール石井 コメント再演ではなくシリーズ物で25年間キャストも変わらず芝居が続くというのは演劇史上ではかつてない稀有なことです。それがまず大きな幸せ。その間に何度も企画に上がっては流れていった映画化の話がついに実現するのはさらに大きな幸せです。よき仲間たちと愚直に淡々と演じ続けてきた甲斐がありました。映画版のキャストも一人も欠けることなく芝居と同じメンバーだということも凄いですが、そこにヒロインがあののんちゃんとくれば、こんな嬉しく幸せな仕事はありません。○のん コメントこの、『絶対楽しい映像になる……』という予感がするキャストの皆様に混じって映画に参加できることが幸せでなりません。久々の映画なので、気合いが入っております。楽しみ!○杉山泰一監督 コメント『星屑の町』は、歌あり笑いあり、そしてちょっぴり切なくなるおじさんムードコーラスの物語。平成6年に上演されてから今年の完結編まで全7作。その間、何度か映画化の話があったが、何故か実現しなかった幻の作品だ。一癖も二癖もあるおじさんたちに立ち向かうのは、のんちゃん。はたしてどんな化学反応が起きるのか……昭和歌謡がド・ストライクの世代はもちろん、全く知らない世代まで楽しめる作品になること間違いなし!© 2020映画『星屑の町』製作委員会
2019年04月30日花田優一(23)が1月9日、「バイキング」(フジテレビ系)に出演。靴職人である気概を語ったが、非難の声が上がっている。番組では花田に靴を注文しても商品が届かないといったことや、連絡が取れないといった声が上がっていることについて触れた。すると花田は、昨年12月に行われた展示受注会では“これまでの反省を活かした”と語った。それは靴の制作について納期を決めたり、注文数を絞ったりといったものだった。いっぽう「待つことに対する価値観が皆無に等しい時代。でも靴は凄く時間かかって、1年2年待つことはあること」と持論も展開した。さらにラサール石井(63)から「今これだけ受注が来ているから、これぐらいお待ち頂くことになりますが、いいですか?っていうのは……」と客側への説明はきちんとなされているのか訊ねられると、花田はこう語った。「なんていうんですかね、テレビに出ると、瞬間、思いついたことを発するまでのイマジネーションと形になるまでの時間がすごく短いじゃないですか。靴は思ってから完成するまですごい時間がかかるので、簡単に思いついた、出来たっていう世界じゃないんですね」おぎやはぎ・矢作兼(47)は「芸術家だ。芸術家に注文してるようなもんだ」とコメントしていたが――。Twitterでは花田を非難する声が上がっている。《自己弁護ばかり。納期守らないで悪いと全く思ってない》《ハイ、いいえを最初に答えずに、言い訳言い訳で結論言わずに、いつのまにか論点ずらしてくる》《朝ごはん食べましたか?っていう質問に対して、ご飯は食べてないがパンは食べました。って言うタイプの人間だ》また番組に生出演した理由について「自分の靴に対しての思いとか、靴職人の世界というかオーダーメイドの世界を伝えたくてこういう場に来ている」と説明した花田は、「今日も10分間しか出られないって言っているんですけど、なぜか帰らせてもらえてなくて……」と語っていた。しかしその口ぶりにもTwitterでは《断って帰ればいいじゃない》《今この瞬間にも必死で靴作ってれば良いものを……》《まぁ、彼も出たがりなんやろうけど》と否定的な声が上がっている。本誌は1月15日・22日合併号で、花田が吉岡里帆(25)の弟・Tさんを弟子にとっていたと報じている。しかしTさんに回ってくる仕事は顧客のクレーム処理ばかり。飲み歩いては工房に帰ってこなかった花田に見切りをつけ、わずか3カ月でTさんはそのもとを去ったという。花田にとって“靴職人”とは、どんな仕事なのだろう――。
2019年01月09日11月9日(金)、豊洲のIHIステージアラウンド東京にて新感線☆RS『メタルマクベス』disc3が開幕した。『メタルマクベス』は2006年初演。シェイクスピアの『マクベス』をもとに、200年後の荒廃した近未来と1980年代の日本とを交錯させて描いた、宮藤官九郎脚本の物語だ。タイトルの通り、全編をメタルの音楽が彩る。7月からキャストを変えてdisc1、disc2と『メタルマクベス』を上演してきた新感線。今年の再演にあたり、宮藤は脚本に手を入れ、いのうえひでのりは演出もアレンジ。新たな『メタルマクベス』が豊洲で回転をはじめているのだ。今回主役のランダムスターを演じるのは浦井健治。ランダムスター夫人には長澤まさみが扮する。浦井は5年ぶり3度目、長澤は新感線初参加。ミュージカル界の貴公子・浦井と、『キャバレー』でミュージカルを経験した長澤、ふたりがメタルでどんなシャウトを響かせるか、そしてどんな夫婦を演じるのかがやはり最大の見どころだろう。ほかにも高杉真宙、柳下大、峯村リエ、ラサール石井ら、魅力的なキャストが並ぶ。IHIステージアラウンド東京のこけら落としから1年3か月にわたって『髑髏城の七人』を上演してきた劇団☆新感線。さらに立て続けに『メタルマクベス』を演出するいのうえは、おそらく日本でもっとも、いや唯一“360度回転劇場”の扱いに慣れた演出家であることは間違いない。今作ではバイクがステージを疾走し、過去と未来が自在に行き来する。回転劇場ならではの楽しみがめいっぱい詰まったエンターテインメント作品、『メタルマクベス』の掉尾を飾るdisc3を見逃す手はない。公演は、12月31日(月)まで。文: 釣木文恵
2018年11月10日